先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

パナマ手芸「モラ」 和歌山市で展示

2014-11-15 | 先住民族関連
わかやま新報オンラインニュース-14年11月14日 17時59分[文化・暮らし]
 パナマの民族手芸「モラ」の作品を紹介する珍しい作品展が30日まで、和歌山市祢宜のケーキサロン・マニエール和佐店で開かれ、鮮やかな独特の色合いが来店者を驚かせている。
 手掛けたのは紀の川市貴志川町神戸の野尻恵美子さん(65)。モラとは、パナマの先住民、クナ族の衣装に施された手芸。何枚もの布を重ねて切り込みを入れ、模様に仕上げていく。
 クナ族の伝統的な柄をはじめ、野尻さんの愛犬やピエロをモチーフにしたタペストリーやバッグ、額作品、長年習っている絵手紙の作品も合わせ22点が並ぶ。
 もともと手芸が好きだった野尻さんは54歳で退職後、以前から気になっていたモラを始めた。カラフルな色使いに「この世にはこんなに色があるんだから、楽しまなくっちゃ」と触発されたという。
 野尻さんは「細かい作業に、皆さん『気が遠くなる』とおっしゃいますが、楽しくて仕方ないですね。やってみたいと思う方が増えればうれしいです」と話している。
 午前9時から午後7時。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。
http://www.wakayamashimpo.co.jp/2014/11/20141114_44087.html

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G20控えオーストラリア先住民が「盗まれた子供を返せ」

2014-11-15 | 先住民族関連
レイバーネット日本- 2014.11.13 15:29 チョン・ウニ記者
先住民児童1万3000人強制拘引...「利益の代わりに植民撤廃」
G20首脳会議を控えてオーストラリアの先住民が「盗まれた子供を返せ」とし、 初のG20反対デモを行った。
オーストラリアの先住民の子供1万4000人は、政府の強制拘引措置により両親と離れて暮らしている。 オーストラリア政府は、保護者に子供を養育する能力がないと認められる場合、 児童を強制的に拘引し保護している。 強制保護される児童の3分の1は人口の2.7%に過ぎない先住民の子供だ。 過程もいつも恣意的だ。 先住民は、こうした政府の措置は植民政策の一部だと言う。
ブリスベンタイムズの11月11日(現地時間)の報道によれば、 G20首脳会議が開かれるオーストラリアのブリスベンで 「利益ではなく植民撤廃」を叫んでデモ行進した先住民アンティ・ロンダは 「われわれは家庭と子供、地域社会の世話することを望む」とし 「政府は私たちが子供たちを育てるのに必要な知恵と知識があるということを知らなければならない」と訴えた。 別の一人も「子供たちは、『盗まれた世代(Stolen Generation)』はまだマシだったように見えるほどいなくなっている」と怨念の声を吐いた。
「盗まれた世代」とは、オーストラリア政府が1800年代末から1970年代までに実施した先住民教化政策で犠牲になった人々を示す。 この措置で10万人の子供たちが両親から強制的に引き離され、白人家庭や社会福祉施設で育った。 両親との連絡や先住民の言語も使えなかった。 該当児童の多数が身体的、精神的、性的虐待と強制労役などを受けたと発表されて問題になったが、オーストラリア政府はこれを無視した。 2008年に政府は初めて公式謝罪したが、問題は最近、さらに深刻化している。
児童の強制拘引の問題と共に、先住民社会は根深い植民政策の解決を主張する。 オーストラリア先住民の多くは構造的な差別の中で貧困階層に転落している。 先住民の寿命は平均より男性が25年、女性は20年短いほど不安定な条件で暮らしている。 嬰児の死亡率も著しく高い。
イベントを組織した「ブリスベン先住民主権連合」のウェイン・ワットは 「先住民に対する拘束率は、南アフリカ共和国のアパルトヘイト時の黒人より5倍も高い。 警察は今も私たちの命を奪っているが処罰されない。 私たちの土地も鉱山によって破壊され、汚染されている」と話した。
原文(チャムセサン)
翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可( 仮訳 )に従います。
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/intl/1415886133873Staff


