ふろしき王子のブログ◎
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いつもながら、特にここ数日、植物や土壌のことばかり考えていて、
長文記事を3つほど、書いては消していた。

法則はシンプルなのだろうけど、実地にお働きするメンバーたちの挙動の
綿密なネットワークは、宇宙のように奥深いだろう。


(急な霧雨。ふろしき帽子に手ぬぐいマスク)

結局、ひと事で言い切るなら
生き物の棲みやすい環境が、植物にもよいということ。

植物の栄養は微生物の出す酵素によって合成されるが、
その元となるのは、虫や動物が食べてかき集めて出した、
糞に残る窒素分だ。草や落ち葉だけでは窒素が少ない。

元々そこにある落ち葉や枯れ草を食べた虫の糞であれば
合成発酵をする微生物が付くけれど、
現在の家畜の糞はミネラル不足で腐敗発酵を招く。
有害なガスを発して植物を弱らせる。
それで、生堆肥は「肥料やけ」するとして避けられ
完熟堆肥をよしとする風潮があるが、
そのほとんどは、腐敗発酵を終えたあとの、
養分のかけらもない残りかすである。

大自然では、虫や鳥や動物の糞が直接大地や根元に置かれるが、
それが悪臭と毒を生む腐敗をすることはない。
人の作った餌を食べている生き物の糞は腐敗しやすい傾向。
飼料となる穀物が化学肥料で作られているためのミネラル不足だが、
これがたとえ有機栽培であれ、腐敗の果ての完熟堆肥では同じくミネラル不足になる。

とにかく、理想は、有機無機を問わず人為で肥料を撒くよりも
いつでもそこに合った肥料が自然の生き物から供給されるシステムにある。


(小麦をついばみにきたキジバト)

そのためには、
草、枯草(保湿、虫や鳥の餌、棲み家)
樹、落ち葉(日蔭、保水、鳥の棲み家)
石や枝(隙間、小動物の棲みか)
小川、水たまり(飲み水、砂利の流れによる電子の供給)

このような、生き物の棲みやすい環境を用意し、
そこで米や野菜も一緒に育てればよい。

だんご虫の死骸は、酸性雨の中和にも貢献するだろう。

都会の長屋でできる、生き物の棲み家づくりによる園芸の例として
そのレベル別に挙げてみます。

Gランク:玄関の脇に鉢植えを置くだけ。ワラジ虫が生じる。
F:鉢植えの下に、木の板やブロックを置く。+ダンゴ虫、アリ
E:その後ろに、すだれを立てかけて、壁の熱を防ぎ、地面に蔭をつくる。+ナメクジ、ヤスデ
D:鉢植えを増やし、暗がりやすき間が増える。+ハサミ虫、ヤモリ
C:丈の低い雑草は残し、保湿と生き物の餌、棲み家に役立てる。+かまきり、カナヘビ
B:睡蓮鉢などの水場を用意。メダカや金魚を飼う。+蝶、小鳥
A:鉢の土台のすき間にほどよく石を詰めて、保湿と隠れ家にする。+ひきがえる




生き物の棲みよい状態になると、そこで育てる花や野菜にも
自然と虫がきて、弱った部分を食べたり、糞をして植物の生長を助ける。
虫などの糞は雑草の枯れ草のすき間をぬって土中へ落ち、その中で
微生物の酵素で栄養(イオン化)となり、水やりや雨でしみこんで根に吸収される。

生き物が多いと、せっかく育てている作物が食われてしまうと危惧されるかもしれないが、
食われてしまうような野菜は既に病氣(酸化=電子が足りない=土壌のミネラル不足)であり、
基本的に生物は、枯れ草やピークを過ぎた段階を食む。または多すぎるのを間引くことで、
むしろ植物を元氣にさせる消費をする。
丸坊主になる野菜は、人が食べては毒であるほど酸化している。


(特に肥料を買うこともなく、ぐんぐんと育つ鉢植えのクルミ)

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部屋の中で飼うよりも、外のお庭で飼う魚(メダカなど)のほうが
長生きしたり、水が汚れないのは
風のさざ波とか、月の光の何らかの好影響かと考えたりはしていたけど、
今日あらためて、直射日光が生育にとって必要なのではと実感してきた。

紫外線はよくないという観念はつよいが、全く浴びないのも不自然であるし、
紫外線には殺菌効果があって、水の浄化にも貢献しているだろう。

紫外線を浴びすぎると皮膚ガンのリスクが増すだろうが、浴びな過ぎると
ビタミンDの生成に支障が出るとか、皮膚以外のガンができやすいとも聞く。

外の水は腐りにくく、窓際の水が腐りやすいことからは、
ガラスを通した光と、直の日射は性質が異なるという推測はできる。

顔に陽差しを受けたくなければ、手の平で太陽を浴びるのも
効果があるという。
石けんや熱めの湯で顔を洗わなければ、必要な脂分が顔を乾燥と紫外線から
守り、必要な光線は選択的に吸収するだろう。

水に有機物(窒素を含む雨水でもよい)が混ざったところに
日光が差し込むと、水道水といえども多少ミネラルが解けているのと
直射による腐敗菌の殺菌効果で、合成発酵菌が有機物から栄養を取り出し、
まずそれを食べる植物プランクトン(飛来した者)が増える。

現在、庭に埋めてある、さほど大きくもない睡蓮鉢では
メダカが毎日たわわに卵を産み、ヌマエビも産卵して小エビが増えているようだ。
あきらかに定員オーバーに見えても、イオン化されたミネラルの多い
我が家の池は、水中の微生物も元氣に共存するかたがたで、
水中の窒素分(メダカの糞など)から合成発酵により栄養を生み出し、
藻や姫睡蓮が吸収して育つために、植物プランクトンは餌不足で消え、
水は透明になる。

昔よりきれいになったといっても、ひと目「うつくしい!っ」とはおせじにも
いえない都心の川は、下水処理水や大雨時の下水流入により窒素分を多く含むが
それを餌とする微生物の棲みやすい環境(浅瀬や川原がなく、塩素を含む、ミネラルを含んだ地下水が少ない)
がないのと、栄養をどんどん吸収するヨシなどの水生植物が乏しい。

ちょっとした、お金をかけない土木をはじめにするだけで
川を本来の美しさに近づけることができるでしょう。

眠くなってきたので、また続編を書きます。

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