府中本町駅発行 定期券購入乗車票

昭和59年7月に府中本町駅で発行された、西国分寺又は南浦和までの定期券購入乗車票です。


   


桃色こくてつ地紋のA型券で、東京印刷場で調製されたものです。
当時、硬券の入場券を購入した際、窓口の券箱にこの乗車票があるのに気づき、窓口氏にどのような券なのか見せて頂いたところ、「裏に無効印を捺しても構わないなら」と1枚戴くことが出来ました。


   


裏面です。「途中下車はできません。」とあり、発着駅から西国分寺駅又は南浦和駅のいずれかまでしか行けないようになっています。


定期券購入乗車票は定期券未発売駅で定期券を購入する旨を申告し、発売駅まで無賃で乗車するための乗車票ですが、当駅にはみどりの窓口があることと、着駅が西国分寺駅又は南浦和駅となっており、どう考えても「最寄りの駅」という感じではありません。おそらく、正式な使用方法としては府中本町駅が発駅とはならないのではないかと想像しますが、今となってはどのような用途で設備されていたのか、よくわかりません。

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JR東日本 八王子駅発行 [護割]乗車券

前回エントリーの続きになります。
前回エントリーではJR東日本八王子駅で発行された、鳥沢までの[育割]の乗車券を御紹介いたしました。今回は同時に介護者の方が使用された乗車券を御紹介いたしましょう。


   


平成19年11月にJR東日本中央本線八王子駅で発行された、鳥沢ゆきの[護割]往復乗車券の往路用です。

青色JRE地紋の特殊指定共通券で、[育割]乗車券同様に熱転写式MEM端末で発券されています。
御紹介の券は八王子から鳥沢までの往復乗車券の往路用で、[育割]乗車券同様、題字部分に「(ゆき)」の表示があります。また、運賃は復路用券にまとめて記載されますので、運賃部分は「¥***」と表記され、金額の記載はありません。

[護割]乗車券は 第1種知的障害者の方が介護者と共に乗車する場合、介護者用として発行された乗車券で、[育割]同様、通常運賃の5割となっています。


御紹介の[護割][育割]の乗車券は現在も発行されていますが、現在の表記は四角(口)が小さくなり、その下に「手帳[護割][育割]を携帯して下さい」という注意書きが追記されており、現行のものは様式が異なります。


   

これは[育割]のものですが、このような感じです。

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JR東日本 八王子駅発行 [育割]乗車券

平成19年11月にJR東日本中央本線八王子駅で発行された、鳥沢ゆきの[育割]往復乗車券の往路用券です。


   


青色JRE地紋の特殊指定共通券で、現在は引退してしまっておりますが、熱転写式MEM端末で発券されています。
御紹介の券は八王子から鳥沢までの往復乗車券の往路用で、題字部分に「(ゆき)」の表示があります。また、運賃は復路用券にまとめて記載されますので、運賃部分は「¥***」と表記され、金額の記載はありません。


[育割]乗車券は、第1種知的障害者が介護者と共に乗車する場合で、障害者本人が介護者と共に乗車する際に発行される割引乗車券です。

公益財団法人東京都福祉保健財団の見解によりますと、第1種知的障害者とは、
知能指数がおおむね35以下であって、日常生活において常時介護を要する程度の方
・肢体不自由、盲、ろうあ等の障害を有し、知能指数がおおむね50以下であって、日常生活において常時介護を要する程度の方
という方で、大変デリケートな話題ではありますが、御本人がお一人では公共交通機関を利用することができない状態の方を言います。


この券を使用された方は小学生の方で、小児用券として小児用運賃に対して割引率5割の金額で発売されています。「障害者本人が介護者と共に乗車する」ことが前提で発行されていますので、この券と共に介護者様が使用する券も同時に発売されています。
では次回、介護者様が使用された券を御紹介いたしましょう。

※ 大変デリケートな問題の券ではありますが、券面に使用者様の氏名等の個人情報が記載されていないため、乗車券研究の一環としてエントリーさせていただきました。

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流鉄 〇社 馬橋駅発行普通入場券

平成30年6月に流鉄〇社 馬橋駅で発行された普通入場券です。


   


白色無地紋のB型大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。
同社の硬券入場券は社紋が入っていたり、金額の変更を境に様式が変更されることがありますが、恐らくこれが現行の様式であると思われます。


   


裏面です。
券番の他に社名と発行箇所である〇社 馬橋駅発行の記載があります。
ところがこの券、社名である「(流 鉄)」の表記が「(流 山)」と誤植されており、訂正印が捺されています。


   


