黒部峡谷鉄道 宇奈月駅発行 前売用端末券

今まで数回に黒部峡谷鉄道の硬券乗車券類を御紹介して参りましたが、あと1回お付き合いください。

今回は前売用の端末券をご紹介したいと思います。


   


宇奈月駅で発行された、前売用の端末式乗車券です。緑色黒部峡谷鉄道自社地紋のストックフォーム型券で、往復の乗車券および特別車両券が発行できるようになっています。

様式は独特で、一番左側が乗車券部分で、片道・往復の双方に使用することができます。この券は往復用として発券されておりますので、乗車券部分の右上にあります四角で囲まれた部分に「往復」と記載されています。
乗車券部分には使用者(旅客)の氏名を記載する部分があり、区間の上のモザイクをかけたところが氏名欄となります。
おもしろいことに、この券は必ず発駅が宇奈月駅となっているようで、途中駅相互間や途中駅から欅平間の乗車券を発券することは想定されていないようです。


真ん中および一番右の部分が「特別車両券」という窓ガラスのある客車である特別車両に乗車するための車両指定券で、この券が発券された時点で往路用は列車と乗車車両のすべてが、復路用については列車のみが予め指定されて予約されており、復路乗車をする際には欅平駅にて乗車車両の指定を受け、スタンプで号車名を捺印するようになっています。


数回に亘って黒部峡谷鉄道乗車券類を御紹介いたして参りましたがここで一旦小休止し、後日硬券の「特別車両券」についても御紹介致したいと思います。

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黒部峡谷鉄道 宇奈月駅発行 往復乗車券で見る地紋各種

前回エントリーで宇奈月駅発行の黒薙ゆきの往復乗車券を御紹介いたしましたので、その他区間の往復乗車券をご紹介いたしたいと思います。


   


まずは前回エントリーでご紹介いたしました黒薙ゆきの緑色地紋券です。


   


次は平成12年8月に発行された、鐘釣ゆきの黄色地紋券です。こちらも黒薙ゆきの券同様、駅員氏のご厚意によって戴いた着札となります。


   


最後は平成元年10月に発行された、欅平ゆきの青色地紋券です。


いずれも様式としては同一ですが、区間によって地紋色が分けられており、これは現場での駅員および乗務員に対する視認性を考えたものであると思われます。

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黒部峡谷鉄道 宇奈月駅発行 黒薙ゆき往復乗車券

平成12年8月に黒部峡谷鉄道宇奈月駅で発行された、黒薙ゆきの往復乗車券です。


   


緑色黒部峡谷鉄道自社地紋のA型変形相互式大人専用券となります。


前回まで数回に亘って御紹介してまいりました同社の片道乗車券が矢印式であるのに対し、往復乗車券はこのような変形の相互式となります。途中下車は片道同様前途無効となっていますが、有効期間は発売日共2日間となります。

また、前回エントリーで同社の乗車券は区間によって地紋色が分けられていると申し上げましたが、今まで御紹介した宇奈月~欅平間の青色・宇奈月~鐘釣間の黄色に対し、宇奈月~黒薙間の地紋は緑色となっています。


この券は駅で蒐集用に購入したい旨を申しあげましたところ、駅員氏に「わざわざ購入するのは勿体ない」と着札の中から探し出していただいたもので、当時の駅員氏に感謝を申し上げる次第です。

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黒部峡谷鉄道 鐘釣駅発行 宇奈月ゆき片道乗車券

平成12年8月に黒部峡谷鉄道鐘釣駅で発行された、宇奈月ゆきの片道乗車券です。


   

   


黄色黒部峡谷鉄道自社地紋の矢印式券で、1枚目が大人専用券で2枚目が小児専用券となります。

前々回エントリーの時に同社の片道乗車券の様式は矢印式であるということを御紹介いたしております通り様式については統一されておりますが、区間によって地紋の色を分けていたようです。
宇奈月~欅平間が青色地紋となっているのに対し、宇奈月~鐘釣間は黄色となっており、後日御紹介いたします宇奈月~黒薙間につきましても別の地紋色が用意されておりました。


同社には一般旅客が利用できる途中駅は鐘釣駅と黒薙駅がありますが、黒薙駅については運転要員の駅員しか配置されておりませんので、途中駅発の乗車券は鐘釣駅しか発売されておりません。

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黒部峡谷鉄道 欅平駅発行 宇奈月ゆき片道乗車券

前回エントリーで宇奈月駅で発行された欅平ゆきの片道乗車券をご紹介いたしましましたので、今回はその日の往路用として購入した欅平から宇奈月ゆきの片道乗車券をご紹介いたしましょう。


   


平成12年8月に欅平駅で発行された、宇奈月ゆきの片道乗車券です。青色自社地紋のA型矢印式券で、様式としては宇奈月駅のものと同様になります。

同社の乗車券は下車前途無効となっていますが、「途中下車前途無効」という表記になっています。また、「発売日限有効」という省略された表記は、やはり独特です。

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黒部峡谷鉄道 宇奈月駅発行 欅平ゆき片道乗車券

平成12年8月に宇奈月駅で発行された、欅平ゆきの片道乗車券です。


   


青色黒部峡谷鉄道自社地紋のA型矢印式大人専用券で、普通入場券同様の薄手の券紙となっています。
同社の片道乗車券はすべて矢印式となっており、普通入場券とは違ってヘッダーに「黒部峡谷鉄道」の社名が印刷されています。


この券を購入した時は実際に乗車しましたが、ほぼすべての旅客が観光客であり、盲腸線のように「行き止まり」形態の路線のために当日中に宇奈月駅に戻って来る旅客がほぼすべてという路線のため、窓口氏に欅平までの片道乗車券を求めると、「戻って来られるのなら往復の方が便利ですよ」と言われました。しかし、往復乗車券はすでに所持しておりましたため、「きっぷを集めていて、どうしても片道の券が欲しいので」と申しあげたらこの券が出てきました。
片道の需要はあまり無いような雰囲気です。


ちなみに、当時の欅平までの運賃は片道が1,440円・往復が2,880円でしたので、1,440円x2乗車で2,880円となりますので、往復で購入しても割引となるわけではないみたいです。

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黒部峡谷鉄道 欅平駅発行 普通入場券

前回エントリーに引き続き、黒部峡谷鉄道の普通入場券をご紹介いたしましょう。


平成12年8月に欅平駅で発行された、硬券の普通入場券です。


   


白色無地紋の横赤一条A型大人専用券で、薄手の券紙となっています。

欅平駅は旅客の殆どが次の宇奈月方面ゆき列車で引き返してしまい、前回ご紹介の宇奈月駅以上に普通入場券の需要が考えられない駅で、実態として記念購入用として設備されていました。

私が乗車券を購入したときは、旅客の殆どが宇奈月駅で往復乗車券を購入しており、窓口は往路もしくは復路で途中下車するために往復で購入できない旅客か、片道づつ購入する奇特な旅客と特別車両券を購入する旅客しか利用せず、入場券を購入する旅客は皆無でした。シーズンを通せばそこそこの発売枚数になるのでしょうか、宇奈月駅程の枚数には達していないようです。


他に途中駅の鐘釣駅にも普通入場券の設備があるようですが、時間的に途中下車ができませんでしたので購入に至っておりません。

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黒部峡谷鉄道 宇奈月駅発行 普通入場券

平成12年8月、黒部峡谷鉄道宇奈月駅で発行された、硬券の普通入場券です。


   


白色無地紋の横赤一条A型大人専用券で、薄手の券紙となっています。


同社の普通入場券は大人専用券のみしかなく、小児専用券の設備はありませんでした。尤も、路線の性格上、送迎等の理由によって普通入場券を購入する旅客は殆ど想定されていないと思われ、発売された殆どは蒐集用か観光記念に購入されたものと思われます。

同社の普通入場券は、宇奈月駅のほかに一般の旅客が利用できる途中駅の鐘釣駅と、旅客列車の終着駅である欅平駅に設備があり、一般旅客が利用不可な駅および黒薙駅には設備がありませんでした。


現在は軟券化されているようで、普通入場券についても出札端末で発券されるものしか無いようです。

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JR東日本 万座・鹿沢口駅発行 東京山手線内ゆき片道乗車券

平成元年1月に吾妻線の万座・鹿沢口駅で発行された、東京山手線内ゆきの片道乗車券です。


   


青色JRE地紋のA型一般式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

発駅である「万座・鹿沢口」は発行箇所の表記共に特活が使用されており、着駅である「東京山手線内」と共にかなり詰め込まれた感があります。


同駅は万座温泉と鹿沢温泉の入口駅で、駅名の決定にあたっては万座温泉と鹿沢温泉の間で対立があり、折衷案として全国で唯一、駅名に「・」が入る駅となった経緯があります。

特急列車の終着駅であるだけあって当時の窓口には硬券の口座がたくさんありましたが、ホームに上がると1面1線の「停留所」であり、まだインターネットで駅の写真を見ることのできなかった時代、初めて訪問した時は驚いたものでした。

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金沢駅発行 動橋から名古屋市内ゆき 発駅準常備式片道乗車券

昭和44年10月に金沢駅で発行された、動橋から名古屋市内ゆきの他駅発片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋の発駅準常備券で、原型がA型かD型かは不明です。

この券は北陸本線金沢~福井間を発駅とする他駅発の乗車券として設備されていたもので、急行券類と共に同時使用の乗車券として発券されたものです。


当時はみどりの窓口がまだ主要駅にしかなく、実際には金沢駅ではなく近隣の駅から乗車する乗車券と急行券類を購入する需要も多く、このような券が設備されていたものと思われます。

金沢のような中京地区の場合、名古屋市内への需要は多く見込まれていたため、補充券での発券とせず、準常備式の硬券口座として設備されていたようです。

このような券の場合、着駅が固定されて発駅が多様になることから、発駅準常備という、比較的珍しい様式となっています。

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