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日本人が住みたい国 10年連続「世界No.1」マレーシア移住の魅力とは ...

2017-03-24 | 先住民族関連
留学プレス (プレスリリース) (ブログ)-2017/03/22
人口約3000万人のマレーシアはマレー系・中華系・インド系。そして多数の部族に分けられる先住民族で構成される多民族国家です。首都はクアラルンプール。リゾート地で有名なペナン島やランカウイ島もマレーシアの島の一部です。マレーシアは東南アジアの中心に位置しており、マレーとボルネオ島の一部・サバサラワク州から成り立っています。
財団法人ロングステイ財団の調査において、オーストラリアやハワイといった人気地を抑えて、日本人が住みたい国10年連続(2006年〜2015年)第一位を獲得しているマレーシア。今回は、その魅力についてご紹介します。
物価は日本の3分の1程度。プール付きのコンドミニアムで快適生活
住みたい国ランキング第一位を獲得している最大の理由の一つは、日本よりも安い生活費で生活水準の高い暮らしが可能なことです。マレーシアの物価は日本と比べると約3分の1程度。コンドミニアムも多くが家具付きで、共用のスポーツジム、プール、BBQスペース等が使いたい放題で、警備員が常駐している場合がほとんどです。
筆者は、クアラルンプール中心地から車で30分程離れたところに住んでいますが、日本で言う2LDKで、家具とWifi付きの部屋の家賃は月々50,000円程度。光熱費は水道代と電気代合わせて月々約2,000~3,000円。敷地内には、ショッピングセンターが併設されており、スーパーマーケットや日用品のお店、フードコートやレストランもありますので、お買い物や食事にも困りません。
近年は、リンギット安が進んでおり日本の3分の1で生活することは難しくなっていますが、それでも日本より安い生活費で、生活水準の高い暮らしは可能です。
多民族国家の特権。安くて美味しい多国籍料理が味わえる。
冒頭でも触れたとおり、多民族国家であるマレーシア。それぞれの民族がそれぞれに合う食事をします。
マレー料理の代表と言えば、ナシレマ。朝ごはんとして食べられている国民食で、屋台で買えば約30円程度。ココナッツライスと小魚、卵、サンバルの絶妙な組合せは後をひく美味しさです。
▼屋台で購入したナシレマ
中華料理は、飲茶やスチームボート、バクテーなど日本人にも好まれる料理が豊富にあります。また、インド料理ではもちろんカレーが代表的です。カレーとナンに合わせてタンドリーチキンを頼んでいる人を多く見受けます。
▼インド料理(奥:タンドリーチキン、右:バターチキンカレー、ほうれん草のカレー、左:ナン)
屋台やホーカーと呼ばれるフードコートのような場所で食事を済ませる分には、300円あれば十分な食事が取れますが、観光客が行くようなショッピングモール内のフードコートでは、500円前後が相場です。
各民族の主な食事以外にも、イタリアン、フレンチ、メキシカンなど世界各国の料理が堪能できます。また、首都クアラルンプールでは日本食レストランが豊富にあり、日系のデパートやスーパーマーケットで食材の購入も簡単です。その為、筆者もマレーシアに来て3年目になりますが、日本食が恋しくなるという事は一度もありませんでした。
長期滞在ビザの取得がしやすいマレーシア。
日本のパスポートを所持していれば、マレーシア入国には特別なビザの申請は必要なく観光ビザで90日間の滞在が可能です。90日以上の長期滞在や、仕事をする為には目的別の長期滞在用ビザを取得する必要があります。(以下、2017年3月現在情報)
-マレーシア・マイ・セカンド・ホーム、通称エムエムツーエイチ(MM2H)
マレーシアと国交をもっている国籍保持者であれば、誰でも申請可能なビザです。
取得できると10年間マレーシアに滞在することが出来ます。MM2Hのビザ取得は保有資産に基づく審査で決まります。年齢制限などは特にないものの、50歳以上又は未満で申請条件が異なっています。
-就労ビザ
就労を目的とする滞在には、短期でも就労ビザの取得が必要です。主な種類は、雇用パスとプロフェッショナル・パス、外国人労働者(ワーカー)に対するワークパーミットなどがあります。
駐在員・現地採用者の場合は、雇用パス(Employment Pass)を取得するのが一般的です。最低月額給与はRM5,000以上と定められており、雇用期間は、給与額・役職によって異なりますが1年から5年となっています。
今回ご紹介したビザは一部ですが、マレーシアは他国に比べて長期滞在ビザの新規取得や更新が比較的簡単と言われています。MM2Hに関して言えば、リンギット安で円高の今は取得のチャンスかもしれません。
東南アジアを旅行するには絶好の国
マレーシアは東南アジアの中心に位置するため、近隣諸国を旅行するには絶好のロケーションです。
またエアーアジアなどの格安航空会社(ローコストキャリア=LCC)が充実しているので、日本からは出ていない都市の直行便が就航していたり、交通費が格安であったりするため、日本にいるよりも気軽に海外旅行が可能なのです。
筆者もマレーシアに来てから、週末や祝日の連休を使用して東南アジア各国を旅行しています。カンボジアやミャンマーでは遺跡巡り、タイのチェンマイではコムローイ祭りに参加。また、セブ・バリ・プーケット等のビーチリゾートでのんびりしたりなど様々な旅行を楽しんでいます。
まとめ
最近では、テレビ番組でも特集を組まれるほど人気が出てきているマレーシア。今回ご紹介した以外にもたくさんの魅力があります。
「海外で暮らしたい、仕事をしたい、勉強をしたい」など人それぞれ長期滞在の目的は異なりますが、「気候、治安、物価、生活環境」を総合的に評価してマレーシアは長期滞在に適している面がたくさんあると言えるでしょう。
文:武内あゆみ(マレーシア在住ライター)
http://www.ryugakupress.com/2017/03/22/malaysia-2/


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伝統文化つなぎ犬ぞり駆ける ロシア最長1500キロレース「ベリンギア」

2017-03-24 | 先住民族関連
北海道新聞03/22 07:00
 ロシア極東のカムチャツカ半島で、1500キロを走破する国内最長の犬ぞりレース「ベリンギア」が開かれている。カムチャツカ地方には古くから犬ぞりを生活に利用する北方先住民族が暮らす。レースは伝統文化の保存と継承を目的に1990年から続き、冬の祭典として定着している。
 5日に始まったレースに先立ち、カムチャツカ地方の中心都市ペトロパブロフスクカムチャツキーのバイアスロン場で行われたベリンギアの開幕式。「マラディエツ(いいぞ)。フペリョート(前へ)!」。会場では10キロの前哨戦が繰り広げられ、乗り手のかけ声を背に猛然と突き進む犬たちに数千人の観客席から大歓声が上がった。
 レースにはカムチャツカ地方やチュコト自治管区の先住民族など男女16人が参加。5日に半島中部のエッソを出発し、27日にゴールとなる東岸のウスチカムチャツクに到着する予定だ。選手たちは民家や学校、体育館に宿泊しながら、日ごとに決められた区間を走り、合計タイムを競う。(続きあり)
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/international/international/1-0381249.html

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老いに学ぶ 尾本恵市さん(83) 人類学者

2017-03-24 | 先住民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年3月21日 大阪朝刊
終盤こそスピード勝負
 日本の人類学の泰斗、尾本恵市さん(83)は、人類学が博物学を主体とした古典的学問から遺伝子・DNAに基づく堅固な自然科学へと大きく変貌する過程を体験し、分子人類学という新しい地平を切り開いてきた。しかし現在の人類学には不満をもっている。「地球環境、人口、平和、人権など、人類が直面する大問題に対し、人類学は答えていない。細分化した人類学を再び統合し、『人間のための学』への道筋をつけたい」と意欲を語る。【編集委員・鈴木敬吾59歳】
残り2008文字(全文2234文字)
http://mainichi.jp/articles/20170321/ddn/013/040/032000c

