先住民族関連ニュース

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シシャモとむかわの結びつき伝えたい 25日に「浜まつり」

2009-10-21 | 日記
(北海道新聞10/20 14:28)
 【むかわ】シシャモで有名なむかわ町で、シシャモの生態や漁の歴史をテーマにした「柳葉魚(ししゃも)浜まつり」が25日、豊漁にわく鵡川漁港近くのJR汐見駅前広場で開かれる。従来の「味」を前面に出した催しとはひと味違い、「文化」にスポットをあてた初の試み。将来は駅伝など他のイベントとセットにし、「シシャモ月間」として地域のPRも狙う。(小林健太郎)
 自然観察や河川愛護を担う官民7団体で組織する町田園教育力再生協議会(相田準一会長)が主催する。
 アイヌ民族が漁の際に寝泊まりした番屋を再現したり、遡上(そじょう)風景や漁の方法をパネルやビデオ映像を使って漁の苦労や発展ぶり、町の関わりなどをわかりやすく紹介する。
 ヨシの茎に刺し、すだれ干しに挑戦するコーナーを設けたり、由来をひもといた寸劇「柳葉魚(ししゃも)伝説」を行う。
 味も忘れず、焼きシシャモやシシャモ鍋、すしのほか、シシャモ酒を提供する。販売は行わないが、「鵡川ししゃもマップ」を配り専門店を案内する。
 同町は「シシャモのまち」として発展してきた。漁解禁の秋には、大勢の観光客が旬の味を求めて訪れる。一方で、漁の歴史や町のかかわりといった文化的な面を取り上げた祭や施設はほとんどない。相田会長は「味も大切だが、アイヌ民族と漁の生い立ちなど、これまであまり知られていない部分に光をあて、むかわ町の知名度をさらに向上させたい」と意気込む。
 また、同町には「ししゃもあれとぴあインむかわ」(11月1日)や「鵡川ししゃもファミリー駅伝」(10月18日)もあり、「浜まつり」が加わると、町内でシシャモをテーマにしたイベントが3週連続行われることになり、相乗効果も期待されている。
 まつりは午前10時~午後2時。当日はアイヌ文化伝承保存会が、会場に近い鵡川河口付近で「シシャモカムイノミ」を行い、豊漁への祈りとシシャモへの感謝をささげる。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/195351.html

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「クマ送り」儀式跡か 加藤・北大准教授らが斜里で骨を確認

2009-10-21 | 日記
(読売新聞2009年10月19日)
 北海道大大学院文学研究科と北海道斜里町立知床博物館が行った、以久科海岸遺跡(同町)の発掘調査で、アイヌ民族のクマ送りの儀式跡と見られるヒグマの骨がみつかった。11~13世紀頃に栄えたトビニタイ文化期の竪穴式住居跡を利用しており、調査団を率いる加藤博文・同研究科准教授は「意図的に住居跡を利用していたようだ」と推測している。
 みつかったのは、クマの成獣2頭の頭骨や四肢骨などで、住居跡のくぼ地の中に約1メートルの範囲で散らばっていたという。18世紀半ばのものと見られ、アイヌ民族が狩猟の際、ヒグマを捕獲したときに行う「クマ送り」の儀式跡である可能性が高いという。
 儀式で使われるのは、これまでクマの頭だけとされていたが、今回の調査では四肢骨もみつかった。
 加藤准教授は「今後は、斜里にゆかりのあるアイヌの方々に協力を仰ぎながら、更なる調査を行っていきたい」と話し、地域による儀式の違いなどについて調査を深める考えだ。
http://osaka.yomiuri.co.jp/university/research/20091020-OYO8T00431.htm

