山形鉄道 宮内駅入場券

2011年も残すところあと1日となりました。今回は過ぎ行く「兎年」に因んだ入場券をご紹介いたしましょう。


   


山形鉄道フラワー長井線の宮内駅で発行された入場券です。


鉄道を維持するためにいろいろとユニークな増収策を企画している同鉄道ですが、平成10年4月以来無人駅であった同駅を平成22年8月に再び有人化し、ウサギ駅長とウサギ駅員が配属(?)されています。

同駅の入場券は、ウサギ駅長である「もっちぃ」をデザインしたものとなっています。
定期券サイズの券で、下に申し訳程度の入場券が付いており、「もっちぃのカード」という感じです。でも、しっかりと山形鉄道自社地紋となっております。


   


裏面です。

発売都度に窓口の駅員さん(こちらは人間の女性駅員さんです。)が日付とその日の天気を記入し、もっちぃのスタンプを捺してパウチをするという手の込んだものです。


ちなみに、↓↓↓こちらのお方が駅長のもっちぃさんです。


      


もっちぃ駅長以下、駅員のてんとぴーたーです。


      

      


勤務中であるにも拘わらず、ぴーたー駅員さんはお昼寝中です。


ウサギとカメなんでしょうか、かめ吉助役もいます。


      

 

本年のエントリーは今回で最後と致す予定です。
今年1年、拙ブログにお付き合い下さいましてありがとうございました。

来年も拙ブログを、何卒よろしくお願いいたします。

                        isaburou_shinpei

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京王電鉄 再収受証明書の顛末

ある日の週末の夜、京王電鉄井の頭線の渋谷駅~吉祥寺駅間を乗車した際、少々お酒の影響があり、渋谷駅で購入した乗車券を紛失してしまいました。


吉祥寺駅で下車する際、有人改札口でその旨を申告すると、改札駅員氏は「それでは190円頂くことになります。」と言いながらPOS端末を操作し、190円の精算券を発行してきました。そして、「本日中に無くしたきっぷが出てきたら、手数料を差し引いて払戻しします。」と言われました。


  


これがそのときに交付された精算券です。


改札係員氏の「本日中に無くしたきっぷが出てきたら、手数料を差し引いて払戻しします。」という聞き慣れない言葉に酔いが覚めてしまい、こちらから質問です。

私: 「普通、きっぷをなくした時って、再収受証明書が出て、1年間の間にもし元のきっぷが出てきたら手数料を差し引いて戻してくれるのではないですか?」

すると改札駅員氏: 「うちでは昔からこうしています。」

私: 「昔から?」


このタイミングで、このやり取りを聞いていた先輩駅員と思われる別の係員氏が奥から登場です。


先輩駅員氏: 「お客さんの言われるように、JRとの連絡乗車券の場合だと再収受証明書を発行しますが、京王線の安いきっぷの場合は再収受証明は出しません。」

私: 「安いきっぷ?????」


これ以上やり取りしても単なる酔っ払いが駅員に食って掛かっているみたいなので、私は「わかりました」と引き下がりました。しかし、何となく釈然としませんし、もし、後日万が一もとのきっぷがでてきたら、なんとなく悔しいですね。
だいたい、精算券の発券された時間が22時54分であり、終電までのあと1時間程度できっぷが出てこなければなりません。これはかなり無理に近いです。


しかし、先輩駅員氏の言う「安いきっぷ」って何でしょう?
確かに渋谷から吉祥寺まで190円は安いでしょうが、一応、一つの路線の端から端まで乗車しているのです。


後日、京王電鉄のお客様センターに、本当に京王では「安いきっぷ」は無くしても再収受が貰えないのか、また、京王線相互間の乗車券は「安いきっぷ」なのか伺いました。
すると、担当の方は即答で吉祥寺駅の見解がおかしいと言われ、駅へ連絡するので再収受証明を受け取って頂きたい、という回答が返ってきました。


   