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アイヌの文化を現代に エゾシカ追う34歳ハンター /北海道

2017-03-21 | アイヌ民族関連
毎日新聞-会員限定有料記事 毎日新聞2017年3月20日 地方版
 平取町の門別徳司さん(34)は2015年、10年以上続けた建設関係の仕事を辞め、狩猟の道で生きていくことを決めた。アイヌ民族の血を引いており、「アイヌはもともと狩猟民族。その文化を継承する者として、現代社会でどのような生き方ができるのか、実践してみたい」。連日、散弾銃を担いでエゾシカを追う。
 子供のころからハンター(狩猟者)は身近な存在で、仕留めたシカを自宅に持ってくる近所のハンターにあこがれていた。30歳で狩猟免許を取得。会社勤めの傍らベテランのハンターからシカ猟を学ぶうち、狩猟で生計を立てたいとの思いが募った。妻に伝えると「3人も子供がいるのに大丈夫なのか」と大反対に遭った。
 説得して専業のハンターとなり、「子供のころに遊び場だった山が、職場になった」。軽自動車で山道を回り…
残り416文字(全文760文字)
http://mainichi.jp/articles/20170320/ddl/k01/040/034000c

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『シャクシャインの戦い』 平山裕人著

2017-03-21 | アイヌ民族関連
読売新聞-2017年03月20日 05時22分
 シャクシャインの戦いとは、江戸時代の初期に蝦夷えぞ地で起こったアイヌ民族の蜂起である。狡猾こうかつな和人が、純朴な先住狩猟採取民を欺いて怒らせ、武力で鎮圧したうえに、差別と搾取を強化した、と語られることが多いが、それは一面に過ぎないことを本書は明らかにする。
 アイヌには文字がなかったため資料となるのは、江戸時代の諸藩の記録、外国人の日記など。それらを慎重に擦り合わせ、伝承や古地図なども参考に当時の状況が浮き彫りになっていく。
 中世以降、アイヌの生活は海上交易が重要部分を占めるようになるが、徳川幕府の後ろ盾をうけた松前藩は取引を独占し、不当な条件を押し付けた。さらには和人がアイヌの地に入り込み、山や漁場を荒らすようになる。不満は各地のアイヌに広がり、日高地方の首長シャクシャインの呼びかけで、一斉に蜂起した。
 多数の資料から見えてくるのは、時に狡猾で、時に好戦的、交易で磨いた国際感覚を持ち、人間味に溢あふれるアイヌの姿だ。和人の動向も含め17~18世紀のアイヌモシリ(北海道)全体を復権させた好著である。
 寿郎社 2500円
http://www.yomiuri.co.jp/life/book/review/20170314-OYT8T50015.html

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民族差別解消へ「条例の制定を」 札幌で市民会議

2017-03-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/19 05:00

ヘイトスピーチ対策などを話し合ったアイヌ政策検討市民会議
 アイヌ政策検討市民会議(世話人・丸山博室蘭工大名誉教授ら)の第4回会議が18日、札幌市北区の北大で開かれ、昨年施行の ヘイトスピーチ対策法 とアイヌ民族の関係などを議論した。
 マーク・ウィンチェスター神田外語大講師は対策法の条文ではアイヌ民族は保護対象外だが、「付帯決議などでは、あらゆる差別が許されないと明言されており、運用面では使える部分がある」と指摘。その上で、自治体のアイヌ民族への差別解消に向けた条例制定を求めた。
 アイヌ民族の島田あけみさん=相模原市=は、米中西部で進むパイプライン建設で水源が汚染されるとして先住民族が反対していることを紹介。「先住民族として連帯したい」と建設に投資する日本の銀行に対し、投資中止を求める署名活動をしたと報告した。
 市民会議は昨年4月から学識者やアイヌ民族らがアイヌ政策のあり方を探っており、今回は約60人が参加した。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0380366.html?memberonly=true

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北大保管のアイヌ民族遺骨 計198体返還請求へ コタンの会

2017-03-20 | アイヌ民族関連
北海道新聞 03/19 05:00
 【新ひだか】北大などで保管するアイヌ民族の遺骨返還に取り組む団体「コタンの会」(清水裕二代表)は18日、日高管内新ひだか町内で総会を開き、同町静内地区から発掘された196体と同管内浦河町東幌別の2体について、保管する北大に返還を求める方針を決めた。4月にも北大との協議に入りたい考えだ。
 静内地区の196体は1956年の静内駅前墓地の改葬などに伴い、当時の静内町(現新ひだか町)が北大に依頼して発掘した161体や、72年に豊畑共同墓地の改葬に伴って発掘した32体など。
 浦河町東幌別の2体は31年に発掘された1体は個人の特定が可能だが、もう1体は不明だ。
 葛野次雄副代表(新ひだか町)は「具体的な返還方法などはこれから検討するが、発掘の経緯なども情報開示を求めていきたい」と話している。
 遺骨をめぐっては2012年、研究目的で保管していた北大に子孫らが返還を求めて提訴し、16年3月、和解が成立。これに基づき、コタンの会は同年7月に浦河町杵臼に返還された12体を受け入れた。
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0380367.html

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アイヌ遺骨200体を返還要求へ

2017-03-20 | アイヌ民族関連
ロイター 2017年 03月 18日 20:48 JST
 北海道日高地方のアイヌ民族の有志グループ「コタンの会」は18日、新ひだか町で総会を開き、北海道大が研究目的で同町と浦河町から持ち去ったアイヌの遺骨計約200体の返還を求めることを決めた。
 遺骨を巡っては2012年以降、研究目的で保管していた北大に子孫らが返還を求めて3次にわたって提訴。うち2次までは和解が成立し、コタンの会が受け皿となって遺骨がもともとあった地域に再埋葬されるなどした。約200体の返還が決まれば、アイヌ遺骨を故郷に戻す流れがさらに広がりそうだ。
 コタンの会は、今回返還を求める遺骨について訴訟を経ない方法を模索。顧問弁護士が北大と交渉する。
http://jp.reuters.com/article/idJP2017031801001811?il=0


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自立していて勇敢な「モアナ」 なぜ、ディズニーは魅力的な女性キャラを生み出せるのか

2017-03-20 | 先住民族関連
BuzzFeed Japan posted on 2017/03/19 06:01
華奢すぎたヒロインをリアルに変えた生身の女性たち
今月日本でも公開されたディズニー映画『モアナと伝説の海』。世界的なヒットとなっている「モアナ」をはじめ、「アナと雪の女王」「塔の上のラプンツェル」など、近年のディズニー映画は魅力的な女性キャラクターが活躍する作品が目立つ。なぜディズニーは、見る人たちを夢中にさせるキャラを生み出せるのか。その背景には、女性クリエイターの活躍があった。

