西武鉄道 西武秩父駅発行 特急券 ~その2

前々回エントリーで、同社では似たような様式の券で黄色地紋の券も存在しましたが、黄色地紋券の裏面は白色で磁気膜が塗られていませんので、自動改札機対応にはなっていなかったことを御紹介いたしました。
年月による経年劣化や、当時の感熱式券の品質がさほど良くなかったという理由で状態がよろしくありませんが、黄色地紋の券も手元にございますので御紹介いたしたいと思います。


   

1994(平成6)年3月に、西武鉄道秩父線の西武秩父駅で発行された、ちちぶ14号の特急券で、黄色地紋時代の券になります。
黄色せいぶてつどう自社地紋のA型券で、感熱式券になります。


   

再掲いたしますが、発売料金の位置が右下にずれて発車時刻の表記が大きくなったことと、端末番号が2ケタから400番台の3ケタに変更された等の変更はありますが、基本的なところは変更されていないようです。
ただし、図示いたしませんが、自動改札機対応にはなっていませんので、裏面は白色になっています。

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西武鉄道 西武秩父駅発行 特急券 ~その1

前回エントリーで、西武鉄道池袋線の池袋駅で発行された同社の最新様式の特急券と思われるレシート券を御紹介いたしましたので、同社の自動改札機対応初期の特急券を御紹介したいと思います。


   

1998(平成10)年11月に、西武鉄道秩父線の西武秩父駅の特急券用自動券売機で発行された、同駅から所沢駅までのちちぶ8号特急券です。若草色せいぶてつどう自社地紋のA型券で、自動改札機対応の初期の様式になります。

同社では似たような様式の券で黄色地紋の券も存在しますが、黄色地紋券の裏面は白色で磁気膜が塗られていませんので、自動改札機対応にはなっていませんでした。

自動改札機対応になっており、写真は図示いたしませんが、裏面は茶色の磁気になっています。自動改札機対応にはなっていますが、西武秩父駅の特急ホームに入る改札口には自動改札機が備わって居ませんでしたため、スタンパーによる改鋏が入れられています。

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西武鉄道 池袋駅窓口発行特急券

2024(令和6)年6月に、西武鉄道池袋線の池袋駅の特急券発売窓口で発行された、同駅から所沢駅までの、特急ちちぶ25号の特急券です。


   

黄色PJRてつどう地紋のレシート用紙のような券紙で発券されています。
てっきり、拙ブログ2022年4月19日エントリーの「西武鉄道 西武新宿から本川越までの特急券」で御紹介いたしましたような85㎜券で発券されると思っておりましたので、端末から御紹介の券が出力されて、窓口係員氏が出力された券を引っ張って端末から取り出したのを見て、特急券よりも先に領収書が発券される端末も珍しいなぁと思っていたところ、レシートのようなペラペラの特急券が出てきたことに驚きました。

同社を含む鉄道事業社8社ではいずれ、磁気乗車券の類いは全廃し、QRコードの乗車券になることをプレス発表しており、御紹介の券はその一環で登場した新様式であると思われます。


   

地紋部分を拡大してみました。
レシート様式の券というと、何となく地紋の無い真っ白な券紙が使用されることを想像しますが、御紹介の券には従来と同じ地紋が入っており、写真のアップはいたしませんが、同時に交付された領収書には地紋が無かったことから、新しい端末には2種類の用紙が装填されているものと思われます。

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西武鉄道 本川越から東村山ゆき 特急券・乗車券一様券

2024(令和6)年2月に、西武鉄道新宿線の高田馬場駅特急券窓口で発行された、本川越駅から東村山駅までの特急券と、本川越駅から武蔵関駅ゆきの乗車券の一様券です。


   

桃色PJRてつどう地紋の85mm券になっています。

前回エントリーの特急券と乗車券が同区間の一様券とは異なり、ご紹介の券は特急券の区間と乗車券の区間が異なる状態での発券になっています。JR各社ですと、このような場合には特急券と乗車券が別々に発券されますが、同社の場合は1枚にまとめての発券になります。

特急券と乗車券の区間が異なる場合ですと、表題の「Ltd. Express Ticket」の表記が無く、乗車区間も特急券区間は「特:」、乗車券区間は「乗:」と2段書きになっているところが異なります。
その他、発売額の記載方法は、特急券と乗車券が同区間の一様券と同じと思われます。


