鄒スウを追加しました。
芻 スウ・ス・シュウ・まぐさ 艸部
解字 甲骨・金文は、手の指に屮(芽生えた草)二つを挟んだかたちで、若草を手でつかんだ形。草を摘み取ったり、草を刈る為に手でつかんだ形で、意味は、草をかる・まぐさ。蒭スウ(まぐさ)の原字。篆文は手指が勹ホウ二つに変わった芻になった。
意味 (1)草をかる。草をかる人。「芻言スウゲン」(草刈りのいう言葉。民間人の意見)「芻樵スウショウ」(草刈りと木こり。いやしい者) (2)まぐさ(芻)。まぐさは「馬草」に由来する。秣マツとも書く。ほし草。牛馬の飼料。「芻秣スウマツ」(かいば。まぐさ)「反芻ハンスウ」(一度のみこんだエサを口の中に戻し、噛み直してのみこむ)
イメージ
「若草・まぐさ」(芻・蒭・雛)
「形声字」(趨・皺・鄒)
音の変化 スウ:芻・蒭・雛・趨・鄒 シュウ:皺
若草・まぐさ
蒭 スウ・まぐさ 艸部
解字 「艸(くさ)+芻(まぐさ)」の会意形声。芻は、まぐさの意。これに艸(くさ)をつけた蒭は、まぐさであることを念押しした字。
意味 (1)まぐさ(蒭)。家畜のエサの草やワラ。(=芻) (2)草束。ワラ。「蒭霊スウレイ」(草ひとがた。死者とともに埋葬したわら人形=芻霊)
雛 スウ・ひな 隹部
解字 「隹(とり)+芻(若草)」の会意形声。若草を細かく切ってエサにするニワトリの幼鳥(ひよこ)。ニワトリに限らず、鳥のひよこをいう。
意味 (1)ひな(雛)。ひよこ。鳥の子。また、人のこども。「雛鳥ひなどり」「鳳雛ホウスウ」(鳳凰のひな。将来、大人物になることが期待される少年) (2)ひな(雛)。人の形を小さくつくった人形。「雛人形ひなニンギョウ」。「雛祭ひなまつり」 (3)ひな(雛)。小さい。かわいらしい。「雛形ひながた」(実物をかたどって小さく作ったもの)「雛菊ひなぎく」
形声字
趨 スウ・シュ・ス・はしる・おもむく 走部
解字 「走(はしる)+芻(シュ・ス)」の形声。シュ・スは須シュ・ス(求める・必須)に通じ、走らなければならないこと。貴人や目上の人が来たとき、小走りに移動して進行を妨げないことをいう。また、趣シュ・ス(おもむく)に通じ、目的に向かってゆく意となった。発音は、シュ・ス⇒スウに変化。
意味 (1)はしる(趨る)。足ばやにゆく。「趨走スウソウ」(早くはしる。また、走り使い) (2)おもむく(趨く)。目的や場所に向かってゆく。「趨勢スウセイ」(物事の変化の流れ・方向)「趨向スウコウ」(物事がある方向へ動くこと)「帰趨キスウ」(最終的に落ち着くところ)
皺 シュウ・スウ・しわ・しわむ 皮部
解字 「皮(かわ)+芻(スウ⇒シュウ)」の形声。[玉篇](543年成立の中国の字書)に「面の皺(しわ)なり」とあり、顔のしわをいう。のち、顔や皮膚以外に「しわ」のよったものもいう。
覚え方 シュウは褶シュウ(ひだ)に通じ、皮膚に細かいひだのようなしわがよること。(ただし、中国古代音は芻シュウと褶シュウは同じでないので、便宜的な覚え方)
意味 (1)しわ(皺)。顔や皮膚のしわ。物の表面のしわ。「皺面シュウメン」(顔の皺)「皺腹しわばら」(しわの寄った腹。老人の腹)「皺寄(しわよ)せ」(矛盾や不利なことを他におしつけること) (2)しわむ(皺む)。しわがよる。「皺曲シュウキョク」(地層が波形に曲がる=褶曲)
鄒 スウ・シュウ 阝部おおざと
解字 「阝(さと・くに)+芻(スウ)」の形声。スウという名の里。山東省にあった古代の国の名。
意味 (1)地名。「鄒国スウコク」(もと春秋時代の邾チュ国。戦国時代に鄒と改めた。孟子の生誕地として知られる。現在の山東省鄒城市)「鄒嶧スウエキ」(鄒城市の南東にある山。また、孟子をいう)「鄒魯スウロ」(鄒国生まれの孟子と魯国生まれの孔子)「 鄒魯遺風スウロイフウ」 ( 孟子と孔子の教え)(2)姓のひとつ。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
芻 スウ・ス・シュウ・まぐさ 艸部