ごく初期のモアナとマウイ。『モアナと伝説の海』のストーリー・アーティストでビジュアル開発を担当したスー・ニコルズによるもの。 Courtesy of Sue Nichols; Walt Disney Co. / Courtesy Everett Collection
2016年の夏、『モアナと伝説の海』の主役となるポリネシアの少女、モアナのイメージが公開された。そのとき、すぐに多くの人の目にとまったのが、ヒロインのがっしりした現実的な体つきだ。「意図的な試みだった。ひとつには、それまでとは違うヒロインにしたかったからだ」。共同監督のジョン・マスカーは、7月にBuzzFeed Newsにそう語っている。「アクションヒーローのようにしたかった」
マスカー共同監督はモアナの筋肉質な体を、過去のヒロインとの違いの象徴ととらえているが、一部のディズニーファンにすれば、その発言はどこか聞き覚えのあるものかもしれない。
「私が求めたのは、リアルな少女だ」。『メリダとおそろしの森』の脚本と監督を務めたブレンダ・チャップマンは、弓矢を操る主人公メリダについて、2012年に「ニューヨーク・タイムズ」にそう語っている。
「腕や脚やウエストが細くて華奢すぎて、現実にはとうてい生きられないような少女ではなく、たくましい女の子にしたかった」。『メリダとおそろしの森』は、おとぎ話の「お決まりの設定」を引っくり返すものだった、とチャップマン監督は語っている。
14年前、『ムーラン』のヒロインの声を務めたミンナ・ウェンも、ムーランについて、「シンデレラのアンチテーゼだ。長いドレスではなく、よろいをまとっている」と「USAトゥデイ」に語った。
ディズニー映画のヒロインを語るスタッフたちが、今作は過去のヒロイン像を覆すものだと主張するのは、1989年の『リトル・マーメイド』の反抗心あふれるヒロイン、アリエルにまでさかのぼる、一種の伝統といえるだろう。
『モアナと伝説の海』と『リトル・マーメイド』の両方でマスカーとともに監督を務めたロン・クレメンツは1990年、「スクリップス・ハワード・ニュース・サービス」に対して、アリエルの赤い髪に衝撃を受けた人たちもいたが、「我々はそれが重要だと感じていた」と語っている。「その(髪の色の)おかげで彼女は個性的になった」。
「今度のプリンセスはこれまでとは違う」という主張は、「動物の仲間」や「理解のない親」に劣らず、ディズニープリンセスを形づくるうえでほとんど不可欠な要素になっているのだ。
だが、ムーランの筋肉質な美しさや、モアナのがっしりしたプロポーションは、その舞台裏にいた女性たちなくしては、スクリーンに登場していなかったかもしれない。彼女たちこそが、そうしたディズニープリンセスたちを形づくったのだ。
「この映画に関わった女性たち、プロデューサーやそのほか(の人たち)が……ずっと言いつづけていた。『ハチみたいに細いウエストの女性にはしないで。もっとリアルな体形にしよう、強い風が吹いても飛ばされたりしない雰囲気を出そう』ってね」。2016年7月に行われたBuzzFeed Newsのインタビューのなかで、マスカー共同監督はモアナについてそう語っている。
もちろん、正確にいえば、王道から完全に脱却したプリンセスはひとりもいない。だが、アリエル以降のプリンセスたちはみな、それぞれがルールを破ってきた。そして、その変化を強力に推進し、より賢く勇敢で自立したキャラクターを造形してきたのは、ディズニー映画に関わる女性たちだった。
プリンセス映画は女の子だけに訴えるものなのか、という議論がディズニー内部で交わされる一方で、製作スタジオでは女性たちが立ち上がり、そもそもプリンセスとは何か?という本質に挑んだ。そして、21世紀の女性像に合わせてプリンセスのイメージを作り変えていった。
1966年のウォルト・ディズニーの死去から1980年代後半にかけて、ディズニーのアニメーション部門はスランプに陥っていた。同時に、1920年代や1930年代に雇われた、「ナイン・オールド・メン」と呼ばれる影響力のあるアニメーターたちが引退したり、この世を去ったりしたのに伴い、新たなアーティストたちがそのあとを継ぎ(とはいえ、まだほとんどは白人男性だったが)、新鮮なアプローチで女性キャラクターを造形するようになった。
1980年代にはまだ、ディズニーのアニメーション分野で働く女性はごくわずかで、大きな変化を起こすだけの力はなかった。ディズニーでは80年代のほとんどを通じて、アニメーションにする場面の絵をおこすストーリー・アーティストのなかに、女性はひとりもいなかった。人員不足の問題もあった。
1979年、ディズニーを抜けたドン・ブルースが新しい製作会社「ドン・ブルース・プロダクションズ」を立ち上げ、ディズニーの女性アーティスト7人がそちらに流れていった。離反者のひとりだったローナ・クックによれば、当時のディズニーでは、女性を積極的に重用する人は少なく、ブルースはその数少ないひとりだったという。
だが、1987年の『リトル・マーメイド』の製作初期に、ディズニーは男女均等に向けて小さな一歩を踏み出した。そしてそれは、興行収入で大きな利益をもたらす一歩だった。美術学校を出たばかりのチャップマンが、この作品のスタッフとして雇われたのだ。当初は、見習いストーリー・アーティストとしての採用だった。採用されたのは「きみが女性だからだ」と、人事担当の男性に尊大な口調で言われたことを、チャップマンは覚えている。
彼女はやがて、ディズニーのストーリー部門のリーダーに成長する。大ヒット映画『ライオン・キング』ではストーリー責任者を務め、ついには『メリダとおそろしの森』の監督と脚本を手がけるまでになった。
『リトル・マーメイド』のクレジットに名前が登場する7人のストーリー・アーティストのうち、女性はチャップマンひとりしかいなかった。いちばんの新入りであるチャップマンに割り当てられた仕事は、アリエルが歌う「パート・オブ・ユア・ワールド」のリプライズ(別歌詞)の場面を描くことだった。アリエルが浜辺でエリック王子を見つめながら歌うシーンだ。恋に落ちた少女の背後で波が砕けるそのシーンは、この映画を象徴する、もっとも有名な場面のひとつになっている。
「ナイン・オールド・メンが描いていたら、アリエルはまったく違うキャラクターになっていただろう」と語るのは、アリエルの敵役にあたる「海の魔女アースラ」のアニメーションを担当したキャシー・ジエリンスキだ。
人魚姫のアリエルは頑固な少女で、海の世界を去って人間の王子を追いかける。白雪姫やシンデレラ、『眠れる森の美女』のオーロラ姫のような、非常にものやわらかな過去のプリンセスたちとは対照的に、貝殻のビキニをつけた赤い髪のプリンセスは、好奇心と反抗心が持ち味で、父親に逆らって行動を起こす。
『リトル・マーメイド』のストーリー・アーティストを務めたエド・ゴンバートは次のように語っている。「ウォルトのころとは時代が違う。アリエルを違う形で描くのは、自然な直感だったと思う」
ジェームズ・B・スチュワートが『Disney War』で伝えているところによれば、ディズニーの上層部は、『リトル・マーメイド』が幼い少女にしか受け入れられないのではないかと心配していたという。その心配をよそに、『リトル・マーメイド』は1989年の映画のなかでもトップ級の興行収入を叩き出し、音楽関連の2部門でアカデミー賞を獲得した。だいたいにおいて、勝利を収めたといえる。
だが、「ニューヨーク・タイムズ」は、「アリエルが、王子の存在なくしては完結しないキャラクターだという理由で、一部の女性に批判されていた」というマスカー共同監督の発言を伝えている。
また、「ロサンゼルス・タイムズ」は、南カリフォルニア大学での上映会で、共同監督を務めたクレメンツとマスカーが守勢に立たされる場面があったと伝えている。この件について両監督の話は聞けなかったが、観客のひとりが製作畑での女性のチャンスの少なさについて、両監督に質問を投げかけたのだという。
続くプリンセス映画『美女と野獣』で、ディズニーは脚本にリンダ・ウールバートンを起用した。『美女と野獣』は、「本の虫のヒロイン」と「野獣に姿を変えられた王子」のロマンスを描いた、情感豊かなミュージカル映画だ。作中、王子はヒロインを人質にとり、城に閉じこめる。「上層部から、(アリエルに対して出ていた)非難の声を鎮めてほしいと指示されたことはなかった」。現在もディズニーでトップ脚本家として活躍するウールバートンは、1992年の『美女と野獣』公開時に「ロサンゼルス・タイムズ」にそう語っている。「ただ、おそらくスタジオ側は、私が女性なので、性差別主義的なキャラクターは書かないと信じていたのだと思う」
