【ローマ15日共同】ローマ法王庁(バチカン)は15日、イタリアの科学者で天文学の父とされるガリレオ・ガリレイ(1564-1642年)をたたえるミサを死後367年たって初めて、ローマのサンタマリアデリアンジェリ教会で行った。バチカンは17世紀、ガリレオの地動説が聖書に反すると宗教裁判で有罪としたが、法王ベネディクト16世が昨年12月、初めて地動説を公式に認めた。ミサは「名誉回復」の象徴。(2009年2月15日(日)18時23分配信 共同通信)
前法王が進化論を認め、現法王が地動説を認めた。宗教の持つ悪弊の一部が正され、神の領域がぐっと狭まった感じである。元々神なんてものは人間が考え出したものであるから、人間の考えでどうでもなる代物なのである。
ところでローマ法王ベネディクト16世は先月24日、ナチスドイツ時代のユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を否定する発言をした英国人のリチャード・ウィリアムソン司教らの破門を撤回すると発表した。イスラエルのユダヤ人当局者は、これに強い不快感を示しているとの記事があり、法王に対する風当たりが強くなっているようである。
ベネディクト16世はドイツ出身。ドイツ出身のローマ教皇は950年ぶり。保守的な考えの持ち主であると言われ、同性愛や中絶に否定的である。若かりし頃はヒトラーユーゲントにも入隊、戦争も体験した。
法王は映画「スター・ウォーズ」に出てくるシスの暗黒卿、ダース・ シディアスに容姿が似ているため、「暗黒卿」とか「老魔法王」と呼ばれるそうである。