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アイヌ文化知り観光資源に 帯広で研修会

2020-11-18 | アイヌ民族関連
北海道新聞 11/18 05:00

 アイヌ文化を理解し、観光資源として活用する方法を考える研修会が帯広市内で開かれた。道内の旅行会社関係者ら約10人が参加し、十勝の開拓とアイヌ文化の関わりについて学習。夜にはかがり火がたかれた緑ケ丘公園で、帯広カムイトウウポポ保存会がアイヌ古式舞踊を披露した。
 研修会は北海道観光振興機構アイヌ文化分科会と日本観光振興協会北海道支部が主催。例年札幌など道内2カ所で開いているが、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の開業を機に、本年度は開催地を道内4カ所に増やした。
 帯広では10月29日に開かれ、帯広百年記念館の大和田努学芸員(34)が明治期にバッタの大群が飛来し、大規模な食害をもたらした歴史を館内で紹介。屋外では同保存会がバッタの大量発生を表現した踊り「バッタキウポポ」などを披露した。参加者は「屋外は幻想的な雰囲気を演出できるが、秋冬は寒さ対策が大切」などと指摘した。
 同28日には市内のとかちプラザでも十勝の観光関係者ら約20人を対象に研修会も開かれ、北海道アイヌ協会の優秀工芸師、早坂ユカさん(65)=札幌市=は駅に工芸品を展示するなど、アイヌ文化を観光に活用しながら後世に伝える方法を語った。(古谷育世)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/482543

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ゴールデンカムイ:ソフィア役に斉藤貴美子 テレビアニメ第3期に登場

2020-11-18 | アイヌ民族関連
マンタンウェブ 2020/11/17 19:48

 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の野田サトルさんのマンガが原作のテレビアニメ「ゴールデンカムイ」の第3期に声優として斉藤貴美子さんが出演することが11月19日、分かった。斉藤さんは反体制ゲリラ組織の指導者・ソフィアを演じる。
 斉藤さんは「ソフィアの豊満なワガママバディー。あぁもう他人とは思えませんっ(笑い)。ロシア語のせりふに苦戦しましたが、感情に国境はないっ!と言うことで、気持ちに正直に演じさせていただきました。単行本も全て持ち、アニメも1期から楽しく視聴していた作品なので、出演させていただけることが、本当にうれしいです。彼女の芯の強さ、優しさ、思い……どうか皆様に伝わりますように! ハラショー!!!」とコメントを寄せた。
 「ゴールデンカムイ」のショートアニメ「ゴールデン動画劇場」第29話「灯台編」が、YouTubeで公開された。11月24日午後5時59分まで。
 「ゴールデンカムイ」は、2014年から同誌で連載中のマンガ。かつて日露戦争で活躍した“不死身の杉元”が、北海道で死刑囚が隠した埋蔵金の手掛かりをつかみ、アイヌの少女らと共に冒険を繰り広げる姿を描いている。テレビアニメ第1期が2018年4〜6月、第2期が同年10〜12月に放送された。第3期がTOKYO MX、BS11ほかで放送中。
https://news.goo.ne.jp/article/mantan/entertainment/mantan-20201117dog00m200085000c.html

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修学旅行は「安・近・短」 コロナで「安い」から「安全」 地元で学習、定番地苦境

