増補改訂しました。
固 コ・かためる・かたまる・かたい 囗部
解字 「囗(かこい)+古コ(祝詞を入れた器を盾で守る)」の会意形声。祝詞を入れた器を盾で守る形に、さらに外を囲んで、かたく守ること。守りをかためる意が原義だが、物をかためる・物がかたい意ともなる。また、最初から守っている所に囲みをつけたので、「もとより」の意となる。
意味 (1)かためる(固める)。かたまる(固まる)。かたい(固い)。「固体コタイ」「強固キョウコ」 (2)かたくな。「頑固ガンコ」 (3)もとより。はじめから。「固有コユウ」
イメージ
「かたい・かためる」(固・錮・涸・凅・痼)
ひとつひとつがかたく囲まれていることから「独立した」(個・箇)
音の変化 コ:固・錮・涸・凅・痼・個 カ:箇
かたい・かためる
錮 コ・ふさぐ 金部
解字 「金(金属)+固(かためる)」の会意形声。溶かした金属を流し込み隙間をふさいで固めること。
意味 (1)ふさぐ(錮ぐ)。 (2)とじこめる。「禁錮キンコ」「党錮トウコ」(反対する党の者をとじこめること)「党錮の獄ゴク」(後漢のとき跋扈バッコする宦官が反対党の儒学者を終身禁固にしたこと) (3)ながわずらい。「錮疾コシツ」(=痼疾コシツ)
涸 コ・かれる 氵部
解字 「氵(水)+固(周囲をかためる)」の会意形声。水が周囲を固められて外に流れないこと。外からみると、水がかれる意となる。常用漢字でないため、枯コに書き換えることがある。
意味 かれる(涸れる)。水がなくなる。「涸渇コカツ」(=枯渇)「涸旱コカン」(水がれ。ひでり)「涸轍コテツ」(水が涸れている車のわだち)「涸轍鮒魚コテツフギョ」(水の涸れた車のわだちにいる鮒ふな。危険が目の前に迫っていることのたとえ)
凅 コ・こおる 冫部
解字 「冫(こおる)+固(かたまる)」の会意形声。固まって氷になること。
意味 こおる(凅る)。かたくこおりつく。(=冱ゴ。凍トウ)「凅凍コトウ」(こおる)
痼 コ・しこり 疒部
解字 「疒(やまい)+固(かたい・かたまる)」の会意形声。皮膚や筋肉などが固くなる症状。また、そのかたまり。
意味 (1)しこり(痼)。①筋肉などが凝って固くなること。また、そのかたまり。②物事が終わったあとに残る気まずい感じ。「後に痼しこりが残る」(2)ながわずらい。「痼疾コシツ」(なかなか治らない病気)
独立した
個 コ イ部
解字 「イ(人)+固(独立した)」の会意形声。独立した一人一人の人の意。転じて、ひとつ・ひとりの意となる。
意味 (1)ひとつ。ひとり。「個人コジン」「別個ベッコ」「個性コセイ」 (2)物を数えるのに添える語。「個数コスウ」「三個サンコ」(みっつ)
箇 カ・コ 竹部
解字 「竹(たけ)+固(独立した)」の会意形声。[説文解字]は、「竹枚(竹片)也(なり)」とする。独立した個々の竹片をいい、これで物を数えたりする。個と通用するが、また独立した物を指す語として用いる。
意味 (1)物を一つ一つさす語。この。これ。あの。「箇所カショ」(その物のある所。場所)「箇条カジョウ」(いくつかに分け示した一つ一つの条項)「三箇所サンカショ」「三ケ所サンカショ」(=三箇所。ケは、箇の竹かんむりの一つを取り出した略字で箇と同じ意味を表す。したがって「ケ(け)」と発音しない) (2)物を数えるのに添える語。(=個と通用する)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
固 コ・かためる・かたまる・かたい 囗部
解字 「囗(かこい)+古コ(祝詞を入れた器を盾で守る)」の会意形声。祝詞を入れた器を盾で守る形に、さらに外を囲んで、かたく守ること。守りをかためる意が原義だが、物をかためる・物がかたい意ともなる。また、最初から守っている所に囲みをつけたので、「もとより」の意となる。
意味 (1)かためる(固める)。かたまる(固まる)。かたい(固い)。「固体コタイ」「強固キョウコ」 (2)かたくな。「頑固ガンコ」 (3)もとより。はじめから。「固有コユウ」
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「かたい・かためる」(固・錮・涸・凅・痼)
ひとつひとつがかたく囲まれていることから「独立した」(個・箇)
音の変化 コ:固・錮・涸・凅・痼・個 カ:箇
かたい・かためる
錮 コ・ふさぐ 金部
解字 「金(金属)+固(かためる)」の会意形声。溶かした金属を流し込み隙間をふさいで固めること。
意味 (1)ふさぐ(錮ぐ)。 (2)とじこめる。「禁錮キンコ」「党錮トウコ」(反対する党の者をとじこめること)「党錮の獄ゴク」(後漢のとき跋扈バッコする宦官が反対党の儒学者を終身禁固にしたこと) (3)ながわずらい。「錮疾コシツ」(=痼疾コシツ)
涸 コ・かれる 氵部
解字 「氵(水)+固(周囲をかためる)」の会意形声。水が周囲を固められて外に流れないこと。外からみると、水がかれる意となる。常用漢字でないため、枯コに書き換えることがある。
意味 かれる(涸れる)。水がなくなる。「涸渇コカツ」(=枯渇)「涸旱コカン」(水がれ。ひでり)「涸轍コテツ」(水が涸れている車のわだち)「涸轍鮒魚コテツフギョ」(水の涸れた車のわだちにいる鮒ふな。危険が目の前に迫っていることのたとえ)
凅 コ・こおる 冫部
解字 「冫(こおる)+固(かたまる)」の会意形声。固まって氷になること。
意味 こおる(凅る)。かたくこおりつく。(=冱ゴ。凍トウ)「凅凍コトウ」(こおる)
痼 コ・しこり 疒部
解字 「疒(やまい)+固(かたい・かたまる)」の会意形声。皮膚や筋肉などが固くなる症状。また、そのかたまり。
意味 (1)しこり(痼)。①筋肉などが凝って固くなること。また、そのかたまり。②物事が終わったあとに残る気まずい感じ。「後に痼しこりが残る」(2)ながわずらい。「痼疾コシツ」(なかなか治らない病気)
独立した
個 コ イ部
解字 「イ(人)+固(独立した)」の会意形声。独立した一人一人の人の意。転じて、ひとつ・ひとりの意となる。
意味 (1)ひとつ。ひとり。「個人コジン」「別個ベッコ」「個性コセイ」 (2)物を数えるのに添える語。「個数コスウ」「三個サンコ」(みっつ)
箇 カ・コ 竹部
解字 「竹(たけ)+固(独立した)」の会意形声。[説文解字]は、「竹枚(竹片)也(なり)」とする。独立した個々の竹片をいい、これで物を数えたりする。個と通用するが、また独立した物を指す語として用いる。
意味 (1)物を一つ一つさす語。この。これ。あの。「箇所カショ」(その物のある所。場所)「箇条カジョウ」(いくつかに分け示した一つ一つの条項)「三箇所サンカショ」「三ケ所サンカショ」(=三箇所。ケは、箇の竹かんむりの一つを取り出した略字で箇と同じ意味を表す。したがって「ケ(け)」と発音しない) (2)物を数えるのに添える語。(=個と通用する)
<紫色は常用漢字>
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