松本電鉄 松本から310円区間ゆき 片道乗車券

2018(平成30)年11月に松本電鉄(現・アルピコ交通)上高地線松本駅で発行された、松本から310円区間ゆきの片道乗車券です。


   


同駅はJR東日本との共同使用駅ですが、出改札業務がJR東日本に委託されている関係からJRE地紋の券紙を使用した券売機券を発売しています。
また、同社はSuicaなどの交通系IC乗車券は使用できませんが、JR東日本の券売機は交通系ICカードを使用することができるため、右下に[IC]の表示があるように、ICカードで乗車券を購入することができます。


同社は2011年(平成23年)4月1日に松本電気鉄道からアルピコ交通に社名変更していますが、鉄道については駅案内表示・放送等すべて旧来通り「松本電鉄上高地線」「松本電鉄線」と呼称されており、この券についても社名が「(松本電鉄)」、線名が「松本電鉄線」と表記されていました。
しかし、最近の同社の硬券等については「(アルピコ交通)」と表記されているものが登場しています。

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佐貫駅発行 (中)豊田・・・新検見川ゆき 片道乗車券

見本券ですが、佐貫(現・龍ケ崎市)駅で発行の(中)豊田・府中本町・拝島・栗橋・行田・新検見川ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型両矢印式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
着駅が(中)豊田・府中本町・拝島・栗橋・行田・新検見川の6駅記載されていますが、着駅はそのうちの1駅のみとなります。


   

裏面です。
着駅は表面にある着駅のうちの1駅であることが記載されています。


この券が作成された年代は不明ですが、各駅間の営業キロが、
  佐貫➔(中)豊田 間 89.6km(日暮里経由) 88.7km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔府中本町 間  91.6km(日暮里経由) 82.3km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔拝島 間    90.9km(日暮里経由) 90.0km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔栗橋 間    96.9km(日暮里経由) 85.3km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔行田 間    99.6km(日暮里経由) 88.0km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔新検見川 間  81.1km(日暮里経由) 51.7km(新松戸・武蔵野線経由)
となることから、この乗車券は営業キロ81~90km帯用の乗車券であると思われ、運賃が440円であることからして、1974(昭和49)年10月の運賃改定時期頃に作成されたものと推測されます。


現在では新検見川駅までの運賃は新松戸駅で武蔵野線に乗換えて総武本線に接続するルートが最短ルートになっていますが、武蔵野線の新松戸駅~西船橋駅間が開業したのはこの券が作成された後の1978(昭和53)年10月のことであり、当時は日暮里駅経由が最短ルートになっていました。

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西武鉄道 多磨墓地前駅発行 普通入場券

前回までの3回に亘って西武鉄道多摩川線多磨墓地前(現・多磨)駅では多磨霊園の墓参客の波動用として硬券の乗車券を設備していたことを御紹介して参りました。
同駅には乗車券は他の駅にはあまり設備されていないようなものが多くありましたが、普通入場券については波動用として設備する必要性がなかったからでしょうか、当時は設備がありませんでした。


   


2001(平成13)年2月に発行された普通入場券です。白色無地紋のB型大人・小児用券で、かつて同社で発売されていた一般的な様式の券に似ておりますが、硬券現役時代のものとは細かなところで違いがあります。
この券は同年3月28日、同駅が多磨駅に改称される際に記念用として発売されたもので、通常発売されていたものではありません。

同社では2のぞろ目が並ぶ日の記念として1990(平成2)年2月に普段発売していない駅で硬券の普通入場券が発売されたことがありましたが、管理人は新宿線の沿線に住んでおりましたため、新宿線と池袋線の一部の駅で蒐集を行っており、「飛び地」のような路線である多摩川線については手つかずの状態で確認致しておりませんが、もしかすると同駅でも「2.-2.-2.」の記念としての普通入場券の発売がされていたかも知れません。

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西武鉄道 多磨墓地前駅発行 武蔵境接続JR連絡乗車券 ~その2

前回エントリーで西武鉄道多磨墓地前で発行された、武蔵境接続の「東日本線150円区間」ゆきの片道連絡乗車券を御紹介いたしました。その中で、西武多摩川線からJR東日本線への連絡乗車券は東日本線120円区間からありますが、同区間は乗継割引が適用されるため、御紹介の様式での連絡乗車券は最短で「東日本線150円区間」からになると申し上げました。
それでは今回、乗継割引が適用された「東日本線120円区間」ゆきの券を御紹介致しましょう。


   


こちらも前回および前々回エントリーの券と同じ1990(平成2)年9月に多磨墓地前駅で発売されたもので、武蔵境接続「東日本線120円区間」ゆきの片道連絡乗車券です。桃色せいぶてつどう自社地紋の金額式大人専用券で、こちらはA型券になっています。
関東圏では乗継割引用の連絡乗車券はA型券で調製されるのが一般的になっているため、この券はそれに倣ったものと思われます。


   