ウールバートンは、チャップマンや、製作総指揮も務めた作詞家のハワード・アシュマンとともに、ベルを多面的なヒロインに仕上げていった。ウールバートンの構想では、ジェンダーをめぐる問題にそれまで以上に敏感になることが求められた。
当時ディズニーに在籍していたが『美女と野獣』には関わっていなかったジエリンスキの記憶によれば、ある男性ストーリー・アーティストが、ベルが囚われの生活を受け入れる場面を盛りこむよう求めたという。「きみがこの状況に置かれたら、泣くと思う?」と訊かれたことを、ジエリンスキは覚えている(泣くけれど、泣きわめいたりはしない、というのがジエリンスキの答えだった)。
チャップマンは、ベルが野獣に包帯をあて、野獣の残忍さに挑むシーンを描いてみせた。「かんしゃくを抑えることを覚えなさい!」と怒りまじりにベルに言われ、野獣が黙りこむシーンだ。チャップマンがこの衝突の場面を描いた絵コンテを見せると、ストーリーチームに加わっていた男性10人は、その場面に心から賛意を表したという。
とはいえ、境界を押し広げる試みのすべてがスムーズに進んだわけではない。「(ベルの)セリフは、1行残らずバトルだった」とウールバートンは2016年5月に「エンターテイメント・ウィークリー」に語っている。意地悪な継母の召使いとしての運命を明るく受け入れたシンデレラとは違い、ベルは、自分を幽閉している相手だろうと、面と向かって怒鳴りつける。「ヒロインは犠牲者だという考え方がそもそも刷りこみだということを、理解しないといけない」とウールバートンは言う。
「60年代と70年代の女性解放運動を経験した私からすれば、ベルのような賢くて魅力的な若い女性が、ただ王子さまが来るのを待っているだけなんて、絶対に受け入れられないことだった。黙って苦しみに耐え、汚れのない薔薇だけを求める女性? さんざんひどいことをされても、なお優しい心を失わない女性? そんなことはありえなかった」
『美女と野獣』のビジュアル開発に携わったスー・ニコルズは、BuzzFeed Newsに宛てたメールのなかで、ベルの相談役に当たる女性を登場させるというアイデアを出したのは自分だったと語っている。最終的に、その相談相手はポット夫人という形をとることになった。若いベルが野獣と「恋に落ちてもいいのだと心を決める」には、女性の後押しが必要だった、とニコルズは説明する。
ドン・ブルース・プロダクションズでの数年を経てディズニーに戻ったローナ・クックは、みずから撮影した動画のなかで、最後のシーンのベルをアニメーションにしたときのことに触れている。人の姿に戻った野獣を、ベルがためらいがちにやさしく撫でる場面だ。ベルのアニメーションを担当した7人編成のチーム中、唯一の女性だったクックは、「その女性らしいフォルム」を描くのは簡単だったと語っている。
「ベルはフェミニストだ」と、ウールバートンは「ロサンゼルス・タイムズ」に明言している。1992年当時としては、かなり大胆な発言だ。「1990年代の女性」を求めていた、とウールバートンは説明している。ベルは飽くなき読書家で、現在の「田舎での暮らし」以上のものを夢見ている。
悪役のガストンは粗野なミソジニスト(女性蔑視者)で、ベルの拒絶を無視して恋愛関係を求める。『美女と野獣』がラブストーリーであるのはたしかだが、ベルは「誇りをもって独身を選ぶ女性」に近づく一歩だった。そして、そのベルの背中を押したのは、女性たちだった。
次の2作品のディズニーのヒロイン、ジャスミンとポカホンタスは、やや問題になった。『アラジン』の主人公アラジンと、そのプリンセスのジャスミンは、アラブ系グループからの反発を招いた。とりわけ、主人公たちの肌を白くし、悪役の見た目や話し方を「異民族風」にした点が非難された。
『アラジン』のストーリー・アーティスト、レベッカ・リーズの記憶によれば、この映画のスタッフとして、女性であれ男性であれアラブ系を採用しようという試みはなかったという。
とはいえジャスミンは、自分の好きな相手を夫にしたいと望み、父王サルタンの意向に反抗する(なお、ジャスミンは主人公の恋人役で、主役でないにもかかわらずディズニー公式の「ディズニープリンセス」の一員となっている。また、公式のプリンセスたちは全員が王族というわけではないし、この記事に登場するプリンセスの中には、公式のプリンセスには含まれていない者もいる)。
ジャスミンの父王は、アリエルの父よりもさらに娘を過保護に扱い、自由を認めない。そのいっぽうでジャスミンは、男性の社会的権利に対して不満をぶちまける。自分の結婚について言いあっていたアラジンと父王とジャファーに、ジャスミンはこう叫ぶ。「ふざけないで。あなたたち、立ち話で私の将来を決めるつもり? 私はご褒美の品じゃないわ」。
『アラジン』のストーリー・アーティストとしてクレジットされた16人のうち、女性は2人だけだ。そのうちのひとりであるリーズは、この父と娘の衝突の裏にある心情を、庭園のシーンで視覚的に描き出した。
父王が1羽の鳩を、鳥でいっぱいのケージに戻したあと、ジャスミンが衝動的にケージを開き、鳥の群れが広い世界に向かって飛び去るのを見つめるシーンだ。「私のアイデアだった。彼女が自由を求めていることを、うまく表現できたのではないかと思う」とリーズはBuzzFeed Newsに語っている。数々の欠点はあるとはいえ、『アラジン』で、自分の運命を自分で決め、ジーニーのように「自由」を求める女性が描かれているのはたしかだ。
ニコルズも、『アラジン』に関わった2人の女性ストーリー・アーティストのひとりだ。彼女が描いたのは、ジャスミンが自分の身を守るためにジャファーを誘惑するシーンだ。ジャファーはジーニーに対して、ジャファーを好きにさせる魔法をジャスミンにかけるよう命じる。ジャスミンはジャファーの気をそらすために、魔法にかかったふりをする。
即興の歌でジャファーの歯の「かわいい小さな隙間」を誉めて注意を引き、ジャスミンを助け出そうとしているアラジンに気づかせまいとするのだ。「頭のいい女性だ」とリーズは言う。「自分のするべきことを知っている」。最終的にジャスミンを救うのは「王子さま」だが、それも彼女の助けがあってこそだ。
『ポカホンタス』では『アラジン』よりもさらにはっきりと、しきたりに逆らう有能で賢い女性が描かれている。17世紀に生きるヒロインのポカホンタスは、入植者ジョン・スミスと恋に落ち、処刑されようとしていた彼を救い、その過程で武力による衝突も食い止める。
とはいえ、『ポカホンタス』の物語は、ステレオタイプと歴史的な歪みを通して語られている。この映画の相談役を務めたパウアタン族のシャーリー・「リトル・ダブ」・カスタロー・マゴーワンが、『ポカホンタス』に関して自分とは関係がないと言ったのは有名な話だ。
「私たち部族は懸念を抱いている。我々の物語がすでに大きく改変されてしまっているからだ」。マゴーワンは1995年に「ロサンゼルス・タイムズ」にそう語り、製作側に騙されていたと訴えた。この映画のクレジットに名前が出たストーリー・アーティストはすべて男性で、ネイティブ・アメリカンはひとりもいない。
また、メインキャラクターのアニメーションを担当した17人のチームのうち、女性はわずかひとりだった。とはいえ、クリンナップ担当のスタッフは、圧倒的に女性が多かった。クリンナップとはラフ画をアニメーションにする作業で、地味だが必要不可欠な仕事だ。
『ポカホンタス』のクリンナップで主要アシスタントを務めたエミリー・ジュリアーノは、「(アニメーターの)最高のアートワークを損なわないようにしながら、さらに磨きをかける仕事」と説明する。クリンナップでは、多くのミスが見つかる。
ジュリアーノが特によく覚えているのが、ポカホンタスが呼吸するシーンを手直ししたことだ。ポカホンタスが息を吸いこむのに合わせて、その豊かな胸も盛り上がるが、そのあとも元の位置に下がらずに、盛り上がったままになっていたのだ。クリンナップのスタッフは、ポカホンタスの胸が呼吸と一緒にしっかり動くように修正した。
植民地化に関する有害な神話に縛られているとはいえ、『ポカホンタス』が注目に値する作品であることに変わりはない。というのも、ディズニーのプリンセス映画としては初めて、結婚式のない結末を迎えているからだ。この映画のエンディングには、結婚式も、それを予感させるものもない。
ポカホンタスは、恋人よりも自分の属するコミュニティを選ぶ。負傷したジョン・スミスに、一緒にヨーロッパへ来てほしいと乞われたポカホンタスは、その申し出を断る。自分の人生から去っていく恋人の船を見送るポカホンタスの姿で、映画は幕を閉じる。
