先週の大田文化の森で行われた春風亭柳朝師匠の会にゲスト出演した、
三遊亭粋歌さんがらくごカフェで新作の会をやると知ったのは数日前。
先週も書いたように、ここのところ、この粋歌さんの新作に妙に興味を持ち、
半ば勢いでこの会に参加する旨、予約メールを送ってしまいました。
粋歌さんは寄席ぐらいでしか拝見したことなかったため、
今日参加されているコアなファンの方々の中に入っていって大丈夫かと心配しましたが、
しっかりと楽しんでまいりました。
とはいえ、第1回ってなかなか勇気がいりますよね。
天どん師匠の新作「友引寄席」にもそんなくだりがありますが。
噺は「すぶや」「スカイツリー三十郎」「オレオレ」の三席でした。
「すぶや」は寄席や新作の会などでもたびたび聞いた噺。
田舎の高校生を題材にしたほのぼのとした話なんですが、
やはり何度もかけられているだけあって笑いもしっかりとる、
完成度の高い噺だと感じました。
この噺が作られたバックグラウンドなどを聞いて、へぇーと思いました。
TBSドラマの「表参道高校合唱部」を見て着想を得たことと、
墨田区育ちの粋歌さんにとっても「渋谷」は滅多に行かない地であり、
そんなあたりから噺を作っていったんだそうな。
途中、肝心なところでの言い間違いが発生する「事故」もありましたが、
それはそれで。
「スカイツリー三十郎」をこれでかけるのが3回目?というように、レアな噺。
新作をやる噺家さんは多々いらっしゃいますが、
それぞれにある程度の特色があると思っています。
そこから行くと、粋歌さんのこの噺はかなりぶっ飛んでいるというか。
ご本人もこの「粗さ」について語っておられましたが、
それはそれで粋歌さんの良さなんだと思います。
唐突に出てくる設定にところどころ「え?」となるんですがね。
徹底的に錦糸町をこき下ろすあたりもいい感じ。
いや、褒めてるのかも。
仲入りをはさんで三席目は「オレオレ」。
オレオレ詐欺を題材にとったありがちな噺かと思いきや、
意外と人情噺方面へと展開していく意外さがありました。
ごみ屋敷の主・川本さんに歩み寄る生活安全課の井上さん。
善意から始まった嘘が思わぬ展開に、という感じですがね。
途中の電話でのやりとりが少し冗長とも思いますが、
前の二席とは色の違う噺で、粋歌さんの違った一面を垣間見ました。
この「新作びゅーびゅー」ですが、2か月に一回の開催を予定しており、
次は10月に開催なんだそうで。
そもそもこの会自体が、来たるべき真打昇進に向けた準備の会でもあるんだそうで。
埋もれた様々な新作にスポットを当てる面白い会になりそうです。
蛇足ながら、最近こういう独演会で最初に演者が上がると「待ってました!」
の声がかかることにたびたび出くわすのですが、
それって本来はどうなんだろうと思ってしまう今日この頃。
先週もそうだったしなぁ。
「待ってた」ことには変わりないんでしょうが。
独演会なんだからその人しかでないでしょうに、っていうのは無粋な考えかしら。
恐懼謹言。
三遊亭粋歌さんがらくごカフェで新作の会をやると知ったのは数日前。
先週も書いたように、ここのところ、この粋歌さんの新作に妙に興味を持ち、
半ば勢いでこの会に参加する旨、予約メールを送ってしまいました。
粋歌さんは寄席ぐらいでしか拝見したことなかったため、
今日参加されているコアなファンの方々の中に入っていって大丈夫かと心配しましたが、
しっかりと楽しんでまいりました。
とはいえ、第1回ってなかなか勇気がいりますよね。
天どん師匠の新作「友引寄席」にもそんなくだりがありますが。
噺は「すぶや」「スカイツリー三十郎」「オレオレ」の三席でした。
「すぶや」は寄席や新作の会などでもたびたび聞いた噺。
田舎の高校生を題材にしたほのぼのとした話なんですが、
やはり何度もかけられているだけあって笑いもしっかりとる、
完成度の高い噺だと感じました。
この噺が作られたバックグラウンドなどを聞いて、へぇーと思いました。
TBSドラマの「表参道高校合唱部」を見て着想を得たことと、
墨田区育ちの粋歌さんにとっても「渋谷」は滅多に行かない地であり、
そんなあたりから噺を作っていったんだそうな。
途中、肝心なところでの言い間違いが発生する「事故」もありましたが、
それはそれで。
「スカイツリー三十郎」をこれでかけるのが3回目?というように、レアな噺。
新作をやる噺家さんは多々いらっしゃいますが、
それぞれにある程度の特色があると思っています。
そこから行くと、粋歌さんのこの噺はかなりぶっ飛んでいるというか。
ご本人もこの「粗さ」について語っておられましたが、
それはそれで粋歌さんの良さなんだと思います。
唐突に出てくる設定にところどころ「え?」となるんですがね。
徹底的に錦糸町をこき下ろすあたりもいい感じ。
いや、褒めてるのかも。
仲入りをはさんで三席目は「オレオレ」。
オレオレ詐欺を題材にとったありがちな噺かと思いきや、
意外と人情噺方面へと展開していく意外さがありました。
ごみ屋敷の主・川本さんに歩み寄る生活安全課の井上さん。
善意から始まった嘘が思わぬ展開に、という感じですがね。
途中の電話でのやりとりが少し冗長とも思いますが、
前の二席とは色の違う噺で、粋歌さんの違った一面を垣間見ました。
この「新作びゅーびゅー」ですが、2か月に一回の開催を予定しており、
次は10月に開催なんだそうで。
そもそもこの会自体が、来たるべき真打昇進に向けた準備の会でもあるんだそうで。
埋もれた様々な新作にスポットを当てる面白い会になりそうです。
蛇足ながら、最近こういう独演会で最初に演者が上がると「待ってました!」
の声がかかることにたびたび出くわすのですが、
それって本来はどうなんだろうと思ってしまう今日この頃。
先週もそうだったしなぁ。
「待ってた」ことには変わりないんでしょうが。
独演会なんだからその人しかでないでしょうに、っていうのは無粋な考えかしら。
恐懼謹言。