同社が流鉄となって2か月が経過した平成20年10月に〇社 馬橋駅で発行された幸谷ゆきの片道乗車券です。青色JPRてつどう地紋のB型相互式大人・小児用券で、やはり山口証券印刷で調製されたものと思われます。
旧社名である「(総武流山電鉄)」を二重線で抹消のうえ、「(流 鉄)」と捺印されています。


   


印の部分を並べてみました。今回の訂正印が当時のものか分かりませんが、平成20年8月に同社が「総武流山電鉄」から現在の「流鉄」に変更された際に旧券を流用する際に使用されていた訂正印によく似ています。

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横浜市交通局 横浜から210円区間ゆき片道乗車券

平成31年1月に横浜市交通局(横浜市営地下鉄)横浜駅で発行された、横浜から210円区間ゆき片道乗車券です。

   


桃色横浜市交通局地紋のA型金額式感熱式券売機券です。


この日、久しぶりに横浜市営地下鉄に乗車したのですが、車内で乗車したきっぷを眺めていると、今まで自分が知っていた市営地下鉄のきっぷと何かが違う気がしたのですが、思いつきません。そこで、家に帰って自分のコレクションと比べるため、下車した横浜駅で小児用の最短区間用を1枚購入して帰りました。


   


こちらがコレクションしていた券です。平成22年6月に同じ横浜駅の「1-A号機」の券売機で発券されたものです。約8年半の時の経過があるために最短区間の初乗り運賃が異なっていますが、様式的には同じです。

2枚を並べてやっと気づきました。券紙の地紋が違ったのです。
平成22年のころは横浜市交通局のキャラクターである「はまりん」の地紋になっていますが、現在のものはどこかで見たような地紋です。


    


経年でインクが薄くなってしまっていますが、昭和57年12月に横浜駅発行された160円区間ゆきの片道乗車券です。緑色横浜市交通局地紋のA型金額式キレート印字券です。
現行の券紙は、色が異なりますが、かつての地紋に戻っていたのです。


    


地紋を拡大してみました。
現行の方が線がやや太いように見えますが、紋様の大きさはほぼ同じように見えます。


いつから券紙が変更されたのか不明ですが、様式が同じで地紋だけが異なっていると、久しぶりに見る券は意外と違いに気づきにくいということが分かりました。

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JR九州 〇企 鹿児島中央駅100周年記念乗車券 ~その2

前回御紹介いたしました、JR九州が発行した企画乗車券である「〇企 鹿児島中央駅100周年記念乗車券」の券の仔細を御紹介いたしましょう。


まずは1枚目の鹿児島中央駅から東市来駅ゆきの片道乗車券です。


   


桃色JRK地紋のB型一般式大人・小児用券で、門司印刷場で調製された券を模したデザインの、関東交通印刷で調製されたものと思われます。残念ながら「発売当日限り有効」の文言が「平成26年3月31日まで有効」となってしまっていますが、同社の硬券乗車券末期の雰囲気が出ています。
発行駅名は鹿児島中央駅となっています。

2枚目は東市来駅から鹿児島中央駅ゆきの片道乗車券となっており、ちょうど往復できる形になります。


   


デザインは1枚目と同様で、こちらも発行駅は東市来駅ではなく、鹿児島中央駅となっています。


   


裏面です。
企画乗車券を示す「〇企」の符号があり、「ありがとう鹿児島中央駅」という文言があります。管理人的にはこれでは鹿児島中央駅が廃止されてしまうような表現におもえてしまいますが、なぜ「鹿児島中央駅100周年」という記載にしなかったのか、腑に落ちないところがあります。
横には大階段のあるスタイルの鹿児島中央駅舎のイラストがあり、「・ご利用当日1回限り有効」「・自動改札機は通れません。」の2つの注意書きがあります。
なお、裏面は2枚とも同一デザインでした。

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JR九州 〇企 鹿児島中央駅100周年記念乗車券 ~その1

平成25年10月にJR九州鹿児島本線鹿児島中央駅で発行された、鹿児島中央駅100周年記念乗車券です。


   


企画乗車券ですが、「記念乗車券」として券が台紙のポケットに封入されている様式となっています。JR九州では、記念乗車券を企画乗車券として発行する例が多くあり、この券もその一つです。

良く申し上げていることですが、管理人はきりがないのであまり記念乗車券の類には手を出さないのですが、同駅は平成16年3月の九州新幹線鹿児島ルートが開業した際に西鹿児島駅から改称されたため、「鹿児島中央」と記載された硬券が珍しかったために購入した次第です。


   