こちらが前回御紹介したB型券です。記載内容としては乗継割引を示す[割引]の文字が発売額の前に追加されただけですが、「円区間」の文字がB型では横書きであったものがA型では縦書きになったり、その関係でスペースが空いたことから「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言がB型では2段書きされていたものがA型では1行で収まっており、結果としてA型はかなりスペースに余裕があるように感じられます。


   


同区間の小児用券です。こちらも大人専用券と同様で、乗継割引を示す[割引]の文字が発売額の前に追加され、「円区間」の文字がB型では横書きであったものがA型では縦書きになったり、その関係でスペースが空いたことから「発売当日限り有効 下車前途無効」の文言がB型では2段書きされていたものがA型では1行で収まったりしています。

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西武鉄道 多磨墓地前駅発行 武蔵境接続JR連絡乗車券 ~その1

前回エントリーで、西武鉄道多摩川線の多磨墓地前(現・多磨)駅は、近隣にある多磨霊園の墓参客の波動用として硬券乗車券を設備していたということを御紹介いたしました。西武多摩川線はJR中央線の武蔵境駅と同じホームで乗りつぎができるようになっており、乗継客の需要も多いことから、同駅には武蔵境駅接続のJR連絡乗車券の設備もありました。
今回は、当時発売されていたJR連絡乗車券を御紹介致しましょう。


   


前回御紹介の乗車券と同じ、1990(平成2)年9月に多磨墓地前で発売された、武蔵境駅接続のJR東日本150円区間ゆきの片道乗車券です。
桃色せいぶてつどう自社地紋のB型金額式券で、やはり大人専用券となっています。様式的には関東圏内でよく見られる様式の金額式連絡乗車券で、着駅表記は「東日本線150円区間」となっています。
大人専用券のため小児運賃の記載はなく、あまりごちゃごちゃした感じはありません。


   


同じ区間の小児用券です。西武鉄道の自社完結乗車券では、小児専用券の金額表記は小児運賃を記載していましたが、連絡乗車券ではJRの表記方法に則り、「東日本線150円区間」の表記となっています。


西武多摩川線からJR東日本線への連絡乗車券は東日本線120円区間からありますが、同区間は乗継割引が適用されるため、この様式での連絡乗車券は最短で「東日本線150円区間」からになります。

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西武鉄道 是政から武蔵境ゆき片道乗車券

前回エントリーで西武鉄道多摩川線是政駅から90円区間ゆきの片道乗車券を御紹介いたしました。当時の同駅の自社完結の乗車券は90円区間の他に110円区間ゆきがありましたので、今回は後に購入しました110円区間ゆきの片道乗車券を御紹介致しましょう。


   


1990(平成2)年5月に是政駅で発行された110円区間ゆきの片道乗車券です。緑色せいぶてつどう自社地紋のB型券ですが、こちらは矢印式大人・小児用券で設備されていました。

当時の同駅からの運賃は競艇場前駅・北多磨(現・白糸台)駅・多磨墓地前(現・多磨)駅が90円区間、新小金井駅および武蔵境駅が110円区間となっており、JR中央線との接続駅である武蔵境駅は同一ホームで乗換が出来たことから、西武鉄道の乗車券のままJR線に乗り換えてしまう旅客が、JRの駅や車内で精算するときに西武鉄道内の運賃は収受済であることが判るよう、敢えて矢印式にしたようです。
また、武蔵境駅は国鉄時代からJR東日本が駅業務を行っており、改札業務がJRに委託されていることから、着駅が解り易いようにすることも意図していたかも知れません。

現在の武蔵境駅は改札が分離されており、このような「心配事」は解消されています。

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西武鉄道 是政から90円区間ゆき片道乗車券

通常は隔日に更新させていただいております拙ブログですが、昨日は札沼線の突然の営業終了という出来事がありましたので、特別に更新させていただきました。本日より通常更新に戻ります。

1985(昭和60)年7月に、西武鉄道多摩川線是政駅で発行された、是政から90円区間ゆきの片道乗車券です。


   

緑色せいぶてつどう自社地紋のB型金額式大人専用券です。
同社の金額式券には大人・小児用券はなく、大人専用券と小児専用券の双方が「非常時用」として設備されておりました。

当時の同駅には券売機が2台設備されており、乗車券は90円区間および110円区間の2種しかなく窓口で硬券を発売することは通常ありませんでしたが、コレクションしている旨を告げて硬券購入の可否を尋ねましたところ、断られることなく発券して頂けました。このとき、窓口対応していただいた方ともう一人駅員氏が勤務されており、もう一人の方が「硬券出しても良いの?」と窓口の方に言われ、窓口の方が「コレクションしている人には売って良いんだよ」と言う会話が聞こえましたが、当時はそのような雰囲気であったのだと思います。


この時は90円区間と小児用の50円区間の2種類を購入しましたが、110円区間の券がまさか様式が異なっているなど、情報の無い時代であったので気づくことはありませんでした。

