毎年の年賀状には内山老師をまねて人生詩もどきのものを書いてきた。平成16年の年賀状には次のようなのを書いた。
宇宙一杯の生命
物質の最小単位である素粒子には四つの力が働いている
強い力、弱い力、電磁力、重力である
うち、電磁力、重力の影響範囲は実に無限大である
一個の素粒子は宇宙のあるゆるものと繋がっているのだ
ゆえに
一個の素粒子は宇宙全体の力で支えられ、
一個の素粒子の力によって宇宙全体が支えられている
素粒子の塊である私の命は宇宙一杯の広がりをもっているのだ
私の命の中に日月星辰森羅万象一切のものが存在しているのだ
この詩もどきはへたくそであるが、言っている事は大したことを言っているのである。
そもそも、仏教は自己が根本、その中味は縁起である。
縁起とは仏教の中心思想で一切のもの(精神的な働きも含む)は種々の因(原因・直接原因)や縁(条件・間接原因)によって生じるという考えで因縁生起の略である。
ところが一般に縁起の考え方が限定的で漠然としているようである。 十二因縁にしても普通言われるところは縦の流れが繋がっているだけだが、それぞれに周辺条件があるわけだし、その条件にもそれぞれ縁起があるのである。。
もう6,7年も前になるが、本屋を覗いた時科学本の中に四つの力のことが書かれていた。驚いたのは電磁気力と重力の影響範囲が無限大であることである。
無限大ということはどういうことか。この自分と遠く離れた星々ともダイレクトに繋がっているということである。地球上のものは地球に引っ張られ地球という塊として太陽に引っ張られるということではないのである。力の総和が見かけ上地球の中心にあるだけで直接太陽とコンタクトしているのである。
太陽の中の1素粒子と自分の中の1素粒子はいかに微小な力であったとしても相互作用している。その結びつきは分離不可能である。
「此れ有るがゆえに彼れ有り。此れ起るがゆえに彼れ起る」という縁起もこの力あればこそなのである。何故縁起なのかその答えは四つの力があるからということになる。
(参考)
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)から
素粒子の相互作用、自然界の四つの力、相互作用とも。
(おことわり)一部記事の貼り付けを行いましたが、文字色の変更ができず背景色と同系の色なので読み取りが困難です。削除いたしました。上のリンクから直接ウィキペディアをご覧いただければと思います。