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第80回エコツーカフェ「カナダ、世界遺産の島”ハイダグワイ”」11月27日開催

2014-11-15 | 先住民族関連
省エネ!最新ニュース-2014/11/12
日本エコツーリズム協会主催
日本エコツーリズム協会は、第80回エコツーカフェ「カナダ、世界遺産の島”ハイダグワイ”」を11月27日(木)に開催予定だ。
「人々の島 ハイダ・グワイ」
第80回エコツーカフェ「カナダ、世界遺産の島”ハイダグワイ”」は、先住民の言葉で「人々の島」を意味する「ハイダ・グワイ」についてさまざまな話を聞くことができるイベントで、ゲストスピーカーには亜細亜大学 教授の小林 天心氏が招かれる予定だ。
「ハイダ・グワイ」にはかつて2万人近い先住民が暮らし、現在は約4000人が暮らしており、気候は太平洋からの暖流の影響で温暖、年間降雨量は東京の2倍以上で、非常に大きな針葉樹の森や苔が育まれており、現在では世界遺産に登録され、観光ツアーも規則を設けた上でなら可能となっている。
エコツーカフェの開催日時は2014年11月27日(木)18:30~20:00(開場18:00)で、開催場所は東京都目黒区三田2-5-11 吉田ビル2階「Amelie et K」、定員は先着20名で、参加費は食事・資料代込みで1500円、申し込みは電話またはメールにて受け付けている。
http://www.energy-saving-news.jp/news_aD1RU3eTbQ.html?ranking

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帯広「リウカ」入場10万人 アイヌ民族文化センター開業8年

2014-11-15 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (11/14 16:00)
 【帯広】帯広百年記念館にあるアイヌ民族文化情報センター「リウカ」の入場者が13日、開業8年目で10万人に達した。ちょうど10万人目となった幕別町の白人小4年、山本悠樹君(10)に記念品が贈られた。
 山本君は授業の社会科見学で同級生36人と午前9時すぎに来館。記念のくす玉が割られ、北沢実館長からムックリとアイヌ民族の絵本を受け取った。山本君は「突然のことで驚いたが、うれしい」と笑顔を見せた。同級生には前後賞としてアイヌ文様のクリアファイルなどが渡された。
 同センターは2006年1月に同館内に開館。11年1月に増床してリニューアルオープンし、年約6千人の利用者が約1万8千人に増えた。アイヌ民族と自然の関わりについて、書籍や映像資料などで学ぶことができる。同館の北沢館長は「多くの人にアイヌ民族への理解を深めてほしい」と話した。(池田大地)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/574422.html

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白老からアイヌ文化発信、名古屋などで「移動博物館」

2014-11-15 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2014年11月14日(金)朝刊】
 白老・アイヌ民族博物館による「移動博物館」が29日に愛知県名古屋市で、30日に三重県松阪市で開かれる。開館30周年事業の一環。ユネスコ無形文化遺産の古式舞踊などを通してアイヌ文化を発信する。
 主催はアイヌ文化遺産活用地域活性化推進協議会(会長・戸田安彦白老町長)。共催は松阪市、松阪市教育委員会、松浦武四郎記念館。アイヌ民族博物館からは野本正博館長ら13人、白老町職員2人、白老観光協会職員1人が赴く。戸田町長も訪問する。「移動博物館」はこれまで札幌、横浜、大阪、仙台、広島、名古屋、福岡などで開催した。
 「アイヌミュージアムフェア」と銘打った移動博物館では、ムックリの演奏、学芸員による講話、イフンケ(子守唄)、古式舞踊はクリムセ(弓の舞)、サロルンチカプリムセ(鶴の舞)、エムシリムセ(剣の舞)、イヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)など。「アイヌの装い」をテーマにした展示コーナーを設ける。
 名古屋会場では先月、同博物館と姉妹提携した松浦武四郎記念館の高瀬英雄名誉館長が「北海道の名付け親―松浦武四郎」をテーマに記念講演する。松阪会場では松浦武四郎記念館とあらためて姉妹博物館調印式を行う。
 両市内に配布しているチラシには「白老から世界へアイヌ文化を発信」「2020年、民族共生の象徴となる空間・国立博物館開設決定」と記されている。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/11/14/20141114m_08.html