   

比較のために再掲いたしますが、特急券と乗車券が同区間の一様券になります。


   

同社の特急券と乗車券の一様券は独特な様式ではありましたが、ご紹介の券が発売された2024年2月16日をもって発売が終了してしまっております。
世の中の流れではありますが、PASMOやSuicaなどのIC乗車券の利用促進の一環の発売中止のようです。
一様券の発売中止については、利用者にとってさほど重要なことではないというか、恐らくさほどの需要が無かったものと思われますが、ホームページ等での告知は無く、特急券発売窓口に張り出されたお知らせだけで告知され、ひっそりと幕を閉じてしまっています。

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西武鉄道 西武新宿から本川越ゆき 特急券・乗車券一様券

2024(令和6)年2月に、西武鉄道新宿線の高田馬場駅で発行された、西武新宿駅から本川越駅ゆきの特急券(前売)と乗車券の一様券です。


   

桃色PJRてつどう地紋の85mm券で、特急券窓口で購入したものです。

ご紹介の券は前売りの特急券の他、特急券と同区間の乗車券が付けられており、1枚にまとめられた一様券になっています。
表題の「Ltd. Express Ticket」の下に「特急券・乗車券」と記載され、発売額の表示は運賃と特急料金がそれぞれ記載され、その合計額(=発売額)が「合計」になっています。
また、「特急券:指定列車に限り有効」「乗車券:当日限り有効」という注意書きが表記されています。


   

こちらは以前ご紹介した同区間の特急券になります。乗車券と一様になっている券と比較いたしますと、表題の「特急券・乗車券」の表記が「特急券」だけになっており、発売額欄についても、乗車券の記載をする部分がすっぽり抜けたような感じになっています。

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JR西日本 〇社 福井駅発行 福井から100kmまでの自由席特急券

1987(昭和62)年9月にJR西日本北陸本線の「〇社」福井駅で発行された、100kmまでの自由席特急券です。


   

まだ国鉄が民営化されて間もないころのもので、桃色こくてつ過渡期地紋のA型大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。

当時の福井駅は地上駅になっており、隣接する京福電鉄(現・えちぜん鉄道)とは改札内で繋がっており、乗換通路のところに中間改札があり、乗車券や自由席特急券などが発売されていました。
この窓口は国鉄時代から京福電鉄が運営しておりましたので、発行駅名の頭に社線窓口であることを示す「〇社」の符号が付けられていました。

本日(2024年3月16日)、北陸新幹線が敦賀駅まで開業し、福井駅はご紹介の券が発売された頃とは全く違う駅のように整備されており、面影はありません。

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小田急電鉄 伊勢原駅発行 㐧54さがみ号特急券

1986(昭和61)年10月に、小田急電鉄小田原線の伊勢原駅で発行された、㐧54さがみ号の特急券です。


   

黄褐色PJRてつどう地紋のA型大人・小児用券で、井口印刷で調製されたものと思われます。
乗車区間は本厚木駅から向ヶ丘遊園駅間となっており、列車名は記入式になっています。

小児断片のところに大きく「A」というゴム印が捺印されていますが、当時、この列車は通常であれば3100型固定11連のNSE車が使用されておりましたが、検査等の事情によって初代3000型固定5連のSSE車が重連で10両編成に組成されて使用された際に、一つの列車で同じ号車の同じ席番が2席ずつ存在してしまうことから、前の5両が「A編成」、後ろの5両が「B編成」として区別していた時の表記です。


   

裏面です。券番の他に、発行駅名と表記列車に限り有効である旨が印刷されています。

小田急電鉄では、本年3月16日(土曜日)から特急券の窓口での販売について、これまで全駅窓口で対応していたものを、定期券発売のある駅窓口のみに限定することを発表しました。定期券窓口は、新宿駅・成城学園前駅・新百合ヶ丘駅・町田駅・相模大野駅・本厚木駅・秦野駅・小田原駅・大和駅・藤沢駅の10駅となっていますが、特急券が購入できる券売機が全駅に設置されていることから、これ以外の駅での特急券の窓口販売は本年3月15日(金曜日)を以て終了することとしています。
また、本年4月15日(月曜日)を以て秦野駅と大和駅の定期券窓口を終了することも同時に発表しており、結果的には窓口で特急券を発売する駅は2駅減の8駅になります。