人種表現をめぐる過去の失敗から教訓を得たディズニーは、1998年の『ムーラン』では、それまでとは違う的確な選択をした。『ムーラン』は、父のかわりに男装で戦地へ赴く少女を描いた映画だ。
プロデューサーのパム・コーツがBuzzFeed Newsに語ったところによれば、ディズニーは、作品で描かれる民族に属するスタッフを採用するよう努めていたという。とりわけ、キャラクターデザイン担当のチェン・イーチャンと脚本担当のリタ・シャオの存在により、製作陣は充実したものになった。
この映画でもビジュアル面を担当したニコルズは、メールで次のように語っている。「ムーランのビジュアル開発を始めるころには、観客の感情を害することがないように、デザイン的に民族を明確にするよう求められていた」
ビジュアル開発チームの一員だったキャロライン・フーは、女性らしさとかわいらしさを持つと同時に、男性の兵士としても通用するキャラクターをデザインするのは難しかったと語っている。「男物のよろいを着なければいけない」とフーはムーランについて語っている。「男性の世界で生きることを余儀なくされた少女。だから、女性らしいキャラクターではない。男性として行動しながら女性らしさを保つには、どうすればいいだろう?」
フーによれば、その矛盾とも思える点のせいで、ムーランはのちに、ディズニープリンセスの商品化で苦戦することになったという。
ムーランは映画の大部分でよろいを着ているが、ムーランの人形はたいてい、よろいではなく女性らしい服装で売られている。「ムーランは、いわゆる女の子的なキャラではない。おおまかに言えば、その点がディズニーとしては一番やっかいな問題だったのだと思う」とフーは言う。「(ディズニープリンセスの)商品を見ても、ムーランはほかの『本物の』プリンセスに比べると、あまり注目されていない」
ほかのプリンセスたちを「本物」たらしめている大きな要素が、ロマンスだ。だが、ムーランとシャンの関係は、あえて控えめに扱われている。結婚のプロットは製作の初期段階でカットされた、とコーツは語っている。「ムーランを結婚させるには、故郷に帰ってから、その道筋をつけなければいけない。落ち着いた平凡な暮らしが必要だ。それは、この映画で求められている終わり方ではない」とコーツは言う。「そういう物語ではないのだから」
当時のコーツは、女性のストーリー・アーティストを見つけるのに苦労していた。ローナ・クックがプロダクションを去ったあと、残っていたストーリー・アーティストはすべて男性だった。「女性の考え方や服装、体形についてあれこれ話す男性たちと同じ部屋で、かなりの時間をすごした」とコーツはBuzzFeed Newsに語っている。
特に衝撃を受けたのが、あるシーンの製作中のできごとだ。完成版の映画では、ムーランが女性だと知られてしまうのは、医師の治療を受けたことがきっかけだった。治療の場面はスクリーンには登場しない。ムーランが裸になり秘密が暴かれる瞬間が、衆目にさらされることはない。
だが、ある男性ストーリー・アーティストが描いた初期のスケッチでは、「(部隊)全員の目前で、女性だと暴かれていた――とても冒涜的だと感じた」とコーツは語っている。1998年に「ニューズウィーク」に語ったところによれば、その初期のバージョンは、上官が公衆の面前でムーランの服を引き裂くというものだった。 「それが女性に対する冒涜だということが、あの男性たちにはわからなかったのだ」と当時のコーツは語っている。コーツのおかげで、完成版では、ムーランの正体はおおむね人目に触れずに暴かれている。
2009年と2010年に公開された『プリンセスと魔法のキス』と『塔の上のラプンツェル』は、人種面でもジェンダー面でも問題にぶつかった。どちらの作品も、脚本のクレジットに女性の名前は出てこない。
『プリンセスと魔法のキス』のティアナはディズニー初の黒人のプリンセスだが、映画の大部分では、緑色のカエルの姿をしている。『プリンセスと魔法のキス』の脚本家とプロデューサーと監督は、ほぼ全員が白人男性で、黒人女性はひとりもいない。人種表現という点では、この映画はとりたてて進歩的なものではない。
とはいえ、監督と脚本を手がけたマスカーは、2009年の「ソルトレイク・トリビューン」の記事のなかで、ティアナについてこう語っている。「注目すべきは、ティアナがキャリアを持っているという点だ。(中略)彼女が目指しているのは、恋人を手に入れることだけではない」。ティアナの光り輝く夢を表現しているのが、劇中歌の「夢まであとすこし」だ。
ニコルズがデザインを手がけたこの曲は、ディズニー映画に欠かせない「アイ・ウォント・ソング」(主人公が夢を語る歌)だが、ティアナの意欲をよく伝えている。そこで描かれているティアナの望みは、自分のレストランを開くことであり、夫を手に入れることではない。
想像のなかで厨房をさっそうと歩き、男性従業員のミスを陽気に直しながら、ティアナは「夢は叶う/でも自分の力で叶えないと/すべて自分しだい」と歌う。たしかに、『プリンセスと魔法のキス』にもロマンスは登場する。だが、自分のキャリアを深く愛する女性にとって、「いつまでも幸せな」人生がどんなものなのか、それを垣間見せてくれる映画でもあった。
最終的に、『プリンセスと魔法のキス』の全世界での総収入は、2億6700万ドルだった。ディズニーにすれば、期待外れの興行収入だ。平凡な興行収入が続くことをおそれたディズニーは、次作の『塔の上のラプンツェル』では、男性の主役級キャラクター、フリンの役割を広げた。
また、当初の英語タイトルはヒロインの名前を冠した『Rapunzel』だったが、『Tangled』に変更した。女の子向けの印象を薄め、男の子に敬遠されないようにするためだ。
ディズニーのプリンセス映画は、女の子以外の観客にもアピールできるのだろうか。その疑問について、ディズニー・アニメーション・スタジオのエドウィン・キャットマル社長は、2010年の「シカゴ・トリビューン」の記事のなかで、『塔の上のラプンツェル』のタイトル変更は必要なことだったと語っている。
「実際にはそうではないのに、女の子向けのおとぎ話だと思う人がいるかもしれない」とキャットマル社長は述べている。「我々がつくりたいのは、あらゆる人に喜ばれ、愛される映画だ」
フリンは明らかに主人公ではないが、『塔の上のラプンツェル』では、映画の最初と最後にフリンの語りが配されている。「ニューヨーク・タイムズ」の映画評論家A・O・スコットは、「プリンセスの物語を、四角いあごの恋人役が一時的に乗っとっている。商業的な計算が露骨に見える」と指摘している。「不安を抱えた観客の男の子たちに向けた、この映画はそれほど女の子向けではない、というメッセージだ」
だが、2012年の『メリダとおそろしの森』で、ディズニープリンセスはついに王子さまを捨て去った。ストーリーと監督をチャップマンが担当したこの作品では、主人公のメリダは、親に決められた結婚を拒む。その点は、それまでの何人かのディズニープリンセスと同じだ。
だが、メリダが迎えるハッピーエンドは、ジャスミンやムーランのように別の夫候補を見つけ、最後には親もそれを受け入れる、というものではない。メリダは母親と和解するいっぽうで、求婚者全員をはねつけるのだ。
『メリダとおそろしの森』では、「女だからこうあるべき」という考え方が徹底的に破られている。映画の出だしからして、まさにそうだ。冒頭のシーンでは、弓を好むメリダの気質が、母親の考える「レディ」にそぐわないことが描かれている。メリダが親の決めた結婚をぶちこわすために、弓の競技会に乱入する場面も同様だ。メリダは、優美だが動きにくいドレスの袖と背中を引き裂き、夫候補をひとり残らず打ち負かすのだ。
「とにかく、女の子らしいプリンセスという型枠を壊したかった」とチャップマンはBuzzFeed Newsに語っている。「私が求めていたのは、みずから闘い、ノーと言うプリンセス。自分の意見を主張できるという揺るがぬ自信を持ち、自分らしくあるために闘い、けれど欠点もあるプリンセスにしたかった」
チャップマンの指揮のもと、ピクサーの技術チームは、髪のアニメーションに関する新しい技法を開発し、その持ち主に劣らず手に負えないメリダの赤い巻き毛を生み出した。また、それまでのおもなプリンセスたちとは違い、メリダともっとも近しい関係にあるのは母親だ。父親が登場するのは、ほとんどがコミカルな息抜きの場面だ。「母と娘の物語にしたかった」とチャップマンは言う。「アリエルもベルも、物語に母親が登場しなかった。(彼女たちの母親は)死んでいたから」
