北海道新聞11/28 05:00
新型コロナウイルスの感染リスクとなる「3密」を回避できるとして、冬のキャンプへの関心が高まっている。胆振管内のキャンプ場ではオフシーズンとなる11月以降も利用者が減らない。白老町のキャンプ場の運営会社は今月、冬のニーズに着目したキャンプ用品の専門店を札幌市内で開店した。ただ、野外でも感染リスクがゼロと言うわけではない。各キャンプ場はキャンパーそれぞれで予防策を講じるよう呼びかける。
「今年は寒くなってもお客さんが全然減らない。野外なら安心できるんだろうね」。胆振管内安平町のオートキャンプ場「ファミリーパーク追分」の和泉貢オーナーはこう語った。今年は11月だけで昨年の倍近い2千組以上が利用。1週間程度連泊する人も多く、中にはパソコンを持ち込み、テント内で「テレワーク」をする愛好者もいるという。
苫小牧市のキャンプ場「オートリゾート苫小牧アルテン」も年末年始の予約が順調で12月は昨年より2割程度多い。
一方、今年7月に白老町森野に「白老キャンプフィールドASOBUBA」をオープンさせたASOBU合同会社(本店・白老町)は21日、札幌市白石区東札幌の商業施設ラソラ札幌に専門店「ASOBUGU」をオープンした。最近のキャンプ人気を受け、冬も需要が見込めると判断。江越慈高代表は「コロナでストレスがたまりやすい状況なので楽しく遊ぶ機会を提供したい」と語る。
広さ260平方メートルほどの店内にスタッフが選んだ商品千点が並び、アイヌ文様を透かし彫りしたたき火台などのオリジナル商品も。年明けにはキャンプ用品を貸し出し、自社の白老のキャンプ場で、冬の体験企画も計画している。
ただ、スーパーコンピューター「富岳」を活用したコロナ対策の研究では「野外でも密集すれば感染リスクは高い」とのシミュレーション結果が出た。多くのキャンプ場では共有スペースの消毒などの対策を実施しているが、運営側だけでは限界がある。オートリゾート苫小牧アルテンの運営会社の宮田哲也社長は「安心してアウトドアを楽しんでもらうためにもキャンパーそれぞれも密にならない、換気などの対策をとってほしい」と話している。(尾崎良、柳沢郷介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/486059
新型コロナウイルスの感染リスクとなる「3密」を回避できるとして、冬のキャンプへの関心が高まっている。胆振管内のキャンプ場ではオフシーズンとなる11月以降も利用者が減らない。白老町のキャンプ場の運営会社は今月、冬のニーズに着目したキャンプ用品の専門店を札幌市内で開店した。ただ、野外でも感染リスクがゼロと言うわけではない。各キャンプ場はキャンパーそれぞれで予防策を講じるよう呼びかける。
「今年は寒くなってもお客さんが全然減らない。野外なら安心できるんだろうね」。胆振管内安平町のオートキャンプ場「ファミリーパーク追分」の和泉貢オーナーはこう語った。今年は11月だけで昨年の倍近い2千組以上が利用。1週間程度連泊する人も多く、中にはパソコンを持ち込み、テント内で「テレワーク」をする愛好者もいるという。
苫小牧市のキャンプ場「オートリゾート苫小牧アルテン」も年末年始の予約が順調で12月は昨年より2割程度多い。
一方、今年7月に白老町森野に「白老キャンプフィールドASOBUBA」をオープンさせたASOBU合同会社(本店・白老町)は21日、札幌市白石区東札幌の商業施設ラソラ札幌に専門店「ASOBUGU」をオープンした。最近のキャンプ人気を受け、冬も需要が見込めると判断。江越慈高代表は「コロナでストレスがたまりやすい状況なので楽しく遊ぶ機会を提供したい」と語る。
広さ260平方メートルほどの店内にスタッフが選んだ商品千点が並び、アイヌ文様を透かし彫りしたたき火台などのオリジナル商品も。年明けにはキャンプ用品を貸し出し、自社の白老のキャンプ場で、冬の体験企画も計画している。
ただ、スーパーコンピューター「富岳」を活用したコロナ対策の研究では「野外でも密集すれば感染リスクは高い」とのシミュレーション結果が出た。多くのキャンプ場では共有スペースの消毒などの対策を実施しているが、運営側だけでは限界がある。オートリゾート苫小牧アルテンの運営会社の宮田哲也社長は「安心してアウトドアを楽しんでもらうためにもキャンパーそれぞれも密にならない、換気などの対策をとってほしい」と話している。(尾崎良、柳沢郷介)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/486059