2020-11-18 | アイヌ民族関連
時事通信 11/17(火) 7:12
 新型コロナウイルスの影響で、修学旅行の傾向が変化している。
 キーワードは「安・近・短」。かつて「安い」を指した「安」は「安全」に。そして近場で短期が主流だ。
 日本修学旅行協会(東京都中央区)によると、春シーズンはほぼ全ての学校が旅行を中止。秋も見送りが多かったが、国が実施を奨励するなど「子供に思い出を」と求める声が高まり、再検討する動きが増えた。
 感染対策で日帰りや1泊に日程を短縮し、行き先は都市部を避け近場に。地元の史跡や景勝地を選ぶ傾向が強い。自治体の助成や「Go To キャンペーン」を使い、浮いた費用で観光バスの台数や宿泊先の部屋数を増やすといった対策を取る学校が多いという。
 盛岡市立山王小は、世界遺産の中尊寺や東日本大震災の被災地など岩手県内に目的地を変更した。
 陸前高田市の東日本大震災津波伝承館を見学した中村美菜さん(11)は「場所変更はショックだが、来られてうれしい」と話し、後藤敏信校長(58)も「6年生の集大成。全員参加でよかった」と評価した。同館には来年3月までに約200校が訪問を予定し、昨年度の5倍に上る見通しだ。
 7月開業のアイヌ文化発信拠点「ウポポイ」(北海道白老町)も人気で、既に350校以上が訪れた。大半が道内からで、担当者は「地元に目が向く機会になった」と歓迎する。知覧特攻平和会館(鹿児島県南九州市)も県内予約が増えている。
 一方、東京は修学旅行客が激減。都内の大型ホテルはキャンセルが5万人分に上り、担当者は「都心には当面戻らないのでは」と漏らす。京都も例年の3分の1という。
 広島市の広島平和記念資料館も来館者が大幅に減少した。被爆者の講話の実施数は昨年の10分の1未満。職員の横谷淳子さんは「平和を学ぶ貴重な機会なのに」と残念がる。対策として、オンライン配信や証言者の派遣講演を進めている。
 コロナ後を見据えた動きもある。奈良県は来られなかった生徒にお土産を送る。県の担当者は「収束後も選択肢となるよう縁をつなぎたい」と話した。 
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed2ceb16ad5c6da65d204e1a6b510f35aba0b6f0

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<朝ドラ「エール」と史実>現実でも「難曲で売れない」と放置された「イヨマンテの夜」…ヒットの理由は?

2020-11-18 | アイヌ民族関連
ヤフーニュース 11/17(火) 8:30
いよいよ最終回が来週に迫った朝ドラ「エール」。出てくる古関メロディーも、いささか急ぎ気味です。今回登場したのは、「イヨマンテの夜」。1950年1月20日にリリースされた曲でした。
同年から翌年にかけて、NHKの「のど自慢素人音楽会」の男性出場者は、決まってこの「イヨマンテの夜」を歌ったといいます。それくらい人気だったわけですが、リリースされた当時はドラマに描かれたように、会社から「売れない」と判断され、ろくに宣伝もしてもらえなかった不遇の曲だったのです。
■「アイヌの歌は? 今まで歌謡曲でアイヌに取材した歌は一曲もないから面白いと思うが」
そもそも「イヨマンテの夜」は、ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」から生まれました。1949年ごろの放送回で、奥多摩の山奥で、杣人(そまびと)が歌を歌いながら少年の家のそばを通る場面がありました。古関裕而はその歌を作曲し、盟友の伊藤久男に歌ってもらいました。
このときは歌詞のない歌で、ただ「アア……」というだけでしたが、伊藤が情熱的に歌ったため、杣人のムードがよく出たものになりました。古関はこのメロディーを気に入り、ぜひレコードに残したいと思い、菊田一夫に作詞の相談をしました。
「アイヌの歌は? 今まで歌謡曲でアイヌに取材した歌は一曲もないから面白いと思うが」。古関がそう提案すると、菊田も「それはいいね」と賛同。こうしてできたのが、「イヨマンテの夜」だったのです。つまり、アイヌというテーマは後付だったわけですね。なおイヨマンテとは、生け捕りにした子熊を一定期間飼育したのち、殺害して神々の世界に送り帰すというアイヌの儀礼です。
歌詞では、さらに雰囲気を出すために、合唱部分に「カムイホプニナアーホイヨ」とアイヌのことばが取り入れられました。これは、NHK資料室長の小川昂に調べてもらったものでした。これにあわせて、冒頭部分の「アア……」も「アーホイヨー」と改められました。
■「派手で劇的な効果に男性的な豪放さがあり、男性なら一度は歌ってみたくなる曲である」
伊藤久男によってみごとにレコーディングされた「イヨマンテの夜」ですが、コロムビア文芸部長の伊藤正憲は首をひねりました。「こんな難しい歌は売れっこありませんよ」。そして、せっかく作ったレコードなのに、ろくに宣伝もしてくれなかったのです。
ところが、伊藤久男はこれにめげず、あちこちのステージや放送で、盛んにこの歌を歌って、宣伝に努めました。そしてそこから徐々に人気に火がついていきました。たしかに難しい曲だったのですが、そのぶん、攻略のしがいもありました。つまり、「のど自慢」には最適の曲だったのです。
古関も音楽のことだけに、その狙いを雄弁に語っています。
派手で劇的な効果に男性的な豪放さがあり、男性なら一度は歌ってみたくなる曲である。が、難しいことも第一級で、リズムが十六分音符と八分音符の二拍子系なのに、メロディーには三連音符が多く現れる二対三の変則的なリズムをいかに歌いこなすかが問題で、作曲にその面白みもねらってある。それでも素人の喜びそうなメロディーである。
出典:古関裕而『鐘よ鳴り響け』
古関の狙いどおり、「イヨマンテの夜」はのど自慢の課題曲のようになったのです。これには先述の伊藤正憲も、負けを認めざるをえませんでした。
すると、[「イヨマンテの夜」は]しばらくしたらどんどん売れはじめた。
そして、のど自慢などではまるで課題曲みたいに歌われるようになった。
私の勘は大抵はずれることがないのだが、あればかりはわからなかった。完全にシャッポを脱いだ。
出典:伊藤正憲『レコードと共に四十五年』
こうして「イヨマンテの夜」は、古関の代表曲であると同時に、伊藤久男の持ち歌にもなったのです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/tsujitamasanori/20201117-00207780/