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11月13日(木)

2014-11-15 | アイヌ民族関連
鈴木宗男ブログ 2014年11月13日 19:30
 はたまたとんでもない発言が出てきた。北海道議会議員が道議会の委員会で「アイヌが先住民族かどうかは非常に疑念がある」と質問している。頭に虫が入っているとしか言いようがない。
 2008年(平成20年)6月6日、衆・参両院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を自民党を含む全会一致で可決している。
 私は差別と偏見にあったアイヌ民族に権利の確立を求め、更に先住民族として認めるよう何本も質問主意書を出してきた。
 当時、自民党の今津寛代議士が私の質問主意書に注目してくれ、超党派の議員連盟を立ち上げ、平成20年北海道洞爺湖でサミットが行われることになりその前に国会決議をしたのである。
 何を持って「疑念がある」のか。「あなたの頭作りの方が疑念ではないか」と問いたい。
 事実でない、真実でない間違った認識、受け止めは即刻改めてほしい。
 政治家は言葉が命である。しかも神聖な議会での発言は確固たる裏付けに基づくものでなければならない。議員としての基本である。
 8月にも札幌市議会議員が「アイヌ民族なんて今はもういない」と書き込んで市議会から議員辞職勧告決議を受けている。そして今回の「またか」という発言である。しっかりした正しい歴史認識と経緯を踏まえた発言をすれと厳しく指摘したい。
 朝一便で旭川に飛び、留萌に向かう。11時から来春の道議会議員選挙に立候補を表明した私の秘書である浅野貴博君の事務所開きに出席。
 悪天候の中、留萌市、管内から大勢の人が来て下さり感激した。
 時あたかも衆議院解散間近である。タイミングの良い事務所開きで後援会関係者に心から感謝したい。
 来年4月の地方選挙の前に衆議院選挙がある。先ずはここをしっかり闘って来春の選挙に繋げて行きたい。
 夕方、東京に戻り打ち合わせ。
http://blogos.com/article/98737/

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徳冨蘆花・関寛斎と陸別(2)

2014-11-15 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2014年11月12日
徳島藩医 開拓思い立つ
 小説家徳冨蘆花は、1910(明治43)年の9月に陸別を訪れた。武蔵野の自宅を訪ねてきたことで知り合った関寛斎が開墾中の、関牧場を見に行くためだ。
 明治元年生まれの蘆花は文字通り明治とともに成長した人物だが、この年の春、幸徳秋水らの社会主義・無政府主義者たちが天皇暗殺を企てたという疑いによって一斉に検挙される、大逆事件が起きている。蘆花は幸徳らを守ろうと手を尽くしていた。
 一方で北海道の開拓現場はといえば、1897(明治30)年に北海道国有未開地処分法が公布されていた。これは資本家層に森林原野の大面積を貸し下げ、期限内に開墾すれば無償で与えるという乱暴なもの。当初はもっぱら戊辰戦争の負け組や、口減らしのために家を出た農家の息子たち、あるいは野心家の貧者らが集まった開拓現場に、貧民ではなく富民を植えようという、開拓政策の転換だ。
 陸別最初期の入植者となった関牧場もまた、時代の風を受けてまず300万坪もの土地の貸し下げを受けている。のちにそれは、現在の市街地の約三分の一にも当たる広さにふくらんだ。
 関牧場のリーダー関寛斎は、幕末の長崎で身につけた西洋医学で徳島藩の典医となり、戊辰戦争の現場にも立ち、やがて徳島で人心に慕われる医院を営んでいた。彼が72歳にもなってなぜ極寒の地の開拓を思い立ったのか。それは、七男又一を札幌農学校で学ばせていたことからわかるように、気まぐれに思い立ったことではない。又一の農学校での卒業論文は「十勝国牧場設計」というものだ。寛斎は息子たちとともにこの地を拓(ひら)き、やがて、小作ではない自営農民に分配していくことを考えていたという。
 先住民族のアイヌには、土地を所有するという概念がなかった。北海道国有未開地処分法は、もともと持ち主のいない大地を、一方的に国有地とするところからはじまっている。この恩恵を受けた寛斎だが、彼はそれで私腹を肥やすつもりなど毛頭なかった。
 北海道開拓史のわかりやすい登場人物といえば、食い詰めた貧者たちやしたたかな事業家、そして高級官僚、あるいは教育者やキリスト者たちだろう。関寛斎は、そのどれにもあてはまらない。その特異な存在と、地域のアイヌや開拓民に無償で医術をほどこしつづけた人となりが、徳冨蘆花を魅了したのだと思う。
 (文・谷口雅春 写真・露口啓二)
http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20141112011260001.html

