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白老と台湾の交流に期待感 訪問団代表が政府高官と会談

2014-11-09 | アイヌ民族関連
苫小牧民報  (2014年 11/8)
 白老日台親善協会(佐野昌源会長)の代表6人が7日、台北市内のホテルで台湾外務省に当たる外交部亜東太平洋司の李明宗総領事回部弁事ら政府高官と懇談した。同協会は今年2月に発足。初めての台湾訪問で、懇談は外交部からの公式招待による。観光産業を中心に相互交流の深化を進めるきっかけになるもので、経済、観光、文化など幅広い分野で約1時間半にわたって意見を交わした。
 懇談には佐野会長夫妻をはじめ、神戸典臣道議会議員、戸田安彦白老町長、山本浩平町議会議長、鈴木琢磨同協会幹事長が出席。台湾側からは李氏のほか、台北駐日経済文化代表処の台北本部「亜東関係協会」から経済組組長の蔡偉淦氏が出迎えた。
 李氏は「協会結成に尽力いただき感謝申し上げます。北海道は自然景観、温泉、おいしい食材がたくさんあり、台湾人には憧れの的。わが国の原住民とアイヌの方々との交流も含め、皆さまの協力のもとでさらに進めていきたい」と述べ、今後の交流を期待した。
 佐野会長は「親善協会が台湾と白老の懸け橋になればと思っている」とあいさつ。続けて神戸道議が「道内では17の親善協会支部が発足。その中で人数トップクラスの白老町と台湾との親善がますます深まるように祈念している」と語り、乾杯の音頭を取った。
 戸田町長は「人的にも経済も文化も交流を進めたい。末永いお付き合いをお願いします」と述べたほか、「東日本大震災の際には台湾の皆さまにいち早く援助をしていただいた。個人としてもお礼を申し上げます」と語った。
http://www.tomamin.co.jp/20141118784

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アイヌ文化、人形で伝えたい 苫小牧の吉度さん、札幌で来春個展

2014-11-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (11/08 16:00)
 【苫小牧】苫小牧市樽前の吉度(よしど)厚彦さん(79)が、使用済みの紙おしぼりなどを使った人形の創作を続けている。アイヌ民族の物語を題材に熊送りの儀式イヨマンテの場面などを表現、市内の展示会で発表し、評判を呼んできた。来年3月には札幌市中央区のかでる2・7で個展を開くことが決まり、「自然と共生したアイヌ民族の考え方を人形を通して伝えたい」と意気込んでいる。
 吉度さんは厚真町生まれ。室蘭の高校を卒業後、20歳の時に東京の石こうメーカーに就職した。40歳で独立し、石こうを使ったアクセサリーやひな人形の顔などを作る職人として活躍した。東京や千葉で計3回、和紙や石こうを使った作品の個展を開いている。
 体調を崩すなどして70歳で苫小牧に戻り、樽前の軽費老人ホームに入居。食事前に手をふく紙製のぬれおしぼりや、洗面所に設置してあるペーパータオルなどが無造作に使い捨てられている状況を見て、「自分が使ったものだけでも再利用できないか」と人形制作に使うことを思い立った。
 段ボールや石こうで形を造った後、新聞紙を巻き付けて肉付け。使い終わった紙おしぼりなどを乾かして水彩で色を付け、のりで貼り付けて作る。1体の高さは40センチほど。素朴な味わいが特長だ。アイヌ民族を題材にしているのは、子供のころに交流があったことから。苫小牧駒沢大の聴講生として、アイヌ民族の文化や伝承を学びながら創作に励んできた。
 イヨマンテは大切に育てた子熊を送る時、悲しそうに泣く子供や、輪踊りをする女性など人形70体で構成する大作。飾るには6畳ほどの広さが必要といい、伝統儀式の様子を細かく表している。紙の再利用も効果を発揮。特にペーパータオルには凹凸があり、「サケのうろこや服の文様に見える」という。
 札幌の個展に向け、2年前から準備を進めてきた。草原を駆けるシカや川を上るサケなど北の大地を表現した作品など15点を展示する予定。吉度さんは「自然を大切にしたアイヌ民族の物語を通し、環境問題を考えるきっかけになれば」と話している。(阿部里子)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/573291.html

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白老・アイヌ民族博物館30周年記念誌を発行

2014-11-09 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2014年11月8日(土)朝刊】
 白老・アイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)は、開館30周年記念誌(A4判、64ページ)を作製した。収蔵資料、調査研究、展示、出版、普及事業、古式舞踊公演、伝統儀式など30年の活動状況を伝えている。500部作製、関係者・機関に配布する。
 1984年(昭和59年)の開館式の様子を「テープカット、くす玉を割り、参列者一同で完成を祝う。北欧フィンランドのラップ民族のサーメ議会第2副議長ら3名も開館式に参列、歓迎を受けた」と記している。2011年(平成23年)の天皇陛下視察・御前講演は「陛下は伝統的家屋チセでムックリ(口琴)の演奏やイヨマンテ(クマ送り)の踊りなど古式舞踊を、拍手をしながら見入った」などとつづっている。
 民具や音声、映像などの調査研究を時系列で掲載、企画展や特別展、出版物、普及事業、定時・臨時の古式舞踊公演、イヨマンテやチセノミ(建築儀礼)、コタンノミ(集落の祭り)、シンヌラッパ(先祖供養)など伝統儀式についても時系列で網羅した。
 組織の現況を、写真を交えて掲載。野本正博館長による巻頭の「開館30周年を迎えて」は「今後も世界に向けて広く開かれた博物館として更なる飛躍を目指すために、皆様方の益々のご支援、ご協力を申し上げたい」と結んでいる。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/11/08/20141108m_08.html

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