恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

坂東三十三箇所巡礼 第一番 杉本寺

2010年04月05日 | 坂東三十三箇所とか
鎌倉をめぐる足で三十三箇所の第一番の寺となっている杉本寺へ。
本来はここから三十三箇所の巡礼を開始し、
ここで最初にご朱印をいただくと、「発願」の印がいただけるとのことですが、
残念ながら私はこの順にはめぐっておりませんので、この例にはあたらず。

とはいえ、鎌倉でもっとも歴史のあるお寺ということで、期待も高まります。
鎌倉の駅からけっこうな距離を雨の中、歩いてまいります。
巡礼といえば、かつての旅人は歩いてめぐったわけですから、
私のように車やら電車でめぐるのは本当は筋から外れるのかもしれませんがね。
とは思いながらも、雨が激しくなる中、30分程度歩くのはけっこう・・・でしたが。

山門をくぐって長い石段を登っていくと趣のある茅葺きの本堂が。
平日の雨の夕方、参拝者は私以外になく、本堂内に入ると「どうぞご本尊の前まで」と。
中に入っていくと、必要最低限の照明が用意されており、
雨音とその独特の暗さがあいまって、非常に神秘的な空間になっていました。
なるほど、こういうところで雨音を聞きながら静かな気持ちで目をつぶると、
なんとも言いようのない不思議な落ち着いた気持ちになるもので。
日常の喧騒を忘れることができたような気がします。
そして、これも晴れた日では経験できないことなのかも。

●基本情報●
名称:大蔵山 杉本寺(杉本観音)
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:行基菩薩
創立:天平六年(734)
住所:神奈川県鎌倉市二階堂903

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第四番 長谷寺

2010年04月05日 | 坂東三十三箇所とか
さて、残りの神奈川県内の三十三箇所霊場は鎌倉周辺に集中しており、
狭い路地の多い鎌倉に行くのなら、車を使っていくのは不便この上ありません。
ってことで、新年度の始まる狭間にあたるこの日に、
思い切って鎌倉フリー切符を購入して、雨の鎌倉を目指します。
本来なら、フリー切符を有効に使うともっと楽しめるんですがね。
この日は単純に霊場巡礼の目的メインで使用します。

フリー切符では江ノ電も全線乗り放題なのですが、
普段鎌倉を周遊するときにはだいたい鎌倉と江ノ島ぐらいしか往復することがなく、
江ノ島から藤沢までは未踏破だったので、この日は藤沢経由でいきます。
で、まず訪れたのは江ノ電の長谷駅の駅名の由来にもなっている長谷寺へ。
ここは中学校や高校での遠足はもちろん、大学時代にも訪れたことがあります。
それぐらい鎌倉観光の定番になっている高名なお寺ですが、
巡礼という目的で着てみるとまた感慨も違ってくるものです。

あいにくの雨ではありましたが、春を感じさせる庭園の趣と、
本堂前の桜も見事なものでありました。
ただ、参拝客のほとんどは外国人観光客の皆さんだったのは少しびっくり。
平日ということもあるんでしょうかね。
ちょっとしか国際観光都市、といった感じでした。
さすが観光名所となるお寺だけのことはあります。

本来なら高台から相模湾や江ノ島が一望できるはずなのですが、
あいにくの天気で海すらよく見えなかったのと、
本堂の傘置き場で新品のビニール傘が取り間違えられてしまい、
ボロ傘になってしまったのは少し残念でしたが・・・

●基本情報●
名称:海光山 長谷寺(長谷観音)
宗派:単立(浄土宗)
本尊:十一面観世音菩薩
開基:徳道上人
創立:天平八年(736)
住所:神奈川県鎌倉市長谷3-11-2

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第十番 正法寺

2010年03月31日 | 坂東三十三箇所とか
先ほどの安楽寺の続き。
そのままの足で東松山方面へと進み、岩殿観音の通称がある巌殿山正法寺へ。
県道を進み、大東文化大学のキャンパスを過ぎたあたりで、
わかりづらいところに駐車場があって、道路下の地下道を渡る形で参道へ。