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アイヌ民族発言 議員の見識が問われる

2014-11-15 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (11/13)
 またも、道内の議員から驚くべき発言が飛び出した。
 自民党・道民会議に所属する小野寺秀(まさる)道議が、道議会決算特別委員会で「アイヌが先住民族かどうかは非常に疑念がある」と質問したのである。
 小野寺氏の持論なのだろうが、2008年6月に衆参両院が「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を自民党を含む全会一致で可決したことを、よもや忘れてはいまい。
 決議を受けて当時の町村信孝官房長官が談話を発表し、政府として先住民族との認識を示した。
 これだけの経緯がありながら、なお疑念があるというのなら、小野寺氏には歴史的、科学的根拠を示してもらいたい。
 確かに議員は議会で自由に発言する権利が保障されている。だからといって、空論をかざしては有権者の負託に応えているとは言えまい。
 司法の立場からアイヌ民族を初めて先住民族と認めたのは、1997年の二風谷ダム訴訟判決だ。
 その中で札幌地裁は「わが国の統治が及ぶ前から主として北海道に居住し、先住民族に該当する」と明快な判断を示した。
 それ以降、行政府、立法府がそろって認めるに至った。揺らぐ余地はない。
 なのになぜ、アイヌ民族の尊厳を傷つける発言が議員から出てくるのか。
 8月にも札幌市の金子快之(やすゆき)市議が短文投稿サイト「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込んで批判を浴びた。
 自民党から除名され、市議会で議員辞職勧告決議を受けたのは記憶に新しい。
 問題発言が相次ぐ背景には、歴史を直視しようとする意識の薄さがあるのではないだろうか。
 国会決議は「アイヌの人々が差別され、貧窮を余儀なくされた歴史的事実を厳粛に受け止めなければならない」と訴えた。
 政府の「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」は、国の同化政策がアイヌ文化に深刻な打撃を与えたことを報告書に明記したうえで「国に(文化振興の)強い責任がある」と求めた。
 こうした言葉の重みを、いま一度かみしめてもらいたい。
 歴史を見つめなければ未来を創ることはできない。文化や民族の多様性を認めなければ社会を語れない。議員こそ、未来や社会のあり方に敏感であらねばならない。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/574116.html

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大正の大衆が熱狂した「源義経=ジンギスカン」の奇想天外説