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【マジ読めない!】岩手県編! 全日本「難読地名」クイズ30秒チャレンジ!《47都道府県「地名の謎」》

2020-11-18 | アイヌ民族関連
ベストタイムス 11/17(火) 13:10
 たった30秒の脳内「地名」トレーニング‼️ 
 古代より続く日本列島の地名文化は、漢字が当てられたり、転訛したり、多く
の変遷を経て難読地名という希少な地名をも生み出した。難問、読めるか!?
■岩手県の難解地名クイズ
Q1. 夏油 (北上市)
Q2. 上附馬牛 (遠野市)
【回答】
A1. げとう(夏油)
/アイヌ語で「崖のある場所」の意味だといわれる
A2. かみつきもうし(上附馬牛)
/槻(つき)の木の下に牛馬を放ったことで生じたとの言い伝え。
(2020年一個人5月号から)
監修/谷川彰英 文/内山賢一
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9bff4e915a4bee49d906fde899de7e00c7cf4be

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アイヌ伝統の技法でコースター作り体験 河岸さん講師にイオル交流事業【白老】

2020-11-18 | アイヌ民族関連
室蘭民報 2020.11.17
コースター作りに取り組む参加者
 一般社団法人白老モシリが主催するイオル体験交流事業「コースター作り体験」が14、15の両日、「しらおいイオル事務所チキサニ」で行われた。
 体験には10人が参加。講師は町内在住のアイヌ工芸家・河岸麗子さんら2人。材料は、アイヌ民族がテンキと呼ばれる小さな容器を製作するのに使用したテンキグサ(ハマニンニク)で、8月に町内の海岸で採取して乾燥させた。参加者はハマニンニクのしんに糸をコイルしながら丹念に編み込み、直径5~10センチほどのコースターができていた。
 チキサニでは、河岸さんの作品も展示している。ルウンペ(着物)やタペストリー、アイヌ文様入りゴザなど13点。展示は12月3日まで。詳細はチキサニ、電話0144・82局6301番へ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/19692

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直木賞作家・乃南アサさん ウポポイ見学 アイヌの誇り持つ生き方に

2020-11-18 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2020/11/17配信

 開拓者やアイヌ民族を題材にした小説を手掛け、緻密な取材を続けてきた直木賞作家の乃南アサさんが14日、白老町の民族共生象徴空間「ウポポイ」を訪ねた。国立アイヌ民族博物館の展示物や体験交流ホールの伝統芸能、工房のアイヌ文様刺しゅう、チセ(伝統…
この続き:425文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/34191/

