恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

2025/03/03 りさらくご(鈴座落語会)

2025年03月03日 | 噺とか
昨日までの春の陽気が一変、
雪のちらつく中で初めて足を運んだ落語会。
連雀亭の昼席と悩みつつ、
比較的キャリアの長い二つ目さんと、
講談が楽しめることもあってこちらへ。
新しめの会場に高い高座が設えてあり、
雰囲気としてはスタジオフォーに似ているような。
少なめの人数ながら暖かな会場。



手紙無筆  寸志
大師の杵  辰乃助
朝顔日記  鯉花

寸志さんは連雀亭でかつてお会いしてます。
真打昇進が見えてきて、精力的に活動されているようです。
20年近くサラリーマンやってから落語家へ転身されていたんですね。
前座時代の思い出やネタ帳のマクラから、手紙無筆へ。
大筋はよくあるものと同じながらも、
細部とサゲに違いが見られました。

辰乃助さんは久しぶり。
新作派のイメージもありますが、
この日は寄席のスタンダードな噺で。
これまた前座時代の思い出や、
コロナ禍でのエピソードも交えて楽しませていただきました。

トリの鯉花さんも2度目で、前回は連雀亭。
明後日に大きな会を控えているとのことで、
そちらのネタを披露されました。
初めて聴くお話なのですが、
これが若かりし熊沢蕃山に関する恋物語。
現代社会ではおおよそ起こり得ない、
そんなすれ違いから起こった恋の悲運。
雪のちらつくこんな日にはちょうどいい、
というのは鯉花さんの言葉。
たっぷり30分楽しませたいただきました。

鈴座落語会には初めての参加でしたが、
演者さんの楽屋と客先が仕切られておらず、
いろいろと話が聞こえてくるのもここの面白いところ。
魅力的な二つ目さんが出演されているようなので、
今後チェックしていきたいと思います。

恐懼謹言。


コメント
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