ひのです。
加領郷橋架替工事が完成しました。
手前が「もたみばし」、上が「加領郷大橋」、右奥が今回架け替えた「加領郷橋」。
橋といっても、私たちが携わるようなレベルでは、そんなに大きな橋はないのですが、
なぜか「橋を架ける」という仕事が私は好きです。
ドイツの哲学者ゲオルク・ジンメルは、
「道づくりはいわば人間固有の作業のひとつである」としたあと、
「動物は道の奇跡、すなわち、運動を凝結させてその開始と終結とをふたつながらに含む固定像をかたちづくる、という奇跡を生み出さない。
橋をかける行為にいたってあの人間特有の作業はその頂点に達する」(※)
と結論づけています。
だから血が騒ぐのでしょうか。
昭和11年当時の欄柱(らんちゅう)。
今回は、モニュメントとして鎮座していただきました。
(※)『ジンメル著作集12巻』(酒田健一・熊沢義宣・杉野正・居安正、白水社)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます