倉敷市有城にある「Igel」までポタ。
天気よし。
空気は澄み切ってるけど、冷たーい。
今シーズン、初めてパールイズミの0℃仕様のグローブを。
それでも走り始めは、指先かじかむ。
なんだか田んぼも寒々しい。
いつもこのまっすぐな道で写真撮りたくなる。
「Igel」に到着。
店内はお客さんでいっぱい。
この寒い中、みんな朝ごはん買いに来るんだな。
ま、他人のこと言えんけど。
なぜか好みのパンが店頭になかったんで、いつも買わなさそうなパンを購入。
これがどれもおいひー。
子どもも気に入って、それぞれ半分ずつくらい食べたかも。
それにしても、風がきつくってしんどかった。
上り坂やと、端からしんどいもんやと思って走るけど、平地で漕いでもスピードが出んと、かなりのストレス。
ひーこら走って帰宅。
距離:17.1km、時間:43分
読書。ランス・アームストロング / 「ただマイヨ・ジョーヌためでなく」
著者のランス・アームストロングは、趣味で自転車に乗っている人なら知らない人はいないほどの超有名人。約3週間をかけて、アルプスを含むフランス国内3300キロメートルをロードバイクで走破する、世界一過酷な競技といわれているツール・ド・フランスで7連覇の偉業を達成した人物。(その後、ドーピング問題で剥奪されたのだが)
ランスは、25歳の時に睾丸癌を発病。生存確率3%と医師に診断され、苦しく長い闘病生活を経た後につーるでの7連覇を達成している。想像するだけでも、すさまじい、波乱万丈の人生だ。
この本の中では、癌を発病した時、苦しくて先の見えない化学療法について、そして、いかに病気を乗り越え、自転車競技に復活するようになったのか、等々、その時その時の自分自身の心情を赤裸々に述懐している。
よく成功者は、自分自身に起こったことを、最後には自分にプラスになるように受け取ったり、感じたりしているが、彼もまた同じようなことを言っている。
「断言していい。癌は僕の人生に起こった最良のことだ。なぜ僕が癌になったのかはわからない。けれども癌は不思議な力を与えてくれた。ぼくは癌から逃げる気はない。人生でもっとも重要な、人生を形作ってくれたものを、忘れたいと思う人などいるだろうか。」
睾丸が腫れて痛みで自転車に乗れなくなり、病院へ。そこでいきなり睾丸に癌が発見されたと告げられただけでも恐怖に押しつぶされそうなのに、肺と脳への転移。手術と、日常の時間の概念が飛んでしまうほど苦しい化学療法。思い出すだけでも苦しくなる出来事に感謝できるなんて、並外れた精神力ではできないと思う。
また彼は肉体的にも、障害をチャンスに変えている。中学生のころから優秀なトライアスリートで筋肉隆々だった体型を、化学療法で筋肉がなくなってしまった際に、体重を減らしクライマー体型という自転車で山を登るのに有利な体型に変換させている。すごい。アームストロングの精神的、肉体的な強さに脱帽だ。
ちなみに、彼は、癌と闘う人とその家族のために「ランス・アームストロング基金(リブストロング財団)」を設立した(現在、アームストロング個人との関係は切れてしまっているが)。癌の早期発見、治療に対する不安の軽減、医療関係者と患者と家族がチームとして病気と闘っていけるような環境づくりなど、患者と家族が希望を持って闘病できるような様々な情報を提供している。