趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
東京臨海高速鉄道 国際展示場駅発行 普通入場券
2016(平成28)年12月に東京臨海高速鉄道りんかい線の国際展示場駅で発行された普通入場券です。
青色東京臨海高速鉄道自社地紋のB型大人・小児用券になっています。
同社では2012(平成24)年頃から硬券入場券を大崎駅を除いた全駅で発売していますが、当初はA型無地紋券であったものがA型の地紋入りの様式に変更され、その次にはB型券化され、さらに白色無地紋化いったように、在庫がなくなるたびに様式の変更が行われています。
御紹介の券は3代目にあたるもので、駅員氏にお伺いしたとき、「会社は突然違う様式のものを送ってくるんですよ」といった具合で、コレクションや観光記念要素の強い硬券入場券は、同社では「お遊び」感覚なのかも知れません。
こちらは小児専用券です。地紋入りの小児専用券は桃色地紋になっています。これも大崎を除いた各駅で発売されていますが、在庫を売り切ってしまうと様式が変わることがありますので、現在どの様式になっているかは現地での確認になります。
明日の2023年10月8日と9日は、鉄道の日にちなんだイベントである「第30回鉄道フェスティバル」が行われます。このイベントは毎回日比谷公園で行われますが、今年は国際展示場駅周辺のお台場イーストプロムナード「石と光の広場」「花の広場」で行われます。
山形鉄道 宮内駅普通入場券
前回および前々回エントリーで山形鉄道フラワー長井線白兎駅関連の乗車券類を御紹介いたしましたが、同線にはウサギの付く駅名ではありませんが、ウサギ駅長のもっちいが赴任している宮内駅がありますので、「番外編」として同駅の普通入場券を御紹介したいと思います。
2011(平成23)年7月に宮内駅で発行された普通入場券です。縦型85㎜定期券サイズの券紙が使用されており、下の方に桃色山形鉄道自社地紋の普通入場券の券面が印刷されています。
裏面です。四角いスタンプ欄に駅スタンプを捺印のうえ、発売日および当日の天気を記入のうえ、パウチをして発行されます。
宮内駅は同線が国鉄の前身である長井軽便線が赤湯駅~梨郷駅間で開通した際に開業した駅で、開業時は宮内町駅と言う駅でした。国鉄民営化を経てJR東日本長井線の駅になりますが、民営化後1年半が経過した1988(昭和63)年10月に山形鉄道に移管されて宮内駅に改称されています。
その後、一旦は無人化されますが、2010(平成22)年に再度有人化され、人間の駅員とは別に、ウサギの駅長の「もっちい」と、駅員の「ぴーたー」と「てん」も赴任のうえ勤務することになっています。
肥薩おれんじ鉄道 水俣駅発行 普通入場券(~その3)
先般、肥薩おれんじ鉄道の水俣駅で発行された普通入場券を御紹介いたしましたが、前回エントリーの国鉄時代の同駅普通入場券に大変酷似していることに気づかれたかたも多いのではないかと思います。ここでちょっと、今回は両者を比較してみましょう。
画像の再掲ですが、上が肥薩おれんじ鉄道のもので、下が国鉄時代のものです。
国鉄時代の券が門司印刷場で調製されていますが、肥薩おれんじ鉄道は関東交通印刷で調製されていると思われ、様式を敢えて九州のスタイルにして作成されたものと思われます。
駅名の文字も似ていますが、比較してみますと太さが異なっており、雰囲気は似ていますが細かく見ると違いがわかります。「駅」という字が一番似ているでしょうか?
