咠 シュウ 口部
解字 「口(くち)+耳(みみ)」の会意。耳に口をよせてささやくこと。
意味 ささやく。現在、単独では使われない。耳に口を「よせる」イメージがある。
イメージ
耳に口を「よせる」(咠・揖)
「形声字」(輯・葺・緝・楫)
音の変化 シュウ:咠・輯・葺・緝・楫 ユウ:揖
よせる
揖 ユウ・シュウ 扌部
揖礼
解字 「扌(手)+咠(よせる)」の会意形声。両手を胸の前でよせて組む礼をいう。相手に敬意を表す。
意味 (1)えしゃく。拱手キョウシュともいう。敬意をあらわすため両手を胸の前で組む礼。「揖礼ユウレイ」(両手を胸の前で組む礼)「揖讓ユウジョウ」(①揖礼をしてへりくだる。②おだやかな態度で行なう)「拝揖ハイユウ」(拝礼と揖礼。おじぎをする) (2)地名。「揖保川いぼがわ」(兵庫県の南西部を流れ、たつの市を貫流し姫路市で播磨灘に注ぐ川)「揖斐川いびがわ」(岐阜県西部を流れ伊勢湾に注ぐ川)
形声字
輯 シュウ・あつめる 車部
解字 「車(くるま)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、車が集まること。また、揖ユウ・シュウ(えしゃく)に通じ、集まった車に礼儀があり、友好的なこと。
意味 (1)あつめる(輯める)。あつまる(輯まる)。ひとつにあつめる。「編輯ヘンシュウ」(資料をあつめ書物などの形に整える=編集)「輯成シュウセイ」(=集成) (2)やわらぐ。おだやか。むつまじくする。「輯睦シュウボク」(おだやかで睦まじい)「輯寧シュウネイ」(やわらぎやすらか)
葺 シュウ 艸部
解字 「艸(草)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、茅かやなどの草をあつめて屋根をふくこと。
意味 (1)ふく(葺く)。茅などで屋根をふく。「葺屋シュウオク」(屋根をふく) (2)つくろう。なおす。「葺繕シュウゼン」(修理する。つくろう) (3)つみかさなるさま。「葺葺シュウシュウ」(つみかさなる)
緝 シュウ・つむぐ 糸部
解字 「糸(いと)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、糸をあつめてつむぐこと。また、糸で、つぐ・かがる意などになる。
意味 (1)つむぐ(緝ぐ)。「緝績シュウセキ」(緝も績も、つむぐ意) (2)あつめる(=輯)。「緝綴シュウテイ」(あつめつづる。文をつくる)「緝合シュウゴウ」(あつめ合わせる) (3)つぐ(緝ぐ)。かがる。「緝辺シュウヘン」(へりをかがる) (4)とらえる。「緝捕シュウホ」(逮捕する)
楫 シュウ・ショウ・かじ 木部
解字 「木(き)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、舟に集まっている木製の「かい」をいう。大勢の漕ぎ手で舟をこぐこと。また、舟尾の人が「かい」を水中で操作して進路を変えると「かじ」になる。
意味 (1)かじ(楫)。舟の進行方向を定める道具。「楫師シュウシ・ショウシ」(舟のかじとり) (2)かい(楫)。水をかいて舟をすすめる道具。「楫櫂シュウトウ・ショウトウ」(楫も櫂も、かいの意) (3)こぐ(楫ぐ)。水路で物を運ぶ。「舟楫シュウシュウの利」 (4)あつめる。
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 「口(くち)+耳(みみ)」の会意。耳に口をよせてささやくこと。
意味 ささやく。現在、単独では使われない。耳に口を「よせる」イメージがある。
イメージ
耳に口を「よせる」(咠・揖)
「形声字」(輯・葺・緝・楫)
音の変化 シュウ:咠・輯・葺・緝・楫 ユウ:揖
よせる
揖 ユウ・シュウ 扌部
揖礼
解字 「扌(手)+咠(よせる)」の会意形声。両手を胸の前でよせて組む礼をいう。相手に敬意を表す。
意味 (1)えしゃく。拱手キョウシュともいう。敬意をあらわすため両手を胸の前で組む礼。「揖礼ユウレイ」(両手を胸の前で組む礼)「揖讓ユウジョウ」(①揖礼をしてへりくだる。②おだやかな態度で行なう)「拝揖ハイユウ」(拝礼と揖礼。おじぎをする) (2)地名。「揖保川いぼがわ」(兵庫県の南西部を流れ、たつの市を貫流し姫路市で播磨灘に注ぐ川)「揖斐川いびがわ」(岐阜県西部を流れ伊勢湾に注ぐ川)
形声字
輯 シュウ・あつめる 車部
解字 「車(くるま)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、車が集まること。また、揖ユウ・シュウ(えしゃく)に通じ、集まった車に礼儀があり、友好的なこと。
意味 (1)あつめる(輯める)。あつまる(輯まる)。ひとつにあつめる。「編輯ヘンシュウ」(資料をあつめ書物などの形に整える=編集)「輯成シュウセイ」(=集成) (2)やわらぐ。おだやか。むつまじくする。「輯睦シュウボク」(おだやかで睦まじい)「輯寧シュウネイ」(やわらぎやすらか)
葺 シュウ 艸部
解字 「艸(草)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、茅かやなどの草をあつめて屋根をふくこと。
意味 (1)ふく(葺く)。茅などで屋根をふく。「葺屋シュウオク」(屋根をふく) (2)つくろう。なおす。「葺繕シュウゼン」(修理する。つくろう) (3)つみかさなるさま。「葺葺シュウシュウ」(つみかさなる)
緝 シュウ・つむぐ 糸部
解字 「糸(いと)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、糸をあつめてつむぐこと。また、糸で、つぐ・かがる意などになる。
意味 (1)つむぐ(緝ぐ)。「緝績シュウセキ」(緝も績も、つむぐ意) (2)あつめる(=輯)。「緝綴シュウテイ」(あつめつづる。文をつくる)「緝合シュウゴウ」(あつめ合わせる) (3)つぐ(緝ぐ)。かがる。「緝辺シュウヘン」(へりをかがる) (4)とらえる。「緝捕シュウホ」(逮捕する)
楫 シュウ・ショウ・かじ 木部
解字 「木(き)+咠(シュウ)」の形声。シュウは集シュウ(あつまる)に通じ、舟に集まっている木製の「かい」をいう。大勢の漕ぎ手で舟をこぐこと。また、舟尾の人が「かい」を水中で操作して進路を変えると「かじ」になる。
意味 (1)かじ(楫)。舟の進行方向を定める道具。「楫師シュウシ・ショウシ」(舟のかじとり) (2)かい(楫)。水をかいて舟をすすめる道具。「楫櫂シュウトウ・ショウトウ」(楫も櫂も、かいの意) (3)こぐ(楫ぐ)。水路で物を運ぶ。「舟楫シュウシュウの利」 (4)あつめる。
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