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JR北海道 新十津川駅発行 普通入場券

2017(平成29)年4月に、JR北海道札沼線の終着駅である新十津川駅で発行された普通入場券です。


   


白色無地紋のB型簡易委託駅用大人専用券です。

同駅は1日に一往復しか列車が来ないことで有名な無人駅ですが、札沼線が線名の通りに札幌(桑園)駅から石狩沼田駅まで営業されていた頃は有人駅で、1972(昭和47)年6月に同駅から石狩沼田駅間が部分廃止された後も有人駅として営業していました。国鉄末期の1986(昭和61)年3月に無人化され、その後も乗車券の発売は行われていましたが、同年11月には発売も中止されてしまっています。

この券は、札沼線の北海道医療大学駅~同駅間が本年5月6日の運転を以って廃止されることに伴い、1,000枚限定で駅にある観光協会の運営するお土産店で発売されたものです。そのため簡易委託駅である「〇簡」を付した発行駅名になっていますが、同駅は実際には簡易委託駅ではなく、実際にこの商店は駅の管理委託を受託していたわけではなかったようです。
1,000枚の普通入場券の発売に当たり、「便宜的」にJR北海道が簡易委託契約を結んだような形態であったと聞いています。(違っていたらスミマセン。)


今回廃止される区間は、JR北海道が「将来にわたり持続可能な形で安全最優先の鉄道事業を運営する社会的な使命を果たすため」に「単独では維持することが困難な線区」として、北海道医療大学駅~同駅間が「鉄道よりもほかの交通手段が適しており、バス等への転換について地域の皆様と相談を開始する」と表明し、沿線自治体との廃止の合意に至ったものと言われていますが、浦臼駅~同駅間の運行が1日1往復のみとなったことによって列車を用いての日帰り往復を作為的に不可能にさせたことにより、「民間」会社であるJR北海道が、「お客様のご利用が見込めなかったから廃止する」という事実を沿線自治体に突き付け、半ば強引に廃止に追い込んだ感じでした。


そのような札沼線の北海道医療大学前駅~同駅間の区間ですが、JR北海道は、全国的に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発出された昨日の4月16日、急遽本日4月17日10時00分新十津川駅発の臨時列車の発車を以って、営業を終了(運休)すると報道発表しました。

従いまして、本日10時00分新十津川駅発の列車を以って同区間は終日運休となり、事実上廃止同然のまま、来るべき5月6日の廃止日を迎えることになります。

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西武鉄道 多磨墓地前から90円区間ゆき片道乗車券

1990(平成2)年9月に、西武鉄道多摩川線多磨墓地前(現・多磨)駅で発行された、90円区間ゆきの片道乗車券です。
線名は多川線ですが、駅名は多墓地前と字が異なります。


   


緑色せいぶてつどう自社地紋のB型金額式大人専用券です。様式は前々回エントリーの是政駅で発行された金額式券と同一です。

同駅は是政駅とは事情が異なり、近隣に多磨墓地という大規模な霊園があることから、多客時用として設備されておりました。この券を購入した日は墓参客で混みあっているというわけではありませんでしたが、断られることなく発売して頂けました。


   


こちらは同区間の小児専用券となります。
同社の小児用硬券は大人用の金額の表記は無く、小児用の金額のみの表記となります。


   


ちなみに、現在の多磨駅で発売されている券売機券です。硬券とは異なり、区間表記の金額は大人用だけとなり、小児用運賃については「小児 90円」と表記されるようになっています。

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JR東日本 高輪ゲートウェイ駅発行 龍ケ崎市駅ゆき片道乗車券

拙ブログ2020年3月27日エントリーの「JR東日本 品川駅発行 龍ケ崎市駅から牛久駅ゆき 片道乗車券」のコメントに同じ50のオッサン様から、
> どうせだったら駅名変更、新駅開業初日の「龍ケ崎市」から「高輪ゲートウェイ」までの片道乗車券を掲載すればインパクトがあったと思う
というコメントを戴きました。
これを拝見したとき、似たようなものは購入していたものの、記事として話題性があるかどうか考え、どうしようか迷いましたが、本日で同駅が開業1か月を迎えましたので、これを機に記事にさせていただくことに致しました。


   

高輪ゲートウェイ駅で開業当日に発行された、同駅から同日に駅名が改称された龍ケ崎市駅までの片道乗車券です。
青色JRE地紋の共通指定券の85ミリ券で、指定券発売機で発行されています。

乗車経路は高輪ゲートウェイ~(東海道本線)~東京~(東北本線)~日暮里~(常磐線)~龍ケ崎市という単純な経路で、経由欄は「東海道・東北・常磐」と記載されており、営業キロ57.2km、運賃が990円になります。同じ50のオッサン様が仰せの乗車券とは逆方向になります。


この券は思いつきで「開業当日の駅から改称当日の駅まで」ということで購入した次第で、実際には乗車しておりません。小児用でも良かったかなとも思いましたが、「記念用」ですので敢えて大人用で購入しました。

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