東京メトロ 虎ノ門ヒルズから170円区間ゆき 片道乗車券

2022(令和4年)の最後の今日、東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅で発行された、同駅から170円区間ゆきの片道乗車券です。


   

灰色東京メトロ自社地紋のA型金額式券売機券です。
虎ノ門ヒルズ駅は、周辺に多数の賃貸オフィスビルを運営している不動産事業者である森ビルが建設費用の大半を負担する請願駅として建設された駅で、同社では一番最後に開業した駅になります。

2022年の初め、寅年に因んで東京メトロの前身である帝都高速度交通営団の虎ノ門駅で発行された硬券乗車券を御紹介いたしましたので、寅年の最後は同じ東京メトロの虎ノ門ヒルズ駅の乗車券で締めさせていただきました。

本年も拙ブログをご贔屓いただきましてありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いいたします。皆様、良いお年をお迎えください。
                 古紙蒐集雑記帖 管理人 isaburou_shinpei

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西武鉄道 小手指駅発行 稲荷山公園ゆき往復乗車券

1989(平成元)年11月に、西武鉄道池袋線の小手指駅で発行された、稲荷山公園ゆきの往復乗車券です。


   

緑色せいぶてつどう自社地紋のD型大人・小児用券で、山口証券印刷で調製されたものと思われます。

御紹介の券は通常発売用の乗車券ではなく、前回エントリーで御紹介させていただきました、稲荷山公園に隣接する航空自衛隊入間基地で開催される入間航空祭のイベント輸送に際し、航空祭当日の出札窓口混雑緩和対策用として発売されたものです。
当時はまだSuicaやPASMOなどのIC乗車券がございませんでしたので、一般旅客は乗車券を購入して乗車するのが当たり前の時代でしたので、イベント開催時には帰りの乗車券を買い求める旅客で出札口が混雑してごった返すため、同社では主要な駅から稲荷山公園までの往復乗車券を臨時発売して混在緩和を図っていました。

同社の硬券式往復乗車券はA型券が一般的でしたが、混雑時にA型券を2つに切断して回収するのが効率的ではなかったからでしょうか、稲荷山公園ゆきの往復券だけはどの駅もD型券で設備されていました。


   

裏面です。券番の他、社名および発行駅名が印刷されており、入間航空祭関連であるような記載は一切ありませんでした。

現在でも入間航空祭のイベント時には稲荷山公園駅は混雑しますが、IC乗車券が一般的になった現在では往復乗車券の発売は行われていないようです。また、稲荷山公園駅でも、利用客の殆どがIC乗車券を利用しており、臨時出札窓口はありますが、乗車券を購入する旅客がひっきりなしに並んでいることはなく、のんびりとした感じです。

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西武鉄道 稲荷山公園駅から150円区間ゆき片道乗車券

2022(令和4)年11月に、西武鉄道池袋線の稲荷山公園駅で発行された、同駅から150円区間ゆき片道乗車券です。


   

桃色PJRてつどう地紋のA型金額式券で、イベント時の臨時窓口に設備されていました印刷発行機で発券されたものです。

同駅では毎年、隣接する航空自衛隊の入間航空基地で開催される入間航空祭が11月3日に開催されており、当日は混雑のために臨時改札口が隣接する基地内に設けられて直接駅に入場できるようになり、そこに臨時窓口が開設されます。
新型コロナ蔓延の影響によってここ数年は航空祭が中止されておりましたが、今年は久しぶりの開催になりました。

同社で硬券が使用されていた頃は臨時窓口は硬券で発売されておりましたが、硬券の通常使用は廃止され、また、自動改札機が普及しております現在は、印刷発行機での発券になっています。
印刷発行機で発券される券は、券紙は券売機のものと縦型カットか横型カットかで異なるものの見た目は同一ですが、フォントは券売機のものとは明らかに異なっており、券売機のものとは容易に区別ができます。

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小宮駅発行 東飯能接続 西武鉄道飯能駅ゆき 片道連絡乗車券

いまから38年前の1984(昭和59)年12月25日に、八高線の小宮駅で発行された、東飯能駅接続の西武鉄道飯能駅ゆき 片道連絡乗車券です。


   

