先住民族関連ニュース

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和人とアイヌ民族 共生の願い小説に 佐呂間の上伊沢さん

2009-10-10 | 日記
(北海道新聞 10/09 16:18)
 【佐呂間】網走管内佐呂間町の児童文学作家上伊沢洋さん(67)が、佐呂間に最初に定住した青森出身の和人、鈴木甚五郎をモデルに、アイヌの人たちとの交流を描いた長編小説「風の橋」を発刊した。アイヌ民族の強制移住などの史実を盛り込みながら、民族共生の願いをテーマにしている。
 四六判、466ページで1890円。問い合わせは発行元の共同文化社(電)011・251・8078へ。
<北海道新聞10月9日夕刊掲載>
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/culture/193512.html

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資料展:新渡戸稲造ら3先人を紹介--盛岡・先人記念館 /岩手

2009-10-10 | 日記
(毎日新聞 2009年10月9日 地方版)
 ◇小中学生にもわかりやすく
 盛岡市出身の先人らの業績を、小中学生を対象にわかりやすく紹介した、資料展「めざせ!先人博士」が同市本宮蛇屋敷の市先人記念館で開かれている。石川啄木らを取り上げた07年に続き2回目の今回は、新渡戸稲造、米内光政、金田一京助の3人を紹介している。25日まで。
 会場には、新渡戸とメリー夫人の結婚証明書や米内の中学時代の成績表、金田一がアイヌの人びとを描いたスケッチブックなど、同館が所蔵する約50点の貴重な資料を展示した。さらに、展示内容から分かる3人に関するクイズコーナーも設置。20問すべて正解すると、先人博士認定証がもらえる。このほか、3人の人生をたどったすごろくも用意し、遊びながら知識を深められるよう工夫されている。
 同館学芸員の田崎農巳さん(34)は「楽しみながら地元出身の偉人について知ってもらいたい」と話す。入場料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。午前9時から午後5時まで(毎週月曜と13日火曜日は休館)。問い合わせは同館(電話019・659・3338)。【宮崎隆】
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20091009ddlk03040026000c.html

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■ 登別のアイヌ協会・上武さんに道文化財保護功労賞

2009-10-10 | 日記
【室蘭民報 2009年10月9日(金)朝刊】
 アイヌ紋様刺しゅうの普及・振興など、長年アイヌ文化の伝承活動に大きく寄与しているアイヌ協会登別支部副支部長の上武やす子さん(74)=登別市幌別町=が「第45回北海道文化財保護功労賞」を受賞することが決まった。「これまでやってこられたのは周りの支援、協力があったからこそ。今後は後継の育成など心を引き締め、後世に引き継ぐ活動を」と気持ちを新たにしている。
 功労賞は道内の文化財・保護思想の普及に、実践功労のあった人または団体に贈られる。本年度は3個人1団体が対象となった。登別市内からは個人では初の受賞。
 上武さんは「登別に由来する着物を自分なりに復元し、後世に残していこう」と手探りで勉強しながらアイヌ衣装の復元・複製作業に打ち込み、数々の作品を制作。アイヌ刺しゅう、トマ編みなどの制作指導に努め、伝承、保存、振興に尽力してきた。市民を対象にした講習会、小学校での出前授業、全国に出向いての刺しゅう教室講師、さらにオーストラリア、アメリカ、カナダ、ドイツなど海外にも出掛け、少数民族とも文化伝承で交流。人権問題や差別問題とも対峙(たいじ)してきた。
 アイヌ紋様刺しゅうを学ぶ「ピリカノカ」を発足し、成果を披露する展示会を毎年開催。北海道洞爺湖サミットでは各国首脳にアイヌ紋様刺しゅうのアルバムの表紙を寄贈し喜ばれている。古式舞踊保存会「フンペ(鯨)」をつくり、伝統的な踊りの復元にも努めている。ピリカノカの会の代表、知里真志保を語る会の会長も務め、今年は知里真志保生誕100年を盛大に挙行。先に第29回伝統文化ポーラ賞・地域賞も北海道でただ1人受賞している。
 上武さんは「私1人でやってこれたわけではない。みんなの強力な助けがあればこそ続けてこれた。世界に出て、少数民族・先住民族と触れ合う機会が持て大きな刺激になったが、家族も快く送り出してくれた」と感謝。「ものを教える、みんなで勉強することは楽しいし、生きがい。これからもマイペースで」と気を引き締めている。表彰式は27日札幌で行われ、上武さんも出席する予定でいる。
(野崎己代治)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/10/09/20091009m_05.html