本堂の前には樹齢700年とされる大銀杏があり、かなりの壮観。
そういえば、坂東三十三箇所のお寺にはけっこうこの手の大銀杏がありますね。
今回のトップ画像も、わかりづらいですが大銀杏を手前に本堂を撮ってみました。

先ほどの吉見観音がどちらかというと地域の人に親しまれる、
観光客も多いお寺であるとすると、
こちらのお寺はひっそりとたたずみながらも、由緒を感じさせるような、
そんな感じのする印象でした。たまたま今日がそんな感じだったのかもですが。

本堂には、かつて江戸時代に数学者たち(和算家)が、
数学の上達を願って奉納した「算額」なるものもありました。
教科書などではお目にかかるのですが、実物ははじめて見ました。
あいにく私は数学が大の苦手なので、このご利益にも預かりたいものですが。
ご朱印をいただいたご住職もとてもよい人柄のお方で、
算額の謂れなどを懇切丁寧に教えていただきました。

●基本情報●
名称:巌殿山 正法寺(岩殿観音)
宗派:真言宗智山派
本尊:千手観世音菩薩
開基:逸海上人
創立:養老二年(718)
住所:埼玉県東松山市岩殿1229

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第十一番 安楽寺

2010年03月31日 | 坂東三十三箇所とか
更新が遅くなりました。
3月の終わりのこの日はふとしたタイミングで休みになったので、巡礼へ。

この日、最初に訪れた岩殿山安楽寺は、通称で吉見観音とも呼ばれ、
このあたりでは由緒正しい古刹なんだそうですよ。
かの源頼朝の弟である源範頼(義経の兄)にもゆかりがあるとか。
ちなみに、近隣には名所である吉見百穴があり、
私もかつて訪れたことがありましたが、今日はこちらはパス。

名物は門前の醤油団子なんだそうですが、
今日は平日ということもあって、午後2時過ぎに訪れた際には売り切れ。
名物なんだからもう少し頑張ってほしいところですが・・・

●基本情報●
名称:岩殿山 安楽寺(吉見観音)
宗派:真言宗智山派
本尊:聖観世音菩薩
開基:坂上田村麻呂
創立:大同元年(806)
住所:埼玉県比企郡吉見町御所374

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第二十七番 円福寺

2010年03月14日 | 坂東三十三箇所とか
さきほどの龍正院を訪れた後で、足を伸ばして銚子まで。
一般道で約1時間半といったところでしょうか。
この円福寺の飯沼観音は古くから観音信仰のお寺のようで、
最寄り駅は銚子電鉄の「観音」駅ということになっております。
この観音駅自体は以前も何度か訪れたことがあり、
このブログでも紹介したことがあったはず。お暇な方は掘り出してみてください。
駅構内で販売しているたい焼きが隠れた名物であったりします。

さて、本題。そんな何度もこの近辺は来ていましたが、
肝心の観音様に詣でるのはこれがはじめて。
ちょうど夕方ということもあってお寺の境内では子供たちが遊んでおり、
地域に愛された伝統ある寺院なんだなぁと感じさせられます。
そして、何よりも目立つのは真新しい本堂と、その脇にそびえる五重塔。
なんでも平成20年末にできたものということで、そりゃ新しいわけです。

むろん、古い鄙びた寺院というのも趣があっていいものなのですが、
新しければ新しいで、堂々とした、荘厳な感じがするものであり、
それはそれでいいものであります。

●基本情報●
名称:飯沼山 円福寺(飯沼観音)
宗派:真言宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:弘法大師
創立:神亀五年(728)
住所:千葉県銚子市馬場町293

そして、参拝のあとはしっかり観音駅でたい焼きをいただきました。

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第二十八番 龍正院

2010年03月14日 | 坂東三十三箇所とか
車で来訪。水郷都市として有名な佐原を過ぎて、片田舎の滑川へ。
やっとこさ春めいてきたこの季節、境内には梅の花が咲き誇っておりました。
もう少しするとこれが桜の花になるんでしょうけどね。