青色こくてつ地紋の補充片道乗車券(補片)で発行されています。
この券は実際に乗車するために購入したものです。硬券で発券されると思っておりましたが、「西武線の飯能まで」とお願いすると、出札掛氏は何の躊躇いも無く券箱から補充券を取り出して発券されました。
乗車区間は、小宮~(八高線)~東飯能~(西武鉄道池袋線)~飯能というもので、営業キロ21.3km、所要が約40分程度の道のりになります。現在の運賃ですと570円になりますので、38年の間に約1.3倍になっています。

この当時は常備券が無ければ補充券で発券するのが「当たり前」の時代でしたので、今の補充券目当てに出札機器では発券できないような区間の乗車券を求めようとするコレクターとは逆で、硬券が出て来なかったということに残念な思いをしたものです。


   

裏面です。標準的な当時のご案内文が印刷されています。

この券で実際に東飯能駅で乗換えて西武池袋線の電車で飯能駅まで乗車しましたが、当時の西武鉄道の改札では、乗車済の乗車券を戴きたい旨を伝えると、無効印を捺すこともなく「どうぞ」と通してくれることが多かったように感じます。

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西秋留駅発行 普通入場券

いまからちょうど35年前の1985(昭和60)年12月23日に五日市線の西秋留(現・秋川)駅で発行された普通入場券です。


   

白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅では長らく普通入場券の常備券の設備がなく、最短距離券である120円区間ゆきの乗車券に代用印を捺印して発売しておりましたが、当時の国鉄増収策の一貫であったのでしょうか、突然同年10月頃より専用の入場券が設備されました。


   

以前にも御紹介したような気がしますが、こちらが代用券時代の同駅の普通入場券になります。
窓口氏に拠りますと、当時、記念用として入場券を購入しようとした旅客が、同駅には御紹介のような代用の入場券しか無いことを説明すると、大抵の場合は「じゃあ、いりません」ということになったようです。

西秋留駅は秋川市(五日市町との合併により、現在はあきる野市)の中心であることから、国鉄民営化直前の1987(昭和62)年3月31日に秋川駅に改称されますが、翌4月1日にJR東日本の駅に継承されており、国鉄時代の秋川駅は最短の営業日数1日という記録保持駅です。

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西武農業鉄道 高田馬場から新井薬師前ゆき 片道乗車券

1946(昭和21)年6月に西武農業鉄道(現・西武鉄道)村山線(現・新宿線)の高田馬場駅で発行された、新井薬師前駅ゆきの片道乗車券です。


   

経年のヤケで地紋の判別が難しい状態ですが、同社の硬券が戦後の物資欠乏期の影響かとは思いますが無地紋だったりしていますので、この券も無地紋であった可能性があります。
矢印式大人・小児用の半硬券的な軟券で、B型券に近いですが、若干横幅が短いサイズです。

小児断片には高田馬場から新井薬師前というということを示すために「高馬場 薬師前」と略して記載されていますが、高田馬場駅と「高馬場」と略す方法は長く使用されているようで、近年ではそれがさらに略されて「高馬」となり、近年の同社の連絡乗車券の経由欄に於いて使用されている例を見かけます。

実際に使用されたものになりますので入鋏がなされていますが、同駅では戦前から平成のスタンパーに変わるまで、西武鉄道と国鉄(鉄道省・JR)および営団(東京メトロ)では一貫して同一の鋏痕が使用されていましたが、御紹介の券に入れられている鋏痕は同駅のそれではありませんので、一時的にどこかの駅のものが代用として使用されていた可能性があります。


   

裏面です。券番が真ん中に一カ所あるだけです。

西武農業鉄道は戦前の武蔵野鉄道(現在の池袋線系統および多摩湖線)および(旧)西武鉄道(現在の新宿線系統および多摩川線)が戦後に合併して1945(昭和20)年9月に誕生していますが、御紹介の券が発行されてからまもなくの1946(昭和21)年11月に新生の西武鉄道となり、現在に至っています。

