土木のしごと - (有)礒部組現場情報

地域のためにはたらき、ふつうの暮らしを支える人たち。(有)礒部組とその仲間たちのたのしくゆかいな面々。日々是土木。

続・りゅうべえ ~ トシ子さんの疑問に答える(その15)

2022年02月16日 | トシ子さんの疑問に答える

 

トシ子さん、おはよう!

 

おはようございます!!

 

このあいだ話した

「りゅうべえ」のことやけど。

→ 前回の記事

 

ハイ。あのあと、あたらしいハッケンがあったんですか?

 

そう。じつはね。

あのあと北関東に住む知り合いが指摘してくれたことがあってね。

 

なんですなんです?

 

平米は「へいべい」やのに

なぜ立米が「りゅうべい」なのか?

っちゅうことよ。

 

え?

だからー

平方米を略して平米(へいべい)

立方米を略して立米(りゅうべい)。

なんの問題もないじゃないですか。

 

じゃあ、ふつう「立」っていう漢字はなんて読む。

 

「りつ」ですよ。

あたりまえじゃないですか。

 

そうやろ?

じゃなんで「りつべい」じゃなく「りゅうべい」なのか

っちゅう話よ。

「ことはソレホドかんたんではないかも」

と指摘されたわけ。

 

あ、ホントだ。

「りつべい」じゃなく「りゅうべい」だ。

でも、立は「りゅう」とも読むじゃないですか。

 

そう、たしかに。

でもふつうは「りつ」。

それをあえて「りゅう」としてるのか

自然に「りゅう」となったのか。

そこが「ソレホドかんたんではないかも」というところよ。

 

じゃあ、ここからは知り合いの受け売りでしゃべるね。

 

「立」は『諸橋大漢和辞典』で引くと

(※諸橋大漢和辞典=漢学者の諸橋轍次(1883~1982)が編纂した全15巻合計1万8000ページにおよぶ最大規模の漢和辞典。およそ70年をかけて編さんされた)

読みは「リフ」または「ヰ」。

慣用読みとして「リツ」。

「立」の項にある熟語は、すべて音読みが「リツ」となっちゅうらしい。

それなのに

なんで立方米にかぎって「リフベイ」となるのか。

そこになんとなく

「リツではなくリフと読むのがただしいのじゃぞ」

という明治の世の工学士の気取りが見えるような・・・

と彼は言うがよ。

またたとえば

「安心立命(あんしんりつめい)」という言葉は

儒教で、人力を尽くしてその身を天命にまかせ、どんな場合にも落ち着いてることを言うけど

仏教(主に禅宗)では、「あんじんりゅうみょう」と読んで、悟りの境地に到達して真の心の安らぎを得、主体性を確立することを言う。

ということから紐解いていくと、ひょっとして仏教由来なのかもしれないし・・

ともね。

 

へ~~

ずいぶん物知りの人と友だちなんですね。

 

うん、まあね。

ワシそのものはぜんぜんスゴくないけど

スゴい知り合いがいっぱいおるキね。

 

ま、

といっても

立方米突 → 立方米 → 立米 → りゅうべい

という結論に変わりはないけどね。

 

その成り立ちはそれほどかんたんではないかもしれない

ということ。

わかった?

 

わかりました。

よくわからんけど

わかりました。

要するに

土木と漢字っておもしろい

っていうことですよね。

 

ああ

まあ

そういうこと

かな?

 

まあまあ

いいじゃないですか。

そういうことにしときましょ。

 

 

以上

トシ子さんの疑問に答える(その14)は

「りゅうべえ」補足編。

やはり持つべきものはなんとやら。

北関東在住のNさん

ご指摘どうもありがとうございました

m(_ _)m

 

(宮内)

 

 

 

 

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コメント
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