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まりも祭り開幕

2009-10-10 | 日記
(釧路新聞 2009年10月09日)
  第60回まりも祭りが8日、釧路市阿寒町阿寒湖温泉で開幕し、阿寒湖北部のチュウルイ湾で一般対象の生息地見学会を開催した。またかつての生息地シュリコマベツ湾で、マリモ復元再生事業の安全を祈願するカムイノミ(神への祈り)が行われた。見学会に先立ち、阿寒湖まりむ館で釧路市教育委員会マリモ研究室の若菜勇学芸員が「21世紀のマリモ保護を考える」について講演した。
http://www.news-kushiro.jp/news/20091009/200910091.html

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■ 登別の小笠原市長らが中央省庁で要請活動を実施

2009-10-10 | 日記
【室蘭民報 2009年10月8日(木)朝刊】
登別市の小笠原春一市長は5、6の両日上京し、国会議員らに登別厚生年金病院の存続など各種要請活動を実施。6日には首相官邸で鳩山由紀夫首相に会い、首相就任を祝う言葉を述べた。
 小笠原市長は伊達市の菊谷秀吉市長、滝口信喜、中山智康の両道議と行動。5日は長浜博行厚生労働副大臣と面会し、長妻昭厚生労働大臣が厚生年金病院を公的病院として原則存続させるため、関連法案の提出に向けた指示を出したことに関し、感謝の意を伝えた。
 小笠原市長によると、長浜副大臣からは厚生年金病院が移管されているRFO(独立行政法人年金・健康福祉整理機構)の動きが定まっていないことや、国の姿勢として地域の話を聞いて進めること、中核的な病院として特色を出すことの大切さ、病院の存続は地域活性化としても意義があるといった話があったという。
 秋山和美・内閣官房アイヌ総合政策室長とは、知里幸恵や幸恵の弟・知里真志保をアイヌ政策に生かしてもらうよう要望し、助言を受けた。政権交代後初の中央省庁への要請活動について小笠原市長は「官僚の対応が変わった。政策に必要な話という感じで聞いてくれている」と印象を語った。
 鳩山首相との面会は首相の日程から不可能な状況だったが、6日午前10時すぎに官邸内であいさつ。登別市の姉妹都市・宮城県白石市から贈られたこけしを鳩山首相に手渡した。「要望はできなかったが会えてよかった。忙しく追われているような雰囲気で、首相の大変さが見えた」(小笠原市長)という。
 小笠原市長は1~3日まで、宮崎県都城市で行われた全国青年市長会総会にも出席。東国原英夫知事を表敬訪問し、観光振興策として各地の神話や伝統・伝承などを用いて発展につなげている例などを紹介してもらい、アドバイスを受けた。 (有田太一郎)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2009/10/08/20091008m_05.html

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「ガマ」の天日干し最盛期 アイヌ民族博物館

2009-10-10 | 日記
(北海道新聞 10/08 08:04)
 【白老】胆振管内白老町のアイヌ民族博物館で、アイヌ民族の伝統的なゴザの材料になる「ガマ」の天日干し作業が続いている。同博物館の秋の風物詩で、観光客は興味深げに見入っている。
 ガマは水辺に生える多年草。白老町などに自生する草丈1~2メートルのガマを刈り取り、軽トラック3台分ほどを博物館の職員総出で乾燥させる。作業は例年9月上旬に始まるが、今年は生育が遅れ、9月下旬から始まった。
 夜露にぬらさぬように夕方に取り込み、翌朝に干す。それを1週間繰り返すと、ネギのように白と緑に分かれていた葉がすべて白みを帯び、編み物の材料に適した状態となる。作業は10月中ごろまで続き、職員が手編みしたゴザはチセ(家)の中で使ったり、土産物として販売される。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/donai/193188.html

