网 モウ・ボウ・あみ 网部
解字 甲骨文字は二本の支柱に網を張ったかたちの象形。篆文は支柱と上部が冂に変化し内側にメメで網を表す。現代字は篆文のかたちを受け継いだ网になった。罔モウ・網モウの原字。
意味 あみ(网)。
罔 モウ・ボウ・あみ 网部
解字 「网(あみ)+亡ボウ・モウ」 の会意形声。网は、あみの象形で発音はモウ・ボウであるが、そこにさらに発音を示す亡ボウ・モウを付けて网の発音をはっきりと示した字。現代字は网の中のメメ⇒「ソ+一」に変化した罔になった。網の原字。あみの意味のほか、あみでおおう。また、亡(ない)に通じて「ない」の意味を表す。
意味 (1)あみ(罔)。網する。「罔羅モウラ」(=網羅モウラ)「罔罟モウコ」(罔も罟も、あみの意) (2)おおう。くらい。道理にくらい。おろか。「学びて思わざれば即ち罔(くら)し[論語]」(3)ない。なし。否定の語。「罔極モウキョク」(はてがない)「罔極之恩モウキョクのオン」(はてがない恩で、父母の恩のこと)
イメージ
「あみ」(罔・網)
おおわれて「みえない・ない」(魍・惘)
音の変化 モウ:罔・網・魍 ボウ:惘
あみ
網 モウ・あみ 糸部
解字 「糸(いと)+罔(あみ)」 の会意形声。糸でできたあみ。
意味 (1)あみ(網)。「魚網ギョモウ」「投網とあみ」 (2)あみする。網で捕らえる。「一網打尽イチモウダジン」「網羅モウラ」(魚をとる網と鳥をとる羅。残らず集める) (3)あみのような。「網代あじろ」(川で竹や木を網のように組んで魚をとる仕掛け)「網膜モウマク」「通信網ツウシンモウ」
みえない・ない
魍 モウ・ボウ 鬼部
解字 「鬼(おに)+罔(みえない)」の会意形声。鬼は身体から離れてただよう死者の魂(たましい)の意。魍は姿のみえない魂で、人の魂だけでなく山水・木石の精気から生じる霊気や精をいう。
意味 すだま。もののけ。山水や木石の精。「魍魎モウリョウ」(山の霊気や木石の精)「魑魅魍魎チミモウリョウ」(山や川の怪物。さまざまのばけもの)
惘 ボウ・モウ・あきれる 忄部
解字 「忄(こころ)」+罔(ない)」の会意形声。心を失った状態をいい、気がぬける・ぼんやりする意となる。日本では、あきれると読む。
意味 (1)ぼんやりする。気がぬける。「惘然ボウゼン」「惘惘モウモウ・ボウボウ」(ぼんやりするさま。とまどう) (2)[国]あきれる(惘れる)。「惘れ果てる」
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文字は二本の支柱に網を張ったかたちの象形。篆文は支柱と上部が冂に変化し内側にメメで網を表す。現代字は篆文のかたちを受け継いだ网になった。罔モウ・網モウの原字。
意味 あみ(网)。
罔 モウ・ボウ・あみ 网部
解字 「网(あみ)+亡ボウ・モウ」 の会意形声。网は、あみの象形で発音はモウ・ボウであるが、そこにさらに発音を示す亡ボウ・モウを付けて网の発音をはっきりと示した字。現代字は网の中のメメ⇒「ソ+一」に変化した罔になった。網の原字。あみの意味のほか、あみでおおう。また、亡(ない)に通じて「ない」の意味を表す。
意味 (1)あみ(罔)。網する。「罔羅モウラ」(=網羅モウラ)「罔罟モウコ」(罔も罟も、あみの意) (2)おおう。くらい。道理にくらい。おろか。「学びて思わざれば即ち罔(くら)し[論語]」(3)ない。なし。否定の語。「罔極モウキョク」(はてがない)「罔極之恩モウキョクのオン」(はてがない恩で、父母の恩のこと)
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「あみ」(罔・網)
おおわれて「みえない・ない」(魍・惘)
音の変化 モウ:罔・網・魍 ボウ:惘
あみ
網 モウ・あみ 糸部
解字 「糸(いと)+罔(あみ)」 の会意形声。糸でできたあみ。
意味 (1)あみ(網)。「魚網ギョモウ」「投網とあみ」 (2)あみする。網で捕らえる。「一網打尽イチモウダジン」「網羅モウラ」(魚をとる網と鳥をとる羅。残らず集める) (3)あみのような。「網代あじろ」(川で竹や木を網のように組んで魚をとる仕掛け)「網膜モウマク」「通信網ツウシンモウ」
みえない・ない
魍 モウ・ボウ 鬼部
解字 「鬼(おに)+罔(みえない)」の会意形声。鬼は身体から離れてただよう死者の魂(たましい)の意。魍は姿のみえない魂で、人の魂だけでなく山水・木石の精気から生じる霊気や精をいう。
意味 すだま。もののけ。山水や木石の精。「魍魎モウリョウ」(山の霊気や木石の精)「魑魅魍魎チミモウリョウ」(山や川の怪物。さまざまのばけもの)
惘 ボウ・モウ・あきれる 忄部
解字 「忄(こころ)」+罔(ない)」の会意形声。心を失った状態をいい、気がぬける・ぼんやりする意となる。日本では、あきれると読む。
意味 (1)ぼんやりする。気がぬける。「惘然ボウゼン」「惘惘モウモウ・ボウボウ」(ぼんやりするさま。とまどう) (2)[国]あきれる(惘れる)。「惘れ果てる」
<紫色は常用漢字>
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