30日に懸案だった自己生命図をアップしてから、京阪デパートへ買い物に行った。
書籍売り場を覗いてから、いつもと違う通路から帰りかけたら、催し物をする部屋で骨董品の展示販売をやっていたので、入ってみた。テレビの何でも鑑定団を時々見ていて、ちょっと知識もついているが、実物は滅多に見たことがないので時間もあり覗いてみた。陶器、ガラス工芸品、それに掛け軸が中心に展示されていた。
これは素人目にも高そうと思われる品物もあるが、思いの外安かったり、逆にえっ、これが驚くほど高かったり、なかなか評価は難しい。百貨店だからまさか偽物はないと思うが、偽物混じりの中で掘り出し物を見つけるのは至難の技と感じた。
さてそんな中で西国33所の朱印を押した観音像の掛け軸が目に入った。観音像は印刷で軸も安物っぽいが、33所で朱印をもらってきたというのが売りなのだろう。それで25000円ほどの値札がついていた。
観音像は普通は光背が光が外方向に飛び出すように描かれるのが普通だが、そのその像は白っぽい丸が描かれてだけだった。それを見て私の自己生命図と似ていると思った。背景の余白が真実世界、立っている蓮華台が現実世界、頭の上の丸が認識世界を表現している。
そう考えると、家にある佛壇もそうである。本尊が自己で、光背があり、蓮華台があり、天蓋やら灯明、花瓶、香炉等諸々が宇宙である。
それぞれの家庭にある佛像、佛壇は自己生命を表現しているのである。そう考えると単なる彫刻や絵画とは意味合いが違ってくる。
お家に佛壇のある人はその前にひと時坐って見られるとよい。私の図は有り難みもない無味乾燥なものだが、何か感じられるところがきっとあるだろう。