土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

ツル ~ トシ子さんの疑問に答える(その16)

2022年02月21日 | トシ子さんの疑問に答える

 

宮内さん

おはようございますっ!

 

おはよう

今日はいつもに増して元気やな。

 

ハイ

朝イチバンで質問いいですか?

 

ええよ

なに?

 

あのですね。

 

なに?

 

あのー

 

うん

 

あのね

 

だからー

 

海のね

 

え?

海って

あの海?

 

あの大きな海のね

下の栓をずぼーっと抜いたら

海の水はいったいどこへ行くんでしょ?

 

マジか!

ようそんなしょうもないこと聞くなあ。

 

やだぁー

冗談に決まってるじゃないですかぁぁぁ

最近なんか元気ないんで

ちょっと元気づけてあげようと思って・・

 

ハイハイありがと

それで?

 

あのー

きのうジョーレンが届いたんですけど。

 

ジョーレンはどうしてジョーレンか?

っていう質問?

 

いや

その箱に「じょれん」って書いてるんですよね

あの漢字、どう説明してよいかわからないんですけど。

 

うんうん

鋤(すき)鍬(くわ)の鋤(すき)のうしろに簾(すだれ)を書いて

鋤簾(じょれん)やね。

 

 

鋤簾

 

鋤(すき)はわかりますけど

なんで簾(すだれ)なんですか?

 

アレはね

もともとは棒の先に竹で編んだ平たいバスケットをつけた農具やった。

こんな感じやね。

 

 

元々の鋤簾

 

だから鋤(すき)に簾(すだれ)なんやろね。

 

ここらではアレのことをジョーレンと呼ぶけど

全国的には「じょれん」っていうのが一般的みたいやね。

ま、単に訛っちゅうだけやろ。

 

ちなみに

ここらの土方ではジョーレンが必須アイテムやけど

所変われば品変わるで

土を均したりする作業を平たいスコップでやる地方もあって

その土地々々でいろいろあるみたいやね。

 

へ~

そうなんですね。

 

じゃあこっちから訊くよ。

ジョーレンで均せないような

ガラガラの石とかが多く入っちゅう土を均すときは何を使う?

 

ミツグワ

ですか?

 

さすが農家の娘やな

マタグワね。

まあアレの一種やけどね

土方が使うのは雁爪(がんづめ)っちゅうて

もっと爪が頑丈で先がとんがったやつ。

 

 

ミツグワ(マタグワ)

 

 

雁爪(がんづめ)

 

 

 

じゃあ

土を掘ったり均したりするのに使う道具には

他にどんなんがある?

 

スコップでしょ

それと・・・

 

ツルハシ!

 

うんうん

今は機械がほとんどやってしまうので

スコップ(シャベル)もツルハシも

昔ほどは使われなくなくなったけど

土工のツールとしては代表的なもんやね。

 

 

スコップとシャベル

(呼び名の使い分けは地方によってさまざま)

(当地では剣先も平たいものも、両方をスコップと呼び、剣スコ、平スコと使い分ける)

 

ツルハシ(一般用)

 

 

こちらが土工用のツルハシ

(ズシンと効くけど重いので使いこなすにはチカラが必要)

 

 

じゃあ訊くけど

ツルハシってなんでツルハシかわかる?

 

それはかんたん

ツルのクチバシに似てるからじゃないですか?

 

そうそう

漢字で書くと

鶴嘴。

ツルのクチバシやからね。

ちょっと想像したらわかるわね。

ここらへんではツルハシのことを

略してツルっていうしね。

 

じゃあまた質問。

 

なんか今日は逆質問が多いですね。

 

うん

いっつも質問ばっかりされちゅうキね。

たまにゃコッチから質問せな損や。

 

やだー

昭和の人は

すぐ損とか得とか

そんなことばっかり言うんだからー。

 

ええから(笑)

ツルはどうしてツルっていうかわかる?

 

 

(おじさんのアタマをじっとながめるトシ子さん)

 

 

 

 

 

 

ちゃうちゃう

そっちはツルツルや!

ワシの言うのは鳥のツル!!

 

わかりませーん

どうしてですか?

 

ゴホッ

じゃあ説明して進ぜよう。

 

あれは昔、首長鳥というてな

ツルという呼び名はなかった。

 

ひとりの老人が浜辺に立って

はるかな沖合をば眺めてござった。

すると

モロコシの彼方から

 

トウモロコシ

ですか?

 

ちゃうちゃう

今でいう中国のことを昔は唐土(もろこし)というた。

 

そのモロコシの彼方から

首長鳥のオスとおぼしきものが一羽

「ツ~~~ッ」と飛んできて

浜辺の松へ

ポイッととまった。

 

そのあとから

今度は首長鳥のメスとおぼしきものが

「ル~~~~ッ」ときて

これもまた浜辺の松の木へ

ポイッととまった。

 

それを見ていた老人が

ああ

これは首長鳥やと思うてたがツルという鳥なんじゃなと

そこからツルがツルとなったんじゃな。

 

え~~~

笑えるソレwww

 

いやホントやって

 

wwwww

 

 

(そこへ入ってきたTさん)

 

Tさん

ツルってどうしてツルっていうか知ってます?

 

え?

ツルハシのツルか?

 

いや

ちがうくて

鳥のツル。

 

そんなん知らんわ。

 

じゃあ教えてあげますね。

 

ひとりの老人が浜辺に立って

はるかな沖合をば眺めてたら。

モロコシの彼方から

 

モロコシって

トウモロコシか?

 

やだーー

ちがいますよーーー

Tさんったら

なんにも知らないんだから(笑)

 

今でいう中国のことを昔は唐土(もろこし)って言ったんです。

 

そのモロコシの彼方から

首長鳥のオスとおぼしきものが一羽

「ツ~~~~~~ッ」と飛んできて

浜辺の松へ

「ルッ」ととまったんですね。

あとからメスが飛んできて・・・

 

あれ?

 

メスが・・・

 

メスが飛んできて・・・

 

あれ?

 

メスがどうした?

 

メスが・・

メスが?

メスが・・・

メスが?

 

 

どうした?

 

 

 

黙って飛んできた ^^;

 

 

 

 

 

以上

「トシ子さんの疑問に答える」巻の16は

ひょんなことから「ツルの語源について」

なに?

土木とは関係ないじゃないか?

ま、そんな回もアリでしょう。

ということで

 

おあとがよろしいようで。

 

(宮内)

 

 

 

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