倶知安駅発行 ニセコ山の家宿泊券

前回エントリーで伯耆大山駅発行の大山山の家寝台宿泊券を御紹介いたしましたが、今回は北海道のニセコにありました山の家の宿泊券を御紹介いたしましょう。


   


昭和55年9月に倶知安駅で発行された宿泊券で、若草色こくてつ地紋の準常備式で、札幌印刷場で調製されたものと思われます。
手元にはございませんが、他に山の家で発行された「ニセコ山の家発行」の券もあります。


大山山の家では寝台室と和室で2棲類の券種が設備されていましたが、ニセコ山の家では準常備式となっており、1種類で賄っていました。また、大山では発売当日1泊限り有効であるのに対してニセコでは予約番号管理となっており、発売日=宿泊日とはなっていなかったようです。


   


裏面です。

大山山の家の券とは異なり、注意事項が記載されています。
寝台室が相部屋になることがあることや、入湯税や食事料金等は別途山の家で支払うようになっていることが書かれています。また、前売ができることから、キャンセルについての事項も記載されています。


ニセコ山の家は国鉄民営化後もJR北海道に移管されて「JRニセコ山の家」として営業されていましたが、平成14年頃に閉鎖され、以後は民間の業者に引き継がれていますが、日帰り温泉のみの利用で、宿泊はできないようです。

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伯耆大山駅発行 大山山の家寝台宿泊券

昭和53年1月に伯耆大山駅で発行された、大山山の家寝台宿泊券です。


   


青色こくてつ地紋のA型券で、大阪印刷場で調製されたものと思われます。


国鉄は全国各地に「国鉄山の家」を建設し、夏は登山客、冬はスキー客でそれはそれは賑わっていました。大山山の家はそのなかの一つで、国鉄山陰本線と伯備線の駅である伯耆大山駅には、硬券の宿泊券が設備されていました。
発行当日1泊限り有効とあることから、予約が確実な宿泊者に対し、当日駅で前もって精算する際に使用されていたことがわかります。

この券は「寝台宿泊券」といって洋室のベッドに泊まる宿泊券で、他に「和室宿泊券」という和室用のものがありました。

券面の金額は、4月から10月の「夏季料金」と11月から3月までの「冬季料金」の2段構えとなっていましたが、それそれの券を用意するのではなく、発売日を基準として料金を分けていました。これは原則前売として発売することをしていなかったためにできたことで、前売で発売した場合、発売額がまちまちになってしまい、日々の精算業務に支障が出てしまいます。


   


裏面です。
券番と発行箇所名が印刷されていて、表を見なければ鉄道の乗車券と見間違えるような内容です。確認しておりませんが、山の家でも宿泊料金の精算はしていましたので、山の家で発行された券は発行箇所名が異なっていて、「大山山の家発行」となっていたかもしれません。


楽しかった夏休みもそろそろ終わり、という方もいらっしゃるかもしれませんね。

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大山観光電鉄 手回り品切符

平成27年5月に大山観光電鉄(大山ケーブル)阿夫利神社駅で発行された、手回り品切符です。


   


白色無地紋の軟券で、赤いインクで印刷されています。金額および区間、発行箇所名は記入式となっており、発行駅である阿夫利神社駅と大山ケーブル駅の双方で同じ様式の券が発売されています。

大きさは定期券サイズとなっており、持ち込み品に括り付ける針金は付いていません。


同社では大きな荷物の他にペットの持ち込みをする際にも手回り品料金が必要となっており、片道210円・往復410円の設定になっています。

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岡山駅発行 東京都区内ゆき片道乗車券の循環番号

日付が薄いですが、昭和51年6月に岡山駅で発行された、東京都区内ゆきの片道乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のA型一般式券で、広島印刷場で調製されたものです。

広島印刷場の一般式券は「ゆき」の文字までゴシック体となっているのが特徴で、この様式は国鉄民営化以後JR西日本券になっても継承されていましたが、ほどなく硬券の需要減に伴って大阪印刷場に業務が移管されて消滅しています。


この券は岡山駅の22番窓口で発行されていますが、発行箇所名の右に「②」という番号が印刷されていることに気づきます。
広島印刷場券の場合、あまりロットものが無かったせいか循環番号のある券を見かけませんが、この券の「②」は、明らかに循環番号であるものと思われます。

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営団地下鉄 購入済乗車票

昭和62年5月に営団地下鉄(帝都高速度交通営団、現・東京地下鉄)赤坂見附駅定期券発売所で発行された、購入済乗車票です。


   


桃色無地紋のA型千切り券で、発行箇所は記入式となっています。


営団地下鉄では定期券は主要駅のみの発売となっており、定期券未発売駅では発売駅までの乗車券を購入して乗車し、下車時に改札口で定期券を購入する旨を申告して乗車券に証明印を貰い、定期券購入時に払い戻しを受けるシステムでした。


定期券購入後に定期券未発売駅に戻る場合、購入した定期券が使用できる場合はその定期券を使用しますが、前売や区間外等で使用できないばあい、購入済乗車票を貰って乗車するようになっていました。

発行時には、前売の場合には定期券区間内の任意の1駅を、区間外の場合には定期券区間の入口駅までの駅を指定することができ、着駅欄に駅名スタンプを捺印の上交付されました。


この券は本来使用すれば回収されてしまいますが、手元に残したいがために別途乗車券を購入しています。

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東武鉄道 寄居駅発行 池袋接続JR東日本連絡乗車券

昭和63年10月に東武鉄道寄居駅で発行された、池袋接続JR東日本線120円区間ゆきの連絡乗車券です。


   