2014-11-15 | アイヌ民族関連
NEWSポストセブン 2014年11月13日 7時0分
「日本人は古代ユダヤ人の末裔である」「源義経は大陸でジンギスカンになった」日本人のルーツに関わる奇想天外な言説は数多い。『偽史冒険世界』などの著書がある長山靖生氏が解説する。
* * *
 東北で自害したはずの源義経が生き延びて秘かに蝦夷地に渡りアイヌ王と崇められ、さらに大陸で蒙古の騎馬民族の支配者となり、中国に攻め入る現在もよく知られる「義経=ジンギスカン説」である。”義経不死伝説”は江戸や明治期にも戯作などを通じて流布されたが、現在まで広く知られる説は大正13(1924)年刊行の『成吉思汗ハ源義経也』が嚆矢だった。
 著者の北海道アイヌ虻田学園創始者・小谷部全一郎が自説の根拠として挙げたのは、ジンギスカンの幼名「テムジン」は「天神」、父の名「エゾカイ」は「蝦夷海」に由来するなど、日本語と蒙古語の語呂合わせが大半だった。いかにもトンデモだが、大衆は熱狂して大ベストセラーに。
 大正デモクラシーと軍国主義が拮抗した当時、この「物語」は日本人の偉大さを示すと共に中国大陸進出の大義名分となった。小谷部によれば清朝を開いた北方の騎馬民族もかつて元帝国を築いたジンギスカン=義経の子孫であり、日本が清朝に進出するのは、兄弟が再び一つになるための戦いなのだ、と大東亜共栄圏構想に「歴史的権利」という正当性を与えた。
※SAPIO2014年12月号
http://news.livedoor.com/article/detail/9462080/

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「ガンダム」の安彦良和さんによる勇壮な歴史マンガ

2014-11-15 | アイヌ民族関連
読売新聞-2014年11月12日 08時00分
 アニメ「機動戦士ガンダム」の主要スタッフだった安彦良和さんは、勇壮な歴史マンガの描き手としても知られる。
 『虹色のトロツキー』などと並ぶ代表作の一つが復刊された。
 明治22年(1889年)。北海道の監獄の囚人で過酷な道路工事に駆り出されていた加納周助は、同じ自由党の壮士・風間一太郎とともに脱走、アイヌの青年に救われるが……。
 北の大地の峻烈しゅんれつさと、不当に搾取されるアイヌの悲しみが、自由民権運動で挫折しドロップアウトした加納の心に火をつける。裏道でもいい、王道を行く強い狗になりたいと。
 物語は秩父事件の回想から、やがて日清戦争、そして中国の辛亥しんがい革命へと広がる。加納は小説上の人物だが、こうした無名の人々の血と汗によって、歴史は形作られていったのだろう。未来の「歴史」の中で泣き笑いする「ガンダム」の主人公、アムロと同じように。文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作。(中公文庫、全4巻、2巻まで既刊、各720円)(佐)
http://www.yomiuri.co.jp/book/column/pocket/20141104-OYT8T50293.html

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自民会派道議:「アイヌが先住民族か疑念」 議会で発言

2014-11-15 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2014年11月12日 北海道朝刊
 北海道議会の最大会派「自民党・道民会議」の小野寺秀(まさる)議員(51)=帯広市選出=が11日の道議会決算特別委員会で、「アイヌが先住民族かどうかには非常に疑念がある。グレーのまま政策が進んでいることに危機感を持っている」と発言した。アイヌを巡っては、2007年の国連「先住民族の権利宣言」を受け、国会が08年に先住民族とする決議を採択。道は高校や大学に進学するアイヌを対象に奨学金制度を設けている。
 毎日新聞の取材に小野寺氏は「アイヌ民族の存在は否定しないが、北海道と本州の間は昔から多くの人が往来している。北海道がアイヌだけの島だったことは誰も証明できない」と主張。決算委では「我々の祖先は無謀なことをアイヌの人たちにやってきてはいない。そういう自虐的な歴史を北海道で植え付けるのはいかがなものか」とも述べた。
 これに対し北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「9月に国連本部で開かれた先住民族世界会議に日本政府代表団の一員として参加したばかりで、(発言は)悲しくて情けない。経緯をしっかり勉強してほしい」と批判した。
 道内では札幌市議会の最大会派「自民党・市民会議」に所属していた金子快之(やすゆき)議員(44)=東区選出=がツイッターに「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んで自民党から除名処分を受け、9月に議員辞職勧告決議が可決された。
 小野寺氏は6月、「集団的自衛権反対」と主張していた男性が東京・新宿で焼身自殺を図ったことについて「死にきれずに多大な方々に迷惑をかけた愚行」とツイッターで非難し、自民党道連から口頭注意を受けている。【小川祐希、袴田貴行】
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/m20141112ddr041010005000c.html




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