阿武隈急行 印発券

    (梁川駅ゆき)

阿武隈急行やながわ希望の森公園前駅発行の印発機発行の乗車券です。
定期券サイズの熱転写印字券ですが、裏面は真っ白で自動改札機には対応されていません。
宮城県側の丸森駅にあるものは自動改札対応だと聞いたことがありますが、福島県側の駅のものは自動改札未対応です。
JRのPOS端末のようなデスクトップPCを利用した端末機で発行されます。

    (東京都区内ゆき)

この端末は発売可能駅であれば一通りの行先は発券可能なようで、東京都区内ゆきといった長距離券も発券できます。

印字スペースの関係上だと思われますが、発駅名が「希望の森公園前」と省略され、発行箇所名に至っては「公園前」となってしまっており、ここまでくると本当の駅名が何だかわからない状態になってしまっています。

    (梁川駅ゆき硬券)

同駅には記念用としてでしょう、梁川駅ゆきの一口座だけですが、A型の硬券乗車券も発売されています。
こちらは、発駅名・発行箇所名共、やながわ希望の森公園前と省略されることなく印刷されています。

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鉄道省 私鉄連絡乗車券

忙しさとgooブログの画像添付方法が変更され、何だか分からないまま更新が滞ってしまいました。


    (飯田橋駅発行)



ダッチングがハッキリしないので発行日が特定できませんが、戦時特別運賃制度が昭和21年に廃止されているということなので、その辺の4月24日に発行されたものなのでしょう。


中央線飯田橋駅から新宿駅を経由して小田急線(当時は東急小田原線)の和泉多摩川駅および稲田登戸駅までの連絡乗車券です。


稲田登戸駅は現在の向ヶ丘遊園駅です。今や由来となる遊園地も閉園されてしまっていますが、かつて園内には小さな小田急の鉄道博物館があったり、駅と遊園地の間にモノレール(かつては豆汽車というものだったと聞きますが)、鉄道好きにはたまらない施設がありました。


なぜこの券が未使用のまま我が家の屋根裏でひっそりと残っていたのかわかりませんが、裏を見ると、きっぷマニアの感覚だったら解るような気がします。


    (裏面)



なんと、券番が0001だったのです。


本当のことはどうでも良いこととして、この券が私の手元に残されていたことを喜びたいと思います。



表面には「通用2日」と書かれており、途中下車が出来そうな雰囲気です。


途中下車についての注意書きは裏面にありました。
「省線内及び共通着駅区間内下車前途無効」とあることから、省線内では途中下車は出来ないようですが、社線内においては、新宿駅~狛江駅間は途中下車が可能であったようです。

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関東鉄道 3線連絡券

秋の日比谷のイベントで見つけた、関東鉄道の3線連絡券です。

    (水海道駅発行、3線連絡券)

常総線水海道駅発行の相互式券で、水海道~(関東鉄道常総線)~取手~(常磐線)~佐貫~(関東鉄道竜ヶ崎線)~竜ヶ崎という乗車経路になっています。

相互式で全く経由表示がなく、一見して見ると関東鉄道線内完結の乗車券に見受けられますが、れっきとしたJRを通過する3線連絡乗車券となっています。

水海道駅にわざわざこのような常備券が設備されていたほど需要の多い区間だったのでしょうか?
平成15年3月1日付けにて、常総線~(JR線)~竜ヶ崎線3線連絡運輸は廃止になっています。

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西武鉄道 硬券によくある現象

他社の硬券にも良くあることかと思いますが、西武鉄道の硬券に「ある現象」がよくあります。


   images (武蔵関駅発行、金額式乗車券)


西武鉄道末期の金額式硬券乗車券です。


見た感じ、普通のB型硬券です。この券はあまり「ある現象」が出ていないようですが、それが顕著な券をUPしてみましょう。


   images (上石神井駅発行、金額式乗車券)


では、どんな「ある現象」なのか申しますと、ヒントとしてその「現象」が分かるよう、顕著なものを2枚並べてみましょう。


   images (2枚並べてみました…)