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秩父鉄道 寄居駅発行 急行券

2014(平成26)年10月に秩父鉄道秩父本線の寄居駅で発行された、同社自社線内用の急行券です。


   

黄色JPRてつどう地紋のB型大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものです。
同線では有料急行列車である「急行秩父路」号の運転があり、寄居駅の他、羽生駅・熊谷駅・武川駅・ふかや花園駅・長瀞駅・秩父駅・御花畑駅・影森駅・三峰口駅の各駅で急行券が発売されています。
券面には乗車日を記入する欄がありますが、乗車券類の前売りをしていないことから発売時の発売日の印字で代用しているものと思われ、乗車日を記入された券を見たことはありません。


   

裏面です。券番の他、「ご乗車される急行列車一回限り有効」の文言があります。

同社の急行列車に乗車する際には、回数券、各種フリー乗車券で利用する際にも急行券が必要ですが、野上駅~長瀞駅間、秩父駅~影森駅間のみを利用する場合には急行券は不要です。
また、2022(令和4)年3月12日の交通系IC乗車券であるPASMOサービス開始を記念し、同日より「急行秩父路」の急行料金無料化を行っておりましたために急行券の発売を中止していましたが、2023(令和5)年3月末日をもって無料化キャンペーンは終了し、翌4月1日からは乗車券類の他に急行券が必要になり、発売が再開されています。

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京王電鉄 京王ライナー 座席指定券

2023(令和5)年6月に京王電鉄新宿駅で発行された、京王ライナー1号の座席指定券です。


   

鼠色PJRてつどう地紋の85㎜定期券サイズの券で、専用の券売機で発券されたものです。
発駅の時刻が大きく印字され、その下に列車名と座席指定が印字されています。
改札はQRコードによって行われるようになっており、自動改札機には対応していません。そのため、「自動改札機には入れないでください」という注意書きがあります。

御紹介の券は夕方の新宿駅発京王八王子ゆきの「京王ライナー1号」用で、列車名は奇数のみで13号までがあります。その他、夕方の新宿駅発橋本ゆきの列車は奇数のみで31号から奇数のみで平日11本と休日9本の列車が設定され、朝方には京王八王子駅と橋本駅からそれぞれ新宿駅までの朝便があります。
また、土休日については新宿駅から高尾山口駅ゆきの「Mt.TAKAO号」といった座席指定列車が運転されており、それぞれ列車ごとに座席指定券が発売されています。


   

裏面です。
使用されている券紙は京王ライナー用の専用券紙になっており、自動改札機に対応させていないため、裏面には磁気が塗られておりません。その代わり、会員登録をすることでスマートフォンやパソコン・携帯電話から京王ライナーの座席指定券を購入できる、駅での発券が不要な「京王チケットレスサービス」の案内が印刷されています。

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小田急電鉄 新宿駅発行 えのしま号特急券

前回エントリーで小田急電鉄小田原線新原町田(現・町田)駅の硬券式券売機で発行されたえのしま号用特急券を御紹介いたしましたが。今回は新宿駅の硬券式券売機で発行されたえのしま号用特急券を御紹介いたしたいと思います。


   

1974(昭和49)年9月に新宿駅の硬券式券売機で発行された、新原町田駅ゆきのえのしま号用特急券です。紫色PJRてつどう地紋のA型大人・小児用券で、こちらも井口印刷で調製されたものです。

新宿駅の硬券式券売機は日付を印字する機能がない、もしくは故障していて使えなくなっており、座席指定のナンバーリング押印の他、ダッチングで発売日付が予め印字されて機械に装填されていました。
そのかわり、乗車日欄には「発行当日」と印刷されており、乗車日を捺印する必要はありませんでした。
そのため、窓口で発行されている発売当日用の特急券と同じ券が使用されており、新宿駅の券には「◯自」の符号が付けられていません。
恐らく両駅とも、券売機の性能に合わせて券が用意されているものと思われますが、新原町田駅の券の乗車日欄がなぜ空欄になっていたのかは不明です。


   

新原町田駅の券を再掲します。同社では、下り列車用の硬券特急券については表面に赤斜線が印刷されており、改札時の視認性を高めています。


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