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アイヌ古式舞踊 ユネスコ遺産登録

2009-10-21 | 日記
(朝日新聞2009年10月19日)
■報われた「長い道のり」
 アイヌ民族の古式舞踊が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産の代表リストに登録されることになった。当初は観光化を批判されながらも半世紀にわたって舞踊を披露してきた関係者らは、報われた思いを語る。だが一方では、後継者育成などの課題にも直面している。
(戸谷明裕)
 登録を祝い、釧路市の阿寒湖畔で9日、古式舞踊や伝統音楽を披露するアイヌ音楽祭が初めて開かれた。翌日には胆振支庁白老町でアイヌ文化フェスティバルがあり、北海道アイヌ協会の加藤忠理事長が「生活から生まれた歌と踊りのアイヌ古式舞踊が人類共通の遺産として認定されてうれしい」と喜びを語った。
 お祝いムードは道内各地に広がっているが、文化遺産として認められるまでの道のりは長かった。
 早くから観光客向けに舞踊を披露してきた阿寒湖畔のアイヌコタン。1954年に地権者から土地を譲り受けてコタンをつくり、各地からアイヌ民族が集まって、生計を維持するために舞台のある小屋「オンネチセ」を設けた。
 公演を主催する阿寒アイヌ工芸協同組合の西田正男代表理事は「当初は『民族の踊りを見せ物にするな』という人もいた」と明かす。「でも、土産物用の彫り物や布製品など民芸品だけでは、生活は成り立たなかった」。始めた当時を、そう振り返る。
 演目は17以上。踊りはいずれも4、5分ほどで、祝い事や娯楽など生活の様子を表現したものが多い。さまざまな行事で行う「神への祈り(カムイノミ)」や、鶴の羽を広げたようなしぐさが印象的な「鶴の舞(サロルンリムセ)」、お盆を取り合う「ヘクリサラリ」など、1公演で8演目ほどを披露している。
 古式舞踊を長年、調査・研究した道教育大釧路校の進藤貴美子教授は「シンプルだが、人間の本質的な営みがすべて入っている。人間の自然性、共同性をよみがえらせる力を持っていて、誰でも楽しめるところがいい」と話す。
 阿寒アイヌ民族文化保存会の松田健治会長は、登録決定について「アイヌ文化の活動が認められた。差別を受けながら一緒に古式舞踊に参加してくれた仲間や先祖に感謝しています」と話した。
 松田会長が課題に挙げるのは埋もれた踊りの発掘だ。現在まで伝わる踊りの数は50以上にのぼるが、「まだ埋もれている踊りは、さらにその半数はあるだろう」とみる。
 後継者育成も重要だ。阿寒アイヌコタンでは約15人の踊り手がいるが、閑散期の1~4月に週1回、大人が子どもに教える教室を開いている。
 阿寒アイヌコタンの年間入場者数は、ピークだったバブル期の半分ほどの約6万人。勢いを盛り返そうと、冬場に野外特設会場で踊りを披露する「イオマンテの火まつり」を98年に始めた。07年にはたいまつの行進を採り入れ、昨年は沖縄の琉球太鼓と共演するなど、活動の幅を広げている。西田代表理事は「今後は古式舞踊だけでなく、新しいものにも挑戦していきたい」と話している。
《キーワード》
◆無形文化遺産  06年に発効したユネスコ無形文化遺産保護条約に基づいて登録される。踊りや祭りなどの無形文化財を記載する「代表的一覧表」(代表リスト)と、後継者のいない研究などを保護する「研究的保護一覧」がある。代表リストは先月末に初めて、日本の13件を含む33カ国76件の登録が決まった。
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000910190014

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世界に誇る芸能堪能 8団体集い北上で道東北大会

2009-10-21 | 日記
(岩手日報2009/10/19)
 第51回北海道・東北ブロック民俗芸能大会(県教委、実行委主催)は18日、北上市さくら通り2丁目の市文化交流センターさくらホールで開かれた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に決まった早池峰神楽(花巻市大迫町)とアイヌ古式舞踊(北海道)が「競演」。計8団体による舞や踊りが繰り広げられ、来場者は世界に誇る日本の芸能文化を楽しんだ。
 出演は早池峰神楽の大償(おおつぐない)神楽保存会やアイヌ古式舞踊の札幌ウポポ保存会、滑田(なめしだ)鬼剣舞保存会(北上市)など7道県の8団体。
 トップで舞台に上がった大償神楽保存会メンバーは「天照五穀(あまてらすごこく)」を披露。勇壮で神々しい約25分の演目を終えると、来場者は盛大な拍手で応えた。
 札幌ウポポ保存会はアイヌ民俗の伝統楽器「ムックリ」(口琴)や「トンコリ」(五弦琴)、ウポポ(アイヌ語で歌の意味)、踊りを多彩に繰り広げた。
 民俗芸能ファンという農業伊藤健さん(66)=北上市口内町=は「神楽は見れば見るほど奥深い。北海道でしか見られないアイヌの踊りも間近で見ることができた」と満足そうに話した。
 同民俗芸能大会の岩手開催は、花巻市で開催した2002年以来7年ぶり。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091019_12

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伝統の舞 勇壮に~北上で北海道・東北ブロック民俗芸能大会

2009-10-21 | 日記
(岩手日日新聞10/19)
 第51回北海道・東北ブロック民俗芸能大会(県教委、実行委主催、北上市、市教委共催)は18日、本県の2団体を含む8団体が出演して同市文化交流センターさくらホールで開かれた。9月30日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界無形文化遺産登録が決定したばかりの「早池峰神楽」(花巻市)と「アイヌ古式舞踊」(札幌市)がそろい踏みし、県内外から詰め掛けた1000人余りの観客を魅了した。
 公演に先立って行われた開会式で、実行委員長の法貴敬県教育長は「北海道・東北地方には多種多様な民俗芸能が受け継がれ、人々の心の支えとなってきた。大会が未来を担う子供たちをはじめ、より多くの人々に地域の伝統文化への関心を高めてもらう契機になることを願っている」と述べた。
 この後、早池峰神楽(岳、大償両神楽)のうち大償神楽、アイヌ古式舞踊、「金生(かなおい)田植踊り」(山形県上山市)、「村上の田植踊」(福島県南相馬市)、「願人踊(がんにんおどり)」(秋田県八郎潟町)、「下北の能舞『鈴木』」(青森県東通村)、「寺崎のはねこ踊」(宮城県石巻市)、「滑田鬼剣舞」(北上市)の順で郷土芸能が披露された。
 大償神楽保存会は、数ある演目の中から「天照五穀」を披露。四方にしめ縄を張り巡らし、厳粛な雰囲気が醸し出されたステージ上で繰り広げられる舞い手の優雅で勇壮な舞に観客から大きな拍手が送られていた。
 アイヌ古式舞踊の札幌ウポポ保存会は、子守や酒造り、岸に打ち付ける白波などさまざまな情景を輪唱や踊りで表現。独特の音色を奏でるムックリ(口琴)やトンコリ(五弦琴)といったアイヌ文化を代表する楽器も披露し、観客の関心を集めていた。
 次回大会は福島県で開催される。
http://www.iwanichi.co.jp/kitakami/item_14901.html

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