6月はまるまる落語を聞けず、
久しぶりに足を運んだのが四の日昼席。
相変わらずの盛況ぶりでほぼ満席でした。
悔やむべくは最近の値上がりで、
2000円が2500円になったこと。
少し割高感がありますが、
出演者を見ると納得かなぁと。
鮑のし 文菊
初音の鼓 やまと
厩火事 馬石
−仲入り−
ひろしのおっかけ音頭 駒治
井戸の茶碗 左橋
開口一番は文菊師匠。
奥様から「執着を捨てなさい」と言われ、
冷蔵庫に入ったオレンジジュースを飲んでいるだけでもあれこれ言われるそうな。
家庭での生活がまるで修業のようだ、と。
文菊師匠の奥さんのエピソード初聴。
そんな話題から鮑のしへ。
後半戦までたっぷりの一席でした。
続くやまと師匠は念願の映画出演が決まったエピソード。
この日の折り込みにも宣伝が入っておりました。
修業している長唄の稽古の話から、
初音の鼓へ。この噺もそこまでたくさん聴くわけでもなく、嬉しいですね。
楽しい一席でした。
仲入り前は馬石師匠の厩火事。
なんとなくゆったり、のんびりと、
そして馬石師匠のとぼけた調子がマッチする一席。
仲入りの後は新作の駒治師匠。
偶然、一年前の四の日昼席で、
ネタ下ろしに近いこの噺を聴きました。
あれから一年、細部は記憶にないものの、
テンポといいくすぐりといい、
笑いの多い一席になっておりました。
トリは左橋師匠で井戸の茶碗。
少し聞き飽きた感のあるこの噺、
前半部分は少し休憩しながら聴かせてもらいました。
中盤から後半にかけては独自のくすぐりも多く入って楽しく聴かせてもらいました。
こういう井戸の茶碗なんかを聴くと、
巣鴨地蔵通りで行われている縁日で並べられている骨董品に目がいきますね。
別に何か買うわけでもないのですが、
なんとなく並べられたよくわからない品物を見ながら巣鴨駅までの道すがら、
ゆったりとした気持ちになりました。
梅雨明けしないながらも炎暑の一日。
夏もすぐそこですね。
恐懼謹言。