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早い話が:ヤンバはタンバだ=金子秀敏

2009-10-10 | 日記
(毎日新聞 2009年10月8日 東京夕刊)
 新聞で八ッ場(やんば)ダムの記事を見るたびに気になってしょうがない。なんで八ッ場がヤンバなんだ。気になる人は多いと見えて、インターネット上では議論がある。
 そのひとつが、川魚を取るヤナ(梁)を仕掛けたヤナバが語源だとする地名研究家の説だ。八ッ場は群馬県吾妻郡の小字名である。あたりに八ッ場沢という沢があって吾妻渓谷に注いでいる。たしかに魚が取れそうだ。
 だが、ヤナバでは「八ッ場」と書く理由がわからない。「八ン場」の「ン」を「ツ」と書き違えたのだとするが、役人がカタカナを書き違えて変な地名ができたとしたら、地元の人にとっては大事件だ。必ず記録や伝承が残っているはずだ。
 ところが、地元の地名伝承は「けものを追い込んで矢を射る矢場があった」「狩りのために八つの落とし穴があった場所」だという。ということは、昔は「ヤバ」か「ヤツバ」と発音していた。ヤナではなさそうだ。
 アイヌ語地名の研究家、山田秀三氏は「関東地名物語」(草風館)で、関東地方のヤト(谷戸)、ヤツ(谷津)、ヤチ(谷内)などの地名を調べている。結論から言うと、ヤトもヤツも谷状の地形、あるいは歩くとじくじく水のしみ出るような山間部の湿地のことだ。
 広辞苑などはアイヌ語説をあげているが、山田氏は古い東国方言だとする。古くは奈良時代の「常陸国(ひたちのくに)風土記」にヤトが出てくる。谷の芦原(あしはら)を切り開いて田を作ったところ「夜刀(やと)の神」が群れ集まって妨害した。俗にヤトの神というのは蛇のことだ--。
 平地に水田を作る以前、古代人は蛇におびえながら谷間の湿地に稲を植えた。そんな場所がヤト、ヤツ、ヤチだ。山田氏の調査では、群馬県はヤツの地名が多い。だとすると、ヤンバの語源はヤッパ(谷津端)ではないか。パは「原っぱ」の「ぱ」だ。小さい湿地か小さい谷間。八ッ場沢の水源だったかもしれない。
 関東のヤツを関西ではタニ(谷)という。タンバ(丹波)という地名はタニハ(谷端)からきたという。ヤッパがヤンバに変化して不思議はない。
 山田氏の本には明治37年刊の「茨城県方言集覧」が引用されている。「やち 沮洳(しょじょ)ノ地(湿地)ナリ。やちっぼ、やちっべ 同上」とある。これだ。「八ッ場」は「ヤチッボ」の仲間だ。恐ろしい夜刀の神の住む地だ。ダムを作ればたたりがあるかもしれない。(専門編集委員)
http://mainichi.jp/select/opinion/kaneko/news/20091008dde012070008000c.html

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まりも祭り:原点明らかに 初回の資料発見--第60回きょう開幕 /北海道

2009-10-10 | 日記
(毎日新聞 2009年10月8日 地方版)
 ◇演劇台本や新聞記事など
 今年で60回の節目を迎える阿寒湖(釧路市阿寒町)の「まりも祭り」(8日開幕)の1950年の第1回開催時に関する資料が、地元市民の手で保管されていたことが分かった。マリモにまつわる伝説を基にした演劇の台本や当時の新聞記事などの資料は、祭り創成期の姿を示す貴重なもので、関係者は「第1回の資料はほとんど残っておらず、祭りの原点が明らかになる」と喜んでいる。【山田泰雄】
 資料は、元小学校校長で、NHKの学校向けラジオ放送など長年地元の文化活動に携わり06年に76歳で亡くなった上岡信明さんが、自身の活動記録として原稿や文芸誌、印刷物などをひもで綴(と)じた物。知人で元・マリモ幼稚園園長の大山昇さん(77)が本人から預かっていた。
 祭りに関する物は30点近い資料の半分ほどだが、悲恋物語として有名な「セトナとマニペのマリモ伝説」を上岡さんが脚色し、執筆・演出した演劇「悲しき芦笛」の台本のほか、新聞切り抜き▽「まりも踊り」の振り付け図解--と幅広い。
 関係者向けのプリントからは「まりも納め」に代表される祭りの原型や、「俳句会」など今は存在しない行事の様子が推測される。また、「七日の昼食(中略)に要する米五合は各自ご持参願います」と、台所事情を連想させる記述もあり興味深い。
 阿寒観光協会の岩渕敏行副理事長は「多くの人の手助けがあって祭りが生まれたことが分かる」と評価。道アイヌ協会阿寒支部の秋辺日出男支部長も「演劇をやったことは知っていたが、台本が出てきたのは初めて。他の印刷物も貴重で、ぜひ研究会を作って勉強したい」と話している。
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 ■ことば
 ◇まりも祭り
 観光客による持ち去りや水力発電に伴う阿寒湖の水位低下で絶滅の危機にあったマリモ保護を訴える狙いで、1950年10月に初開催。本来、アイヌ古来の祭りではないが、全国から返還された48個のマリモを湖に返す儀式が地元アイヌ民族の手で執り行われ、大きな話題になった。現在は、各地のアイヌ民族も参加して伝統儀式や古式舞踊を披露、毎年約2万人を集める一大イベント。今回は8日から3日間行われる。
http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20091008ddlk01040283000c.html

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