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<キャッチ>アイヌの生活 キャンプで体験 平取で初開催

2017-04-08 | アイヌ民族関連
北海道新聞 04/07 22:00

 【平取】アイヌ民族の暮らし方の一端を体験し、自らの生き方を見つめ直す―。3月中旬、日高管内平取町で民族文化の継承を目指す若い住民が企画した「シケレペキャンプ」が初めて開かれた。参加者は雄大な自然の中でアイヌ独自の精神文化に触れつつ、今の生活の「便利さ」などに思いを巡らせた。
「自然に感謝」参加者実感
 「イチイの木はアイヌ語でクネニ。弓になる木という意味です。アイヌ民族は枝を切るときも自然への感謝の気持ちを忘れません」。 東日本大震災 から丸6年の3月11日、平取町二風谷地区のシケレベ川沿い。澄んだ空気に包まれた山林で、キャンプを主催した実行委の一人であるハンターの門別徳司さん(34)が参加者に語りかけた。
 京都や札幌などから参加した20~40代の5人は、弾力があるイチイの枝で作った弓を応用する伝統的な火おこし道具「イキサプ」作りに挑戦。「アイヌの人はこんな方法で弓を作っていたんだから、すごいよね」と目を輝かせた。
 キャンプは地元のアイヌ民族ら5人が企画し、今回を含めて来年3月までに6回を予定。3月11日に始めたのは、震災を機に問われた日本社会のあり方や人間としての生き方を、参加者と一緒に考えたいとの思いからだった。
 イキサプは、弓の弦に木の棒を巻き付け、棒の先端を木製の台に置き、弓を前後に動かして棒を回しながら摩擦で火をおこす。しかし、懸命に弓を動かしても、なかなか火はつかない。
 実行委員長の農業貝沢太一さん(46)は「火をつけるのは大変な作業。かつてアイヌ民族も頻繁には火おこしをせず、一度ついた火をとても大事にしていました」と説明した。アイヌ民族は火の神・アペフチカムイを敬ってきた。火おこしは「史料」として残る民具がどのように使われていたかを知ってもらう狙いがあった。
 キャンプは1泊2日。昼食で参加者は、門別さんが捕獲したシカの肉のオハウ(汁物)や、イナキビごはんなどのアイヌ料理を味わった。震災が発生した午後2時46分には、被災者を悼んで黙とう。夜の懇親会では、アイヌ民族を先住民族と認めた二風谷ダム訴訟(1997年判決)の原告だった貝沢さんの父耕一さん(71)の話に耳を傾けた。
 参加した小樽市のカフェ経営小笹芽里さん(32)は「アイヌ料理はおいしくて、体にもいいと思った。キャンプを通じて、人は自然の中で生きているんだと実感できました」と満足そうだった。
 貝沢さんは「参加者はこちらが思っていたよりも積極的に火おこし作業に取り組んでくれた。キャンプを通じて、参加者や私たちの中にどのような変化が起きるのかが楽しみです」と話した。
 次回のキャンプは5月下旬で、町内でアイヌ民族の伝統的な農耕機具を作り、アワやヒエを植える。問い合わせは貝沢さんのメールrik060u328dad@gmail.comへ。(静内支局 敦沢政俊)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0387443.html


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「アイヌ知って」歌を動画に…道、サイトに公開

2017-04-08 | アイヌ民族関連
読売新聞-2017年04月07日
 道は、アイヌ文化の普及啓発運動「イランカラプテ」キャンペーンのイメージソング「イランカラプテ~君に逢えてよかった~」の動画を制作し、公開を始めた。
 動画サイト「ユーチューブ」に掲載。2020年に白老町に開設予定のアイヌ民族に関する国立施設「民族共生象徴空間」をPRしている。
 道は、民族共生象徴空間の年間来場者100万人を目標に掲げている。動画作成は、この達成に向け、多くの人にアイヌ文化に興味を持ってもらい、象徴空間についても「20年に向けてじわじわ広がっていってほしい」(道アイヌ政策推進室)という思いを込める。
 イランカラプテはアイヌ語で「こんにちは」の意。歌は、大ヒット曲「千の風になって」の訳詞と作曲で知られる芥川賞作家新井満さん(70)(七飯町在住)と、アイヌ民族でユーカラ劇の脚本演出家秋辺デボさん(57)(釧路市在住)が昨年、手を組んで制作した。
 動画には、新井さんらのほか、高橋はるみ知事、1972年の札幌冬季五輪テーマ曲「虹と雪のバラード」を歌ったトワ・エ・モワ、地元の小学生らが出演し、合唱している。今年2月、白老町のアイヌ民族博物館の伝統家屋「サウンチセ」に集合し、撮影した。トワ・エ・モワは新井さんと親交がある。
 全編約7分で、合唱の前に象徴空間の予定地の映像や、イランカラプテキャンペーンや象徴空間などの解説も収められている。
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20170407-OYTNT50142.html

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琉球人遺骨返還を要求 民族独立研究学会、国連に報告書提出

2017-04-08 | ウチナー・沖縄
琉球新報2017年4月7日 06:30
 琉球民族独立総合研究学会は6日までに、日本の研究者が今帰仁村の百按司(むむじゃな)墓から持ち出した琉球人の遺骨を返還させることなどを求める報告書を、国連人権高等弁務官事務所に提出した。先住民族の「伝統儀礼を行う権利」を侵害していると訴えている。
 1854~59年に琉球国が米国、フランス、オランダと結んだ修好条約の原本を日本政府が保管していることについても返還を求めている。国連人権理事会で11月に行われる日本政府対象の普遍的定期審査(UPR)で判断材料にしてもらうことが狙い。
 報告書は3月22日付。1879年の琉球併合(琉球処分)などを踏まえ、琉球が「差別、搾取、支配の対象となってきた」と指摘した。琉球独立運動を「琉球民族の国家の主権を回復する運動」と位置付け、日本政府に「脱軍事基地化と脱植民地化を開始すべきだ」と求めている。
 遺骨の持ち出しについては「先住民族の権利に関する国連宣言」第12条(伝統儀礼を行う権利)に違反していると指摘。政府による徹底的な調査と遺骨の返還を求めた。
 3条約の原本については同国連宣言と自由権規約に違反しているとして、即時返還を求めた。
 ほかに米軍北部訓練場ヘリパッド建設をめぐって機動隊員が県民に「土人」と発言したことなども盛り込んだ。報告書は同学会ホームページで公開している。
 UPRには沖縄国際人権法研究会も3月30日、4点の報告書を提出している。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-474342.html

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