こちらが後日交付された、京王の再収受証明書です。

機番の表記から、精算券と同じPOS端末で発券されたと思われる定期券サイズの券で、大変独特な様式です。この時担当された主任クラスの駅員氏は、「自分も含め、このような基本的なことを理解していなくて申し訳ありません…」ということを言われて再収受証明書を発行されていました。もともとは酔っ払ってきっぷを紛失した私が悪いのですが、ここまで言われると恐縮します。


しかし不思議なことに、この再収受証明書を見ますと、「払戻には手数料 0円が必要です。」という不思議な文言が印字されています。確か120円程度の手数料がかかる筈です。つくづく京王の再収受証明書に関する見解は謎につつまれています。


ちなみに、この時紛失した「安いきっぷ」は、未だ発見されておりません。

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岡谷駅発行 東京都区内ゆき乗車券の経由表記

昭和51年1月に岡谷駅1番窓口で発行された、東京都区内ゆきの常備片道乗車券です。



   



新潟印刷場調製のA型券で、国鉄青地紋の一般式券となっています。



   



裏面です。


東京都区内各駅で下車前途無効となる旨の注意書きが記載されており、券番は新潟印刷場の様式で5ケタとなっています。



   



こちらは約5ヵ月後の昭和51年6月に同じ岡谷駅1番窓口で発売された、東京都区内ゆきの常備片道乗車券です。



   



裏面を見ますと1枚目のものと注意書き等の記載は同じもので、券番が01826となっていますので、券番10000番の次の券から00001に戻って採番されていたと思われ、約5ヶ月(114日)の間で3,991枚発売されたことになり、1日あたり約35枚が発売されていることになります。



同じ駅の、同じ窓口の、同じ口座の券ではありますが、経由欄を見ますと、1月に発売された券は「三鷹経由」となっていますが、5月に発売された券は「中野経由」に変更されています。


いずれにせよ中央本線(東線)経由で西荻窪駅から始まる東京都区内各駅への乗車券であるわけですが、何らかの理由で経由が三鷹駅から中野駅に変更されています。



しかし実際のところ、この券を購入したすべての旅客が中野駅以遠の駅に行くわけではなく、中野駅を含む、同駅より手前の西荻窪駅・荻窪駅・阿佐ヶ谷駅・高円寺駅という東京都区内の駅で下車する旅客も居るわけですので、「中野経由」よりも「三鷹経由」の方が実態的なのではないかと思われます。



印刷場に券の補充請求をする際、担当職員は東京都区内の駅が中野駅よりも手前に存在することを失念した結果なのでしょうか?

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上田交通 着駅記入式硬券往復乗車券

前回エントリーで片道用の駅名記入式乗車券をご紹介いたしましたが、今回は往復用です。


   


往復用は着駅の他に発駅も記入式となっています。

こちらは青色BJRてつどうじどうしゃ地紋となっていることから、片道用のものより新しいもののようです。


   


裏面には発行箇所を記載する欄がありますが、こちらも空欄となっており、上田駅のみならず、下之郷駅や別所温泉駅でも使用できるようになっていると思われます。


しかし、同社では600V時代の上田原駅に別所温泉ゆきの硬券乗車券が設備されていたことがありますが、昇圧後の、さらにBJR地紋券が出現したころには、往復用の硬券乗車券は上田交通末期の上田駅に設備された大学前行きのB型とD型の間の大きさの硬券しか存在しなかったと記憶致しておりますので、この券がどのようなときに使用されていたものなのか、気になるところです。

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上田交通 着駅記入式硬券片道乗車券

廃札券ですが、上田交通の着駅記入式硬券乗車券です。


   


いつの頃のものかもわかりませんが、「(社)上田駅」という表記があることから、高架化以前の、国鉄駅の片隅に専用ホームと精算窓口があった時代のもので、他の使用済み券から察するに、昭和40年代までのころのものと思われます。

青色TTDてつどう地紋のB型券で、日本交通印刷による調製と思われます。


発駅および発行箇所名は予め印刷されておりますが、着駅および運賃欄は空白になっており、想像するに、売り切って欠札になってしまった口座を補充するための非常用の券であった可能性があります。


   