台紙を開けてみたところです。
上半分に駅の沿革(歴史)が記載され、下半分には平成22年に赤色の塗装から黒色の塗装にリニューアルされた、平成25年に大階段の撤去工事が開始される前の駅舎の写真があり、硬券乗車券が2枚封入されています。


   


沿革の部分です。


   


これが現在の鹿児島中央駅です。
大階段が撤去され、跡地には地上7階建てのアミュプラザ鹿児島の別館(アミュプラザ鹿児島プレミアム館)が建設されています。この大階段は3代目駅舎が完成した時に建設されたもので、幅36m、高さ最大7mという大きなものでしたが、アミュ広場が併設されたことで利用者が減少したために改装されたものです。 


では次回、封入されている硬券を御紹介いたしましょう。

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JR東日本 スーパーひたち3号 B特急券

平成元年10月に東京駅旅行センター(分室)のマルスで発行された、スーパーひたち3号のB特急券・グリーン券です。


   


緑色JRE地紋の旧様式の特殊指定共通券で発券されています。


当時のマルス券は自動改札に対応しておらず、一部を除く乗車券や自由席特急券、急行券、自由席グリーン券等については85mmで発券されますが、指定券類については120mm券で発券されていました。

現在は発駅と着駅の間に矢印(➔)が使用されていますが、当時は三角(►)が使用されているところが異なっておりますが、その他の印字内容については着予定時刻の表記がないなど、現在のものとは趣きが異なります。


この券を購入した経緯を失念しましたが、当時、海外からの来賓が勝田まで行くということで手配したもので、東京駅旅行センター(現・東京駅びゅうプラザ)の「分室」という直接旅客とは接しないところにある端末で発券されています。

「席」の表示があるように、この券は席番入力が行われています。席番入力は空席の有無にかかわらず任意の座席を発券する方法で、列車名、区間、日付、席番などの他に、誤取り消しを防止する取り消し符号(ここではC12)を入力する必要があります。
席番入力の操作は、発売済中央装置(ホスト)から抜かれている座席を返席せずに抜いたまま発券するため、ダブルブッキングのリスクが大変高く、特に慎重な端末操作が必要とされ、混雑時の発券等、特別な事情が無い時以外はあまり使用されないようです。

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〇社 横浜駅発行 代用入場券

昭和59年7月に、横浜駅の京浜急行電鉄との乗換改札にあった精算所で発行された代用入場券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型金額式大人専用券で、東京印刷場で調製されたものです。


当時、横浜駅には国鉄と京浜急行電鉄の乗場を結ぶ橋上型の乗換改札があり、改札口に隣接する窓口では国鉄駅構内側で京浜急行電鉄の乗車券が、京浜急行電鉄駅構内側では国鉄の50kmまでの近距離乗車券が発売されていました。双方とも京浜急行電鉄が管理しており、国鉄の乗車券については社線で発行されたことを示す「〇社」の符号が付いていました。

この窓口では普通入場券の発売も行っておりましたが、専用の券は設備されておらず、当時の最短区間であった120円区間ゆきの乗車券に「入場券(客車内に立ち入ることはできません)」という代用印を捺印して発売していました。

このような例は首都圏近郊の社線乗換改札口で行われていたようです。

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東京メトロ ヴァンサンカン付録用24時間券 ~その2

前回エントリーからの続きです。
前回、ヴァンサンカンという女性向けのファッション雑誌が、東京メトロの24時間券を付録として発売されたことを御紹介いたしましたが、今回は実際についていた券を御紹介致しましょう。


   


前回御紹介いたしました雑誌「ヴァンサンカン」ですが、表紙を開けますと早速「お目当て」の乗車券が封入されている台紙が見えてきます。


   


「東京メトロでおでかけしましょ♥」と書かれた台紙に乗車券が付けられています。


   


乗車券部分です。
券はプリペイドカードのようなプラスティック製で、自動改札機に直接挿入する様式になっています。大人専用券ですが、雑誌の付録であるため、運賃は「***円」となっています。価格が設定されていないため、払い戻しの取扱いはありません。

図示いたしませんが、裏面は銀色の磁気カードとなっており、初回自動改札に挿入すると、裏面に有効期限(=利用日)が印字されるようになっています。


似たような企画として、拙ブログ2014年6月22日エントリーの「三陸鉄道・ネスレ日本 切符カット」というキットカットというチョコレートとのコラボ商品が発売されたことがありましたが、私の知る限りでは、鉄道乗車券との2例目のコラボ商品となります。
(これはあくまでも管理人の知る限りであり、他にもこのような例があるかも・・・。)

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