スマイリーな毎日

笑う門には福来たる

「キング・コング」

2005-12-27 | 映画

Kingkong

「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のピーター・ジャクソン監督が、映画監督をめざす契機となった1933年の「キング・コング」をリメイク。そういうわけで、ピーター・ジャクソンのオリジナルに対する思い入れと愛情にあふれた作品に仕上がっている。


舞台は、1930年代初頭のニューヨーク。野心家で大胆不敵な映画監督カール・デナムは、かつてない冒険映画を撮ろうと、誠実な脚本家ジャック・ドリスコルと美しい女優アン・ダロウを加えた撮影クルーを率い危険な航海に乗り出す。

そして、ついに幻の孤島“髑髏島(スカル・アイランド)”へと辿り着いた一行。カールはさっそく撮影を開始するが、やがてアンが原住民にさらわれてしまう。救出に向かったクルーたちだったが、彼らはそこで想像を絶する世界を目の当たりにするのだった…。


3時間以上もある映画だが(この寒い時期、直前にトイレに行っとかないとつらい)、途中全く飽きさせることなくストーリーは進んでいく。特に、映画中盤、スカル・アイランドに着いたあとの怒涛の展開は素晴らしい。最後まで、ほとんど息つく暇もないほどだ。

莫大な量のCGを使用していると思われるが、技術の進歩のせいか、ストーリーに思いっきり引き込まれてしまっているせいか、全く違和感を感じさせない出来の良さだった。


それに加え、キャストの選択もぴったりはまっている。

特に、ナオミ・ワッツ、正直あまり華のない女優なんだが(ファンの方、失礼)、大恐慌時代に職を失くした孤独な女性を、存在感はあるが、それでいて目立ちすぎない演技でうまくみせてくれる。
それと、忘れてはならないのが、アンディ・サーキス。「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラム役で注目を浴びたが、今回はキング・コングを演じており、観ている者全てを、このでかいサルに感情移入させるほどの素晴らしさだ。


恋愛、冒険、アクションと映画を楽しむ要素を全て含んだ映画でした。

これは、今年劇場で見た映画の中で、№1かも。

コメント
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