なんだか、長方形のハズのなのにまっすぐ並べても隙間ができてしまいます。


   images (拡大してみました…)


隣接の部分を拡大すると、こんな風になります。


上石神井駅発行のものを良くみてみますと、黒いバックと比べると、券がかなり歪にカットされていることがわかります。
これだけ歪であれば、歪なもの同士2枚並べると隙間が開いてしまうわけです。
西武鉄道の硬券には、なぜかこのような券が歪にカットされている「現象」があるのです。


特に問題はないでしょうが、何でこんなに歪なんでしょう?

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仁山信号場発行 補充片道・往復乗車券

函館本線渡島大野駅と大沼駅の間にスイッチバック式の仁山信号場があり、ここでは旅客扱いが行われており、乗車券の発売が行われていました。

   images (補充片道乗車券)  images (補充往復乗車券)

これらは昭和56年11月仁山信号場発行の補充片道乗車券(補片)と補充往復乗車券(補往)です。

どちらも発駅をする「発駅記入式」などと呼ばれることのある「記補片」と「記補往」の発行箇所名記入式版です。
発駅欄には信号場であることを示す「(信)仁山」というゴム印が捺されています。

   images (補充片道乗車券)   images (補充往復乗車券)

どちらも補充券の印刷が民間印刷場に委託される前の活版印刷の時代のものですが、補片の裏面の注意書きは当時の標準的なものになっており、そこそこ新しい券が使用されているようです。
しかし、補往は殆ど需要がなかったのでしょうか、「東京山手線内」がまだ「東京電環」と呼ばれていた頃のものがそのまま使用されており、神戸市内以西の特定都区市内の記載が全くありません。
信号場という利用客が殆どいない臨時乗降場であり、長距離の往復乗車券はまず売れないと判断されていたのかもしれませんが、万が一広島市内・北九州市内・福岡市内の各駅までの往復乗車券として発行されるのであれば、少々問題があります。

仁山信号場は、開設された昭和11年の開設時から営業キロの設定がない臨時乗降場とされていましたが、昭和62年4月、国鉄民営化と同時にJR北海道の「駅」に昇格しました。

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国鉄 券売機券の日付字体

昭和40年代から50年代にかけての、国鉄首都圏地区で発売された三角矢印になる前の券売機券です。

   images (大久保駅発行)  images (御茶ノ水駅発行)

大久保駅のものはまだスミインク式時代のもので、その後に出回ったキレート式券とは違ってインクののりが濃く、化学変化を利用していないため、退色がありません。


大久保駅発行のものは1台の券売機で複数口座の券を発売できる多能式券で、御茶ノ水駅発行のものは1口座しか発売できない単能式券です。

どの駅のものもだいたい同じような様式ですが、大久保駅のもののように日付や券番が印字環で直接印字された字体のものと、御茶ノ水駅のもののように、日付や券番がタイプライターのようにインクリボンを介して叩き出した「点」で印字された字体のものの2種類があったようです。

   images (荻窪駅発行)

これら日付の字体の違いは多能式と単能式で分かれるのではないようで、昭和60年代のものですが、荻窪駅発行のもののように単能式券でも日付や券番が印字環で直接印字された字体のものも存在します。


しかし、他にもあるかもしれませんが、「掟破り」はここにも潜伏していました。

   images (武蔵小金井駅発行)

武蔵小金井駅発行の多能式券売機券です。

通常のものと違い、日付および券番の字体が、なんとなく菅沼式ダッチングの字体に似たものになっています。

   images (日付部分)   images (券番部分)

日付および券番部分をそれぞれ拡大してみましょう。
なんとなく細長く、ちょっと頼りない字体です。


   images (四ツ谷駅発行)

次の「掟破り」は四ツ谷駅発行の多能式券です。

   images (日付部分)

券番は通常のものと同じようですが、日付の字体がわずかに斜めに傾いています。

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