桃色TRCとぶてつ自社地紋のB型金額式大人・小児用券で、足利印刷で調製されたものと思われます。
様式としては一般的な金額式の連絡乗車券の様式を踏襲しており、「東日本会社線」ではなく「東日本線」と省略されて表記されています。


寄居駅は東武鉄道東上本線の終着駅ですが、JR東日本と秩父鉄道との共同使用駅で、出札業務等は各社とも秩父鉄道に委託をしており、厳密には東武鉄道ではなく、秩父鉄道の寄居駅で発行された乗車券ということになります。

昭和63年頃になりますと東武鉄道では硬券乗車券を発売する駅が減少しており、JRへの連絡乗車券を硬券で発売している駅はかなり少なくなってきています。そのため、JR民営化以後の同社の硬券連絡乗車券これ1枚しかコレクションにありません。

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JR西日本 福井駅発行140円区間ゆき乗車券

前回および前々回エントリーで金沢駅と富山駅で発行された140円区間ゆきの金額式硬券乗車券を御紹介してまいりましたので、北陸3県の県庁所在地であります福井駅分も御紹介いたしましょう。


   


平成元年6月に福井駅で発行された、140円区間ゆきの硬券乗車券です。桃色JRW地紋のB型金額式大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。金沢・富山両駅分はみどりの窓口で発行された券でしたが、福井駅の券は発行箇所名が「〇社 福井駅発行」とありますように、京福電鉄(現・えちぜん鉄道)の委託発売券となります。

現在のJR西日本とえちぜん鉄道の駅は改札を出てそれぞれの駅が隣接しているようになっていますが、当時のJRと京福電鉄はJRの駅が高架化されていなかったために構内でつながっており、乗換通路には京福電鉄が運営する中間改札口があり、そこで硬券乗車券が発売されていました。

時間がなかったためにみどりの窓口にも硬券の140円区間ゆき券が設備されていたのかを確認することが出来ていませんが、自社発売の硬券の有無は別として、北陸3県の県庁所在地駅すべての駅には、JR化後も近距離用の硬券乗車券が設備されていたことになります。

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JR西日本 富山駅発行140円区間ゆき乗車券

前回拙ブログエントリーの「JR西日本 金沢駅発行140円区間ゆき乗車券」に続き、北陸新幹線開業で初めてのお盆休みを迎えた富山駅発行の硬券乗車券を御紹介いたしましょう。


   


金沢の券と同じ昭和63年10月に富山駅で発行された、140円区間ゆき硬券乗車券です。桃色JRW地紋のB型金額式大人・小児用券で、大阪印刷場で調製されたものです。

同駅も金沢駅同様券売機が設備されていますが、みどりの窓口には近距離乗車券の口座があり、窓口で言えば特に券売機に誘導されることなく購入することができました。


同駅は北陸新幹線と同駅から分岐する高山本線がJR西日本の路線となっていますが、旧北陸本線はあいの風とやま鉄道となっており、新幹線駅はJR西日本が運営していますが、在来線駅部分はあいの風とやま鉄道に移管されており、現在の金沢駅とは運営方法が異なっています。

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JR西日本 金沢駅発行140円区間ゆき乗車券

そろそろお盆休みも終わり、だんだんと通常モードに戻さなければならない日曜日がやってまいりました。

北陸新幹線開業後初のお盆休みとあって、金沢はどこも観光客で溢れかえっていたのではないかと思います。
そんな変貌を遂げた金沢駅ですが、JRとなった後も硬券の乗車券が発売されていました。


   


JR民営化後の昭和63年10月に金沢駅で発行された、140円区間ゆきの片道乗車券です。桃色JRW地紋のB型大人・小児用金額式券で、大阪印刷場で調製されたものです。

国鉄時代の金沢駅は金沢鉄道管理局管内の駅でしたので名古屋印刷場の券が使用されていましたが、民営化後はJR西日本の管轄となり、大阪印刷場の券に切り替わっていました。

同駅には券売機がありましたので近距離区間の乗車券が殆どの旅客は券売機で購入していましたが、みどりの窓口には硬券の設備もあり、購入を申し出れば特に断られることなく発行されました。


JR西日本ではかなり以前に硬券乗車券の発売を取りやめていますが、最近では記念入場券を硬券で発売する例も多く見られていますので、金沢が北陸新幹線ブームで盛り上がっているときにこそ、このような硬券乗車券の復刻版を「記念」として発売したら良かったのに、と思ってしまうのは私達乗車券蒐集家だけの野望でしょうか?

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鹿島臨海鉄道 自分史上最悪な車内補充券

前回エントリーで鹿島臨海鉄道の図補式車内補充券を御紹介いたしましたが、今年の春、別区間で実使用した券がありますので、御紹介いたしましょう。


   


ん!? こりゃ酷い (・ω・;)


発行時に記事欄に赤鉛筆で日付と事由欄に丸を付けられるわ、発売額を記入されるわ、発駅と着駅にまで赤丸…
しかも、冊子から切り離す時に何やら悪い予感のする音が聞こえ、窓口を覗き込むと、券がビリビリに破れ、こともあろうに、破れた破片を取り除いちゃっているじゃないですか!
泣いちゃいそう!(;n;)


気を取り直して乗車したものの、水戸駅の改札で記念に戴きたいと申告したら、無効印だけじゃなく、大きな穴あけパンチで穴あけ! 。・゜・(ノД`)・゜・。


こんなダメージ受けたの、初めてです… (´;д; )ふぇぇ…

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