道を切り拓いたチャップマンに続いたのが、ジェニファー・リーだ。リーは『アナと雪の女王』の脚本と監督を手がけ、ディズニーのアニメーション映画では2人目の女性監督となった。2013年の『アナと雪の女王』は、姉妹2人の関係をめぐる物語で、全世界で驚異的な興行収入を叩き出した。
ディズニーは当初、エルサとアナの姉妹をマーケティング素材としてあまり評価していなかった。だが、この映画を大ヒットに導いたのは、脇で描かれたどんな恋愛よりも輝いていた「姉妹の愛」だった。
この映画で感情が最高潮に達するのは、アナが、疎遠になった姉のためにみずからを犠牲にする瞬間だ。アナは、自分の命を救ってくれるはずの「真実の愛のキス」のチャンスを捨て、エルサと残忍な悪役のあいだに身を投げ出し、そのせいでアナの体は氷に変わってしまう。だが意外なことに、必要なのは男性の愛ではなかった。エルサが凍りついた妹の体を抱きしめて泣きむせぶと、姉妹の真実の愛の抱擁の力で、アナにかかっていた魔法が解けるのだ。
クリステン・アンダーソン=ロペスは、夫で同僚でもあるロバート・ロペスとともに、『アナと雪の女王』のオリジナル楽曲を作曲した。「ニューヨーク・タイムズ」の記事では、ヒット曲となった主題歌の「Let It Go~ありのままで~」について、「『恐れや恥をねじふせ、自分らしく、パワフルであれ』と呼びかける賛歌」だと語っている。
この曲を聴いたことをきっかけに、リーは脚本の方向を変えた。それは、当初のストーリーから大きく離れる方向転換だった。スチュワートの『DisneyWar』によれば、製作初期段階の2003年時点では、『アナと雪の女王』は「おそろしいビッチ」(ある女性幹部の言葉だ)の物語だった。当時のタイトルは、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話と同じく『雪の女王』で、主人公は、求婚者を氷に変える女性。エルサは文字どおり「氷の心」を持つ、荒々しい女性になるはずだった。
「Let It Go~ありのままで~」を聴いたあと、リーは脚本を書き直した。エルサを、強大な魔法の力にとらわれた、恐ろしいが欠点を抱えた普通の女性につくり変えたのだ。「メモを手に立ち上がり、『これはアナで、アナの旅の物語。それ以上でも、それ以下でもありません。これはエルサで、エルサの旅の物語なんです』と(製作スタッフに)伝えたこともあった」とリーは「スクリプトノーツ」のインタビューで振り返っている。「『それがこの映画のテーマで、だからこそ私はこの映画をつくりたいんです』と訴えた」
そして今回、白人のプリンセスが続いたあとに、ディズニーは『モアナと伝説の海』を公開した。今回も表現面で慎重を期したディズニーは、マオリの血を引く脚本家で映画監督のタイカ・ワイティティを脚本担当に採用した(ただし、完成版の映画では脚本家としてクレジットされていない)。
『リトル・マーメイド』や『アラジン』、『プリンセスと魔法のキス』で生じた表現上の問題を考えると、クレメンツとマスカーに監督を任せるのはリスクのようにも思えた。だが、両監督はこれまで以上に、製作の初期段階でポリネシア系の人の意見を聞き、製作チームに加える努力をした(とはいえ一部では、さまざまな先住民族の風習が でたらめに採り入れられていることに対する批判が出ている。先住民族に関する映画をつくるという行為に、植民地主義的な意味合いを見る意見もある)。
注目すべきは、『モアナと伝説の海』にはラブストーリーがちらりとも出てこないことだ。賢くて力強い少女モアナは、故郷の島を救う冒険に乗り出す。モアナの体形は現実的で、女性的特徴は強調されていない。
こうしたコンセプトはどれも、女性が手がけた過去のディズニーのプリンセス映画で重視されてきたものだ。ベルとティアナの知性と野心、ムーランとメリダの人間的な体つき、ポカホンタスのコミュニティ愛、そして程度の差こそあれ、『メリダとおそろしの森』と『アナと雪の女王』に見られるロマンスの拒絶。
『モアナと伝説の海』のプロデューサーを務めたオスナット・シューラーがBuzzFeed Newsに語ったところによれば、製作のどの段階でも、ラブストーリーはいっさい存在しなかったという。「そんな余地はまったくなかった」と、シューラーは電話インタビューで語っている。
さらに、モアナの性別も、ほとんど重要視されていない。将来のリーダーとしてのモアナの資格に、疑問が差しはさまれることはない。大海原での冒険を望むモアナに両親はおそれおののくが、それは単に危険だからで、女の子には危険だからというわけではない。シューラーによれば、初期の脚本には、モアナが性別をめぐる障壁に直面する場面があったという。だが、「すぐに、それはこの物語に求めるテーマではない、と考え直した」とシューラーは語っている。
女性として初めてディズニー映画アニメーション分野の共同責任者を務めたエイミー・ローソン・スミードは、キャラクターの体形はこうあるべきという従来の概念に抵抗し、モアナの運動能力に重点を置いた。BuzzFeed Newsではスミードの話を聞くことはできなかったが、「デトロイト・フリー・プレス」に語っているところによれば、スミードはモアナの走り方について、「もっとスポーツ選手のように」「もっと自信たっぷりに」するようアニメーターたちに指示したという。モアナが巨大な半神半人マウイの耳をつかみ、「あなたは私のヒーローじゃない」と怒りまじりに言う場面では、モアナのたくましい二頭筋が収縮するのが見てとれる。
2013年の『アナと雪の女王』でもなお、ディズニーのプリンセス映画は、結婚をめぐるなんらかの筋書きと、細いウエストから脱しきれていなかった。それを思えば、『モアナと伝説の海』は記念碑的な作品といえるだろう。
そのいっぽうで、監督のクレメンツには、モアナを過去のディズニー映画のヒロインたちとは違うものとして位置づけたい衝動があるようだ。「我々はこの映画を、プリンセスの物語とは違う文化における、ヒーローの旅、おとなになる物語ととらえていた」とクレメンツは「タイム」に語っている。それは、決まり文句であるだけでなく、発言内容としても以前と比べて後退している。
2013年に『アナと雪の女王』でアナの声を演じたクリステン・ベルは、不器用なアナについて、「アンチプリンセス的なプリンセス」と語っていた。さらに、「あまりに早口で、考えるまえに口が動いてしまう。優雅ではないけれど、とても大胆で、どんなときでも前向きな女の子」とも説明している。それまでの女性キャラクターたちは、あまりにもがっちりと型にはめられていたがゆえに、不器用さは破滅的行動と同じと見なされていた。
最近のディズニー映画プリンセスたちは、それ以前のプリンセスを縛っていたあらゆることをはねつけてきた。だが、時を経るなかで変わったのはその点ではない。
本当の変化は、アリエル以降のプリンセスが、以前よりもずっと人間らしく見えるようになったことにある。それはひとつには、プリンセスの製作に関わる生身の女性の数が増えたからだ。
アリエル、ベル、ジャスミン、ポカホンタス、ムーラン、ティアナ、ラプンツェル、メリダ、アナ、エルサ、そしてモアナは、ひとりひとりが独自の個性を持っている。アンチプリンセスというものは存在しない。なぜなら、プリンセスになる方法はひとつではないからだ。そしてそれは、30年前から変わっていない。ほぼ30年の時を経て、舞台裏を支える女性たちの力で、ひとりひとりのキャラクターたちが、不完全だが、より深みのある人間性を獲得していったのだ。
モアナの造形にあたり、体の動かし方をすぐに理解したのは女性たちだった、とシューラーは語っている。製作陣がモアナの動きを練りはじめたとき、「部屋にいる全員が立ち上がり、ポーズをとって見せることが何度かあった。真っ先に立ち上がるのは女性だったけれど。『ほら、これが戦士だよ』って」
モアナは強く、賢く、勇敢で、個性的だ。それは、歴代のプリンセスの流れに逆らうものではない。むしろ、過去のプリンセスたちがいたからこそ、そしてさらなる高みを求めた女性たちがいたからこそ、実現したものなのだ。
この記事は英語から翻訳されました。翻訳:梅田智世/ガリレオ、編集:中野満美子/BuzzFeed Japan
https://www.buzzfeed.com/bfjapannews/women-modernized-the-disney-princess?utm_term=.kvLpkkxQl#.xqjDqqYAv

