習 シュウ・ならう 羽部
解字 甲骨文字は「羽+日」であるが、のち日⇒曰(いわく)⇒白に変った字。ひな鳥が日中(晴天時)に羽を動かして飛ぶ練習をする意と解釈し、のちに日から白に変ったとすると解字できる。篆文の[説文解字]は「羽+白」になっているが「數(数を)飛ぶ也。羽に从(したが)い白に从(したが)う」として鳥が何度も飛ぶ形とする。また「礼記の月令」(戦国末)は「鷹たか乃(の)学習」としており、この字はひな鳥が飛ぶことを習うという意味とする。字形の「羽+白」からシュウの音を導くには会意として覚えるほかなさそうだ。
コウノトリのひな 巣の上で羽ばたき巣立ち準備(徳島新聞動画より)
意味 (1)ならう(習う)。まねる。まなぶ。「学習ガクシュウ」「練習レンシュウ」「習字シュウジ」 (2)慣れ親しむ。「習熟シュウジュク」 (3)ならい。ならわし。「習慣シュウカン」
イメージ
「何度もくりかえす」(習・褶・摺)
「形声字」(慴)
音の変化 シュウ:習・褶 ショウ:摺・慴
何度もくりかえす
褶 シュウ・チョウ・ひだ 衤部
解字 「衤(衣)+旧字の習(何度もくりかえす)」の会意形声。着物の布地を細かく何度も折りたたんだ折り目。
意味 (1)ひだ(褶)。はかまや衣服に細かく折りたたんである細長い折り目。しわ。「褶曲シュウキョク」(波状に曲がった地層) (2)はかま。「袴褶コシュウ」(騎馬用のはかま、袴も褶もはかまの意) (3)着物を重ねて着る。あわせ。裏のついた着物。
摺 ショウ・たたむ・する 扌部
解字 「扌(手)+旧字の習(何度もくりかえす)」の会意形声。紙や布を手で何度も手をくりかえし折ること。折りたたむ意となる。日本では、する・こする意でも用いる。
意味 (1)たたむ(摺む)。紙や布を折りたたむ。「奏摺ソウショウ」(上奏する折りたたみ文書)「摺扇ショウセン」(折りたたみ式の扇子) (2)[国]する(摺る)。こする。「摺衣すりぎぬ」(草木の汁を摺りつけて文様を染めた着物)「摺鉦すりがね」(ばちでこするように音を出す金属性の打楽器)「摺本ショウホン」(①折り本。②すりホン。木版・石板などで摺った本)「手摺てすり」(つかんでから手で摺るようにつたう横木)
形声字
慴 ショウ・おそれる 忄部
解字 「忄(こころ)+旧字の習(シュウ⇒ショウ)」の形声。ショウは同音の「懾ショウ」(おそれる)に通じ、おそれること。
意味 おそれる(慴れる)「慴悸ショウキ」(おそれどきどきする)「慴伏ショウフク」(おそれひれふす)「慴服ショウフク」(おそれしたがう)「懾慴ショウショウ」(懾も慴も、おそれる意)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 甲骨文字は「羽+日」であるが、のち日⇒曰(いわく)⇒白に変った字。ひな鳥が日中(晴天時)に羽を動かして飛ぶ練習をする意と解釈し、のちに日から白に変ったとすると解字できる。篆文の[説文解字]は「羽+白」になっているが「數(数を)飛ぶ也。羽に从(したが)い白に从(したが)う」として鳥が何度も飛ぶ形とする。また「礼記の月令」(戦国末)は「鷹たか乃(の)学習」としており、この字はひな鳥が飛ぶことを習うという意味とする。字形の「羽+白」からシュウの音を導くには会意として覚えるほかなさそうだ。
コウノトリのひな 巣の上で羽ばたき巣立ち準備(徳島新聞動画より)
意味 (1)ならう(習う)。まねる。まなぶ。「学習ガクシュウ」「練習レンシュウ」「習字シュウジ」 (2)慣れ親しむ。「習熟シュウジュク」 (3)ならい。ならわし。「習慣シュウカン」
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「何度もくりかえす」(習・褶・摺)
「形声字」(慴)
音の変化 シュウ:習・褶 ショウ:摺・慴
何度もくりかえす
褶 シュウ・チョウ・ひだ 衤部
解字 「衤(衣)+旧字の習(何度もくりかえす)」の会意形声。着物の布地を細かく何度も折りたたんだ折り目。
意味 (1)ひだ(褶)。はかまや衣服に細かく折りたたんである細長い折り目。しわ。「褶曲シュウキョク」(波状に曲がった地層) (2)はかま。「袴褶コシュウ」(騎馬用のはかま、袴も褶もはかまの意) (3)着物を重ねて着る。あわせ。裏のついた着物。
摺 ショウ・たたむ・する 扌部
解字 「扌(手)+旧字の習(何度もくりかえす)」の会意形声。紙や布を手で何度も手をくりかえし折ること。折りたたむ意となる。日本では、する・こする意でも用いる。
意味 (1)たたむ(摺む)。紙や布を折りたたむ。「奏摺ソウショウ」(上奏する折りたたみ文書)「摺扇ショウセン」(折りたたみ式の扇子) (2)[国]する(摺る)。こする。「摺衣すりぎぬ」(草木の汁を摺りつけて文様を染めた着物)「摺鉦すりがね」(ばちでこするように音を出す金属性の打楽器)「摺本ショウホン」(①折り本。②すりホン。木版・石板などで摺った本)「手摺てすり」(つかんでから手で摺るようにつたう横木)
形声字
慴 ショウ・おそれる 忄部
解字 「忄(こころ)+旧字の習(シュウ⇒ショウ)」の形声。ショウは同音の「懾ショウ」(おそれる)に通じ、おそれること。
意味 おそれる(慴れる)「慴悸ショウキ」(おそれどきどきする)「慴伏ショウフク」(おそれひれふす)「慴服ショウフク」(おそれしたがう)「懾慴ショウショウ」(懾も慴も、おそれる意)
<紫色は常用漢字>
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