先住民族関連ニュース

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遺骨34体の返還を受けアイヌ協などが慰霊式 平取

2020-11-01 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/31 17:33

遺骨返還を受け、神に祈りをささげる関係者=31日、平取町
 【平取】日高管内平取町から研究目的などで持ち出され、北大、札医大など4大学が保管していたアイヌ民族の遺骨34体が平取アイヌ協会に返還され、同協会と町は31日、町二風谷の慰霊施設「サスイシリ」で先祖供養の儀式「シンヌラッパ」などを行った。文部科学省などによると、これで大学側が保管し、返還申請があったアイヌ遺骨42体のうち未返還は紋別アイヌ協会(紋別市)の7体だけになった。
 返還された遺骨は明治から戦後にかけて、研究者が墓地を掘り起こすなどして収集されたもの。10月29日に札医大が10体を返還。同30日に北大が17体、東大が6体、新潟大が1体をそれぞれ返した。
 政府は2018年策定の指針に基づき、出土地が分かれば地域のアイヌ民族団体の申請を受けて遺骨を返しており、今回の返還は、東大が10月上旬に三石アイヌ協会(同管内新ひだか町)に1体を返還したのに続き2例目。
 31日の儀式には大学関係者らも参列。木村英彦会長は「アイヌ遺骨は、さまざまな方の協力のおかげで町に戻った。非常に時間がかかったが、一つの区切りを迎えることができ、安心した」とあいさつ。大学関係者を代表し、北大の山本文彦副学長が「遺骨保管に配慮を欠いた部分があり、アイヌ民族の尊厳を損なったことを深く反省している。今後も慰霊に協力していく」と話した。同協会は今後、敷地内に遺骨を埋葬することなどを検討する。(川崎博之、大能伸悟、泉本亮太)
★サスイシリのリは小さいリ
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/476858

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鮮やか北方民族のビーズと刺しゅう 道立釧路芸術館で企画展

2020-11-01 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/31 17:03

笹倉いる美学芸主幹の説明を聞きながら、展示を鑑賞する解説ツアーの参加者たち(小松巧撮影)
 道立北方民族博物館(網走市)の収蔵品の中から、北方民族のビーズと刺しゅうを中心とした作品展を紹介する企画展「ビーズのはなやぎ 刺繍(ししゅう)の美」が31日、道立釧路芸術館(釧路市幸町4)で始まった。学芸員が展示品を解説するツアーも行われ、参加者39人が針と糸が生み出す多彩な表現に見入った。
 同館と北海道新聞釧路支社の主催。会場にはビーズの装飾がついたエスキモーのボウルや子孫繁栄を願う文様が施されたロシア・アムール川流域の先住民族の花嫁衣装など210点が並ぶ。
 同日のツアーでは、道立北方民族博物館の笹倉いる美学芸主幹が北海道アイヌの衣服について「左右対称のようでよく見ると違う。そこから美しさが生み出されている」と指摘。企画展については「民族ごとの表現の違いや美しさ、技術を知ってほしい」と語った。来年1月20日までの午前9時半~午後5時。入館料は一般600円、高大生300円、小中学生100円。(今井裕紀)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/476850

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“神が住む里”神居古潭巡る催し

2020-11-01 | アイヌ民族関連
NHK10月31日 19時34分

旭川市の郊外にある渓谷・神居古潭でアイヌの人々に古くから伝わる地域の伝説などを紹介する催しが開かれました。
石狩川が流れる旭川市郊外にある渓谷・神居古潭はアイヌ語で「神が住む里」という意味とされ、催しはこの渓谷にまつわる伝説を紹介しようと開かれました。
参加者19人を案内したのは市の地域おこし協力隊の職員で、はじめに神居古潭はかつて舟がよく転覆する交通の難所で、アイヌの人々は魔神の仕業だとしていたことが紹介されました。
このあと参加者たちはふだんは立ち入ることができない上流の川岸に移動し、悪さを繰り返したために倒された魔神の頭だと伝えられている高さ3メートルほどの岩を見学しました。
4年前の豪雨で岩の上には流木などが積み上がったままになっていて近く撤去作業が行われることが説明され、参加者たちは熱心に聞きながら写真に収めるなどしていました。
参加した旭川市の50代の女性は「とても楽しかったです。子どもたちにも旭川市にはこのようなすてきな場所があることを伝えたい」と話していました。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201031/7000026287.html

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石炭に呪われたナバホ・ネイションで繰り広げられる闘い

2020-11-01 | 先住民族関連
VICE 10月31日 

アリゾナ、ニューメキシコ、ユタ、三州にまたがるアメリカ先住民族保留地「ナバホ・ネイション」は、潤沢な資源がもたらす問題に悩まされている。なかでも石炭は、アメリカ南西部に電力を供給する発電所の動力源となり、関連産業はナバホに雇用を生み出したが、石炭の採掘と燃焼は、環境破壊、健康被害、先住民の強制退去、様々な弊害を保留地にもたらした。
アリゾナ、ニューメキシコ、ユタ、三州にまたがるアメリカ先住民族保留地「ナバホ・ネイション」は、潤沢な資源がもたらす問題に悩まされている。なかでも石炭は、アメリカ南西部に電力を供給する発電所の動力源となり、関連産業はナバホに雇用を生み出したが、石炭の採掘と燃焼は、環境破壊、健康被害、先住民の強制退去、様々な弊害を保留地にもたらした。
1864年、リンカーン大統領による強制移住「ロング・ウォーク・オブ・ナバホ」では8,500余人が自らの土地を追われたが、豊富な資源が原因で、それを上回る12,000人以上ものナバホが保留地からの強制退去を余儀なくされているが、退去を拒否するナバホは、あらゆる権威と、自らの威信をかけて闘っている。
ナバホは本来の生活を取り戻せるのか。石炭に呪われた先住民たちの現状やいかに。2015年初頭のナバホ・ネイションからレポート。
原題:CURSED BY COAL: MINING THE NAVAJO NATION (2015)
https://www.vice.com/ja/article/evmybm/mining-the-navajo-nation

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