で取った点群データ。
あわよくば
これだけで落石調査ができないかと考えてたんですが
設計図で示された落石の位置は
むちゃくちゃアバウトで
どれがどれやら確定できません。
ということで
やむを得ず
チーム礒部の斜面担当
辺境の土木屋66歳ともうすぐ10ヶ月が
山へと上がりました。
あれ?
あれから3週間も経ってるじゃないか?
と訝しがるそこのアナタ。
よく覚えてましたね。
そう
遊漁期間中につき
まだ工事には着手しておらず
現場へ行くとなると歩いて奈半利川を渡らなければなりません
がっ
あいにくと停滞した秋雨前線の影響で水かさが増え
こりゃチトむりだね
ということで
水位が下がるのを待っていました。
で
やっと渡ったのが約1週間前
ウエーダー(胴付長靴、当地での呼び名はヒキ)
をスパイク地下足袋に履き替えて
いざ斜面調査
やっとの思いで危険と指定された転石を見つけ
対岸からトータルステーションで位置特定。
あ、
今回は
じっちゃんを斜面で独り作業させて
なんかあったらいけないので
ふたりでやりましたが
もちろん
RTKスマホ測量機なんかを使って詳細をスキャンし
ワンマンで位置を特定してもよいですよね。
ということで
アナログじっちゃんの役目はここまでで
その後はモッちゃんICT施工推進チーム長にバトンタッチ。
点群データ上に位置をプロットし
斜面の直角方向で断面を抽出
転石単体ではなく
それが斜面上でどんな位置関係ですわっているかを確認しました。
まだまだ
これで終わりではありません。
そこに
トンネル坑口とその上部斜面を抑えるためのフリーフレーム
の設計図を監督職員さんからもらい
(ちなみに後工事です)
その3Dモデルを合体。
フリーフレームと危険転石の関係を見てみると
ナルホド
納得したところで
現在設計されている落石対策工法が妥当かどうかの検討に入ります。
がっ
そこは当社施工の範疇ではないので
とりあえずは
今回工事との関係を説明して
ちょこっとだけ工法提案をさせてもらってオシマイにするつもり
なんですが
冒頭でも申し上げたように
従来の落石調査というのは
その位置関係がかなりアバウト。
というか
そこまでを求められてないので
当たり前なんでしょうけど
でも
今回試行したように
レーザースキャンで正確な斜面形状と位置情報を得ることで
計画の段階でもっと詳しい検討ができるし
ひいては
施工時の手戻りやロスを防ぐことにもつながる
んじゃないかな
っていう気がします。
単なる落石対策工事ではなく
今回のように
あらたにつくる高規格道路の付帯工事として施工する場合なら
本線や各構造物との関係があるので
なおさらそれが必要なんじゃないでしょうか。
ということで
独断で名づけてしまいましょう。
ジス・イズ・BIM/CIM落石対策
いかが?
(みやうち)
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