(社)の文字が、発駅の前にあるものは「示土」というゴシックの旧字体が使用されており、発行箇所名および小児断片には「ネ土」という明朝体のような新字体が使用されています。

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JR東日本 新幹線精算口乗車票

平成19年10月に上野駅新幹線乗換精算口で発行された乗車票です。


   


東京山手線内各駅ゆきのもので、千切り式の同社常備軟券と同じ体裁になっています。
JR東海のものと違う点として、こちらにはJR東日本発行である「□東」の記号がありません。


   


裏面です。

裏面には注意書きと券番が印刷されています。
これらの注意書きは硬券時代と常備軟券初期の券にはありませんでしたが、最近の券には印刷されているようです。JR東海の印発機券も、払戻しが出来ない旨の注意書きは券面に謳われています。


   


やはり東京都区内各駅ゆきのものもあります。


これら常備軟券タイプの乗車票がJR東日本側の東京駅にもあるのかどうか確認いたしておりませんが、私は見たことがありません。

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国鉄時代の新幹線精算口発行乗車票

前回エントリーでJR東海の乗車票をご紹介いたしましたが、その中でも記述いたしました通り、この様式は国鉄時代から継承されておりました。


   


国鉄時代の昭和50年に発行された、東京山手線内各駅ゆきの乗車票です。

B型硬券によるもので、東京印刷場にて調製されたものとなっています。東京山手線内の文字は、同印刷場の硬券ではお馴染みの特活が使用されています。JR化後の名古屋印刷場のものとは活字が異なっているために雰囲気が異なっておりますが、基本的には同じ様式となっています。


   


こちらは、上野駅新幹線乗換精算口で発行されたものです。こちらも、東京都区内の活字は特活が使用されています。

発行駅名が上野駅となっている以外東京駅のものと同一ですが、上野駅ではダッチングによる日付の刻印はせず、ゴム印で日付を捺印するか、特急料金も同時に精算した際に発行されるレシート型の精算券にホッチキスで留める方法のどちらかで発券されていた記憶があり、東京駅のものと明らかに違った状態で使用されていたようです。


国鉄末期の昭和58年3月に、東京印刷場が硬券の見本帳を発行しておりますが、この乗車票はその中でも紹介されております。


   


乗車券見本帳は硬券の見本券が張り付けられたものが冊子状に束ねられているもので、一般発売は一切されず、国鉄部局内と関係者に配布されたのみで、あまり外部には流通されていないようです。


   


該当するところをスキャンしてみました。

説明のところには列車遅延用と記載されており、実際に使用されている用途と少々違うように見受けられます。
国鉄の現業事業所が発行したものなので記載内容に間違いはないものと信じたいところですが、精算窓口での使用方法は、列車遅延の際に使用されているとは言いがたいものがあります。


この乗車票は本来、列車遅延の際、旅客が所持する乗車券の有効期限が過ぎてしまった際に交付する目的で設備されていたものであったのでしょうか?

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JR東海東京駅発行 乗車票

JR東海の東海道新幹線精算口で発行された、東京都区内各駅ゆきの乗車票です。


   


JRC地紋の券売機用券紙に印字されたA型券となっています。

この乗車票は、東京駅までの乗車券を所持していない旅客が東京駅の新幹線改札口にある精算窓口で精算(区間変更)をした際に原券と交換で発行されるもので、東京都区内各駅まで乗車することができます。


   


裏面を見ると注意事項が印刷されており、JR東海の券売機用紙を使用していることがわかります。
同社の券売機用紙には裏面に注意事項が印刷されており、他社のものとは趣が異なります。


この乗車票は国鉄時代から継承されている様式で、以前は硬券によるものでした。


   


平成8年1月に発行された、硬券時代の乗車票です。

JRC地紋のB型硬券で、名古屋印刷場調製のものとなっています。
国鉄時代は東京印刷場調製のものが使用されていましたが、JR化後の同精算口はJR東海の管轄になりましたため、名古屋印刷場のものに替わっています。


   


