舎[舍] シャ・やど・やどる 人部
解字 金文は、「口(かこい)+余の古い形(簡易な宿舎)」の会意。余は一本柱の上に屋根をもち、斜めの梁で支えた簡易な小屋で宿泊や休憩に使う。音符「余ヨ」 を参照。これに場所を表す口(かこい)がついた舎は、簡易な宿舎、やどの意、転じて、すまい・たてものの意となった。また、軍隊が一夜の宿とした軍の宿舎の意にも使われた。軍隊が一夜で宿をすてる(出発する)ことから、すてる意がある。新字体は、舍⇒舎に変化した。
意味 (1)やどる(舎る)。身をよせる。やど。「宿舎シュクシャ」(2)すまい。いえ。たてもの。「茅舎ボウシャ」(かやぶきの家)「校舎コウシャ」「田舎いなか」(田園の家が原義。郷里)(3)身内の者の謙称。「舎弟シャテイ」(自分の弟をいう語。他人の弟にもいう)「舎兄シャケイ」(実の兄)(4)軍隊の一夜の宿営所。軍隊の一日の行程。「舎次シャジ」(軍隊が宿る)「三舎サンシャ」(軍隊の三日の行程)(5)梵語の音訳。「舎利シャリ」(釈迦の遺骨)(5)おく(舎く)。すえおく。(7)放棄する。すてる。(=捨)
イメージ
「簡易な宿舎」(舎・捨)
音の変化 シャ:舎・捨
簡易な宿舎
捨 シャ・すてる 扌部
解字 「扌(て)+舍(簡易な宿舎)」の会意形声。舎は簡易な宿舎で、軍隊が一夜の宿をおいてのち、その宿をすてる意にも使われ、その意味を強調するため、扌(手)をつけた捨ができた。
意味 (1)すてる(捨てる)。手ばなす。「捨石すていし」「取捨選択シュシャセンタク」(2)[仏]金品を寺や僧に寄付する。ほどこす。「喜捨キシャ」(進んで寺社などに寄付すること)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 金文は、「口(かこい)+余の古い形(簡易な宿舎)」の会意。余は一本柱の上に屋根をもち、斜めの梁で支えた簡易な小屋で宿泊や休憩に使う。音符「余ヨ」 を参照。これに場所を表す口(かこい)がついた舎は、簡易な宿舎、やどの意、転じて、すまい・たてものの意となった。また、軍隊が一夜の宿とした軍の宿舎の意にも使われた。軍隊が一夜で宿をすてる(出発する)ことから、すてる意がある。新字体は、舍⇒舎に変化した。
意味 (1)やどる(舎る)。身をよせる。やど。「宿舎シュクシャ」(2)すまい。いえ。たてもの。「茅舎ボウシャ」(かやぶきの家)「校舎コウシャ」「田舎いなか」(田園の家が原義。郷里)(3)身内の者の謙称。「舎弟シャテイ」(自分の弟をいう語。他人の弟にもいう)「舎兄シャケイ」(実の兄)(4)軍隊の一夜の宿営所。軍隊の一日の行程。「舎次シャジ」(軍隊が宿る)「三舎サンシャ」(軍隊の三日の行程)(5)梵語の音訳。「舎利シャリ」(釈迦の遺骨)(5)おく(舎く)。すえおく。(7)放棄する。すてる。(=捨)
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「簡易な宿舎」(舎・捨)
音の変化 シャ:舎・捨
簡易な宿舎
捨 シャ・すてる 扌部
解字 「扌(て)+舍(簡易な宿舎)」の会意形声。舎は簡易な宿舎で、軍隊が一夜の宿をおいてのち、その宿をすてる意にも使われ、その意味を強調するため、扌(手)をつけた捨ができた。
意味 (1)すてる(捨てる)。手ばなす。「捨石すていし」「取捨選択シュシャセンタク」(2)[仏]金品を寺や僧に寄付する。ほどこす。「喜捨キシャ」(進んで寺社などに寄付すること)
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