サンピエトロ大聖堂のクーポラに上った後は、聖堂内を見学。
まずは、この聖堂と広場の名前の由来にもなっている聖ペテロ像。イエスの弟子であるペテロは、異教の罪で皇帝ネロにより、この地で逆さ十字架に架けられたという。キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が、その殉教の地に建立したのが、このサン・ピエトロ大聖堂である。
その聖ペテロ像。右足に触れると、幸福が訪れるというので有名。というわけで、たくさんの観光客が右足を触るために並んでいる。僕も、ちゃっかり並んで触ってきたのだが、あまりに多くの人が触れていくため、その右足はツルツルで、足というより靴のよう。
クーポラの真下には、ブロンズの天蓋(バルダッキーノ)がある。これも天才ベルニーニの作品。高さは29メートルもある。
入り口右側奥には、この聖堂内に入る人は誰もが足を運ぶであろう、有名なミケランジェロのピエタ像がある。磔によって死んだキリストを胸に抱き、その死を嘆く母マリアの像。ミケランジェロが25歳の時の作品。実際、目の前にしてみると、あまりの素晴らしさに言葉が出ませんでした。
外に出てみると、すでに少し薄暗くなってきている。入る前は、広場にあれだけいた観光客も、すでにまばらになってきている。
広場中央のオベリスクは、カリグラ帝が1世紀にエジプトから運んできたもの。16世紀末に、聖ペテロが逆さ十字に架けられた場所に移された。
大聖堂横の門に立つスイスの衛兵。このしゃれた制服は、ミケランジェロがデザインしたもの。
左右に2列、284本のドリス式円柱が並ぶ、楕円形のサン・ピエトロ広場。回廊の上には140体ものカトリックの聖人像が並んでいる。中廊の中心には目印があり、この上に立つと、柱が重なって1本に見え、広場が広がったような錯覚を覚える。この広場を設計したのもベルニーニ。すごい。
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