東京都区内各駅ゆきの他に東京山手線内各駅ゆきのものもあります。これらは原券発駅が201km以上かどうかによって振り分けられています。


東京都区内ゆきの券を手にした平成8年以降、新幹線は指定席に乗車することのほうが多かったために東京駅で乗車券を精算する機会が全くありませんでしたが、約15年ぶりにしてみたところ、乗車票そのものは制度として残されていましたが、さすがに様式は硬券から印発券に変わっていたわけで、いつごろから切り替えられていたのか気になるところです。

 

この記事は菅沼天虎様のブログ、「菅沼天虎の紙屑談義」2012年1月2日エントリーの「JR東海東京駅発行 乗車票 常備軟券」にトラックバックさせていただきました。

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和歌山駅発行 高野山ゆき連絡乗車券

昭和52年4月に和歌山駅で発行された、南海電鉄高野山駅ゆき連絡乗車券です。


   


乗車経路は和歌山駅から和歌山線経由橋本駅乗換、南海電鉄高野線経由極楽橋駅乗換、南海電鉄鋼索線(高野山ケーブル)高野山駅となっています。

営業距離は63kmですが、当時は50km以上の乗車券については有効期間が2日間でありましたため、このような様式となっています。


国鉄線から南海電鉄線への連絡乗車券として見れば特に珍しいものではありませんが、極楽寺駅~高野山駅間は鋼索線というケーブルカーとなっており、国鉄線からケーブルカーへの連絡乗車券は、全国的に見ても珍しいものと思われます。


JR線から同鋼索線への連絡運輸は現在でもJR西日本線の一部の駅との間で実施されており、これは高野山が比叡山と並ぶ日本仏教の聖地である金剛峰寺をはじめとした一大観光地であり、連絡運輸の需要が大変高いことが伺われます。

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相模鉄道 硬券入場券 ~その4

今回よりいずみ野線に入ります。
もう少し、相模鉄道硬券入場券の話題にお付き合いください。


   


いずみ野線の1駅目(19駅目)は南万騎が原駅です。

山口証券印刷調製の券です。駅名が長いですが特活を使用していないため、小児断線ぎりぎりまで伸びてしまっています。

同駅のダッチングは故障してしまって使用されておらず、購入時に、日付はゴム印で捺印するか、ダッチングのある駅で入れて貰うように言われました。


   


20駅目は緑園都市駅です。

券は山口証券印刷調製のもので、ここはダッチング設置駅です。


   


21駅目は弥生台駅です。

いずみ野線初の新券が設備されている駅で、「客車内に立入ることはできません。」の表記が小さいタイプです。
ここもダッチングの設備はありませんでした。


   


22駅目はいずみ野駅です。

いずみ野線の中核駅のような駅名ですが、決して大規模な駅ではなく、ダッチングの設備もありません。
山口証券印刷調製の券が発売されています。


   


23駅目はいずみ中央駅です。

山口証券印刷調製の券が発売されています。同駅にはダッチングの設備があります。


   


24駅目はゆめが丘駅です。

本線の希望が丘駅と共に「ゆめきぼ乗車券」を発売している駅ですが、縁起きっぷ取り扱い駅ではあってもダッチングの設備はありません。その代わり、ダッチングの字体の日付ゴム印があり、あたかもダッチングで刻印されたような券が仕上がります。

同駅の券は相模大塚駅と同じ「客車内に立入ることはできません。」の表記が大きな様式となっています。


   


25駅目はいずみ野線の終着駅である湘南台駅で、小田急電鉄・横浜市営地下鉄との乗換駅です。

終着駅であり、乗換駅である同駅ですが、ダッチングの設備はありません。
券は山口証券印刷調製の券です。


以上で同社の硬券入場券25駅分すべてコンプリートしたことになります。

まとめますと、同社25駅の硬券入場券はすべて同じ様式ではなく、従来からの山口証券印刷調製の券が大多数を占めますが、関東交通印刷と思われる新券が登場しており、また、その中には「客車内に立入ることはできません。」の表記の大きなものと小さなものが存在し、3種類のものが混在していることになります。

今後山口証券印刷調製券の在庫が切れますと、関東交通印刷調製券に切り替わる駅が現れる可能性もありますね。

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