徴 チョウ 彳部

解字 篆文は、「彳(でかける)+頭部の長髪(斜めの山+一)+壬テイ(土盛りに立つ人)+攴(うつ)」の会意。壬テイは土盛りに立つ人の形で地域の領主と思われる。意味は、出かけて長髪の領主を打ちすえて税金や兵を出すよう強要すること。旧字は徵で、頭部の長髪が(山+一)に、壬テイ⇒王になった。新字体は長髪の一が略された徴。これを字形に沿って解字すると、「彳(出かける)+山(長髪)+王(領主)+攵(うつ)」となる。発音は壬テイがチョウに変化した。意味は、強制的に動員したり、財貨をとりたてること。また、兆チョウ(きざし)に通じ、きざす意もある。
意味 (1)官の用で呼び出す。めす。「徴兵チョウヘイ」「徴用チョウヨウ」 (2)取り立てる。もとめる。「徴収チョウシュウ」「徴税チョウゼイ」「追徴ツイチョウ」 (3)きざし。「徴候チョウコウ」 (4)(きざしが現れた)しるし。めじるし。「特徴トクチョウ」「象徴ショウチョウ」(シンボル)
イメージ
「出かけて人を打つ」(徴・懲)
「同音代替」(澂)
音の変化 チョウ:徴・懲・澂
出かけて人を打つ
懲 チョウ・こりる・こらす・こらしめる 心部
解字 「心(こころ)+徴(出かけて打ちすえる)」 の会意形声。打ちすえて、心に思いしらせること。打つ方は、こらしめる意となり、打たれる方は、こりる意となる。
意味 (1)こらす(懲らす)。こらしめる(懲らしめる)。「懲役チョウエキ」(こらしめる強制労働。労役に服させる刑)「懲罰チョウバツ」(こらしめるための罰。不正な行為に対し制裁を加える)「勧善懲悪カンゼンチョウアク」(善い事を勧め、悪事をこらしめる) (2)こりる(懲りる)。こりごりする。「羹あつものに懲りて膾なますを吹く」(熱い汁物を食べたら懲りたので、冷たい膾なます(生肉の刺身)を食べる時も吹いて冷まそうとする。必要以上に用心深くなること)
同音代替
澂 チョウ 氵部
解字 「氵(みず)+徴の略体(チョウ)」の形声。チョウは澄チョウ(すむ)に通じ、水が澄むこと。澄は異体字。
意味 (1)すむ(澂む)。きよい。「澂清チョウセイ」(きよく澄んでいること)「澂明チョウメイ」(澄んで明るい)「澂心チョウシン」(澄んだ心) (2)すます(澂ます)。清らかにする。
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
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解字 篆文は、「彳(でかける)+頭部の長髪(斜めの山+一)+壬テイ(土盛りに立つ人)+攴(うつ)」の会意。壬テイは土盛りに立つ人の形で地域の領主と思われる。意味は、出かけて長髪の領主を打ちすえて税金や兵を出すよう強要すること。旧字は徵で、頭部の長髪が(山+一)に、壬テイ⇒王になった。新字体は長髪の一が略された徴。これを字形に沿って解字すると、「彳(出かける)+山(長髪)+王(領主)+攵(うつ)」となる。発音は壬テイがチョウに変化した。意味は、強制的に動員したり、財貨をとりたてること。また、兆チョウ(きざし)に通じ、きざす意もある。
意味 (1)官の用で呼び出す。めす。「徴兵チョウヘイ」「徴用チョウヨウ」 (2)取り立てる。もとめる。「徴収チョウシュウ」「徴税チョウゼイ」「追徴ツイチョウ」 (3)きざし。「徴候チョウコウ」 (4)(きざしが現れた)しるし。めじるし。「特徴トクチョウ」「象徴ショウチョウ」(シンボル)
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「出かけて人を打つ」(徴・懲)
「同音代替」(澂)
音の変化 チョウ:徴・懲・澂
出かけて人を打つ
懲 チョウ・こりる・こらす・こらしめる 心部
解字 「心(こころ)+徴(出かけて打ちすえる)」 の会意形声。打ちすえて、心に思いしらせること。打つ方は、こらしめる意となり、打たれる方は、こりる意となる。
意味 (1)こらす(懲らす)。こらしめる(懲らしめる)。「懲役チョウエキ」(こらしめる強制労働。労役に服させる刑)「懲罰チョウバツ」(こらしめるための罰。不正な行為に対し制裁を加える)「勧善懲悪カンゼンチョウアク」(善い事を勧め、悪事をこらしめる) (2)こりる(懲りる)。こりごりする。「羹あつものに懲りて膾なますを吹く」(熱い汁物を食べたら懲りたので、冷たい膾なます(生肉の刺身)を食べる時も吹いて冷まそうとする。必要以上に用心深くなること)
同音代替
澂 チョウ 氵部
解字 「氵(みず)+徴の略体(チョウ)」の形声。チョウは澄チョウ(すむ)に通じ、水が澄むこと。澄は異体字。
意味 (1)すむ(澂む)。きよい。「澂清チョウセイ」(きよく澄んでいること)「澂明チョウメイ」(澄んで明るい)「澂心チョウシン」(澄んだ心) (2)すます(澂ます)。清らかにする。
<紫色は常用漢字>
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