納経所で「ご利益飴です。どうぞ、おひとつ」
といって、飴玉を好意でいただいたのですが、
どう見ても市販の飴の包みです。
ありがたいことではあるんですが、これかい・・・と。
まぁ、大事なことは、それを市販のものと思うのか、
お寺でいただくありがたいものだとおもうのか。そこなんでしょう。

ちなみに、本堂は改修工事中でした。
なかなかこの手の改修工事にかかる費用というのが集まらないのだそうで、
そこかしこに浄財を求める看板がありました。

●基本情報●
名称:滑河山 龍正院(滑河観音)
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:慈覚大師
創立:承和五年(838)
住所:千葉県成田市滑川1196

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第九番 慈光寺

2010年02月28日 | 坂東三十三箇所とか
埼玉県嵐山史跡の博物館で、
企画展「秩父平氏 畠山重忠とその時代」展が開催されており、
それを見にいった足で訪れました。

そこかしこにいろいろな著名人が写経した般若心経が飾られており、
有名どころでは弘法大師や良寛さんの写経が。
広大な敷地の中を歩きながら観音堂へお参りし、朱印をいただくために本堂へ行くと、
そこにはかなりのお年を召されたご住職(?)がいらっしゃいました。
普通であればそこでお願いをして朱印をいただき、
時に言葉を交わすでもなく行き過ぎてしまうものなのですが、今回はちょっと例外で、
朱印をお願いしたところで呼び止められ、
まずは本尊のレプリカである千手観音像の解説から始まり、
「なぜ千手観音はてがたくさんあるのか」などなど、さまざまなお話をいただきました。

そして、ただ一方的に解説をしてもらうだけではなく、
非常に哲学的とも思われるような問いかけなどもあり、
そのとき聞いているとよく意味のわからないことが多く、意味がわかりにくいのですが、
よくよく考えるととてつもなく深いことを話されているんじゃないかと感じられ、
時間がたつとともにあれこれと考えてしまいました。
天台宗のお寺なので、禅問答というわけじゃないんでしょうけどね。
んー。

名称:都幾山 慈光寺
宗派:天台宗
本尊:十一面千手千眼観世音菩薩
開基:慈光老翁
創立:白鳳二年(673)
住所:埼玉県比企郡ときがわ町西平386

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第二番 岩殿寺

2010年02月01日 | 坂東三十三箇所とか
仕事の都合で本日はお休み。
周囲は平日で動いているのに休めるというのはありがたいような背徳的なような。
でもまぁ、その分、休日に働いてますからね。
それでバランスが取れている、と。そういうもんです。

さて、せっかくの平日に休みといってもやることは大して変わりません。
笹塚のM's Curryで久々にカレーを食べてから、
車を第三京浜へと走らせて、本日の目的地のある神奈川方面へ向かいます。
横浜横須賀道路までそのまま走ってしまえば早いのですが、
平日ということもあって高速道路割引もほとんどないため、
横浜新道の藤塚で降りてあとはそのまま一般道を走行。
と、これが間違いで。

どうもいまだに神奈川県内の道路ってのが苦手でして、
環状○号だとかってのもよくわからなけりゃ、
道路案内に表示される地名もどっちがどっちだかよくわからず、
かなり時間をロスしてしまいました。
期せずして雨の日の鎌倉やら海をうろうろできたのは風情があってよかったのですが・・・
これもバイク時代からの名残で、頑なにカーナビをつけないがためのことなんでしょうが。

で、結局到着したのは4時をまわっておりました。
今日の天気は雨。午後からは雪になる予報という寒い一日でしたが、
そんな中でも山門をくぐった先にある梅はしっかりときれいに咲いておりました。