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先住民言語が消えていくなか、増加するクリオール語

2020-11-18 | 先住民族関連
SBS 2020/11/17

オーストラリア北部で2万人以上の人々が話す新しい先住民族言語、クリオール語。その話者数は増加の一途をたどっています。
ノーザン・テリトリーの人里離れたアボリジニの町、ノーコー(Ngukurr)では、この地で使われていた7つの伝統的な言語は現在ほとんど使われなくなったといいます。
これはノーコーだけに限られた現象ではなく、かつてオーストラリア全土で話されていたアーネムランドの何百ものコミュニティ言語が、植民地化によって絶滅の危機に瀕しています。しかし、入植者や宣教師がかつて想像したように、これらの地域の言語が英語に移行したのではなく、新たな言語が、いま、先住民族の家庭や遊び場などで主に使用されているのです。
ノーコーに暮らす1150人の住民のほぼ全員がクリオール語を流暢に話します。クリオール語とは、植民地化によって生まれた新しい先住民族の言語に分類され、オーストラリア北部で使用されているクリオール語は、英語とアボリジニの言葉をただ混ぜたものではなく、独自の語彙、発音、そして文法ルールもあるため、英語を話す人には理解できません。
たとえば、"my brother found Molly in the bush"は"main braja bin faindim Moli jeya la bush"と訳されます。
8月に発表された全国先住民言語報告書によると、北部でクリオール語を話す先住民は推定2万人で、その数は増え続けているようです。
その理由は簡単である、とノーコーのクリオール翻訳者であるグレンダ・ロバートソンさんは言います。
「私たちが話したいように、適切に流暢に話せる唯一の言語だからこそ、成長してきたのです」。
クリオール語がノーザン・テリトリーに広まっているのにもかかわらず、その何千人もの話者のうち、適切な読み書きをできる人はほとんどいないそうです。しかしロバートソンさんは、この状況を変えようとする新しい組織の一員です。
昨年設立された『Meigim Kriol Strongbala(クリオール語を強くしよう)』は、クリオール語の識字率を高め、クリオール語への誇りを築くことを目的とした団体です。
2007年に完成したクリオール語の聖書翻訳に携わった母親のキャロル・ロバートソンさんと言語学者のグレッグ・ディクソン博士とともに、人気のある児童書『Too Many Cheeky Dogs』のクリオール語版『Bigismob Jigiwan Dog』を制作しました。
『Bigismob Jigiwan Dog』は今年の初めにアレン・アンド・アンウィン社から出版され、大手出版社が出した最初のクリオール語の本だと考えられています。
ジョアンナ・ベルさんによって書かれ、キャサリンのアーティスト、ディオン・ビーズリーさんによって描かれた本は、 "おばさんの家"、学校やオーバルを訪問して町を彷徨っている野良犬の物語です。
クリオール語の正統性を賭けた戦い 
『Bigismob Jigiwan Dog』の出版は、貴重な教育資源を提供するだけでなく、正統性を訴えてきた比較的新しい言語の後押しともなっています。
「それは英語のものとまったく同じように翻訳されており、本棚に並ぶすべての本と同じように良いのです。学校の子どもたちがそれを実際に見ることができるのは素晴らしいことです」とディクソン博士はSBSニュースに語りました。
10月に開催された「NTライターズ・フェスティバル」で、グレンダ・ロバートソンさんは、この出版物がこれほど大きな反響を呼ぶとは思ってもいなかったと観客に語りました。
「翻訳しても、特に何の役にも立たず、ただ置いておくだけ、と思っていました。まさか本の発表会をして、みなさんの前で話すことになるとは思ってもいませんでした」
Meigam Kriol Strongbalaで働く、娘のシャニア・ミラーさんは、クリオール語は伝統的な言語に比べると、人々の心の中では威信がないかもしれませんが、彼女はそれを誇りに思っていると語ります。
「若い世代にとって、クリオール語は、私たちが流暢に知っている唯一の言語です。元々の7つの言語ではなく、私たちのオリジナル言語ですが、学校のコミュニティにクリオール語を紹介することは非常に重要です」
「私が最初に話した言語なので、私のアイデンティティの大きな部分を占めています」 ー シャニア・ミラーさん
