克 コク・かつ・よく 儿部ひとあし
解字 甲骨文第一字と金文は、カブトを頭に着けた人が腰掛ける形にかたどる。また、甲骨文第二字に、カブトをかぶり、戈(ほこ)を手にもつ立ち姿の異体字[漢字古今字資料庫の克]もある。意味は、かぶとをつけて戦いにかつ意を表わす。甲骨文の意味は、「勝利」「できる」意。金文も同じで「克敵コクテキ」という言葉があり敵に勝つ意。また「できる」意。篆文で変形し、現代字は克になった。現在の意味は、自分にうちかつ意が強い。
意味 (1)かつ(克つ)。うちかつ。「克服コクフク」(努力して困難にうちかつ)「克己コッキ」(自分にかつ) (2)よく(克く)。できる。じゅうぶんに。「克明コクメイ」(①克く明らかにすることができる。細かい所まで念をいれる。②まじめで正直なこと。)
イメージ
「かつ」(克・剋)
音の変化 コク:克・剋
かつ
剋 コク・かつ 刂部
解字 「刂(刀)+克(かつ)」の会意形声。刀を用いて相手にかつこと。克コクが、克己コッキ(おのれにかつ)の意味が強くなったので、刂(刀)をつけて相手にかつ意とした字。しかし、常用漢字でないので、克が剋の書き換え字として使われることが多い。
意味 (1)かつ(剋つ)。相手に打ちかつ。「下剋上ゲコクジョウ」(下の者が上の者の地位や権力をおかすこと=下克上)「相剋ソウコク」(勝とうとして両者が相争うこと=相克)「剋復コクフク」(戦いに勝って失地をとりもどし平和を回復する) (2)きざむ。「剋心コクシン」(心にきざむ) 「剋期コクキ」(期日を約束する) (3)きびしい。むごい。「厳剋ゲンコク」(非常にきびしい。厳も剋も、きびしい意)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文第一字と金文は、カブトを頭に着けた人が腰掛ける形にかたどる。また、甲骨文第二字に、カブトをかぶり、戈(ほこ)を手にもつ立ち姿の異体字[漢字古今字資料庫の克]もある。意味は、かぶとをつけて戦いにかつ意を表わす。甲骨文の意味は、「勝利」「できる」意。金文も同じで「克敵コクテキ」という言葉があり敵に勝つ意。また「できる」意。篆文で変形し、現代字は克になった。現在の意味は、自分にうちかつ意が強い。
意味 (1)かつ(克つ)。うちかつ。「克服コクフク」(努力して困難にうちかつ)「克己コッキ」(自分にかつ) (2)よく(克く)。できる。じゅうぶんに。「克明コクメイ」(①克く明らかにすることができる。細かい所まで念をいれる。②まじめで正直なこと。)
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「かつ」(克・剋)
音の変化 コク:克・剋
かつ
剋 コク・かつ 刂部
解字 「刂(刀)+克(かつ)」の会意形声。刀を用いて相手にかつこと。克コクが、克己コッキ(おのれにかつ)の意味が強くなったので、刂(刀)をつけて相手にかつ意とした字。しかし、常用漢字でないので、克が剋の書き換え字として使われることが多い。
意味 (1)かつ(剋つ)。相手に打ちかつ。「下剋上ゲコクジョウ」(下の者が上の者の地位や権力をおかすこと=下克上)「相剋ソウコク」(勝とうとして両者が相争うこと=相克)「剋復コクフク」(戦いに勝って失地をとりもどし平和を回復する) (2)きざむ。「剋心コクシン」(心にきざむ) 「剋期コクキ」(期日を約束する) (3)きびしい。むごい。「厳剋ゲンコク」(非常にきびしい。厳も剋も、きびしい意)
<紫色は常用漢字>
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