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クリミア編入3年 先住民族指導者「露は占領反対者抑圧」

2017-03-20 | 先住民族関連
毎日新聞2017年3月18日 12時30分(最終更新 3月18日 12時59分)
【キエフで真野森作】2014年3月にロシアのプーチン政権がウクライナ南部クリミア半島の編入を強行してから18日で3年。当初から編入反対を訴えてきた先住民族クリミア・タタール人の指導者リファト・チュバロフ氏(59)が拠点とするキエフで取材に応じ、「主要各国の政治家は自国民を守りたいのであれば、クリミアやウクライナをロシアから守ることから始めるべきだ。妥協は更なる侵略を導く」と訴えた。
 「クリミアではロシアの占領に反対する人々に対する抑圧が続いている。これまでに5万人近くが半島の外へ逃れた。ロシアの兵役を拒んで脱出した若者も多い」。タタールの民族組織「メジュリス」議長でウクライナ国会議員も務めるチュバロフ氏は指摘する。自身は14年夏以降、ロシアによって帰郷を阻まれている。
 露独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」は2月中旬、クリミアで「首長兼首相」を務める親露派指導者アクショーノフ氏の「独裁路線が強化されている」と報道。ウクライナのツィンツァゼ副首相は「占領下のクリミアでは政治的抑圧で12人が死亡した。17人が行方不明となり、39人が収監された」と公表した。
 クリミア問題はロシアと米欧の対立の主要因となっており、米国のトランプ新政権も編入を容認しない方向性を示す。トランプ大統領は2月中旬、オバマ前政権を批判しながら「ロシアがクリミアを奪った」とツイッターに書き込むなど親露的な姿勢を修正している。
 チュバロフ氏は「米国や日本を含む主要7カ国(G7)の対露姿勢が事態を左右する。ロシアが対話可能と考えるのは幻想だ」と強調する。
 クリミアの親露派指導部は主要産業である観光について最近、「昨年は約560万人の観光客が来訪した」と発表し、編入前に迫る増加基調だとアピールした。18年末に予定されるロシアとの橋の開通に期待する見方も根強い。一方で、ウクライナ本土から電力と水の供給を断たれており、これらの不足は今も解消されないままだ。
http://mainichi.jp/articles/20170318/k00/00e/030/236000c

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<新入国禁止令停止>「信仰の差別」見透かす…裁判所が痛撃

2017-03-17 | 先住民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2017年3月16日 21時10分(最終更新 3月17日 00時31分)
 【ワシントン朴鐘珠】イスラム圏6カ国からの入国と全難民の受け入れを一時禁止する米大統領令を、発効前日に差し止めた15日のハワイ州連邦地裁の仮処分命令。選挙公約を実現するため、トランプ大統領が「最初の大統領令から薄めた」内容だったが、裁判所からは信仰の差別であることを見透かされ、「痛烈な一撃」(米紙ニューヨーク・タイムズ)を浴びる結果となった。
 「理論的で客観的な視点で読めば、この大統領令はいくら宗教的に中立を装ってみたところで、特定の宗教に不利益を与える意図で書かれたものであるとの結論に行き着く」
 ハワイ先住民の子孫であるワトソン判事が書いた計43ページの決定理由書には、トランプ氏に対して辛辣(しんらつ)な表現が散見された。トランプ氏の過去のテレビインタビューでの「イスラム教徒は我々を嫌っている」といった発言なども引用。大統領令の本質はイスラム教徒を排斥するものと喝破し、宗教差別を禁じた憲法に違反する可能性があると論じた。
 裁判所から先月、執行停止の仮処分を受けた旧大統領令を修正するにあたり、トランプ政権は入国させるべきでない人物像としてイスラム教徒を連想させる表現があった箇所を削除。対象6カ国のイスラム教徒数も世界全体の9%未満しかないと説明した。だが、ワトソン判事は「6カ国はイスラム教徒の人口割合が90.7~99.8%と高く、国単位での規制はイスラム教徒を標的にした規制も同然」と反論した。
 トランプ氏は「勝つためなら最高裁まで闘う」と宣言したが、先行きは暗い。今回は宗教差別が仮処分の主な判断基準になったが、今後は別の争点が浮上する可能性もある。
 ジョージ・ワシントン大のシュラグ教授(法学)は政治専門紙ヒルへの投書で、大統領令には本来の目的とするテロ対策の効果が見込まれない欠陥があると指摘。一方、米国の入国審査は現状でも査証(ビザ)申請の際の面接や指10本の指紋採取が課せられており、テロ抑止効果は高いという。トランプ政権が入国禁止令の必要性を訴えるのなら、現在の入国審査が脆弱(ぜいじゃく)であることを具体的に立証する義務が生じると、シュラグ教授は語る。
http://mainichi.jp/articles/20170317/k00/00m/030/072000c

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先住民マオリ崇拝の川に「法的人格」認める、ニュージーランド