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堀江さん橋駅発行 仁方ゆき片道乗車券

1980(昭和55)年5月に仁堀航路の堀江さん橋駅で発行された、仁方ゆきの片道乗車券です。


   

青色こくてつ地紋のA型一般式大人・小児用券で、広島印刷場で調製されたものです。

仁堀航路はかつて国鉄が運航していた鉄道連絡船(航路)ルートで、呉線仁方駅から徒歩15分くらいのところにある仁方港と予讃本線堀江駅から徒歩5分くらいのところにある堀江港を結んでいました。
もともとは宇高航路(現在廃止)の補助的な航路として開設されたようですが、ローカル航路として細々と営業していたようですが、戦後、赤字を理由として廃止された唯一の国鉄連絡船航路と言われています。
開業当初は四国鉄道局所管になっていたようですが、昭和30年代初頭に広島鉄道管理局に移管されていますので、御紹介の券が堀江港(愛媛県)発であっても高松印刷場ではなく、広島印刷場の券が使用されていたものと思われます。

仁方航路の営業キロは70kmとされていましたが、実際には40km程度で、競合する民間の航路と運賃の調整をするための擬制キロが使用されていたようです。
そのため、御紹介の券は当時の営業規則で営業キロ51km以上に該当するために発売日共2日間有効となっていましたが、この券が発売される約1ヶ月前の4月の運賃改定で営業規則が変更となり、有効2日となる乗車券は営業キロが101km以上になったことから、「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言付きの運賃改定印が捺印されており、調製された時点では2日間有効であったものが、発売された時点では有効当日限りになっています。

仁堀航路は航海時間が約2時間10分となっており、1日3便程度の運航で、管理人の手元にある時刻表では、仁方港945(3便)・1450(5便)・2000(7便)発、堀江港1155・1700・2210着および、堀江港710(2便)・1223(4便)・1720(6便)発、仁方港920・1433・1930着となっており、堀江港を出港して仁方港に接岸すると、約30分後に仁方港を出港して堀江港に戻るダイヤ編成になっていたようです。

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東京都交通局 新宿西口駅発行 振替乗車票

前回および前々回エントリーで東京都交通局で発行された硬券式の振替乗車票を御紹介いたしましたが、同局では硬券の廃止に伴い、振替乗車票については半硬券のような常備軟券に様式が変更されています。


   

2008(平成20)年頃に大江戸線の新宿西口駅で発行された振替乗車票です。白色無地紋のA型半硬券になっています。

恐らく現行でも同じ様式であるかと思われますが、ほぼ硬券末期の様式になっています。
ただし、A型になった分スペースに余裕が出たのでしょうか、図示いたしませんが裏面は券番のみで、記載事項はすべて表面に印刷されています。

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東京都交通局 五反田駅発行 振替乗車票

前回エントリーで東京都交通局浅草線泉岳寺駅で発行された振替乗車票を御紹介いたしましたので、今回は同じ浅草線ですが、五反田駅で発行されたものを御紹介いたしましょう。


   

1984(昭和54)年頃に五反田駅で発行された振替乗車票です。白色無地紋のB型券となっています。


   

再掲いたしますが、前回御紹介いたしました泉岳寺駅で発行されたものとは異なり、着駅を記載する欄があったり、発行当日限り有効である旨の文言があったり、関東圏で発行される一般的な様式に変更されています。


   

裏面です。注意書きについては変更ありませんが、表面のスペースがなくなってしまったからなのでしょうか、「(東京都交通局)」の記載が裏面に移っています。

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東京都交通局 泉岳寺駅発行 振替乗車票

1980(昭和55)年頃に東京都交通局浅草線の泉岳寺駅で発行された振替乗車票です。


   

白色無地紋のB型券になっています。


   

裏面になります。券番の他、途中下車前途無効と下車駅で係員に渡す旨の記載のみがあります。

関東圏の一般的な振替乗車票ですと大抵は着駅を記載する欄がありますが、この券にはありません。また、発行当日限り有効である旨の記載もありません。
振替乗車票としては大変特徴的な様式の券ですが、気づいたら様式が変わってしまっており、同局硬券の末期には様式の異なるものが使用されていました。

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