先住民族関連ニュース

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ロシア、占領地域でも動員か ウクライナ侵攻開始7カ月

2022-09-26 | 先住民族関連
時事通信9/25(日) 7:19配信

ウクライナのゼレンスキー大統領=15日、キーウ(キエフ)(EPA時事)
 【ワシントン時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は23日のビデオ演説で、ロシアがウクライナの占領地域でも動員の準備を進めていると主張した。
 ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で7カ月。占領地域の編入に向けた「住民投票」など強硬手段に打って出たロシアに対し、国際社会からの反発が一段と強まっている。
 ロシアのプーチン大統領はウクライナ侵攻のてこ入れのため、一部の予備役を招集する部分動員令に署名。独立系メディアは、100万人の動員を計画していると伝えた。
 ゼレンスキー氏は、ロシアが自国内だけでなく、「現在支配している(ウクライナ南部)クリミア半島や他の地域でも、犯罪的な動員を行おうとしている」と指摘。「クリミアでは(先住民族)タタール人が密集して住む地域で、多数の男性を動員しようとしている」と述べた。
 その上で、プーチン政権が「侵略した土地の住民の命をできる限り多く奪おうとしている」と批判。占領地域の住民に、動員への徹底抗戦を呼び掛けた。
 一方、ウクライナ東部・南部の占領地域で親ロシア派が開始した「住民投票」をめぐる非難も相次いでいる。先進7カ国(G7)は首脳声明で、「われわれは『住民投票』を決して認めず、仮に併合しても決して認めない」と表明した。
 バイデン米大統領は23日の声明で、ウクライナでの「偽の住民投票」が国連憲章など国際法に違反しているとして、対ロ追加制裁を検討すると宣言。欧州連合(EU)も追加制裁を検討しており、米欧が足並みをそろえた格好だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/621426375d0e5f305fa650482436e3380f8d8489

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英グラスゴー、植民地由来の文化財返還 美術館・博物館責任者にその背景を聞く 「平等の立場で」向き合う

2022-09-26 | 先住民族関連
GlasgowLife9/25(日) 20:50小林恭子ジャーナリスト
 近年、欧州各国では過去の奴隷制・植民地支配の負の遺産を見直す動きが広がっている。
 フランスでは昨年秋、19世紀に西アフリカの旧ベナン王国から略奪した26の美術品129年ぶりに現ベナンに返還した。エマニュエル・マクロン仏大統領は2017年、アフリカの文化財を返却する方針を表明し、法整備を進めてきた。
 ドイツ政府も、ナイジェリア南部沿岸にあった旧ベニン王国から19世紀に英軍によって持ち去られた「ベニン・ブロンズ」と呼ばれる美術品の返還を決めている。
 ベニン・ブロンズについては、英国でも、ケンブリッジ大学ジーザス・カレッジ、スコットランド・アバディーン大学、ロンドンのホーニマン博物館が返還を発表している。
インドの文化財返還へ
 今年8月19日、スコットランド・グラスゴー市が所有する文化財を保管・展示する美術館・博物館の代表者とインド政府代表者が植民地時代の美術品をインドに返還することで正式合意した。
 英国の美術館・博物館がインドに当時の文化財を返還するのは、これが初だ。
 所有権の移管は、4月、グラスゴー市の返還査定委員会の決定を受けたもの。委員会はグラスゴー市議と同市の美術館・博物館を運営する「グラスゴー・ライフ」の代表者らで構成され、インド、ナイジェリア、北米の先住民族への美術品・工芸品の返還を推薦した。
 グラスゴー市の美術館・博物館を運営する「グラスゴーライフ」は、昨年1月から、インドへの工芸品返還を巡って、ロンドンの駐英インド高等弁務官事務所と交渉を続けてきた。返還対象となったのは、14世紀のものと見られる剣、11世紀頃の石製のドア枠を含む7点。
 そのうちの6点は19世紀、インド北部の複数の州にあった寺院や神殿などから持ち去られ、残りの1点は元の所有者から窃盗した人物から購入したものだった。全7点はグラスゴー市に寄贈されていた。
 グラスゴー市が元の所有者に文化財を返還したのは、1998年が初めてだった。19世紀末の米国で先住民による宗教運動「ゴーストダンス(幽霊踊り)」に使われたシャツのウーンデット・ニー生存者協会への返還である。特別のシャツを着ることで、危険から身を守ることができると考えられた。
 現在ではケルビングローブ美術館・博物館に寄贈されたレプリカのシャツが展示されている。
 ちなみにウーンデッド・ニーとは米サウスダコタ州南西部にある地域。
 1890年、ウーンデット・ニー・クリーク湖畔で米騎兵隊が移動中の先住民ラコタ族を無差別に銃撃し、多くの人が命を落とした。この中にはゴースト・ダンサーたちも含まれていた。ウーンデッド・ニー事件は、米先住民の抵抗の歴史を象徴する。
 グラスゴー市は、1892年、「バッファロービル・ワイルド・ウェスト・ショー」の興行で使われたシャツを購入したが、このシャツはウーンデット・ニーの戦場で遺体となったラコタ族の人物から取り去れたものだった。
 約100年後、ラコタ族の子孫からシャツの返還を求められ、1998年の返還につながった。
 グラスゴー市ではこれまでに50以上の文化財を正当な所有者に返還してきたという。
 現在、返還予定の文化財にはナイジェリアのベニン・ブロンズ19点も含まれていいる。
ベニン・ブロンズとは
 現在のナイジェリア南部沿岸にあった旧ベニン王国由来の数千点の美術品で、青銅、真ちゅう、象牙などのレリーフや像などを指す。1897年、英国外交官殺害事件をきっかけに英軍の報復侵攻を受け、聖地や礼拝所などから持ち去られた。王国は英領ナイジェリア植民地に併合されて、姿を消した。
 グラスゴー市は寄贈や競売サービスによって入手した。
 6月、グラスゴーライフはナイジェリア政府の代表者とケルビングローブ美術館で会合を開き、所有権の移管、移管時期などについて話し合った。

ケルビングローブ美術館にあるベニン・ブロンズの1つ(筆者撮影)
 米先住民由来の25点の文化財はラコタ族及びスー族に所属する品物で、米サウスダコタ州の先住民の子孫に引き渡される予定だ。
 この文化財は、先住民の「信仰、歴史、価値観を象徴するもの」だった(グラスゴーライフのプレスリリースより)。
コレクション責任者のインタビュー
 筆者は、8月末、グラスゴーを訪ね、グラスゴーライフの博物館コレクションの責任者に今回の文化財返還の背景を聞いた。
ーグラスゴーの試みが英国全体に広がると思いますか。
ダンカン・ドーナン氏:それは良い質問ですね。確かに、グラスゴーの動きは大きく報道されましたが。でも、グラスゴーが返還を行い始めたのは、1998年なので、ずいぶん前から手掛けてきたのです。
―どのような判断で返還すると決めているのでしょう。ウェブサイトには、返還についての考え方を記す文書が掲載されていましたが。(GLASGOW LIFE MUSEUMS: POLICY ON REPATRITION AND SPOLIATION)
ドーナン氏:返還の求めがあった時、いくつかの判断条件を考慮しています。
 1つ目は、返還を求めている人が、その品目(オブジェクト)について倫理的及び法的権限があるかどうかを見極めなければなりません。そのオブジェクトの元々のクリエイターの代表として話しているのかどうか。
 2つ目は、そのオブジェクトを作った当時のコミュニティと返還要求をしている現在のコミュニティとの間に連続性があるかどうか。
 3つ目はそのオブジェクトの文化的、歴史的、あるいは宗教上の意味合い。
 4つ目はこちらの美術館・博物館が合法的に取得したものなのかどうか。
ー国レベルではなく、グラスゴー市のレベルで返還するかしないかが決定できるのですか。
 コレクションはグラスゴー市の所有なので、ここでできます。
 また、返還が要請が増えているというわけではなく、それぞれ個々の理由で返還するかしないかのプロセスが始まっていきます。
-かなり時間がかかりそうですね。
 そうですね。返還までのプロセスは複雑です。最初の段階の「倫理的及び法的権限があるかどうかを見極める」ことが大仕事で、そのオブジェクトの元々のクリエイターの代表として話しているのかどうかを確立するまでが大変です。その間に、相手方との信頼感を作ることも大切です。
―博物館側のスタッフが現地に行くことも?
 ナイジェリアに出かけるスタッフが一人いますが、(いつも行くわけにもいかないので)だからこそ、信頼感が大切です。原産国と英国にいる側との間に本当に信頼感が確立していることが必要です。信頼感と前向きの印象を互いに築くことです。何を相手が欲しているのか。全てが返還を望んでいるわけではなく、所有権をもっと明確にしてほしい、という場合もあります。その上で、オブジェクト自体は博物館に置いておく、という選択になることがあります。
ー返還交渉に応じようとしない美術館・博物館もあるのではないでしょうか。なぜグラスゴー市では積極的なのでしょうか。
 オブジェクトが違法に取得したものであるということが確立されたら、私たちはこれに対応するべきと考えています。正統な所有者に連絡するべきである、と。これが1998年に確立された考えで、変化はありません。
平等に向き合う
 グラスゴー市としては、返還を要求する、所有権を持つ人と平等な関係から話し合います。返還要求が出たら、これに対応することで、互いによりよい関係を築くことができます。
 グラスゴーは(スコットランドの中でも)最も多様性がある都市です(注:スコットランドの中でグラスゴーは移民出身者の比率が12%と最も高い)。様々な移民出身者のコミュニティとの関係性を重視しています。そのコミュニティにとって、歴史的に重要なつながりがオブジェクトである場合、対応する必要が出てきます。
ーオブジェクトの取得が合法か違法かを見極めるのは非常に難しいのではないでしょうか。例えば、古代ギリシャのパルテノン神殿にあった大理石彫刻「エルギン・マーブル」をギリシャ政府側は英国に「略奪された」と言って、返還を求めています。英国側は、19世紀初頭当時、ギリシャを支配していたオスマン帝国との合法な契約の下に取得したといっています。
 どこまでが許容される行為なのかということについての認識は、時代が変わるとともに変わってきます。
 でも、本人の同意なしに取得する行為は、21世紀の現在では通用しなくなっています。
 今回の返還対象になったオブジェクトについては、当時の文化、歴史的文脈、該当するコミュニティへの重要性などについて調査を行っており、いかなる状況でも、取得されるべきではなかった、という結論が出たのです。
―今回は、インドへの返還がニュースになりました。でも、ビクトリア女王時代、インドは大英帝国の植民地であり、当時獲得されたものは、結局は、英国のオブジェクトである、という解釈もできますよね。
 私たちはそのようには考えていません。大英帝国の一部であったということで、そのオブジェクトの所有権があると主張することもできますが、オブジェクトにはスピリチュアルな面もありますので、所有していた個人にとって、重要なものかもしれません。当時の状況から言って、合法だったと考える人もいれば、盗まれたと考える人もいるでしょう。
 私たちは21世紀の考え方の基準で、物事を見て行かなければなりません。
-返還について、これに反対するような意見が英国のアート界ではないのでしょうか。
 特に(問題視するような)論争が起きた、ということはないと思います。
 コレクションの価値というのは所有権があるかどうかではなくて、そのオブジェクトを使っていかに来訪者に情報を与え、楽しませ、教育できるかということです。返還のプロセスはこの部分を妨げることになるかもしれませんが、関連する文化の解釈を深めることになるのです。
 返還によって、グラスゴー市からそのオブジェクトを奪うのではなく、より深い理解につながりますので、最終的はよりよい結果になると思います。
―ベニン・ブロンズについては、ロンドンの博物館が返還を決め、フランスやドイツでは国策として返還することにしています。グラスゴーの動きは、英国の中では少数派なのでしょうか。それとも、英国のアート界全体が返還や見直しに動いているのでしょうか。
 全体の動きについては何とも言えませんが、アバディーンが返還を決めています。複数の返還が英国内で発生していますし、大規模な返還がドイツで発生しています。
―ここ何十年間で、返還についての考え方は変わってきたのでしょうか。
 私たちの場合は1998年が最初でしたので、それ以前は却下されてきたということです。ですから、変化はありました。
 それに、世界が変わってきましたね。今やどことでも(より簡易に)より広い世界と連絡が取れるようになってきました。広い世界についての、人々の認識も変わってきました。
 美術館の運営の仕方も大分変ってきました。グラスゴーでは企画を立てるときに、コミュニティの人とともに作っていくことが多いです。あるオブジェクトや出来事に対する運営側の見方とコミュニティの見方を統合して、展示を作っていく、と。
ー2年前、反人種差別の「ブラック・ライブズ・マター運動」がありました。一部の美術館、博物館では展示内容を変えていきました。グラスゴーではどうだったのでしょうか。
 ブラック・ライブズ・マター運動の前から、大英帝国時代をどう扱うべきかと考えてきました。2020年初頭、そのために予算をあてて、同年9月にはキュレーターを配置しました。彼を中心に、グラスゴー市民との対話を行ってきました。
 最初の試みをケルビングローブ美術館で開始したばかりです。入り口を入ってすぐの場所に展示パネル(「大英帝国の美術館」)を並べてあります。公の会話を生み出したい、という狙いがあります。これは継続したプロジェクトで、社会を大きく変えるには時間がかかるでしょう。(インタビュー終)
 上記パネルの1つにはこう書かれていた。
「ケルビングローブ美術館・博物館は帝国の博物館です。もともとの建物はグラスゴー市議会の議長パトリック・クフーンの自宅でした。クフーンはアフリカ住民の奴隷化に関与していたタバコ商人でした。英国の植民地主義の帰結として富を蓄えた富裕な個人が芸術作品をコレクションに寄贈したのです」。陳列作品は複数あるものの「黒人、アジア人、そのほかの少数住民を表現するオブジェクトや美術品はほとんどありません」。
「ケルビングローブ美術館・博物館において、大西洋奴隷貿易と大英帝国の遺産についてよりよい説明する道を模索しています」。ケルビングローブでの将来の展示に向けて、「こうした遺産についての議論を巻き起こしたいと考えています」。
 別のパネルでは、意見募集の呼びかけがあった。
小林恭子ジャーナリスト
英国を中心に欧州各国の社会・経済・政治事情を執筆。最新刊は中公新書ラクレ「英国公文書の世界史 -一次資料の宝石箱」。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 連載「英国メディアを読み解く」(「英国ニュースダイジェスト」)、「欧州事情」(「メディア展望」)、「最新メディア事情」(「GALAC])ほか多数。著書『フィナンシャル・タイムズの実力』(洋泉社)、『英国メディア史』(中央公論新社)、『日本人が知らないウィキリークス』(洋泉社)、共訳書『チャーチル・ファクター』(プレジデント社)。
https://news.yahoo.co.jp/byline/kobayashiginko/20220925-00316707

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旭川陶芸フェス 道内79の窯元が展示販売 25日まで

2022-09-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/25 05:00
 道北最大級の陶芸イベント「旭川陶芸フェスティバル」が24日、道の駅あさひかわ内の旭川地場産業振興センター(旭川市神楽4の6)で始まった。全道から79の窯元が集まり、約3万点を展示販売している。
 旭川やきもの協会とフェス実行委の主催。新型コロナウイルスの影響で開催は3年ぶりとなった。
 会場には旭川市や上川管内をはじめ、札幌市や江別市などからも出展。おわんや植木鉢といった日用品のほか、アイヌ民族の陶人形、フクロウの置物など目を引く作品も並んだ。
 旭川市東旭川町の登稔窯(とうじんがま)は、土を2回焼いてから独特の模様の絵を付け、再び焼く珍しい手法で皿やカップを制作。窯元代表で、同協会会長の速水登稔さん(68)は「3年ぶりの開催で力作ぞろい。個性の集合体を見てほしい」と話した。
 25日も午前10時~午後4時で開催する。(小林史明)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/735751/

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知里幸恵没後100年 アイヌ神謡集の価値紹介 評伝出版の作家講演 登別で催し

2022-09-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/25 05:00

「知里幸恵は差別と闘う魂を持っていた」と語る石村さん
 【登別】アイヌ神謡集の著者で大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵(登別市出身、1903~22年)の没後100年に合わせた催しが24日、登別市民会館(富士町)で開かれた。幸恵の評伝を出版した室蘭出身のノンフィクション作家、石村博子さんの講演やアイヌ民族の伝統楽器を使った演奏が披露され、約120人の来場者が聞き入っていた。
 幸恵の命日(9月18日)に合わせて毎年開いており、今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響で3年ぶりの開催となった。
 石村さんは今年4月に評伝「ピリカチカッポ 知里幸恵と『アイヌ神謡集』」(岩波書店)を出版した。以前から幸恵に興味にあったが、当初は「アイヌ民族でなく、アイヌ語もできない私が書いていいのか分からなかった」。それでも幸恵への興味がやまず、2015年から資料を集め始め、アイヌ語を勉強して出版に至ったという。
 アイヌ神謡集について石村さんは「描写が的確で、形容詞が最小限に抑えられている」と紹介。ユカラ(英雄叙事詩)を子守歌のように聞いて育った幸恵にとって、言語学者金田一京助との出会いは文化伝承に目覚めるきっかけというよりも、価値の再確認だったとの見解を示し、「幸恵の残した銀のしずくの『火』を消さないようにしたい」と述べた。
 この後、「知里幸恵 銀のしずく記念館」の木原仁美館長がアイヌ神謡集の序文を朗読。木原館長は「来年の生誕120年に向かって取り組んでいきたい」と語った。
 その後、札幌の芸術家集団アイヌアートプロジェクトの7人がムックリ(口琴)やギターなどを融合した独自の音楽やアイヌ民族の舞踊を披露し、会場から拍手と歓声が上がった。登別市桜木町の合田美津子さん(79)は「知里幸恵という女性の意志の強さ、神謡集の胸を打つ文体に改めて感動した」と話した。(古田裕之)
◆「ピリカチカッポ」のリは小さい文字、「ユカラ」のラは小さい文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/735729/

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北海道の英語ガイド 30カ国以上で発売 倶知安在住ジャミエソンさん、5年かけ取材 米出版社が10月

2022-09-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/24 17:20

「この本が北海道の新たな魅力を発見する手助けになれば」と話すアーロン・ジャミエソンさん
 【倶知安】米国の老舗出版社「タトル出版」のグループ会社、チャールズ・イー・タトル出版(東京)は10月、北海道の英語版ガイドブック「My HOKKAIDO(マイ北海道)」を世界30カ国以上で発売する。オーストラリア出身で後志管内倶知安町在住の写真家、アーロン・ジャミエソンさん(43)が写真と文章を担当。世界の旅行者らに全道各地の自然や文化、食の魅力を200枚以上の写真を使い、多彩に伝える。
 チャールズ社が、観光地として有望な北海道の情報を世界各地に発信しようと企画。2006年から同町に住むジャミエソンさんが5年かけて取材し、写真家仲間らの協力も得て完成させた。
 巻頭でジャミエソンさんは「北海道の自然と、人々が厳しい気象に調和し生きる姿が好き」と強調。「光の海のような」函館山の夜景、「美しく刻々と変化するパッチワークの畑」が広がる富良野周辺、「地球上で最も雪が多い」スキーリゾートのニセコなど、各地の魅力を、美しい色彩の写真と文章で表現している。
 歴史にも目を向け、先住民族のアイヌ民族の歩みや文化を掘り下げたほか、旧国鉄士幌線のアーチ橋梁(きょうりょう)群(十勝管内上士幌町)などを「隠れた宝石」と称賛。ラーメン、スープカレーといった食のコラムもある。
 取材で約10万キロを車で走ったというジャミエソンさんは「自分が恋した北海道の魅力を、多様な目的で訪れる人々に伝えたい」、同社のエリック・ウィ社長(66)は「北海道を知りたい、旅したい、という気持ちになってほしい」と話す。
 21センチ四方のハードカバー、120ページ。10月28日発売。店頭では税別2300円。欧米、アジア各国のほか、札幌やニセコ地域の書店などで扱う予定。通信販売「アマゾン」で予約受け付け中。問い合わせは同社、電話03・5437・0171へ。(須藤真哉)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/735637/

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アイヌ語新聞、文化伝え25年

2022-09-25 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/9/24 東京夕刊 有料記事 1304文字

創刊から四半世紀を迎えた新聞「アイヌタイムズ」=北海道平取町で8月
 アイヌ語を現代に復活させ、世界に発信することを目的とした団体「アイヌ語ペンクラブ」が発行する新聞「アイヌタイムズ」が今年、創刊から25年を迎えた。カタカナとローマ字表記のアイヌ語でニュースを掲載。同クラブの会長で「萱野茂二風谷(にぶたに)アイヌ資料館」(北海道平取(びらとり)町)の館長を務める萱野志朗さん(64)は「アイヌ語を後世に伝えるためにも発行を続けたい」と意気込む。
 「こんなに分厚くなった」。萱野さんが手にする厚さ十数センチのファイルには、創刊号から今年6月に発行した第77号までのアイヌタイムズが収められている。A4判12ページ。創刊から数年は年4回、現在は年2~3回発行している。
この記事は有料記事です。 残り1005文字(全文1304文字)
https://mainichi.jp/articles/20220924/dde/041/040/014000c

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海からアイヌ文化探る 県立歴史博物館の秋季特別展

2022-09-25 | アイヌ民族関連
北陸・信越観光ナビ9/24(土) 9:46配信

(写真:北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ)
  ●県内初、民具など140点 11月13日まで
 石川県立歴史博物館の秋季特別展「アトゥイ―海と奏でるアイヌ文化」(北國新聞社後援)は23日、同館で始まった。アイヌをテーマとした県内初の本格的な展覧会となり、海に関するアイヌの民具や、北陸地方との交易の歴史を伝える工芸品など約140点が並んだ。
 交易品として蝦夷(えぞ)地に送られた輪島塗の杯と天目台、北陸の船頭が着ていた樹皮・草皮のアイヌの衣服、祭具「イナウ」を地元神社に奉納した額などが北陸とアイヌのつながりを伝えた。
 海の狩りで使われたモリや、アザラシ革のコート、鮭皮のブーツなども展示されている。10月1日に伝統舞踊公演、2日に講演会を開く。11月13日まで。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b807db49b056f544971ee3bfa6d9d0a4a581763

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バンクーバー国際映画祭今年も 「ベイビー・ブローカー」、「母性」、「Plan 75」も上映 バンクーバー経済新聞2022.09.25

2022-09-25 | 先住民族関連
 バンクーバーで9月29日から「バンクーバー国際映画祭(VIFF)」を開催される。今年は75カ国から出品の237本を上映。今年で41回目。

オープニング作品は寄宿学校を題材とした「Bones of Crows」(マリー・クレメンツ監督)
 今年のオープニングには、カナダ先住民メイティ出身のマリー・クレメンツ監督による「Bones of Crows」を上映。クリ―族出身の女性を主人公に、先住民族の子どもたちを強制的に収容した寄宿学校(レジデンシャル・スクール)の経験によるトラウマと根強く残る差別に苦しみながらも、家族を想い力強く生きる姿を描く。
 クロージング作品は是枝裕和監督が、韓国の「赤ちゃんポスト」を題材に制作した韓国映画「Broker (邦題:ベイビー・ブローカー)」。ソン・ガンホさん、カン・ドンウォンさん、イ・ジウンさんら韓国の人気俳優が出演する。
 注目作品にはブレンダン・フレーザーさん主演の「The Whale」(ダレン・アロノフスキー監督)、フランシス・マクドーマンドさん主演の「Women Talking」(サラ・ポーリー監督)、「Decision to Leave」(パク・チャヌク監督)、「Triangle of Sadness」(リューベン・オストルンド監督)など。
 日本映画は、高齢化社会の解決策として安楽死の選択を合法とした社会を描きカンヌ国際映画祭でカメラドール特別表彰を受けた注目作「Plan 75」(早川千絵監督)。湊かなえさんの原作ミステリー小説を戸田恵梨香さん、永野芽郁さんの出演で映画化した「Motherhood(邦題:母性)」。松山ケンイチさん主演、満島ひかりさん、ムロツヨシさんら出演の「Riverside Mukolitta(邦題:川っぺりムコリッタ)」(荻上直子監督)など。
 カナダ映画では、2018年に今は無きNBAチーム「バンクーバー・グリズリーズ」のブライアント・リーヴス選手への熱い思いを込めた映画「Finding Big Country」が話題になったキャスリーン・ジェイミー監督の新作「The Grizzlie Truth」、韓国からの移民でコキットラム市で育ったアンソニー・シム監督の「Riceboy sleeps」、トロント郊外のスカーボローを舞台に移民の両親を持つ黒人兄弟の物語「Brother」(クレメント・ヴァーゴ監督)など。
 期間中、映画音楽に関するイベント「VIFF Amp」、監督やコスチュームデザイナーなど制作者が質疑応答に応じる「VIFF Talks」、VR、AR、XRなどテクノロジーを駆使した作品の可能性を紹介する「Signals」なども企画する。
 チケットは映画祭サイトまたは上映窓口で販売する。一般=15カナダドル、シニア=13カナダドル、学生=10カナダドル。ガラとスペシャルプレゼンテーション上映作品は一人=17カナダドル。
10月9日まで。
https://vancouver.keizai.biz/headline/2753/

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アイヌ語しってる? チプ

2022-09-25 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/9/25 東京朝刊 有料記事 629文字
チプ 舟(ふね)、丸木舟(まるきぶね)
 樺太(からふと)ではチシといいます。舟(ふね)はかつてのくらしでの重要(じゅうよう)な交通手段(こうつうしゅだん)で、舟(ふね)に乗(の)って川(かわ)や海(うみ)を移動(いどう)していました。舟(ふね)にはいくつかの種類(しゅるい)があり、川(かわ)や湖(みずうみ)では丸太(まるた)をくりぬいてつくった丸木舟(まるきぶね)、海(うみ)では波(なみ)よけのために丸木舟(まるきぶね)に板(いた)をつけて舟(ふね)の側面(そくめん)を高(たか)くした板(いた)と…
この記事は有料記事です。 残り378文字(全文629文字)
https://mainichi.jp/articles/20220925/ddm/013/100/010000c

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伝統儀礼「ペッカムイノミ」 漁の安全と豊漁祈願 白老アイヌ協会

2022-09-25 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2022/9/24配信
 白老アイヌ協会(山丸和幸理事長)は20日、白老町のウヨロ川と白老川が合流する河口で、新しいサケを迎える伝統儀礼「ペッカムイノミ」を行った。協会関係者約20人が民族衣装を身に着けて参加。河川敷に設けた祭壇に「河口をつかさどる神」などを祭り、…
この続き:212文字
ここから先の閲覧は有料です。
https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/88498/

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夜の闇に紛れて墓地から持ち去った?大学に残る先住民遺骨の謎

2022-09-25 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/9/24 07:00(最終更新 9/24 07:00) 有料記事 2727文字三股智子

小金井良精・東京帝国大医科大教授の日記をまとめた「小金井良精日記」(クレス出版)
 入手経路が分からない海外の先住民の遺骨が、国内の大学に眠っているらしい――。そんな話を聞き関連資料をたどっていくと、三つの国立大に行き着いた。その過程で、遺骨は東南アジアにいた日本人が戦前、夜の闇に紛れ先住民の墓地から掘り出して持ち帰ったもの、というストーリーが見えてきた。
 そもそも、なぜ先住民の遺骨が研究の対象になるのか。
 ヒトの生物学的な違いなどを研究する「人類学」は19世紀末、植民地主義が広がる欧州で生まれた。欧州各国の植民地だったアジアやアフリカなどの先住民は「より原始的」とみなされ、遺骨の中で特に頭骨が収集されていた。現在は、自然人類学や形質人類学などの分野に細分化されている。
東京大教授がアイヌなどの遺骨収集
 国内で人類学の基礎が築かれたのは、明治期だ。当時の東京帝国大医科大(現・東京大医学部)の教授を務めた小金井良精(よしきよ)氏(1859~1944年)は、アイヌ民族など国内外の多くの遺骨を集めて精力的に研究した。
 記者はまず、この小金井氏について調べた。
 本人の日記がそのまままとめられた「小金井良精日記 明治篇(へん)」と「大正篇・昭和篇」(いずれもクレス出版)をめくると、軍人や外交官、医師、考古学の愛好家などさまざまな人脈を駆使して遺骨を集めた様子がうかがえた。
 「午後在ボルネオA(日記には実名)なる人尋ね来る 頭骨採集のことを依頼す」。1912(明治45)年7月21日の欄には、そう記されていた。
 この頃、マレー半島の東側に位置するボルネオ(カリマンタン)島西部のポンティアナック郊外でゴム農園を営んでいたA氏が、小金井氏を訪問した記録だ。現地の先住民「ダヤク」の頭骨を集めるよう依頼したことがうかがえる。
 「ダイヤ(ダヤクのこと)人骨種々談合の末六百円と云(い)ふことに決す」(14年10月1日)
 「ダヤアク(ダヤクのこと)人骨代金二千五百円領収せる旨通知あり」(28年5月5日)
 このように、ダヤク遺骨を入手するために、金銭を支払ったという記載もあった。当時の2500円は、現在だと約166万円に相当する。日記では、約15年間にわたってA氏とのダヤク遺骨に関するやりとりが何度も登場した。
 取材を進める中で小金井氏の関連資料が、東京大から新潟県の長岡市立中央図書館に寄贈されたという話を聞いた。…
この記事は有料記事です。 残り1759文字(全文2727文字)
https://mainichi.jp/articles/20220924/k00/00m/040/016000c

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福岡県初の芥川賞 鶴田知也の生誕120年イベント

2022-09-25 | アイヌ民族関連
FBS福岡放送9/24(土) 18:19配信
福岡県出身の作家で初めて芥川賞を受賞した鶴田知也さんの生誕120年を記念したシンポジウムが開かれました。
みやこ町歴史民俗博物館で開かれたシンポジウムには鶴田知也さんの親族やみやこ町長などおよそ70人が参加しました。
北九州市で生まれ、みやこ町などで過ごした鶴田知也さんは1936年にアイヌ民族の悲哀を描いた小説「コシャマイン記」で福岡県出身の作家として初めて芥川賞を受賞しました。
生誕120年を記念して開かれたシンポジウムでは社会運動に尽力した半生などが紹介されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c4f35b041de7f9778c15d9acc42382cd5c23cca

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「縄文人と弥生人」書評 日本人の起源は 時代映す学説

2022-09-25 | アイヌ民族関連
好書好日2022/09/24 07:00

「縄文人と弥生人」書評 日本人の起源は 時代映す学説(好書好日)
「縄文人と弥生人」 [著]坂野徹
 何千年も前の歴史は、現代とは切り離された、独特のロマンがある。そう考える人にこそ、本書を手に取ってほしい。歴史の見方が変わるはずだ。
 人類学・考古学は、日本人の起源をどう考えてきたのか。本書は縄文人・弥生人という区分を軸に、明治期から現代に至るまで学説の変遷を追う。
 日本人の祖先は縄文人なのか、弥生人なのか。このように問う時、日本人はこうでありたい/こうであるはずだという自画像がそこに込められる。本書全体を貫くのは、学説には研究者が生きた時代が期せずして映り込むという視点だ。
 大正期には、記紀に依拠して、縄文土器を使う先住民アイヌを、弥生土器を使う日本人の祖先が征服したとする説が有力だった。その背景には、帝国の領土拡大があった。これに対し、古人骨を分析して、日本人は縄文人と弥生人との混血で生まれたのであり、人種は連続するという説もあった。アジア太平洋戦争期には、再び記紀が用いられ、皇国史観や大東亜共栄圏の構想と矛盾しない学説となる。戦後になり、日本人の起源を在来の縄文人と渡来系の弥生人との混血とする説が定着した。
 著者はこれらの学説が自明としてきた事柄を問い直す。一つは、縄文・弥生の区分は絶対的かという点だ。ゲノム解析を用いた近年の研究では、この2区分だけではなく、より多元的な区分が提唱されている。
 もう一つは、「日本人」とは誰かという点だ。日本には多様なエスニック・グループが暮らしており、それぞれの起源がある。今後日本社会がより多様化すれば、「日本人」の起源を探すこと自体が意味を持たなくなるだろうと著者はいう。
 歴史を明らかにする行為は、今の時代のあり方や、これからの社会への欲望を浮かび上がらせる。とすれば、現在、縄文人と弥生人の差異に関心が集まるのはなぜなのか。一考の価値がありそうだ。
    ◇
さかの・とおる 1961年生まれ。日本大教授(科学史、人類学史、生物学史)。著書に『帝国日本と人類学者』など。
https://news.goo.ne.jp/article/book_asahi/trend/book_asahi-14726064.html

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ニセコ地域の工芸品集合 倶知安で展示・販売始まる

2022-09-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/24 05:00

手作りの作品が並び、来場者を楽しませているアートフェス会場
 【倶知安】ニセコ地域を中心とする各工房の多彩な工芸品がそろう「ニセコクラフトアートフェスティバル」(実行委主催)が23日、町ひらふ地区のホテル「シャレーアイビーヒラフ」で始まった。
 地元作家の創作活動をPRするため毎年開いており、今年で10回目。約20人の作家の雑貨、イラスト、バッグ、家具などを展示、販売している。ニセコ町の木工工芸家小笠原恵子さん(48)は、道産材の木彫り熊の壁掛け、ブローチなど約80点を初めて出品した。「1点ごとに熊の表情や木目の違いがあり、手に取って楽しんでほしい」と話す。
 25日まで。会場には生け花も飾られ、最終日はアイヌ民族の楽器「トンコリ」の演奏(午前11時から)などが行われる。午前10時開場で24日は午後6時まで、最終日は午後4時まで。問い合わせは実行委事務局、電話090・2075・6635へ。(須藤真哉)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/735386/

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<平取>トンコリ「無限に表現できる」 田中敬三さん(62)

2022-09-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞09/23 05:00

田中敬三さん
 人の形を模したアイヌ民族の伝統弦楽器「トンコリ」を演奏する平取町のサークル「平取トンコリの会NOTO~凪~」の会長。5本の弦を指ではじいて曲を奏でる。「弦は5本しかないが、無限に表現できる」と熱心に語る。
 13年ほど前、知人に誘われて町内のトンコリ作りの教室に参加した。完成した楽器を演奏するうちに「シンプルだけど、響きが良くて面白い」と新たな魅力と出会った。
 サークル結成は教室に参加して約1年後。「町内にはトンコリを作る人はいても演奏する人は少ない」と町民有志8人で立ち上げた。現在、町内外の計4人が第1、第3金曜の午後1~3時に町中央公民館で練習する。「簡単に演奏できる。トンコリの音を感じてほしい」(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/735264/

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