本提と垂直壁をつなぐ側壁。
背面には裏込め材を入れます。
裏からの排水を抜けやすくする役目と、
これは意外と知られてないんですが、
後ろから受ける土圧を減らす機能があります。
昔から石垣の裏にはさらに小ぶりの石を詰めるのが石積みの基本ですネ。
その小ぶりの石のことを栗石と呼びます。
この現場では、大きな石を小割りしてつくった割栗石というやつを使っています。
これを基礎とか裏込め材に使う方法は、古来よりずっと受け継がれてきたものですが、
最近ではコンクリートの再生砕石が主に用いられるようになって、栗石を使うことはほとんどありません。
ところが、森林土木の世界では、今でも基礎栗石や裏込め栗石がスタンダードな工法です。
ぼく個人的には、栗石を使うほうが理にかなっていると思ってるんですが、
材料の安定供給とかリサイクルとか色んなことを考えると、
やっぱり再生砕石に軍配が上がってしまうんでしょうかネ。
(みやうち)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます