いつもものは気楽なドンパチする映画を楽しんでいるが、「杉原千畝」に続いて今日は「海難1890」と連続で歴史物を鑑賞してきた。
1980年に起きたイラン/イラク戦争。1985年にイラクがテヘランを空爆、各国人が脱出を図る中、300人を超える日本人が取り残される。それをトルコが救援機で脱出をさせてくれたが、トルコがそこまでしてくれたのは1980年に起きた串本沖でのエルトゥールル号遭難事件で日本人が救助したことに対し恩義を感じていたからである。
空港に集まったトルコの人々は自分たちの救援機を日本人に譲り、自分たちは陸路から時間をかけて脱出することを選んだのである。以前、この話を知った時感動したし、映画では泣いてしまった。年のせいか涙腺が緩んで感動したり、大笑いすることがあれば涙が出てしまう。
これはこれでいいのだが、映画を観終わってから今度は腹が立ってきた。日本が自国民を救援しなかったことである。理由は日航が安全を確保されなければ救援機を出さないというのである。自衛隊機は間に合いそうもないし、動かそうとすれば国会の承認がいるという話だ。
トルコのパイロットは追加の救援機に全員が応じたという。あれから30年、今はどうなんだろう。簡単に海外旅行ができるようになったが、自国民の保護は大丈夫なんだろうか。心許ない。
映画を観た後家に帰って来てテレビをつけると、産経新聞の加藤元ソウル支局長の朴大統領名誉毀損事件の1審裁判で無罪判決が出たと報じていた。当然の判決だが、ことの初めからなんとも情けない茶番劇だった。
加藤もしょうもない記事書くな、つうの、週刊誌じゃあるまいし。無罪だからと大きな顔するな。
受けた恩義を重んじたトルコ、恩を仇で返す韓国、落差の大きさを痛感した。
「海難1980」サイト
http://www.ertugrul-movie.com/
目の前の苦しむ人を助けたかっただけ-漂流トルコ兵救った医師の心意気 「海難 1890」の真実
http://www.sankei.com/west/news/151225/wst1512250003-n1.html