観音堂はけっこうな階段を上った山の中腹に。
つい近年までは茅葺の屋根だったようですが、銅板葺に改装されていました。
公式のHPにはかつての姿が載っていますが、だいぶ趣が違いますね。
手入れは銅板のほうが楽なんでしょうが、ちょっと・・・という感じでした。
本道の裏には奥の院があり、岩肌を削った中に小さな観音堂がありました。
この寺の名前はこういうところから来ているのでしょうかね。



●基本情報●
名称:海雲山 岩殿寺(岩殿観音)
宗派:曹洞宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:徳道上人・行基菩薩
創立:養老五年(721)
住所:神奈川県逗子市久木5-7-11

お寺の中には人の姿もなく、ただ雨の音が聞こえるのみ。
天気があいにくでも楽しみ方はいろいろ、です。

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第十七番 満願寺

2010年01月11日 | 坂東三十三箇所とか
更新が遅くなりましたがご勘弁を。

昨日の弘明寺に続いて今日はちょっと遠出して栃木へ。
こういうときに高速1000円を有効活用するとお得感たっぷり。
栃木インターから降りて車を約30分ほど走らせ、
途中、山がちになる道を進み、採石工場などを脇に見ながら進むと、
出流山満願寺へと行き当たります。
お寺の周囲はそばが名物らしく、あちらこちらに店が軒を連ねていました。
これを知っていれば途中の蓮田サービスエリアで天丼など食べなかったものを・・・。

新年明けてからしばらくしてはいるものの、参拝客は大勢。
本堂でしっかりとお参りを済ませ、さらにその奥、別参拝料を支払い、
「奥の院」なるものを参拝させていただきます。
昨日の弘明寺とは違い、本道の入り口から奥の院までは、
約20分程度の山道を歩いていかねばならず、ちょっとしたハイキング気分。
未舗装の道を額に汗しながら進んでいくと、
そこに見えるのが、断崖絶壁に立てられた奥の院の建物が。



イメージとしては笠森寺を小規模にして断崖絶壁に立てたような、そんなイメージ。
階段を上っていくと、本堂の奥に洞窟がくりぬいてあり、
その中には長時間をかけて生成されたであろう鍾乳石があり、
それが本尊に見立てて祭られておりました。
なるほど、観音様に見えなくもない。



●基本情報●
名称:出流山 満願寺(出流観音)
宗派:真言宗智山派別格本山
本尊:千手観世音菩薩
開基:勝道上人
創立:天平神護元年(765)
住所:栃木県栃木市出流町288

帰りがけに栃木名物の「レモン牛乳」を買おうとするも見つけられず。
次こそは。

恐懼謹言。
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坂東三十三箇所巡礼 第十四番 弘明寺

2010年01月10日 | 坂東三十三箇所とか
たまには電車で訪問。
というのも、以前、車で訪問を試みたところ、
参道に至るまでの道が狭く、けっきょくあちこちうろついていたら、
参拝時間終了まであとわずかという時間になってしまい、
観音様を目の前に泣く泣く断念したという経験があったからなのです。
駅から参道を歩いていくと、直で駐車場にからいく以上に雰囲気が味わえます。
横着して車ばかりだったので、これもこれで勉強です。

本堂で参拝をした後、別途拝観料300円を支払うと、
ご本尊の目の前まで進むことができ、間近で十一面観音像にお会いできます。
それ以外にもお寺が所蔵する寺宝も見学することができ、
広くないながらもちょっとした郷土資料館のようです。
ただ、本来であれば多数かけられているはずの額縁?がはずされており、
見ることができなかったのが残念。
そば近くにいた僧侶の方が「いまないんですよー、すいませんね(笑)」
とのこと。なんだ、(笑)って。

●基本情報●
名称:瑞応山 弘明寺 (弘明寺観音)
宗派:高野山真言宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:行基菩薩
創立:天平九年(737)
住所:横浜市南区弘明寺町267

参拝のあと、歩いて7分程度歩いていったところに、
京急線の高架下にある天然温泉 みうら湯に立ち寄り、
電車の響きを聞きながら温泉でゆったり。
日帰りでなきゃ言うことなしなんですがね。

恐懼謹言。
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