日曜日のお昼に行き、人が多すぎて入るのを諦めた、サン・ピエトロ大聖堂。すでに夕方近いということで、さすがに空いているだろうと行ってみることにした。まだ行列はあるものの、この前ほどではない。ということで、並ぶことに。
列は途中で、クーポラ行きと聖堂内行きの二つに分かれている。まずは、今まで一度も上ったことのないクーポラへ。エレベーターを使うのと、階段を歩いていくのと2通りの行き方があるのだが、今回は階段は使用不可。どっちにしろ、エレベーターを使うつもりだったので、チケットを買って、エレベーターで一気に。
エレベーターを降りて歩くと、大聖堂内部のテラス部分に入る。上を見上げると、天井がすぐ近くに感じる。あんまり人が見ないような天井付近にも、妥協を許さないかのように細かい絵がびっしりと描かれている。
下を覗くと、ちょうど何かの儀式(ミサ?)が行われている最中だった。後陣に位置する聖ペテロの司教座が見える。その後ろが金色に輝いていて、厳かな雰囲気をより一層醸し出している。これもベルニーニの作とのこと。それにしても、ローマ市内を歩いていて、ベルニーニの作品に出会わない日がないくらいだ。
壁にも色々な絵が描かれていると思ったら、近くで見ると小さな異なる色の石が嵌め込まれて絵になっていた。これひとつ作るだけで、どれだけの時間がかかったのだろうか。
エレベーターを降りた後は、すぐクーポラの頂上まで行けると思っていたのだが、その考えは甘かった。そこから頂上まで、まだかなりの距離。壁が傾いた狭い通路や螺旋階段をぐるぐる歩きながら、汗だくになってやっと頂上に到達。地上132.5m、最高の眺めが待っていた。特にサン・ピエトロ広場側の景観は素晴らしい。まっすぐ走るコンチリアツィオーネ通りの先にサンタンジェロ城、テヴェレ川、その右向こうにローマ中心街を望むことができる。
景観を堪能した後は、後ろ髪を引かれながらクーポラを降りることに。途中でクーポラを振り返ると、その横から覗く夕日が美しく思わずシャッターを切ってしまった。
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