趣味で蒐集した「きっぷ」を見て考えたこと、とか…
JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
古紙蒐集雑記帖
東京都交通局 都営バス23区内一日乗車券
2003(平成15)年12月に、東京都交通局の都営バス車内で発行された、都営バス23区内一日乗車券です。
桃色東京都交通局自動車局地紋の券で、定期券サイズのカード式になっています。
都営バスでは23区内の運賃は系統によって異なりますが均一運賃となっておりますが、23区外(多摩地区)を走る区間は距離制になっているため、一日乗車券は23区内限定となっています。
裏面です。利用上のご案内文が記載されています。
この券は車内発売の様式で、有効日の記載されていない券を運転手が持っており、発売する際に運賃箱に券を通すことにより、有効日が感熱方式で印字されるようになっていました。
裏面のご案内文の下の方に「この乗車券は、感熱紙を使用しておりますので、高熱を加えたり、ラミネート加工(パウチ等)をしないでください。」という記載があるように、高熱を加えることで券の表面の印字に影響が出てしまうことが分かります。
現在では運賃箱の更新により、一日乗車券の様式が変更されています。
名古屋市交通局 ドニチエコきっぷ
戴き物ですが、名古屋市交通局が発行したドニチエコきっぷです。
土曜日と日曜日、もしくは祝日の任意な日1日に限り、名古屋市交通局が運行する市営地下鉄および市営バスの全線に何回でも乗車できる乗車券で、プリペイドカードのような磁気カードになっています。1回目の乗車の際に自動改札機もしくは料金機に挿入することで日付が印字され、有効な乗車券になります。
御紹介の券は大人用ですが、別に小児用もあり、こちらは若草色のカードになります。また、地下鉄各駅の券売機でも購入できますが、こちらはプリペイドカードのような様式ではなく、名古屋市交通局の緑色無地紋の券紙に感熱印字されたものになるようです。
右下にQRコードがありますが、これをスマホなどのバーコードリーダーで読み込みますとなごや徳ナビというサイトを閲覧することができ、そこに記載されている施設や店舗で、有効な乗車券を提示することで割引などの特典を受けられるしくみになっています。
「バス・地下鉄全線一日乗車券」と記載されているように、地下鉄の他、名古屋市交通局が運行している路線バスにも乗車することができますが、ゆとりーとラインの高架区間や名鉄バスなどの他業者のバス、あおなみ線などの他事業者の鉄道には乗車することはできません。
裏面です。
1回目の乗車の際に大きく日付が印字されます。地下鉄の場合は自動改札機を通すので、カードに書き込まれた磁気情報で有効日の判別が行われますが、路線バスの場合は乗務員に提示することになっているため、大きな文字で印字されています。
この券は2018(平成30)年12月31日の大晦日に有効なものとなっていました。