2017-03-17 | 先住民族関連
AFP=時事 3/16(木) 18:44配信

ニュージーランドのワンガヌイ川を先住民マオリ伝統のカヌー「ワカ」で下る英王室のヘンリー王子(右から2人目、2015年5月14日撮影)。(c)AFP/Marty MELVILLE
【AFP=時事】ニュージーランドの議会は15日、先住民マオリ(Maori)が崇拝する川に「法律上の人格」を認める法案を可決した。河川を法人と認める判断は世界初とみられる。
 欧米諸国の判例とマオリの神秘主義を兼ね備えた法律は、ワンガヌイ川(Whanganui River)を「生きている実在物」だと正式に宣言した。クリストファー・フィンレイソン(Christopher Finlayson)司法長官は、「(ワンガヌイ川は)法的な人格と、それに付随するあらゆる権利、義務、法人としての法的責任を有することになる」と述べた。
 マオリの人々から「テアワトゥプア(Te Awa Tupua)」の名で呼ばれるワンガヌイ川は、ニュージーランドで3番目に長い川。フィンレイソン長官によると、川の周辺に暮らすマオリの部族(イウィ)は1870年代から川をめぐる権利を主張しており、同国でも最も長期に及ぶ法的な争いとなっていたという。
「ワンガヌイ・イウィと、先祖伝来の川との深い精神的なつながりを認める法律」だと、フィンレイソン長官は語った。
 法律に基づき、実際面ではマオリ側と政府側をそれぞれ代表する弁護士2人が代理人として法的手続きを行い、ワンガヌイ川の利益を守っていくこととなる。
 また、ワンガヌイ・イウィには政府から、長期に及んだ裁判の損害賠償として8000万ニュージーランド(NZ)ドル(約63億円)と、川の環境改善費用として3000万NZドル(約24億円)が支払われた。【翻訳編集】 AFPBB News
http://www.afpbb.com/articles/-/3121661

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WA州議会選挙、マクガワン労働党新政権組閣に

2017-03-17 | 先住民族関連
日豪プレス-2017年3月16日
保守連合政権の7閣僚が落選の大政変
 3月16日、マーク・マクガワン新WA州首相は、「新閣僚17名を決定した」と発表した。ABC放送の選挙分析コンピュータでは、労働党は41議席を獲得する見込み。
 ABC放送(電子版)が伝えた。
 自由党連邦下院議員のケン・ワイヤット氏の甥にあたるベン・ワイヤット氏は、財相の他金融、エネルギー、アボリジニ問題の各省も任され、オーストラリア初の先住民族出身の財相となった。
 ロジャー・クック氏は副首相に選ばれ、保健、精神衛生の担当も任された。また、アラナー・マクティアナン議員は農業と地域開発の担当大臣に任命された。
 また、多くの新閣僚が野党時代に務めていた影の大臣からそのまま大臣職に移っており、教育相にはスー・エラリー、警察相にはミシェル・ロバーツ、法務長官にはジョン・クイグリー、水源担当にはデーブ・ケリー、自治にはデビッド・テンプルマン、運輸相および計画相にはリタ・サフィオティ各議員が選ばれた。
 マクガワン新首相は、「時代の要請にあった内閣だ。政権担当に真剣な人々、雇用創出と医療制度改革に真剣な人々の内閣だ。また、才能にあふれた内閣だ」と語っている。
 影の大臣から表の大臣になれなかったのは、マーガレット・クァーク、クリス・タレンタイア、ピーター・ワトソン、ケート・ダウストの4人のみ。
 労組の影響の強すぎる内閣という批判に対して、「様々な経歴の出身者が混じった内閣だ」と反論しているマクガワン新州首相だが新閣僚の半数以上が労組出身者で占められている。
■ソース
WA election: McGowan unveils Labor ‘cabinet for the times’ with Cook as deputy, Wyatt named treasurer
http://nichigopress.jp/ausnews/politics/140606/


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ブラジャーを長く着けると乳がんになるってホント?

2017-03-17 | 先住民族関連
J-CASTニュース-2017/3/16 11:30
  女性の乳房に関する多くの都市伝説の中でも、最も怖いのは「ブラジャーを長時間着けていると乳がんになりやすい」というものだろう。
   ノーブラの人に比べ、夜寝る時も含めて24時間着けると、乳がんになるリスクが何と125倍にもなるという説が広がっている。本当だと怖すぎるが......。
ブラを着けない先住民には乳がん患者がいない
   この都市伝説は出所がはっきりしている、多くのメディアが報道し一気に広まるきっかけになった本がある。1995年に米国のシドニー・シンガー&ソマ・グリスメイジャー夫妻が共同執筆した『Dressed to Kill:The Link Between Breast Cancer and Bras』だ。ただし、断っておくと、彼らは医師でもがんの研究者でもない。サイエンスライターだ。本も論文ではなく、ノンフィクションとして発表された。しかし、当時の英文書評やワシントンポスト紙2014年10月26日付記事などのメディア報道を読むと、衝撃的な内容だ。かいつまんで紹介しよう。
   (1)乳がんは、近代になり女性がブラジャーを着用する文化を発達させた先進国に多くみられるようになった。たとえば、ブラジャーを着けるようになったニュージーランドの先住民(マオリ族)は欧州と同じくらい発症率が高いが、今でもブラジャーを着けないオーストラリアの先住民(アボリジニ)の女性は、ほとんど乳がんにかからない(発症率は男性並み)。
   (2)2人は、ブラジャーがリンパ系を締め付け、発がん性のある毒素が乳房内に滞留するため、乳がんを発症させるという仮説をたてた。リンパ系は体内から老廃物や毒素を取り除く働きをする。多くの毒素は体脂肪内に蓄積するため、大部分が脂肪組織の乳房は毒素がたまりやすい。ブラジャーによってリンパ系の毒素排除機能が妨げられ、乳房にたまった毒素が正常な細胞をがん細胞へ変えてしまう。
   (3)2人は、実際に米国の5大都市を訪問、乳がん患者2056人と乳がんではない2674人の合計4730人の女性からアンケートをとった。そして、ブラジャーの使用状況を聞き、着用時間と乳がん発症率の関係を調べた。すると、いつもノーブラの人に比べ、1日12時間ブラを着ける人は発症率が約25倍、24時間着ける人は約125倍に上昇した。
   (4)2人は、医療界は自分たちの主張が正しいか間違っているか、科学的に評価するためにさらなる研究を行なうべきだと訴えた。
http://www.j-cast.com/healthcare/2017/03/16293163.html?p=all

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先住民の男性、単独で巨大イノシシ2頭捕獲/台湾

2017-03-17 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2017/03/16 11:45

(台東 16日 中央社)台東県延平郷桃源集落で15日、台湾原住民(先住民)ブヌン族の男性が、単独で巨大なオスのイノシシ2頭を仕留めることに成功した。1人が1日に2頭のイノシシを捕まえるのは、近年では珍しい。
男性は四十数年間に1000頭のイノシシを仕留めた経験のあるベテラン猟師。膝を負傷して数年前に引退したが、農作物や家畜への獣害が多発し、近隣住民から切実な駆除依頼が相次いだため、最近になり再び山へ登るようになった。
この日は、猟犬10匹を従え、イノシシが頻繁に出没していた家畜小屋周辺に出動。ほんの数分で1頭の若いイノシシが見つかり、猟犬がすかさず攻撃を仕掛けた。牙の長さは10センチ以上あり、体重は60キロを超える大物だったが、男性は約30分ほどして弱ったところを見計らい、刃物で心臓を突いて捕獲した。
2頭目は、下山の準備をしている最中に発見。500メートルほど離れた場所にいたものの、全速力で駆けつけ仕留めたという。
攻撃の際、猟犬1匹がかまれて頭をけがした。男性は「猟の経験が少なく、猛進してしまったのだろう」とねぎらう。また、1回の猟で2頭の大物を仕留めるのは長年の猟師生活の中でも初めてと話している。
今年1月から今までに、イノシシ12頭を捕獲したと話す男性。「農民が攻撃されるのが怖い」と語り、今後も山に登る覚悟を示している。
(盧太城/編集:齊藤啓介)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201703160001.aspx



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