しかし、言語の歴史が浅い上、残忍な植民地化の歴史が背景にあるがゆえに、誰もがこの新しい言語を誇りに思っているわけではありません。
オーストラリア北部のクリオール語の誕生は、1909年に設立されたローパー・リバー・ミッション(現在のノーコー)にまでさかのぼります。両親から引き離されたアボリジニの子供たちは、ピジン語の英語を使ってお互いにコミュニケーションをとる方法を開発しました。
次の世紀になるとクリオール語は、西オーストラリア州のキンバリーからノーザンテリトリーとクイーンズランドの州境まで、オーストラリア北部全域に広がり、複雑になっていきました。コミュニティでは異なる方言が話されており、また他の言語と同様に、若い世代は言葉を短くする傾向があるため、時間の経過とともに進化してきました。
資金をめぐる混乱
1950年代には、クリオール語を正式な言語として認めてもらうための戦いに言語学者が勝利しています。しかし、クリオール語を話す人々の多くは、伝統的な言語に比べて、クリオール語は二流言語であり、文化的にも重要ではないと考えているようで、クリオール語の普及が原語の衰退を加速させたひとつの理由であると非難する人もいます。
しかし、全国先住民言語報告書では、新しい言語の成長が伝統的な言語の使用に影響を与えているかどうかは不明であるとしています。
ディクソン博士は、クリオール語を受け入れることに抵抗があることを理解しており、特に年長者が伝統的な言語を話している地域では、それらを保護し、復活させるための言語センターの活動を強く支持していると述べています。
その一方で、クリオール語は、オーストラリア北部の豊かな言語構造の中で重要な役割を果たしていることからも、評価されるべきであるとも彼は言います。
クリオール語のこの現状は、「Meigim Kriol Strongbala」 が連邦政府の先住民言語・芸術プログラムの資金提供を受けることができないという「混乱した」状況を生み出しているようです。
ディクソン博士は、連邦政府からの別の資金をコントロールできる地元のコミュニティが、クリオール語を使うことに価値を見出してくれたのは幸運だったと言います。
「その理由の一つは、学校の出席率が非常に低く、地域社会が学校にあまり関与していないことを見て、クリオール語がその価値を高める良い方法であると考えたからです」
クリオール語を含む先住民族の言語は、数十年に渡る教育政策による制限に苦しんできました。ノーザンテリトリーでは、教師が1日の最初の5時間のうちの4時間を、英語のみ使用することを、3年以上、2012年まで義務付けていました。
現在、ノーコーの子供たちは、母国語を使い、読み書きを学ぶことを奨励されています。
「Meigim Kriol Strongbala」は、活動わずか1年目にして、地元の学校で週に数回のセッションを実施し始めており、クリオール語のアルファベットチャートの作成やさまざまな児童書の翻訳などを行っています。
シャニア・ミラーさんは、大手による『Jigiwan Bigismob Dog 』の出版が、コミュニティのより多くの人を自分の物語を書くよう、インスパイアすることを望んでいます。
「もっと多くの物語が書かれるようになれば、このようなコミュニティでの生活がどのようなものかを知ることができるでしょう」
彼女は、オーストラリアの先住民以外の人たち、特に先住民のコミュニティを訪れたり、働いたりしている人たちにもクリオール語を使ってみてほしいと呼びかけています。
「先住民以外の人たちが来ると、いつも『私たち』と『彼ら』という考え方になってしまいます...彼らには私たちの文化を受け入れてもらい、私たちも同じようにして、仲良くしたいです」
ナショナルNAIDOCウィーク(2020年11月8日~15日)では、アボリジニとトレス海峡諸島の人々の歴史、文化、功績を称えています。
SBSとNITVでは、NAIDOC Weekのコンテンツが満載です。NAIDOC Weekの詳細や今年のテーマについては、NAIDOC Week公式サイトをご覧ください。
#NAIDOC2020 #AlwaysWasAlwaysWillBe
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https://www.sbs.com.au/language/japanese/while-many-indigenous-languages-are-disappearing-one-has-more-speakers-than-ever

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