次は「普通入場券」の文字と料金の表記です。
こちらも細かく見ると活字は異なっていますが、雰囲気は似ています。ただ、何となく100の位の「1」が若干斜めっているところが同じような角度で斜めっており、これが偶然なのか故意なのか興味深いところです。
決してそっくりではないものの、ここまで似たように作成されると、趣味的に素晴らしいですね。
肥薩おれんじ鉄道 水俣駅発行 普通入場券(~その2)
前回エントリーで肥薩おれんじ鉄道水俣駅で発行された大人・小児用普通入場券を御紹介いたしましたので、今回は小児専用券を御紹介致しましょう。
B型白色無地紋の小児専用券で、大人・小児用券同様関東交通印刷で調製されたものと思われます。
この券は前回エントリーで御紹介いたしました、水俣駅リニューアル記念の際に発行されたものです。
これらの券は双方とも、記念入場券として発行されていますが、有効期間等の文言が無く、実にさっぱりとしています。
裏面です。
裏面にも記念券である旨の表記は無く、管理人の好みとしては実に好感度があります。
大人・小児用券の裏面も同様に記念券である旨の表記はありません。
肥薩おれんじ鉄道 水俣駅発行 普通入場券
平成27年4月に肥薩おれんじ鉄道水俣駅で発行された硬券の普通入場券です。
白色無地紋B型大人・小児用券で、関東交通印刷で調製されたものと思われます。
同鉄道では通常硬券入場券の発売は無く、この券は水俣駅がリニューアルされた際に発行された記念入場券になります。この券が発売されたとき、「なるほどな」と思い、購入した次第です。
購入した時の形態は、専用台紙に御紹介の大人・小児用の他、小児専用券がセットされて発売されていました。
それでは次回、小児専用券を御紹介致しましょう。
下北交通 大畑駅発行普通入場券
前回エントリーで下北交通下北駅で発行された普通入場券を御紹介いたしましたので、終着駅である大畑駅で発行された普通入場券を御紹介いたしましょう。
下北駅のものと同じ、昭和62年9月に下北交通大畑駅で発行された普通入場券です。白色無地紋のB型大人専用券で、やはり山口証券印刷で調製されたものです。
駅名下のアンダーラインが赤線となっているところも同じです。
しかし、両駅分を同日の購入しているのですが、大畑駅の券には「(下北交通)」の社名がありません。
前回エントリーの下北駅分を再掲いたします。印刷場が同一で活字も同じものが使用されておりますが、社名の有無によって若干イメージが異なります。
下北交通 下北駅発行普通入場券
昭和62年9月、下北交通大畑線(廃線・旧国鉄大畑線)下北駅で発行された普通入場券です。
白色無地紋のB型大人専用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。
中央一番上には「(下北交通)」の社名があり、駅名の下のラインが赤線となった様式で、江ノ島電鉄のものと似ています。
下北交通はもともと「下北バス」というバス専業の事業者でしたが、第1次特定地方交通線に指定されていた国鉄大畑線を引き受けるに伴って社名を現社名に変更しています。国鉄が廃線とした特定地方交通線である路線が純民間資本の企業に引き継がれた数少ない線のひとつであり、さらには鉄道会社ではなくバス会社が引き継いだ例としては同社が唯一の事例になります。
同線は昭和60年7月に国鉄(現・JR東日本)大畑線の営業を引き継いで下北交通大畑線として営業を開始し、大湊線下北駅から分岐して下北半島を横断するような線形で大畑まで結ばれておりましたが、採算が採れないことと車両や施設の老朽化により、平成13年4月に廃止されてしまっています。
北条鉄道 ~長駅~長寿切符 ~その2
前回エントリーで北条鉄道 ~長駅~長寿切符セットの全容を御紹介いたしましたので、今回は1枚目にあります普通入場券を御紹介いたしましょう。
こちらが普通入場券です。B型無地紋の大人・小児用券で、国鉄大阪印刷場の様式に良く似せてありますが、関東交通印刷で調製されたものと思われます。
台紙の説明にありますように、「寿」の影文字が印刷されています。
裏面です。
大阪印刷場の普通入場券同様、「旅客車内に立ち入ることはできません。」の文言が裏面に印刷されており、プラスアルファで社名および発行駅名が印刷されています。
再掲いたしますが、前回エントリーで券番が0998と申し上げましたが、普通入場券の券番は0088となっており、恐らく88の頭に9を付けて管理しているものと推測されます。
「長寿切符」で券番0088とは、漢字で「八」と書くと下の方が広がる事から「末広がり」を意味し、日本や中国では幸運とされることから、なかなか良い番号の券が当たったと自己満足している次第です。
えちごトキめき鉄道 糸魚川駅発行 普通入場券
平成28年9月にえちごトキめき鉄道糸魚川駅で発行された、普通入場券です。
桃色えちごトキめき鉄道自社地紋のA型券で、サーマル印字式の券になります。
よく見る券売機で発行される普通入場券に見えますが、「旅客車内に立ち入ることはできません」という文言が無く、代わりに「この券で列車に乗車できません」という特徴的な文言になっています。地方私鉄としては珍しく2時間制が採られていますが、これはJRから第3セクターに転換された経緯によるものと思われます。
前回エントリーの同駅発行のJR190円区間ゆき片道乗車券の券番が「9999」でしたので、同じ券売機で普通入場券も購入した次第です。おかげさまで券番「0001」の普通入場券を入手できたわけですが、硬券と違い、「0000」という券番は出てこないことを確認することができます。
高千穂鉄道 延岡駅発行 高千穂ゆき片道乗車券
自宅PCが突然飛んでしまって更新ができずにおりました。急遽代替機を導入いたしましたが、新しいPCは何かと使用しづらく、更新頻度が少々落ち込んでしまうような気がします。
さて、久しぶりのエントリーは、平成3年11月に高千穂鉄道延岡駅で発行された、高千穂駅ゆきの片道乗車券です。
緑色高千穂鉄道自社地紋のB型一般式乗車券です。
印刷場が不明で、他社の硬券乗車券には見られない様式です。
図示いたしませんが、裏面には券番のほかに「延岡駅発行」と発行箇所名が印刷されており、表面および裏面の双方に発行箇所名が印刷されている券であることになります。
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