鬯 チョウ 鬯部ちょう
解字 甲骨文・金文とも、香りをつける香草を酒壷に浸している形の象形。篆文で、「※(酒に入れた香草)+凵(うつわ)+ヒ(器台)」の形になった。におい酒を表す。
意味 (1)においざけ(香酒)。黒きびを原料としウコン草をまぜてかもした酒。祭りで神をよぶのに用いる。「鬯人チョウジン」(鬯酒を神に供える人)「秬鬯キョチョウ」(黒黍きび(秬)を原料にした、におい酒) (2)香草の名。ウコン草。(現在のウコンでなく別の香草と思われる)
イメージ 「におい酒」 (鬯・鬱)
音の変化 チョウ:鬯 ウツ:鬱
におい酒
鬱 ウツ・ふさぐ 鬯部ちょう
解字 篆文は、「林(はやし)+缶(うつわ)+冖(ふた)+鬯(におい酒)+彡(香りが立ち込めるさま)」の会意。この字は二種の意味がある。一つは林を取り去った意味で、香りが立ち込める匂 い酒に、ふたをした缶の意で、ふさぐ・ふさがる意。もう一つは、林を加えた意味で、におい酒が盛んに香るように木々が盛んに茂る意で、しげる意とさかんなさまを表す。複雑な字なので語呂合わせで覚えると書きやすい。
意味 (1)ふさぐ(鬱ぐ)。ふさがる。こもる。気がはればれしない。「憂鬱ユウウツ」(気がふさぐこと)「鬱血ウッケツ」(静脈の血が体の一か所に異常にたまる状態)「鬱憤ウップン」(心にこもる憤り) (2)しげる。こんもり茂る。「鬱蒼ウッソウ」(青々と盛んに茂る) (3)さかんなさま。「鬱勃ウツボツ」(満ちた意気が外にあふれるさま) (4)「鬱金ウコン」とは、ショウガ科の多年草。根茎を止血薬・香料・カレー粉などの原料とする。根茎を利用する草であり、におい酒にいれた香草とは別の種類と思われる。
覚え方 きかん気は(木缶木ワ)罰点(X‥‥)受けて(凵)悲惨(ヒ彡)なり 憂鬱 長崎あづま『漢字川柳』論創社より
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文・金文とも、香りをつける香草を酒壷に浸している形の象形。篆文で、「※(酒に入れた香草)+凵(うつわ)+ヒ(器台)」の形になった。におい酒を表す。
意味 (1)においざけ(香酒)。黒きびを原料としウコン草をまぜてかもした酒。祭りで神をよぶのに用いる。「鬯人チョウジン」(鬯酒を神に供える人)「秬鬯キョチョウ」(黒黍きび(秬)を原料にした、におい酒) (2)香草の名。ウコン草。(現在のウコンでなく別の香草と思われる)
イメージ 「におい酒」 (鬯・鬱)
音の変化 チョウ:鬯 ウツ:鬱
におい酒
鬱 ウツ・ふさぐ 鬯部ちょう
解字 篆文は、「林(はやし)+缶(うつわ)+冖(ふた)+鬯(におい酒)+彡(香りが立ち込めるさま)」の会意。この字は二種の意味がある。一つは林を取り去った意味で、香りが立ち込める匂 い酒に、ふたをした缶の意で、ふさぐ・ふさがる意。もう一つは、林を加えた意味で、におい酒が盛んに香るように木々が盛んに茂る意で、しげる意とさかんなさまを表す。複雑な字なので語呂合わせで覚えると書きやすい。
意味 (1)ふさぐ(鬱ぐ)。ふさがる。こもる。気がはればれしない。「憂鬱ユウウツ」(気がふさぐこと)「鬱血ウッケツ」(静脈の血が体の一か所に異常にたまる状態)「鬱憤ウップン」(心にこもる憤り) (2)しげる。こんもり茂る。「鬱蒼ウッソウ」(青々と盛んに茂る) (3)さかんなさま。「鬱勃ウツボツ」(満ちた意気が外にあふれるさま) (4)「鬱金ウコン」とは、ショウガ科の多年草。根茎を止血薬・香料・カレー粉などの原料とする。根茎を利用する草であり、におい酒にいれた香草とは別の種類と思われる。
覚え方 きかん気は(木缶木ワ)罰点(X‥‥)受けて(凵)悲惨(ヒ彡)なり 憂鬱 長崎あづま『漢字川柳』論創社より
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。