ゆりかもめ 定期乗車券

平成10年に発行された、ゆりかもめの通勤定期券です。


    


券売機同様の自社地紋券で、新橋駅の表示がJR線や地下鉄線と区別するために「ゆりかもめ新橋」となっています。また同様に、豊洲駅も「ゆりかもめ豊洲」となっています。


同社の定期券は定期券窓口の他に定期券発売機でも購入できますが、定期券発売機は新橋・お台場海浜公園・有明・豊洲以外の各駅には設置されていません。そのため、新橋および豊洲の定期券窓口では、定期券購入者のかえり用の乗車券として購入済乗車証を交付しています。


    


この購入済乗車証は定期券を購入した際に請求したものですが、当時、なぜか真ん中を黒マジックで塗り消した上で交付しておりました。
塗り消した箇所は薄っすらと読み取れる状態で、「新橋⇒370円区間ゆき」と書かれております。

この券を入手した当時は有明駅までしか開業されておらず、新橋駅から有明駅までが370円(現在、豊洲駅までも370円)でしたので、4月の新年度という定期券発売の繁忙期でもあり、全線乗車できる乗車証を予め発券しておいて、どの区間の旅客に対しても1種類で対応するため、全線乗車できることを伏せるための措置であったと思われます。

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西武鉄道 特殊連絡定期券

西武鉄道新宿線下落合駅からJR中央線代々木駅までの特殊連絡定期券です。

     

一見普通の連絡定期券のように見えますが、名前の通りかなり「特殊」な連絡定期券です。

西武新宿線はJR山手線と高田馬場駅で連絡運輸の取り扱いが行われており、通常この区間の定期券を購入する際、下落合駅~高田馬場駅接続~代々木駅という経路の定期券を購入することとなります。

乗換駅を高田馬場駅に限定されてしまいますと、例えば、代々木駅に勤務先のある利用者がJR新宿駅で途中下車してショッピングをした場合、自宅最寄り駅である下落合駅へ帰る際、わざわざJRで高田馬場駅まで行って西武線に乗換えなければなりません。
荷物が多ければ、この乗換は煩わしくなり、西武新宿駅から一直線で下落合駅まで帰りたくなります。

このような乗換の煩わしさを解消すべく登場したのが「特殊連絡定期券」です。

  参考 : 西武鉄道HP(特殊連絡定期券の発売について)


これは、JRとの連絡駅が始発駅ではない、西武新宿線の特殊な事情から考案された制度のようです。

同社HPによりますと、発売額は西武線発駅~西武新宿駅までの運賃とJR高田馬場駅~JR線着駅までの運賃の合算となり、西武線各駅でのみの発売で、通勤PASMO定期券に限るなど、若干の制約があるようですが、会社帰りに西武新宿駅から始発電車に座って帰りたい利用者などに需要がありそうです。


券面は普通の定期券とあまり変わりませんが、経由表記が「西武新宿//高田馬場・新大久保」となっていて、駅名配置の順番から特殊連絡定期券であることがわかりますが、何も知らないで見た場合、少々わかりづらい表記のような気もします。

どうせなら、「下落合⇔(西武新宿)/(高田馬場)⇔代々木」と2段書きにした方が良いのではと思ってしまいますが、いかがでしょうか?

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小田急電鉄の通学補充定期券

このところ小田急電鉄ネタが続きますが、今「マイブーム」になっているのでもう少しお付き合いください

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今回ご紹介いたしますのは、小田急伊勢原駅発行の通学補充定期券です。
小田急では昭和50年代後半には定期券は印発化されており、このような補充式の定期券を発行することはめったにありません。

この定期の入手経緯は本当に偶然でした。
それは昭和61年9月18日、伊勢原駅にて1ヶ月の通学定期を購入したときのことです。当然ながら印発機にて発行された定期券を渡され、その日は電車に乗って帰宅しました。いくら印発券とはいえ、「きっぷキチガイ」の血が騒ぎ、新しい定期券が嬉しくてじぃ~っと眺めておりました。すると、何かが足りないんです。「なんだろう?」と再度ながめていると、なんと氏名欄に私の名前が印字されておらず空欄のままの「名無し」定期券になっていたのです
印発定期券の名前と言うものは普通申込書に書かれた名前がそのまま印字されるものですが、なんで空欄になってしまったのかわかりません。
とても気になるもので、翌日購入した伊勢原駅の窓口に「名無し」定期を持って申し出ました。すると窓口氏は昨日の申込書を探しだして、「名無し」定期が間違いなく私のものであることを確認すると、電話で取り扱い方法を本社へ問い合わせておられました。
電話での確認が終わると、「定期券、作り直します」と言い残し、奥の方へ行かれました。待つこと3分、窓口氏はピンク色の紙を持って戻って来られました。そしてこの通学補充定期券との出会いの時がやって参りました

どうして「名無し」になってしまったのか興味本位で聞いたところ、昨日取り扱った駅員氏は非番なので詳しいことは判らないそうですが、恐らく申込書を裏返しで機械に入れたか、もしくは全く入れなかったんじゃないかということでした。

こんなもの通常は入手するチャンスはめったにありませんから、その日はとてもウキウキした気分で帰宅しました。でも、券番が0004となっており、いつから設備されていたのかはわかりませんが、何らかの理由で過去に3枚の通学補充定期券が発行されているのです。理由はなんだったんでしょうか?
それにしても、恐らく非常用として設備されているのでしょうが、何枚発行するかわからない補充定期券を発駅常備としているのは驚きです。おそらく中小私鉄だったら間違いなく「発駅補充式」となっているでしょう。
あと、聞くのを忘れましたが、通勤用はやはり青色の券だったのでしょうか?

その後、発行された「新しい」通学補充式定期をマジマジと眺めていたら、またこの券にも「オチ」があることに気づいてしまいました。なんと「使用開始日」よりも「発行日」の方が一日遅いのです。
確かに本当の発行日は使用開始日の翌日でしたので決して間違っているわけではないのですが、なんとなくしっくりきません。しかし、再度窓口に持っていってしまったら、訂正印で訂正されるたり回収されて印発券に交換されてしまっては悲しくなってしまうのでそのままにしておきました

趣味的に言えば、「 」という定期券用のゴム印が捺されていると素晴らしいのですが、「贅沢」は言えませんね。

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