臾 ユ 臼部
解字 金文第一字は、人が他人から両手でつかまれ束縛される形。第二字は、両手が人の横にきた形。篆文および現代字は、「両手(逆向きのヨ+ヨ)+人」の臾ユとなった。人が束縛される意。また、しばらく・わずかの意に仮借カシャ(当て字)される。
意味 (1)束縛する。「臾曳ユエイ」(束縛して曳きたてる) (2)しばらく。わずかのあいだ。「須臾シュユ」(しばらく。しばしの間)「須臾シュユ(片時)も忘れぬ」
イメージ
「束縛する」(臾・諛)
「その他」(萸)
音の変化 ユ:臾・諛・萸
束縛する
諛 ユ・へつらう 言部
解字 「言(ことば)+臾(束縛される)」の会意形声。束縛された状態で話す言葉。自由をうばわれ相手にへつらうこと。
意味 へつらう(諛う)。きげんをとる。「阿諛アユ」(おもねりへつらう)「阿諛迎合アユゲイゴウ」(相手に気に入られるために機嫌を取る)「阿諛追従アユツイショウ」(気に入られようとして、こびへつらう)「面諛メンユ」(その人の面前でへつらうこと)
その他
萸 ユ 艸部
解字 「艸(草木)+臾(ユ)」の形声。ユという名の植物。ユのイメージは不明。
意味 「茱萸シュユ」に使われる字。茱萸とは、①グミ科グミ属の総称。実は熟すと赤くなり食用となる。 ②「山茱萸サンシュユ」とは、ミズキ科の落葉小高木。和名はカワハジカミ。紅色楕円形の実は「サンシュユ」の名で生薬に利用される。
※なお、茱シュは、「艸(草木)+朱(あかい)」で、あかい実をつける植物の意。
曳 エイ <ひく>
曳 エイ 曰部
解字 臾ユから分かれた字。臾は人が他人から両手でつかまれ束縛される形で、束縛の意になるのに対し、曳エイは束縛して「ひっぱる・ひく」意となる。形も臾のなかの、人⇒「右はらい+ノ」の形に、両手((逆向きのヨ+ヨ)⇒日に変化した。
意味 ひく(曳く)。ひっぱる。ひきずる。「曳航エイコウ」(船が他の船を曳いて航行する)「曳光弾エイコウダン」(光を曳きながら飛ぶ弾丸。弾道や着弾点がわかるようにした弾)
イメージ
「ひく」(曳・洩)
音の変化 エイ:曳・洩
ひ く
洩 エイ・セツ・もれる 氵部
解字 「氵(水)+曳(ひく)」の会意形声。水が隙間などから曳かれるように少しずつ流れること。
意味 (1)もれる(洩れる)。もらす。隙間などから外に出てくる。外部に知られる。「漏洩ロウエイ」(もれること。漏も洩も、もれる意) (2)のびる。伸びる。「洩洩エイエイ」(心がのびのびする)
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 金文第一字は、人が他人から両手でつかまれ束縛される形。第二字は、両手が人の横にきた形。篆文および現代字は、「両手(逆向きのヨ+ヨ)+人」の臾ユとなった。人が束縛される意。また、しばらく・わずかの意に仮借カシャ(当て字)される。
意味 (1)束縛する。「臾曳ユエイ」(束縛して曳きたてる) (2)しばらく。わずかのあいだ。「須臾シュユ」(しばらく。しばしの間)「須臾シュユ(片時)も忘れぬ」
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「束縛する」(臾・諛)
「その他」(萸)
音の変化 ユ:臾・諛・萸
束縛する
諛 ユ・へつらう 言部
解字 「言(ことば)+臾(束縛される)」の会意形声。束縛された状態で話す言葉。自由をうばわれ相手にへつらうこと。
意味 へつらう(諛う)。きげんをとる。「阿諛アユ」(おもねりへつらう)「阿諛迎合アユゲイゴウ」(相手に気に入られるために機嫌を取る)「阿諛追従アユツイショウ」(気に入られようとして、こびへつらう)「面諛メンユ」(その人の面前でへつらうこと)
その他
萸 ユ 艸部
解字 「艸(草木)+臾(ユ)」の形声。ユという名の植物。ユのイメージは不明。
意味 「茱萸シュユ」に使われる字。茱萸とは、①グミ科グミ属の総称。実は熟すと赤くなり食用となる。 ②「山茱萸サンシュユ」とは、ミズキ科の落葉小高木。和名はカワハジカミ。紅色楕円形の実は「サンシュユ」の名で生薬に利用される。
※なお、茱シュは、「艸(草木)+朱(あかい)」で、あかい実をつける植物の意。
曳 エイ <ひく>
曳 エイ 曰部
解字 臾ユから分かれた字。臾は人が他人から両手でつかまれ束縛される形で、束縛の意になるのに対し、曳エイは束縛して「ひっぱる・ひく」意となる。形も臾のなかの、人⇒「右はらい+ノ」の形に、両手((逆向きのヨ+ヨ)⇒日に変化した。
意味 ひく(曳く)。ひっぱる。ひきずる。「曳航エイコウ」(船が他の船を曳いて航行する)「曳光弾エイコウダン」(光を曳きながら飛ぶ弾丸。弾道や着弾点がわかるようにした弾)
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「ひく」(曳・洩)
音の変化 エイ:曳・洩
ひ く
洩 エイ・セツ・もれる 氵部
解字 「氵(水)+曳(ひく)」の会意形声。水が隙間などから曳かれるように少しずつ流れること。
意味 (1)もれる(洩れる)。もらす。隙間などから外に出てくる。外部に知られる。「漏洩ロウエイ」(もれること。漏も洩も、もれる意) (2)のびる。伸びる。「洩洩エイエイ」(心がのびのびする)
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。