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野生動物 文と写真で 千嶋さんが初著作

2014-11-01 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞-2014年10月31日 13時51分
 【池田】NPO法人日本野鳥の会十勝支部副支部長の千嶋淳さん(38)=池田町=の初めての著作となる「北海道の動物たち」が、集英社から発売された。帯広畜産大時代から道内の野鳥や野生動物を追い続けてきた豊富な経験に基づき、分かりやすい文章と自身で撮影した写真で北海道の魅力を伝えている。
 千嶋さんは群馬県伊勢崎市出身。幼少時代から動物に関心を持ち、高校時代に全国を旅して印象に残った道東の帯広畜産大に進学。在学中に「ゼニガタアザラシ研究グループ(通称ゼニ研)」「自然探査会」に所属。現在は海鳥などの環境調査、ガイドを生業にする。
 今回の著書は、集英社の新刊情報をまとめた月刊誌「青春と読書」に2012年3月から1年間連載したエッセー「北海道の野生動物」に加筆、書き下ろした。春夏秋冬の季節ごとに章立てし、タンチョウ、エゾシカ、ハクガンなど野鳥、野生動物ごとに16の文章からなる。
 ゼニ研時代に交流を深めた漁師と「害獣」としてのゼニガタアザラシなど、人と野生動物、アイヌ文化との関わりについても触れている。ほぼすべてのページに千嶋さん自身が撮影した写真が掲載されている。表紙は浦幌町で撮影された、北海道固有の種シマエナガ。白い団子に目が付いたようなかわいらしさだ。
 千嶋さんは「北海道は北の果てと思われがちだが、野鳥の渡りや野生動物の交易の歴史を通じて大陸とつながっていることを実感できる。私たちの身近にこんな生き物がいるということを、コーヒーを飲みながら気軽に読んで感じてもらえれば」と話している。205ページ、1944円。
http://www.tokachi.co.jp/news/201410/20141031-0019572.php

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