解字 甲骨・金文は、手の指に屮(芽生えた草)二つを挟んだかたちで、若草を手でつかんだ形。草を摘み取ったり、草を刈る為に手でつかんだ形で、意味は、草をかる・まぐさ。蒭スウ(まぐさ)の原字。篆文は手指が勹ホウ二つに変わった芻になった。
意味 (1)草をかる。草をかる人。「芻言スウゲン」(草刈りのいう言葉。民間人の意見)「芻樵スウショウ」(草刈りと木こり。いやしい者) (2)まぐさ(芻)。まぐさは「馬草」に由来する。秣マツとも書く。ほし草。牛馬の飼料。「芻秣スウマツ」(かいば。まぐさ)「反芻ハンスウ」(一度のみこんだエサを口の中に戻し、噛み直してのみこむ)
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「若草・まぐさ」(芻・蒭・雛)
「形声字」(趨・皺・鄒)
音の変化 スウ:芻・蒭・雛・趨・鄒 シュウ:皺
若草・まぐさ
蒭 スウ・まぐさ 艸部
解字 「艸(くさ)+芻(まぐさ)」の会意形声。芻は、まぐさの意。これに艸(くさ)をつけた蒭は、まぐさであることを念押しした字。
意味 (1)まぐさ(蒭)。家畜のエサの草やワラ。(=芻) (2)草束。ワラ。「蒭霊スウレイ」(草ひとがた。死者とともに埋葬したわら人形=芻霊)
雛 スウ・ひな 隹部
解字 「隹(とり)+芻(若草)」の会意形声。若草を細かく切ってエサにするニワトリの幼鳥(ひよこ)。ニワトリに限らず、鳥のひよこをいう。
意味 (1)ひな(雛)。ひよこ。鳥の子。また、人のこども。「雛鳥ひなどり」「鳳雛ホウスウ」(鳳凰のひな。将来、大人物になることが期待される少年) (2)ひな(雛)。人の形を小さくつくった人形。「雛人形ひなニンギョウ」。「雛祭ひなまつり」 (3)ひな(雛)。小さい。かわいらしい。「雛形ひながた」(実物をかたどって小さく作ったもの)「雛菊ひなぎく」
形声字
趨 スウ・シュ・ス・はしる・おもむく 走部
解字 「走(はしる)+芻(シュ・ス)」の形声。シュ・スは須シュ・ス(求める・必須)に通じ、走らなければならないこと。貴人や目上の人が来たとき、小走りに移動して進行を妨げないことをいう。また、趣シュ・ス(おもむく)に通じ、目的に向かってゆく意となった。発音は、シュ・ス⇒スウに変化。
意味 (1)はしる(趨る)。足ばやにゆく。「趨走スウソウ」(早くはしる。また、走り使い) (2)おもむく(趨く)。目的や場所に向かってゆく。「趨勢スウセイ」(物事の変化の流れ・方向)「趨向スウコウ」(物事がある方向へ動くこと)「帰趨キスウ」(最終的に落ち着くところ)
皺 シュウ・スウ・しわ・しわむ 皮部
解字 「皮(かわ)+芻(スウ⇒シュウ)」の形声。[玉篇](543年成立の中国の字書)に「面の皺(しわ)なり」とあり、顔のしわをいう。のち、顔や皮膚以外に「しわ」のよったものもいう。
覚え方 シュウは褶シュウ(ひだ)に通じ、皮膚に細かいひだのようなしわがよること。(ただし、中国古代音は芻シュウと褶シュウは同じでないので、便宜的な覚え方)
意味 (1)しわ(皺)。顔や皮膚のしわ。物の表面のしわ。「皺面シュウメン」(顔の皺)「皺腹しわばら」(しわの寄った腹。老人の腹)「皺寄(しわよ)せ」(矛盾や不利なことを他におしつけること) (2)しわむ(皺む)。しわがよる。「皺曲シュウキョク」(地層が波形に曲がる=褶曲)
鄒 スウ・シュウ 阝部おおざと
解字 「阝(さと・くに)+芻(スウ)」の形声。スウという名の里。山東省にあった古代の国の名。
意味 (1)地名。「鄒国スウコク」(もと春秋時代の邾チュ国。戦国時代に鄒と改めた。孟子の生誕地として知られる。現在の山東省鄒城市)「鄒嶧スウエキ」(鄒城市の南東にある山。また、孟子をいう)「鄒魯スウロ」(鄒国生まれの孟子と魯国生まれの孔子)「 鄒魯遺風スウロイフウ」 ( 孟子と孔子の教え)(2)姓のひとつ。
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